2009.07.31
今週末、8月の第1土曜日は、恒例の足利の花火大会です。
実は、この花火大会の日がくるとあることを思い出します。
8月の第1土日は、毎年、日本耳鼻咽喉科学会の認定専門医の試験日なのです。
われわれ医者は医学部を卒業すると、医師国家試験を受けて
合格すると医者の免許がもらえます。
法律的には医者なのですが、実質的にはまだ何もできません。
そこで、今は少しシステムが違いますが、
当時はどこかの大学の医局に入って修行を積むわけです。
原則的にどこの大学の何科に入るのも自由です。
大体は卒業までに、何科に進むか決めるわけですが、
卒後、入局してから変更する人もいます。
試験があるわけでもないですが、入局者が多いところは選考もあるようです。
そこで、それぞれの専門科、内科とか耳鼻科とかの研修を始めるわけです。
(今は少し違って、卒後各科をローテートした後、専門科を決めるらしいですけど。)
その後、科によって違いますが5年程度の研修後、専門認定医試験をうけます。
これは、別に必須ではなく、その試験に受からないと
その科の医者を名乗れない、などということはありません。
実際に耳鼻科専門医でなくても耳鼻科の医院やってるところもありますし、
内視鏡専門医でなくても、胃カメラやってる内科の先生もいます。
ただ、一定の研修、○○手術の執刀を何件とか、××症候群の治療経験を何件とか
厳しい基準をクリアーしないと年数だけでは受験資格が得られないので、
患者さんにとっては、医者を選ぶひとつの基準になるわけです。
資格があるから収入が変わるとか、資格がないから何をやっちゃいけない
ということは一切ないのですが、まあ、とっといた方がいいだろうということで
いやだけど(?)試験を受けるわけです。
今を去ること約20年前、私にも専門医試験の夏がやってきました。
~その2に続く~

2009.07.30
水曜日なので清水まで行こうかとも思ってたが、指の怪我が思わしくなく、
何といっても明日の研究会のスライド原稿が間に合いそうもないので
家でスカパー観戦となった。
2009年 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2試合
清水エスパルス 3-0
浦和レッズ (アウトソーシングスタジアム日本平)
(前半 2-0)
(後半 1-0)
前節リーグ戦で惨敗を喫したレッズ。
何となく、ヨンセン、岡崎ってケネディ、玉田とイメージかぶんねえか?
と、戦前から一抹の不安はあった。
俺があったくらいだから、レッズのディフェンス陣もそんなイメージがあっただろう。
ここで、じゃあ、今度は経験済みだから同じようにはやられねーぞ、と思うか、
また、同じようにやられたらどうしよう、と思うかが、
勢いのあるチームとないチームの違いだ。
開始直後のオウンゴールは不運といえば不運だが、
あれはまさに「前節と同じパターン」で崩された結果だった。
清水がそんなにいいサッカーをしてたわけではない。
ただ彼らには意思統一があった。
ショートパスをつなぐことが命、と考えてる今期のレッズは
試合運びが悪くなるにつれ、足元への、セーフティーなパスが多くなっていく。
ボールがまわるが、エスパルスのディフェンダーはボールを見る必要はない。
マーカーを見てれば、そこにボールが来るからだ。
自分が見ている選手にボールが出れば寄せていく。
スペースやウラにボールが出ることはまずないので。
すると寄せられたレッズの選手はまた後ろのパスを出した選手にボールを戻す。
パスがつながり、ミスもなく、ポゼッションもしてるが、これでは得点機につながらない。
まさに西野監督に言われた「上手いけど、怖くない」サッカーになってるなー。
で、相手はそのミスを待ってて、パスのコースやスピードが甘い時にカットに行けばいい。
そしてすばやく前線につなぐ。
パスサッカーは、出し手もらい手がポジションチェンジをし、
常に相手のマークをずらしていかないといけない。
これは運動量がいるし、夏場の連戦は今後もきびしそうですね。
さあ、もうナビスコのタイトルはないんだからACLもないレッズはリーグ戦を進むだけ。
でも、鹿島もナビスコ負け、ACLも敗退してるので、リーグ戦はガチガチにタイトル狙ってくるでしょう。
レッズとしては何よりもまず、次の清水戦に勝って、チームに自信を取り戻してほしい。
同じ相手に1週間以内で2回負けたら、そりゃ立ち直れなくなっちゃうぞ。
さあ、オレも気持ち切り替えて、研究会のスライド原稿作んなきゃ。

2009.07.29
手袋で蒸れたのがいけなかったのか、はたまた連日の不摂生が祟ったのか、
あるいは、この体、すでに免疫不全状態にあるのか、
件(くだん)の指の傷が化膿してしまった。
火曜日の未明午前3時、指の痛みで目が覚めた。
しばらく半覚醒でガマンしていたが、一向に改善しないので
ごそごそと起き出し、痛み止めを飲んでまたベッドに。
それでも、1時間ほど苦しんで寝られなかった。
朝になり診察室に行って見てみると、どう見ても膿んでる。
あいにく、火曜日は「かめいクリニック」は休診。
どうしようかと思ったが、結局CRPの野口先生に電話で相談した。
「あー、そりゃ、オグラさん、開けるしかないですよ。
糸抜いて、出るたがってるモンを出してあげて、
できれば、消毒綿でそこグリグリするんですね。」
「グリグリ?で、できない、できない。」
「じゃあ、消毒液でジャブジャブ洗うんですね。」
「・・・・ワカリマシタ。」
ってことで、妻に抜糸してもらって、洗浄する。
これが、痛いの痛くないの。
「ちょ、ちょっと待って。
な、なんか、こう、つかむものある?抱きマクラとか。」
「先生、これどうですか。」
って、ことで看護婦さんが渡してくれたのが外来にあるでっかいプーさんのぬいぐるみ。
「あ、ああ、サンキュー。」
プーさんにしっかりしがみついて洗ってもらう。
「行くよー。」
「くーーー、うおーーー。」
そういえば、スパイの拷問かなんかで
指の爪の間に竹の串かなんかを差し込むのがあるときいたことがある。
「た、助けてください、も、もう、何でも白状します。」
「はーい、がんばってー、もうちょっとよー。」
心なしか、副院長も看護婦さんもニコニコしている。
ぐーーー、プーさーん、助けてくれーーー。
抱きしめられ変形しながら微笑んでる(だろう)プーさん。
しまいには、トナリのベッドで点滴してた若者がカーテンを開けて
「先生、大変そうですね。おかげさまで僕は大分よくなりましたけど。」
こいつめー、昨日は扁桃周囲炎で痛みに苦しんでたのにー、
このー、う、うらやましい。
早くオレも良くなりたい。
そんなわけで、夜に予定してたフットサルは中止になり、
各方面の皆様に大変ご迷惑をおかけしました。

2009.07.27
指が使えないのは不自由だ。
金曜日の怪我から、左指はガーゼ巻いたまま。
そのままでは仕事ができないので、その上から手術用の手袋をしてみた。
最初は事務の子が「指サックありますよ。」といったのだが、
あんなごつくてタイトなものできるわきゃない。
手袋も普段使ってるのは入んないので、2サイズ大きいのを使う。
やりにくいけど、まあ、これで手が洗える。
片手だけ手袋をして、マイケル・ジャクソンかよ。
それにしても痛みが困る。
3日たっても触ると痛いし、何もしなくても痛くなっちゃうときもある。
特に、ガーゼやテープの締め付けが悪いみたいで、時々ずらしてみたりする。
モノに触れないように細心の注意を払って診察する。
さて、診察が終わって、ほっと一息。
首にかけていた、聴診器をフックにかけようとした。
その時、聴診器の胸に当てる部分が振り子のようにブーンと回って
左の人差し指の先を直撃!
その瞬間、
「アオ!」
思わずマイケル・ジャクソンになってしまった。

2009.07.26
土曜日のナイトマッチだったので、当初はこの試合行くはずだった。
先々週、大学時代の同級生から電話があり同窓会の誘いを受けた。
と、いうわけで昨夜は新宿で激しく飲んで、1泊して朝戻ってきての録画観戦となった。
2009年 J1第19節
浦和レッズ 0-3
名古屋グランパス (埼玉スタジアム2002)
(前半 0-1)
(後半 0-2)
おーやっぱり埼スタの芝はいいのー。
今夜はまた華麗なパスサッカーが見れるかな。
と、思ったのだが・・・・。
ケネディはでかい。
一方、こっちは高さに強いデフェンスがいない。
という心理的な負い目が、ラインを下げさせ、マークをずらさせてしまった。
オフサイド少なかったし。
実際にケネディに失点したのは3点目だが、
その前の2点あるいはその他の名古屋の決定機も
ある種の「ケネディ効果」といえた。
もちろん、後半開始当初からの「レッズの時間帯」に
得点してることができれば、また試合は違った展開だった。
ただし、前回パスがつながらなかったことに対する修正から、
ショートパス、ワンツーを意識した攻めだったのだが、
ゴール前でのスピードアップ、緩急のつけ方に課題があった。
もっと強引に、シュートを狙ってった方が相手は守りにくかったのでは。
唯一、原口はかなり強引にいってた。(ポンテに怒られてたけど)
スカパー解説の川勝さんのコメントに
「原口のいいとこは無理をしてることですね。」
とあったが、特にオフェンスはどっかで無理をしなければなかなか得点は生まれない。
原口は前回のアゥエイの名古屋戦の初ゴールで今回も、という気持ちがあったでしょうね。
さて、首位との差がジリジリ離れてる今、
ナビスコのタイトルってかなり意識すべき存在になってきた。
ミッドウイークの日本平、多分行けないけど、ここはしっかり勝ち抜けたいですね。
最後に、このような試合を目の前で見ることを回避させてくれた、
同窓会幹事の佐野君に、感謝。

2009.07.24
金曜日。
ただでさえ夏の耳鼻科はヒマなのだが、金曜日の夕方、しかも天気が悪いとあって
外来は、ほぼ時間通りに終わった。
さて、これからプールでも行って、ひと泳ぎしてくるか。
夕食まで時間があるので、なんかつまもうと台所へ。
沢庵の漬物の袋があったので、これでも食べるかと袋を開けようとした。
包丁の先で袋に穴を開けようとして、あっと手が滑ってしまった。
「いってえー。」
と、見ると、左手の人差し指がバックリ。
真っ赤な血がドクドク出て来る。
「うおー、やべえ。」
水で流して、ティッシュで圧迫止血。
しかし、15分押さえてもとまらない。
子供を塾に送って戻った妻に助けを求める。
「あたし、指とか苦手で。首から上なら縫ってあげるけど。」
などとつれないことをいうので、
「ブラックジャック亀井」ことフットサル仲間の外科の亀井先生にSOS。
何とか頼んで、時間外で診てもらえることになった。
妻の運転でクリニックに行くと、家族全員で待っててくれた。
「あー、こりゃ縫わないとダメですねー。血が止まんないです。」
ってことでナート(縫合)してもらうことに。
流水で洗うと、死ぬほど痛い。
躯血して、消毒、麻酔。
あー、こええよー。
縫ったことは数え切れないほどあるが、縫われるのは初めてだ。
「先生、傷見ますか?」
と尋ねられるが
「見ません。」
ときっぱりひとこと。
「がんばってくださいね。」
亀井先生の奥さんは元オペ室のナースだという。
た、助かるかもー。
てなことで、4針縫ってもらって、美人の奥さんに包帯巻いてもらって、無事生還しました。
亀井先生とそのご家族の皆様、ホントにありがとうございました。
(8歳の長男のお子さんも懐中電灯もって術野を照らしてくれてました。)
やっぱ、急患で診てもらえるって、ありがたいことだ。
今後も、ウチもがんばって、また急患診なくては、と思ったりもしました。
それにしても、ライブのあとでよかった。
左の人差し指が怪我ではギター弾けないすもんねー。
今度から沢庵の袋は必ず「ハサミ」で開けます。
約束します。
ゆーびきった。

2009.07.20
そんなわけで、「おおたまつり」出演のため、土曜日のナイトマッチはナマで見られず、
スカパー録画観戦となった。
ま、もともと大分なので行くことは不可能だったのだが。
2009年 第20節
大分トリニータ 1-0
浦和レッズ (大分九州石油ドーム)
(前半 0-0)
(後半 1-0)
フツーはすぐ観るんだけど、打ち上げで3時過ぎまで飲んでて、
次の日が結婚式に出席した関係で
観たのは夕方、何となく見たくない気もしてたのだが・・・。
天の声が見ない方がいいぞ、とささやいていたのか。
観てびっくり。
あんなこと言うじゃんなかった、書くんじゃなかったー。
つい前々回のブログで書いた懸念が現実化してしまった。
ひょっとして俺のブログを見たレッズの選手や関係者の間に弱い心が生まれたとか、
いやインターネットは全国でアクセスできるから、
ブログを見た大分の監督、選手が
「よっしゃ、ほなら一丁、おいどんがレッズば、倒しちゃりますたい。」
(大分弁、よく知らないので推測)
と気合を入れたかもしれないし。
まあ、それはないとしても、この結果はねーよなー。
「連敗ストッパー」の名声をますます不動のものにしてしまった。
京都の連敗、横浜FCの連敗、Jの記録に残る連敗をストップするのは
俺たちに任せろ、って・・・・。
まあ、悪い条件はいろいろあったわけで、
ナビスコを戦ったミッド・ウィークの疲れ、
暑さで体力を奪う九石ドーム。
パスサッカーを妨げる、そのピッチのコンディションの悪さ。
(ぼこぼこで、ピッチっていうより畑みたいでしたね。)
一方、監督の代わった相手チームのモチベーションの高さと連敗降格への危機感。
加えて、過去の対戦成績にみる当該カードの相性の問題。
今期も含めここ数年、九石ドームでは大分は浦和に負けなし。
以前、連敗降格の危機にあった大分はシャムスカ新監督を迎えて
浦和に勝ち、その後連勝して降格を免れたこともあったという。
坪井を怪我で欠く中、闘莉王の途中交代。
大分の新戦力、あのフェルナンジーニョの加入。
でもさー、優勝を狙おうっていうチームが、やっぱ、最下位のチームに負けはないだろ。
というより、逆にまだ優勝を狙えるチームじゃない、ってことか。
やれやれ。
