ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.04.08

「特発性」って、どーゆう意味?


 病名について「○○病」とか「××症候群」なんてのがありますが、
「○○性××」という名づけ方をする病気は多い。
 たとえば
「アレルギー性鼻炎」や「騒音性難聴」「アルコール性肝炎」なんていうと、
ああ、こんな原因でなったんだな、と分かりやすい。
 一方「突発性難聴」や「進行性筋ジストロフィー」「一過性脳虚血発作症」なんていうと、
病気の起こり方がなんとなくわかる。
 ところが、全然分かんないのがある。
「特発性○○」。
 検索すると
「特発性正常圧水頭症」とか「特発性血小板減少性紫斑病」「特発性心筋症」なんてのが出てくる。
 耳鼻科領域でも
「特発性感音性難聴」「特発性顔面神経麻痺」なんてのがありますが、
「特発性」とは、何ぞや?
 そもそもこんな日本語はナイ。
 これは英語の「Idiopathic」を訳したもので「特異な病気の」くらいの意味でしょうか、
要するに 「原因不明の」 という意味です。
 「不明な心筋症」や「わけのわからん顔面神経麻痺」では、カッコ悪いので
無理やりつけた感が伝わってきますね。
「キミぃ、こりゃ、『特発性ほにゃらら』だよ。」
「・・・わかんないのね。」
 ただ、原因がわからなくても、疾患としてはっきり診断ができれば、
治療法の確立されてる病気も多いわけで、
原因不明がダメ、と言ってるわけではない。
 先にあげた中、「特発性血小板減少性紫斑病」は原因が「自己免疫疾患」であることがわかってきて
「自己免疫性血小板減少性紫斑病」という病名に変わりつつあるようだ。
 まあ、医学用語はこんなわけの分かんない、いい加減なものもあるわけだ。
「何だって先生、昨夜そんなにいっぱい飲んじゃったんですか?」
「・・・いや、特発性で・・・。」
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2010.04.07

ナガサキの夜

 昨夜は診察終了後、長崎病院のフットサルにお邪魔してきました。
 前回、われわれのフットサルに来ていただいた
「ヒデ長崎」先生のお誘いで行ってみたわけですが。
 まだ春休みなので、仕事も早く終わり、
佐野市のフットエナジーに駆けつける。
 ここはいつも我々もやってる場所だ。
 ・・・・しかし、
 いやーレベル高っ。
 パススピード、シュートの威力、攻守の切り替え、
どれをとっても我々のフットサルとは別物だ。
 これが「世界」のサッカーか。
 確かに「ナガサキ」は出島を通じてヨーロッパの文化、風習が入って来ているという。
 阿蘭陀(オランダ)との交流が深いのかも知れぬ。
 中に「サンフレッチェ」のレプリカを来た色の黒い人がいたので訊ねてみると
「ヒロシマ」から流れてきた 「南蛮人」 であった。
 そのほか、テクニシャンぞろい。
 そしてまた眼をひくのは、ひときわ小さい選手。
 足も速くドリブルも得意、そして中距離から強烈なシュートを放つ。
「カレハナントイウセンシュデスカ?」
「オメエ、あれが『ワンダー・ボーイ・タツヤ』だ。『ヒデ長崎』の息子じゃよ。」
 
 
 ぬわんとまだ小6。
 うーん、やはりメッシにしろ、ルーニーにしろクリ・ロナにしろ
ユース世代からトップチームのエースにならんと世界レベルにはなれないのだ。
 クライフの息子は偉大な父を超えられなかったが、
多分こいつは超えるだろう、いや、もう超えてるかも。
 もう一つビックリしたのは、体育会ふうな統制のとれ方。
 リーダーが声かけるとすぐ全員が整列したり、丸く輪に並んだりする。
 動きが素早く、機敏だ。
 なんか、みんな、高校、大学と運動部でさわやかな汗を流してきたヒトビトのようだ。
 中学まではサッカーをやっていたが、
高校からロック・バンドなどという
不健全、不健康な道に進んでしまった私には縁遠い世界だ。
 でも、
「モヤシメガネ」や「エリリン竹居」「ガッツ添野」など知ってる人がいてホッとしました。
私ほとんど最年長(上から2番目)だったんだけど、
「新人」なんで、
「ヨロシクオネガイシマス」
とビビってましたから。
 知ってる人といえば、
そうそう、久々にお会いしました「スマイリー高橋」さん、お元気そうでなによりでした。

 そんなわけで、何とかピッチに立ってはいましたが、
いやーへとへとです。
 スペインに渡ったオークボも、イタリアに行ったヤナギサワも、
こんな気持ちを味わったに違いない。
 うー、次の日筋肉痛にならねばいいが。
 あ-、翌日の外来は、オレ一人なんだー。
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2010.04.06

情熱ジン

 先日の披露宴でのライブ演奏のため、その2日前の木曜日の晩、
軽く音合わせをした。
 まあ、今回は野口先生のお嬢さんやら、子供コーラス隊もあったわけで。
 ほのぼのしてイイ感じですなー。
P4010050_convert_20100406140724.jpg
 ん?
 よく見ると、鏡に映ってる写真を撮ってる私の姿のほかに、
野口先生の背後から、殴りかかろうとする何やら怪しい人影が・・・。
 実はこれ、「群馬テレビ」のスタッフさん。
 この度、野口先生が群馬テレビに取材され、なんとテレビに出るらしい。
 その「絵」を取りに来てたちゅうわけだ。
 こんな感じ。
P4010053_convert_20100406140817.jpg
 で、その番組がなんと今夜「ОN・AIR」だそうな。
その名も「情熱ジン」(←クリックすると群馬テレビのホーム・ページの番組情報が見られます。)
 
 新聞のテレビの番組表には載らないくらいチッコイ番組だが、
地デジの電子番組表(EPG)では出ていたぞ。
 再放送もあるみたいだ。
 野口先生、アマチュア・ミュージシャンなんだ。
(まあ、プロじゃあないけどね。)
 オレもチラッと映ってるかも。
(練習なんで歌詞もコードも間違ってしまった。)
 ともかく「群馬テレビ」見られるヒトは見てみよう。
 ちょっと恥ずかしいですが・・・。
 まあ、主役は野口先生なんで・・・・。
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2010.04.05

「突発的」に気がつきました。

 医学用語ではよく略号や略称が用いられます。
 一定の範囲内なら通じるのですが、知らないと全然分かんないばかりか、
同じ言葉が違った意味に用いられることもあります。
 「DM」は一般に「Diabetes Mellitus」で「糖尿病」の意味でつかわれますが、
場合によっては「Dermatomyositis」で「皮膚筋炎」という全く別の病気の略称で用いられます。
一般には「ダイレクト・メール」ですけど。
 以前、勤務医だったころ外科病棟に往診に行くと、
手術予定の欄に「Chole」がいっぱい並んでます。
 「Chole」は耳鼻科では「cholesteatoma」で「真珠腫性中耳炎」のことですが、
外科では「胆石」のことだそうな。
 この間話題にした「突発性発疹」は耳鼻科の病気ではありませんが、
お母さん方はみんな「トッパツ」というので、
小児科の先生方が、そう言ってるんですかね。
 耳鼻科だと「突発性難聴」って病気がポピュラーなので、
なんとなく「突発」っていう言い下しに抵抗があるんで、
「突発性発疹」と、ついフルネームで呼んでます。
 もっとも「突発性難聴」は耳鼻科医は「突難(とつなん)」と言います。
 あっ、そうか。
 「発性聴」 が 「突難」 なので、
発性疹」 は 「突発」 でいいのか。
 「突発」の「発」は「発疹(ほっしん)」の「発」だったのかー。
 でも、じゃあ、読み方は「とっほっ」あるいは「とっぽ」じゃね?
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3件のコメント
2010.04.04

結婚式、ロックな余興

 昨日4月3日の夜は、わが「CRP」のメンバー野口先生の奥さんの弟さんの結婚式。
 そこで、新郎の兄である野口先生の希望でなんと「CRP」が披露宴で演奏することに。
 ホンマにええんですか、といいながら式場の「冠稲荷グリーンパレス」に集まったメンバー。
 ここはいつも「CRP」の忘年会で使用する会場だ。
 しかし披露宴会場の裏の通路で待機してると、いつもと違う妙な「アゥエイ感」に緊張する。
リハも何にもなしで、いきなり音出しだし。
P4030057_convert_20100404094932.jpg
 そして(ワケあって)ひときわ緊張してる野口先生の足元にご注目。
P4030055_convert_20100404093957.jpg
 これは、裸足ではなく、特殊な、まあ「地下足袋」みたいなもの。
礼服の皮靴ではペダルが踏みにくいのだ。
しかも、礼服の裾が巻き込まれないようにキックペダルを踏む右足だけ御覧のように巻いてある。
 実は昨年のアヤちゃんの結婚式での演奏経験から工夫したそうな。
 うーん、場数は、踏むもんだ。
 そして、新郎新婦のケーキ・カット、それぞれの友人代表のスピーチを
廊下で聞いた後、司会者に促されウラから「CRP」登場。
 さて、野口先生が緊張していたワケは、ココ。
よく見てください。
歌ってるのは私ではなくドラムセットに座ってる野口先生なのだ。
背筋が伸びて、やけに姿勢イイですね。
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 1曲目の「Viva La Gloria」最初のピアノ+ボーカルのみの部分は
野口先生がリード・ヴォーカル、しかもピアノ演奏は写ってないけど野口先生のお嬢さん!
 なかなかニクイ演出じゃありませんか。
 で、ドラムのカウントが入って、こっからはドカーンと爆音で。
P4030073_convert_20100404094350.jpg
 で、これまた写ってないけど、子供コーラス隊の「CRPドライ・シロップ」も参加。
 もう1曲グランド・ファンクの「ザ・ロコモーション」も披露して、
新郎新婦を祝福させていただいたのだった。
 おりしも、新郎新婦の門出を祝うかの如く「冠稲荷」の桜も満開。
P4030074_convert_20100404094443.jpg
 我々の演奏も多少なりとも、お二人へのはなむけになったなら幸いです。
 おめでとうございました。
 それにしても野口先生、次はドラム叩きながら歌ってみます?
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