ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.05.14

51歳ビギナー

 忙しくて更新できなかったが、
昨日、私の51歳の誕生日でした。
 夜は耳鼻咽喉科の研究会だったので、
めまい診断についてのエライ先生の講演を聞いて、
夕食はその後の懇親会の立食で済ます、
という、およそ誕生日にふさわしくない「ディナー」でしたが。
 薬局の某オジサンと同年同日というのは、知る人ぞ知る話。
(知らないヒトはクリックを⇒「以前雑誌に書いた記事の転載です」)
 昨年、50歳になったときは、
「あー、もう50歳だ、半世紀だ、半世紀少年だ。」
などと、開き直ったもんですが、
「51歳」は、なんか微妙だ。
 何かの拍子に
「いやあ、もう50歳ですから。」
 と言うと、
「ああ、50歳、ちょうどぴったり半世紀ですね。」
「いや、正確には51歳なんですけど。」
「ああ、そうですか。(1歳くらいサバ読むなよ、みみっちいぞ、コノヤロー)」
 なんて思われたらどうしよう。
 これが、実際には48歳くらいの時だと、
「いやあ、もう50歳ですから。」
 と言うと
「ああ、50歳、ちょうどぴったり半世紀ですね。」
「いや、正確には、まだ48歳なんですけど。」
「ああ、なんだ、まだ2年もあるじゃないですか。(まだ48歳なのに、いさぎよい、男らしい)」
という、印象を与えるのではないか。
 もちろん、書類とか、何かの手続きとか、そういうとこでは
きちっと51歳と書けばいいのだが、
特に、正確な年齢が重要でない会話で、
「51歳」というのも、どうだろうか。
「50」という数字がやたら切りのいい数字だったからだろうなー。
 例えば、「家から、ここまで51キロ」もあるんですよ、
というのは、普通「50キロも」といいますね。
 これが「45キロ」ならば、まんま「45キロ」でもいいのだが。
 その場に応じて、どう言ったもんか、ふと、考えてしまう。
「50歳」の時はそのへん、楽だったなー、と思う「51歳ビギナー」なのだ。
 でも、早く60歳になりたい、とは思わないけど。
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2010.05.12

国民の選択

「うちさー、オグラさんかかってるよ。」
「へー、なんで。」
「だってさー、バンドやってて、カッコイイじゃん。」
「だって、耳鼻科の事、何にも知らないよ。」
「カンケーないよー。」
 なんて、ことは多分ないでしょう。
 当院を選んで受診していただく患者さんは、選択理由として
家が近いから、とか、浦和レッズを応援してるから、とか、(女の先生が)やさしいから、
などという直接、医療レベルと関係ない要素が全くないとはいいませんが、
 まあ、大筋としては
「この病院なら良くなりそうだ。」
などと思って受診してくださってる、と思ってます。
(耳鼻科の事、多分、私よく知ってます。)
 そもそも、医者の場合は「医師国家試験」というものに合格して
「医師免許」を取得しないと「医療行為」ができませんから、
まるっきり「素人の医者」というものは、存在しないわけだ。
(ごくたまに「素人同然の医者」がいたりはするが。)
 しかし、政治の世界ではそうじゃないんだなー、と
参院選出馬予定の候補者の顔ぶれを見ると思います。
 まあ、「参議院」てのは「衆議院」と違って、
「有識者による良識の府」である。
「政治屋」ではない「一般庶民」の考えを示す、
という意味では「素人」で、いいのかもしれない。
 でも、やはり国会は国権の最高機関である以上、
もっと「プロ」の人にやってもらいたいなあ。
 別に柔道選手や野球選手や歌手、タレントが
「ダメな人」ってわけではないけど。
 少なくとも外交問題とか経済問題とか教育問題とか、
そういう問題にある程度の知識とか造詣のある人に
国家の行く末を決める、国会の一票を担ってもらいたい。
 まじめに政治を勉強して、国会議員を目指してる政治家は、
タレント候補にきっとメーワクしてるのでは。
「あなたにわが党から立候補してもらいたい。」
「えー、私、政治の事、なーんにもわかんないですけど。」
「大丈夫。国会の投票の時にどう書けばいいかは、ぜーんぶ教えるから。」
 スポーツ選手に罪はないが、多数派工作のためにそういった人々を担ぎ出す政党には、
自己の党利党略しか考えない「あさましさ」を感じてしまう。
 なんたって、今の日本、そんなのんきな時代じゃないですから。
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2010.05.11

「耳鳴りがぴたりと止まった」などというタイトルのブログを書くと

 いやー「耳鳴り」の記事書いて、
この下に広告出るよ、きっと、と書いたら、
出るわ出るわ。
 やっぱ、耳鳴りって治んないのが多いから、
こういうビジネスって、成り立つんだ。
 それにしても、広告の中にあった
「耳鳴りが治る無料雑誌を先着20名様」、
っての、ちょっと気になるなー。
 だけど、この広告って前も見たことあって、ずっと
「先着20名様」
で出てるけど、
まだ20名に達しないのかしら。
 「無料」ってとこが、ちょっとコワイです。
 しかし、他にも難聴が治るトレーニングとか、
いろいろあって、ビックリですね。
 そーいや、「健康雑誌」っていう、怪しいジャンルの不健康な雑誌がいくつかあって
良く新聞広告に
「○○で、がんが治った」
とか
「△△で、糖尿病が完治」
なんてのもよくありますね。
 まあ、すべて「インチキ」とは言いませんが、
「誤解」や「偶然」は、多いでしょうねー。
人間の体は「免疫」という
「自分で病気を治す力」
がありますから、何かの拍子に
「治らないはずの病気が治る」ことはあります。
 しかし、われわれ医者は、症例を積み重ねて、
何パーセントくらいの人に効果がある、ってことで治療方針を選択するので、
「ある方法が一人の人がうまくいったのでそれが他の人にも通用する」
というわけにはいかないのです。
 そもそも、治ったのは別の原因で、
その方法で治ったわけではないことの方が多い場合、もあるので。
 治った時にたまたま、これやってた、みたいな。
 試合前に「タコライス」食べたら、試合に勝ったので、
また食べたら、また勝ったってのがあったな、そういや。
 そうすると、あっ、オレもあの時「タコライス」食べた、
 なんて、「同意」の意見が掲載されたり。
 ああ、こんなに何人も「タコライス」食べて試合に勝ってるんだ、なんて。
「センセさ、近所の○○さんがオグラ先生のとこに行って、耳の遠かったのがすぐ治ったので、
あんたも耳遠いから行ってみれば、って言われてきたんだよ。」
「・・・・そうですか。診てみますか。」
「うーん、やっぱりあなたの難聴は治りませんねー。」
「なんで、○○さんは治ったのに、ワシは治らねえんで。」
「いやー、あなたの耳はきれいですけど、
○○さんの場合は耳の穴に 小指くらいのでっかい耳垢 が詰まってましたからねー。」
 まあ、この手の話、実際に多いです。
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2010.05.09

「耳鳴り」の悩み

 今年はスギ花粉が記録的に少なく、
季節性インフルエンザの流行もなかったため、
花粉症時期の患者さんの数は、例年に比べてかなり少なく、
200人を超える日は数えるほどしかなかった。
 しかし、4月の異常気象のせいか、連休前後はなんか混んでましたねー。
 連休明けもすごかったけど、連休前の30日がピークで、250人近く。
 たぶん、いつもはインターネットで待ち人数を見て、
受付やめるとかの人も多いのだろうが、
「連休だ」ってんで、来院しちゃったんでしょうね。
 それでも結構「キャンセル」いましたけど。
 しかし、そんな日に「何年も前から耳鳴りがして」なんていう方が来られたりするのだ。
 「耳鳴り」
 これが難しい。
 一般的には「内耳性難聴」つまり音を聞き取る神経が機能低下してると、
起こることが多い。
 壊れたマイクが、がりがりノイズを発するみたいなものが耳鳴りだ。
「内耳性難聴」は、発症してすぐならば回復する場合も多い。
「突発性難聴」などは、その代表だ。
 しかし、その「突発性難聴」にしろ、約1ヶ月以上経過したものは、
回復は難しい。
 音を感じ取る神経が、死んじゃってるためだ。
 体の細胞はかなり「再生」する。
 傷だって治るし、骨だって折れてもまたくっつくし。
 でも、神経細胞はそうはいかない。
 失明しちゃった人は見えるようにならないのと同じだ。
 そんなわけで、
「難聴のある耳鳴りは残念ながら治りません」
ということを、時間をかけて説明して、納得していただくわけだ。
 これがなかなかツライんです。
 説明に時間もかかるけど、
何とかして欲しい、
という患者さんの期待にこたえられないところが。
 いや、世の中に
「適応症に耳鳴りのある薬剤」
はあるが、
「耳鳴りが治る薬」
は今のところ無いのが現状。
 古ーい薬で「ス○ミ○A」なんて薬があって、
市販薬の「小○製薬」の「ナ○ピ○ン」も同じ成分だけど、
今、臨床試験したら保険の適応症通るかどうか・・・。
 まあ、「効くと思って飲めば効くかも」というレベルなので、
神社のお守りみたいなもの。
 ちょっと私はそれを売る自信ないので、
処方したことは、ありません。
 鼓膜に注射して、薬を入れる、
なんてのも以前は結構やりましたが、
やっぱ、よくなる率は、お守りと同等かそれ以下なので、
最近は、やっていません。
 「耳鳴りの特効薬」できればノーベル賞もんだが。
 まあ、「治る耳鳴り」もありますし、
「耳鳴り」が「重大な病気の前駆症状」なんてこともありますので、
「耳鳴り」の方は、やっぱり一度は病院、かかってくださいね。
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2010.05.09

攻撃はチャレンジ、守備はディシプリン


 いや、行けるわけないな、土曜の午後2時、
でも、ひょっとして・・・。
12時半までに出られれば・・・。
 朝、診察室に行ってパソコン開いて、
待ち人数を確認して、考えを切り替えた。
「2時からのテレビ中継に間に合わねば・・・。」


 2010年 J1第12節
 浦和レッズ   2-3    横浜Fマリノス   (埼玉スタジアム2002)
     (前半 1-2)
     (後半 1-1)


 ナントカ、間に合って、缶ビールと枝豆持ってテレビの前に。
 ああー、地上波、うぜー、コマーシャル多い、解説うるせー。
 でも、まあ、それでもTBSはマシな方だ。
 解説の金田さん、昔は「山田暢久」と「池田伸康」がごっちゃになって、
しばらくの間、中継の度に「山田ノブヤス」と言ってたが、
本人、覚えてるだろうか。
 さて、試合は、レッズがアクション・サッカーを試合の主導権をほぼ握っていた。
 下位の最初から「ドン引き狙い」のチームとは違い、
おそらくマリノスは守備的に「させられていた」。
 その意味ではレッズの目指すサッカーがある程度できていた。
 しかし、少ないチャンスをものにされる、っていうか、
やっぱ、ディフェンスのミスだな、今回の失点は。
 攻撃はいい形を作り、ゴールも奪えてきてるのだが。
 サッカーに「判定勝ち」や「芸術点」が無い以上、
守備の連係、集中を切らさないこと、は今後の課題ですな。
 あと、ビハインドの後半の終盤にどんどんフォワードをいれるのは・・・。
 これで、点入ったためしがないし。
 バランスが崩れるだけで、いいこと無いと思うのだが・・・。
 それにしてもTBS、生中継の途中にCM入れんじゃねー。
 コマーシャルで流れた「アサヒの発泡酒『クリア・オフ』」
2度と買わねえかんな。
 今、冷蔵庫に入ってる分は、飲むけど。
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