ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.01.31

レーザーの季節

 インフルエンザが猛威を振るう中(俺もかかったんだからホント猛威だ)
毎日毎日、花粉症のレーザー治療が多い。
 花粉症の発症前に、鼻腔の粘膜をレーザーで焼いておくと症状が軽くなります。
この治療は、花粉が飛び出す前に済ませておくことが必要なので
1月が治療のピークなのだ。
 鼻の中に局所麻酔剤のガーゼを入れて、15分~20分しみこませる。
そして、その後レーザーで鼻の中の粘膜を焼くわけだ。
 多少痛みを感じる人もいるが、粘膜が焼けるので「くさい」と訴える人は多い。
しかし、昨日の患者さんは
「蒲焼きのにおいがする。」
と言ってた。
あんたの鼻はウナギか?
 保険がきいて手術点数は1000点くらいだから数千円で出来ます。
 実は、当院は多分この界隈では一番早くレーザーを導入してます。
そこらへんの総合病院より前からレーザー手術やってました。
と言うのは、大学病院にいた頃アレルギー性鼻炎を専門に研究してて、
まだレーザーの機械が市販される前から、メーカーとともにその開発に携わってたのです。
当時は、まだもちろん保険適応はなく、大学の研究としてやってました。
 それで、開業当初、まだろくに患者さんもいないのに採算も考えず
数百万もするレーザー、買っちゃったわけです。
(もちろん月々数万のリース契約ですけど。)
 そーいや、20年近く前、テレビで花粉症の究極の治療としてレーザー手術が紹介されてました。
当時、やっと保険適応されたか、されないか位だったかと思いますが、
紹介されてたのは耳鼻科医ではなく、東京の形成外科かなんかで、
驚いたのは、保険外で十数万の値段を提示してたこと。
あくどいなー。
しかも、耳鼻科医でないので多分充分奥まで焼いてないだろうし。
 まあ、当院はそんなわけで、もう延べ1000人以上の鼻は焼いたと思います。
(何とか、元は取りましたね。)
 正直、手間かかってメンドくさいのだが、スギ花粉症を少しでも楽にしてあげたいので
頑張って毎日毎日何人も焼いてます。
なるほど、7月の土用丑の日の頃のウナギ屋って、こんな感じなんだろうか?

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2009.01.28

NHK交響楽団

 この間の土曜日は、足利市民会館でNHK交響楽団のコンサートを聴いてきました。
 おお、これは画期的。
 なんせ、この私がクラシックのコンサートを聴いたのは、おそらく小学校の時
学校で連れてがれた「栃木交響楽団」のコンサート以来、40年ぶり2回目。
 もちろん、自分でカネ払って見たのは初めてだ。
 ちょっと、感動的ですね、我ながら。
あの、音楽の時間、レコード鑑賞になるとずっと寝ていたオグラが、何と、クラシック!
しかもN響!!
時代が変わったもんだ。
 経緯は、おせっかいな薬局のコミネがオグラにも、クラシックを聴かせてみよう、
と無理やりチケットをとっちゃったため。
まあ、興味もあったので、妻と二人行くことにしたわけだ。
 初めてのクラシックのコンサートで緊張は高まる。
「咳とか、しちゃいけないんだよね。」
「眠くなったらどうしよう。」
「拍手はどうするの。」
「服装は、やっぱネクタイ?」
んー、不安がいろいろ。
 で、結果は・・・・・。
 いやー、結構おもしろかったっす。
何もかも初めてなので、いろいろ新鮮で。
 気づいたこと。
1.マイク、アンプ関係がないと、PAとかいなくて音出しまでが楽そうだ。
2.指揮者はロシアかどっかの人で、赤鬼みたいだった。
3.指揮者の一番近くにいたバイオリンの人が、オーケストラのリーダーらしい。
4.そして、その人の靴が一番ピカピカで、指揮者から離れるに連れて靴のツヤがくすんでいく。
5.そして、そのリーダーは宝田明に似ていた。
6.楽譜は2人にひとつだったが、どちらの人がめくるかは決まっているようだった。
7.足利市民会館のステージは、オーケストラがやるにはちょっと(いや、かなり)狭い。
8.メンバーで指揮者を一番真剣に見てるのは、シンバルやティンパニーを叩く人だ。
9.演奏が終わったあと、指揮者やソリストが何回も出たり入ったりするのは何なんだろう。
 ともかく、生で見るといろんな発見があって面白い。
サッカーもスタジアムで見るといわゆるオフ・ザ・ボールといってボールを持ってない人の動きが
テレビではわからない面白さなのだが、オーケストラもそれに近いものがある。
 特に、マイクやアンプのない時代、小さな音しか出ない楽器をたくさん集めて
何とか迫力ある音楽を生み出そうとした先人の知恵と努力が窺えます。
 N響はさすがにうまい!(いや、そら当然だが・・・。)
あれだけの楽器が一糸の乱れもなく統率されて音の塊りになる。
まさにシンフォニーというのは「Syn(集める、あわせる)+Phone(音)」が語源なんだなーと実感しました。
 ちっとも眠くならず、最後まで楽しめました。
また、機会があれば聴いてみたいもんです。

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2009.01.25

2009年インフルエンザ闘病記(続き)

 さて、一夜明けて、ナンカ体が痛いなー、と熱を測ると38・2度。
 熱が出た、ダメだ、とういうことで、外来はお休み。
水曜日は午前中だけなので、診療制限をして副院長にお願い。
幸い、手術も入ってなかった。
 何とか朝飯食って、タミフル飲んでひたすら寝る。
ともかく、食って寝るしかないのよ、治療といえば。
モノがインフルエンザなら、注射や点滴があるじゃなし、
ただひたすら体が抗体を増産して、ウイルスを駆逐するのを待つばかり。
そして、タミフルがウイルスの増殖をストップしてくれれば、
あとはそのウイルスだけ処理すればお終い、なはずだ。
 ゆっくり本でも読むかと、思ったが、それどこじゃない。
体も頭も痛いし、苦しくて体の置き場もない感じ。
ただただ、布団をかぶってヒーヒーいってました。
 ところが、昼になっても、夕になっても熱が下がらず。
ついに38・9度まで。
夜は風呂に入る元気も出ず、そのまま寝たが1~2時間おきに目が覚める。
翌、木曜日も38・4度。
で、その日も休み。
 医者になって25年、病気で仕事を休んだことは多分10回もないはず。
しかも、2日以上休んだのは、医者になって2年目に水ぼうそうになった時以来では・・・。
水ぼうそうやインフルエンザは患者さんに感染っちゃうので
腰痛症の時みたいに、薬で抑えて外来ってわけにもいかないし。
 それにしても、この治らなさは、一体、どうなっちゃったのだ。
少なくとも、タミフルは効いてないようだ。
5年前のときは、診断ついてタミフル飲んだら翌朝はもう何ともなかった。
 そこで、ははあ、Aソ連型耐性株だな、これは、と気づいた。
 インフルエンザにはA型、B型があるのは皆さんご存知のとおり。
その中にも細かい分類があるが、A型には「香港型」と「ソ連型」という代表的な株があります。
そのうち、「ソ連型」の方に、今年タミフル耐性の株が多くを占めるという厚労省の報告がありました。
 リレンザにしときゃ良かった。
もう遅い。
タミフルにしろリレンザにしろ、ウイルスの増殖を抑える薬なので、初期に使わなければ意味がない。
 それにしても、私の抗体は、どーした。やけに仕事が遅いぞ。
ソ連だろうが、香港だろうが、北朝鮮だろうが私の体にはいっぱい抗体の備蓄があったはずだが・・・。
やっぱ、歳のせいか・・・。
 というわけで、たっぷり2日半も休んで、金曜日には熱も下がったので外来に出ましたが、
体はフラフラ。毎日食べるのはしっかり食べて、ひたすら寝てたのに体重はかえって減っていた。
もちろん、患者さんに万一感染ってしまうと申し訳ないので、
新型インフルエンザ用に当院に備えてあったN95マスクという、特殊なマスクを1日中かけてました。
 何とか、回復しましたが、大変な経験をしました。
それにしても、耐性ウイルス、困りましたね。
 それもこれも、きちんとタミフルを使ってこなかったことのツケでしょう。
横流ししたり、漠然とだらだら飲んだり。
中でも、家族にインフルエンザ感染者が出たら、予防で全員1日1カプセル飲みましょうなんて、
馬鹿なこと言う医者もいたらしい。
(予防投与は健常者には、しちゃだめですよ。)
そんなことするから耐性化が進んじゃったんでしょう。
タミフル、いい薬だったのに、残念です。
まあ、香港型や、B型には依然するどく効きますので、まだまだお世話になりますが。
 今後は自分の抗体を過信せず、B型にかかんないように、毎日、摂生に努めます。
普段の外来も、この時期くらいはマスクしとくかなー。

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2009.01.25

2009年インフルエンザ闘病記

 わ、私としたことが、とんだ不覚。
 火曜日の朝、あ、風邪引いたかも。
熱もくしゃみも咳もないが、何となく体の異変を感じました。
 思い当たる節はある。
日曜日の夜、酔っ払ってリビングで寝てしまい、ストーブも消え、部屋が寒くなって
ソファーの上で目覚めたのが3時前。
 大河ドラマとかで、お侍が酒盛りをする場面があると、
つい、自分も日本酒を出してきて冷でどんどん飲んじゃう、という悪いくせがあります。
ドラマで、ぐい飲みやお猪口じゃなくて、お皿みたいな杯で飲んでますよね。
あれが、カッコよくて似たような器を手に入れてからつい、やってしまいます。
あの日もそうだった・・・。
 失敗したなー、と思っても覆水盆に返らず。
昼休みは、銀行に用事があったがその後は午後の診察まで仮眠をとって回復を図ったわけです。
 しかし、夕方どんどん体調が悪くなり、
熱はなかったが「これは、ヤバイ。」と妻に検査を依頼。
結果は「インフルエンザA型」。
 何たることだ。
「インフルエンザ、流行ってますから、みんなうつらないように注意してくださいね。」
なんて、職員の前で言ってたのに・・・。
 インフルエンザになったのは5年ぶりくらい。
そもそも、私はめったにインフルエンザにならない。
 仕事柄、インフルエンザの患者さんに多く接するため免疫が相当ついて、
通常の接触ではまず感染しない。
5年前は、娘がインフルエンザになり、しかも土、日とずっと同じ部屋にいたため。
土曜日の時点で娘の検査結果が陰性だったので、「インフルエンザではない」と判断して接してたために、感染っちゃいました。
 それまでは、医者になってから予防接種などしなくても、
一回もインフルエンザにならなかったんですけどねー。
とりあえず、翌年から予防接種をするようになりました。
去年は、でもまた予防接種サボっちゃったんですが、感染らなかった。
今年は、注射したんですけどね。
 毎日、何人もインフルエンザの患者さんを診てると、
毎日インフルエンザウイルスは体に入ってきてます。
それを抗体がウイルスが増殖する前に処理してくれるので、発病には至らないわけです。
 ところが、うたた寝をして、その防御システムに緩みがでました。
インフルエンザウイルスがその隙を見逃さず、あっという間に私の体の中で増殖を開始したのです。
 しまったー、と思った時にはすでに遅い。
ウイルスの増殖のスピードは猛烈なので、抗体による処理はすぐには間に合いません。
 んで、火曜の夕方はタミフルもらって、診察は打ち切り、お風呂入ってメシ食って、即、寝ました。
まあ、抗体豊富な私の体、一晩寝れば何とかなるでしょ、とそのときは考えてたんですが・・・。
(続く)

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2009.01.19

ヒブ・ワクチンって何?

 今日かかったお子さんで、先日、小児科で予防接種をしました、という方がいました。
「何の予防接種でしたか。」
ときいたところ、「ヒブ(Hib)ワクチンです。」
との、ことでした。
 おー、ヒブ・ワクチンはじまったか。
 ヒブ(HIB)・ワクチンというのは
B型インフルエンザ菌(Haemophilus Influennzae TypeB)に対するワクチンのことです。
 インフルエンザ菌については、先日のブログでご説明しました。
2008年12月16日「インフルエンザではありません」参照。
 さて、ヒブ・ワクチンについて、またまた混乱と質問が来そうなので
説明しときますね。
 B型インフルエンザ菌とは小児の髄膜炎を起こす菌として大変重要。
欧米ではこのワクチンは多くは義務化され、公費で受けられるようになってるらしい。
日本では、昨年12月に発売されたばっかです。
まだ今のところ、個別、自費です。
日本は予防接種後進国なのです。
 もちろん、インフルエンザですので、インフルエンザ・ウイルスとは関係なく
よって、病気としてのインフルエンザにも関係ありません。
 と、ここまで来て、私のブログを読んでる人や、当院で中耳炎の治療をした子供のお母さんは
こう、思われるかもしれません。
「いつも、うちの子、中耳炎になるし、オグラ先生が原因はインフルエンザ菌だっていってた。
とすると、このワクチン打てば、中耳炎にならなくなるのかしら。」
 なるほど、デキるお母さんならばそう思うかも。
 しかし、残念ながら答えは「NO」です。
 実はインフルエンザ菌には大きく分けて2種類のグループがあります。
ひとつは細胞の周りに「夾膜(きょうまく)」を持つものです。
夾膜は、菌の周りを覆う物質でドイツ語では「Kapsel/カプセル」といいます。
この夾膜のタイプにいくつかあり、Bタイプの菌が髄膜炎や、急性喉頭蓋炎を起こすので問題になります。
これが「HIB」です。
 一方、夾膜を持たないタイプもあり、これが小児の鼻の中に常在し、
中耳炎や気管支炎の原因になります。
抗生物質が効くタイプと効かないタイプ(BLNARといいます)があり、
私がいつも「あー、このこの菌はインフルエンザ菌だね。」って言ってるのはこっちなわけです。
 だから「ヒブ・ワクチン」を打てば、髄膜炎は防げますが、
インフルエンザ菌による中耳炎には無効です。
同じインフルエンザ菌なんですが、別ものなんですね。
 メンドくさいですね。
去年の学会に行ったとき、中耳炎の講演者にこの事について会場で質問してる先生がいました。
 と、いうわけで、個人的にはこれによって抗生物質の濫用が減れば、
BLNARも減って、治りにくい中耳炎が減る、ってことになれば大歓迎なんですが。
 それにしても、この名前のわかりにくさはナントカならんか。
不勉強な臨床家や、マスコミの取り上げ方によっては、混乱しそうな気が・・・。
 うーん、聞かれて説明するのメンドくさいですね。
 まず、インフルエンザ・ウイルスと、インフルエンザ菌の違いについて説明し、
(インフルエンザ・ウイルスにもA型、B型があるので、なおややこしい。
A型にもソ連型、香港型があり、その他に鳥インフルエンザなんつーのもあるし)
 その上で、「夾膜のあるHibと、夾膜のないインフルエンザ菌(NTHi)の違いを説明し
そしてその中でも、抗生物質が効く奴と、効かないBLNARの説明をしなくては。
 そうそう、中耳炎起こす方をA型というのではありませんよ。
夾膜のあるタイプにA型、B型、C型・・・とあり、このうち病原性があるのがB型(Hib)。
子供の中耳炎を起こすのは「夾膜なし」で「NTHi」と呼ばれるタイプで、こん中にもいろんな型があるわけです。
 もうちょっと言うと、耐性菌にはBLPARって奴がいて、別のメカニズムでやっぱ抗生物質の効かない奴もいる。
実は、こっちの方がBLNARより先だったんですけどね。
その話もあるんですが、すると長いのでまた別の機会にしときます。
 ねー、やっぱ、混乱しそうでしょ。
 
 ちなみに「ヒブ・ワクチン」の「ヒブ」を「HIB」でなく「HIV」と、誤表記すると、
Human Immunodeficiency Virus」となり
これは、何と「エイズ・ウイルス」のことになっちゃうんですけど・・・。
ま、こっちと間違う奴は、いねーか。

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2009.01.15

リラックマ・ウクレレ

 実は我が家は最近、楽器ブームなのだ。
 昨年、ドラムをやってる息子が一緒にバンドをやったり、
私が通販で三線(沖縄の三味線)を買って、年末のクリスマスパーティーで披露したのは
以前ブログにも書きました。
 その後、私の妻が楽器を始めたくなったようで、彼女はもともとピアノが弾けるのですが
何を思ったか、テルミンを始めました。
 テルミンは、ご存じない方も多いかと思いますが、実はシンセサイザーより昔からある電子楽器で
ロシアのテルミンさんが発明した楽器です。
かのジミー・ペイジもレッド・ツエッペリンのライブで演奏したりして、知る人ぞ知る楽器です。
アンテナに手を近づけたり遠ざけたりして音を出すので音程がナカナカ取りにくい。
 最近練習してますが、不安をあおるような音程のはっきりしない「きらきら星」に
我が家の愛犬レディアはビビりまくりです。
 一方、娘はお正月にビデオで見た「スイング・ガールズ」に影響を受け
サックスを手に入れました。まだ、やっと音が出るようになったとこです。
(ちなみにサキソフォーンもまた、サックスさんという人が発明した楽器なんですよ。)
 レディアは、ウチの娘に対しては自分と同レベルだと思ってるので、
これを「かじると音の出るおもちゃ」と勘違いしてるらしく、
隙を見ては、おいてあるサックスのマウス・ピースをかじろうとしています。
 さて、私ですが、このたび、またまた通販で今度はウクレレを買っちゃいました。
NHKの教育テレビでウクレレ講座をやってたので、ちょっと気になってたんですが、
インターネットの広告で「限定!フェルナンデス製リラックマウクレレ」というのを発見。
妻に相談したところ「絶対、買いだ。」ということで、即、購入。
 これです。
今日届きました。かわいいです。
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 実は私、キャラクター物は、あまり好きではありません。
これが、ハロー・キティやミッキーだったら買うことなどありえないのですが、
何故か、例外的に「リラックマ」は好きなんだなー。
ちなみにあまり知られて無い事実ですが、
私の、パソコンにもデジカメにもリラックマのステッカーが貼ってあります。
 しかし、タダでさえウクレレちっちゃいのに、リラックマがついてホントにおもちゃみたいです。
一応、フェルナンデスはギターメーカーとしては国内では一流どころなんですが。
 さて、テルミン+サックス+ウクレレ+ドラムで年末にはライブが出来るか?
(しかし、この組み合わせ、そーとーありえねーな・・・。)

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2009.01.12

オヤジをスキーに連れてって

 1月11日~12日の連休は、小倉耳鼻咽喉科スキーツアーでした。
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 今年で、3回目を迎えたこのイベント、昨年からは1拍旅行になりました。
去年は蔵王、今年は志賀高原に。
貸し切りバスをチャーターして、朝6時から、お酒飲み放題です。
もう、いきなりイってます。
飲んでるのはパックの牛乳ではなく、日本酒です。
ちなみにこのヒト幹事です。
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 こっちはビールぐいぐいです。
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 食べてばかりの人もいます、この前におにぎり3個食べてました。
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 さあ、天気予報では2日とも雪、の予報で心配していましたが、ついてみたらご覧のとおり。
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ちなみに、去年の蔵王は1日目猛吹雪で、遭難しかかりました。
 いよいよスタート、みんな元気です。
去年は、この時点ですでにツブレて、ホテルで寝てるヒトがいました。
(一番右のニシキゴイみたいな服のおじさんです。参考までに。)
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 夕方まで、たくさん滑って、温泉入って、楽しい夕食です。
カンパーイ!
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 そして、当然、2次会に突入。
トシキ、何後ろで踊ってるんだ!
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 ジョンナムはすっかりやることがお父さんに似てきました。
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 ラーメンをかじるオバマ関口。アメリカはこれからどこへ行く?
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 さて2日目。
真夜中過ぎまで続いた、激しい宴会で、女性陣全員と、男性3人が脱落。
ガッツ添野はスクールに入ったため、このメンバーで出撃。
今日もピーカンだ♪
この山頂で、全員で立ち食いそばを食って気合を入れる。(さっき朝飯食ったばっかりじゃん)
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 実は残ったメンバー、スキー馬鹿オヤジが多く、特に城西大学トリオは48歳でスキー1級をとったナカムラ校長を筆頭に、スキー部の先輩後輩のタカハシ教頭、カワカミ主任と体育会系だ。
結局、そばのあとは一回も休憩を取らず、
志賀高原は自分の庭のようなものだとおっしゃるナカムラ校長にくっついて、ひたすら滑りまくった。
つーかーれーたー。
 じゃあ、もうそろそろ上がりましょう、といった時に急に雲行きが怪しくなり、
元のゲレンデに戻って板を脱いだ時には、もう大雪でこんな感じ。
このスキー旅行、天気は、あたりでしたね。
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 宿を出て、高速に乗る前に、日帰り温泉で休憩&食事。
日帰り温泉ぽんぽこの湯。
な、なんとタカハシ教頭がもう一人!
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 さて、温泉の露天風呂で、ショーグンはモンチ金盛と間違えて、
見ず知らずの他人に雪玉をぶつけようとして、危うく我々が止めた、
などというアブナイエピソードも残しつつ、
昼食を摂り、アルコールもしこたま給油して、またバスに乗る。
 そんなわけで2日間のスキー旅行を終え、
渋滞やトラブルもなく、無事足利に戻ってまいりました。
皆さん、お疲れ様でした。
さあ、明日からまた仕事頑張りましょう。

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2009.01.10

インフルエンザの話

 先日のインフルエンザのブログに誤解を招くような記述があるとのご指摘がありました。
インフルエンザの時、内科では治療できないような印象を与える、とお叱りを頂きました。
そのようなことは筆者の本意ではなく、大変申し訳ない、ということで、
内容を改めてきちんとインフルエンザのお話をします。
 先日、来院した子供さん(0歳、10代ではない)がインフルエンザを疑ってある医療施設にかかった時
「ウチはタミフルを出さないから検査もしない」
といわれたそうです。
 これ、ヘンですよね。 インフルエンザは周りの人にうつる病気ですし、
経過を見るうえでもインフルエンザかどうかは重要なポイントです。
タミフルについては、いろいろな見解があるので(後で書きます)
出す、出さないは意見の分かれることですが、検査はするべきでしょう。
 さて、インフルエンザの診断ですが、これは鼻の1番奥の上咽頭という場所から
粘液を取って調べます。5~15分でその場で結果が出ます。
鼻の一番奥7~8センチも綿棒を入れるのは、確かに小さい子供では大変です。
まあ、耳鼻科なら簡単に確実にこの検査が出来るわけです。
その時、思ったのが、この小児科の先生はインフルエンザの検査をするのが負担なのかも、
ということです。
 熱が出たけどインフルエンザも心配なので小児科に行きました。という患者さんがいたので
インフルエンザならむしろ耳鼻科でいいんですよ、ということを言いたいわけです。
 さて、タミフルの話です。
この薬、いわゆる異常行動でマスコミでも大きく取り上げられました。
その後、因果関係が調べられましたが、現時点での結論は「不明」ということです。
 タミフルは幼弱マウスで、脳への移行が多いという実験から、1歳未満は投与しない、
ということになってます。血液脳関門といって、通常の薬剤は脳に移行しない仕組みがあるのですが
赤ちゃんはこのシステムが不完全と考えられるからです。
ちなみに「アルコール」はこれを容易に通過する「薬剤」なので酔っ払っちゃうわけです。
 すると、異常行動については、この辺との因果関係がありそうなのですが、
インフルエンザ自体の高熱や、もちろん脳症によってそのようなことがおこる場合があり
難しいところです。
厚生労働省は1年間にわたる調査の結果「因果関係は認められない」としながらも
「関連を完全に否定できない。」として、取り消す予定だった10代に対する使用不可を今シーズンも延長しました。
 当院の方針ですが、原則10代はリレンザで、それ以外はタミフルを出します。
リレンザはその薬効、薬理がタミフルに類似しているため、
異常行動が出ないのは、その使用症例数が圧倒的に少ないため、という考えもありますが、
今のところ使ってよし、なのでそのことも説明した上で処方しています。
もちろん0歳代はタミフルを使いませんが、リスクによっては月齢を考慮して出す場合もあります。
11ヶ月が全部ダメで、1歳0ヶ月が急に全部大丈夫、ってことはありませんから。
また10代でも、過去の使用経験があったりした場合、家族と相談の上処方することがあります。
アマンタジンは使いません。
 アマンタジン(シンメトレル)はもともとパーキンソン病の治療薬ですが
A型インフルエンザに限って効果が認められ、タミフルより先に認可されましたが。
当初より耐性誘導が早く、もともとパーキンソン病の薬ですので副作用の面でも問題が多く、
今日の治療薬としては適当でありません。
 タミフルは発売前、ほとんど耐性誘導がない、といわれてましたが、
どっこい、最近は着々と耐性化が進んでいます。
そりゃ、ウイルスですから。
デンマークなどではかなりのウイルスがタミフルが効かなくなってるとのことですし、
日本でも増えてます。タミフルはいい薬なので、大事に使わなければなりません。
 家族にインフルエンザが出たから、家族全員タミフルを飲んで予防しましょう、
なんてことは、絶対ダメです。肝心な時に効かなくなりますよ。
 もちろんこういった説明を聞いてもなお、タミフル飲みたくない、という人には出しません。
インフルエンザはタミフルを飲まなければ治らない病気ではありません。
ただタミフルによって5日間以上続く熱が1~2日で下がるので、
使えるものは使った方が楽ですし、合併症の危険も減らせます。
 タミフル、リレンザは実はインフルエンザウイルスを殺す薬ではありません。
ウイルスの増殖を抑える薬なので、発症後48時間以内が使い時です。
だから、インフルエンザの検査の結果は、翌日電話で、っていうのはトンデモない話です。
飲み始めは早ければ早いほどいい。
 もちろん、当院の方針もあくまで「現時点で」推奨される治療法であり、
今後、新しい事実や、エビデンスによって変化する可能性は充分にあります。
医学会において、昨日の常識は、今日の禁忌、なんてことはしばしばありますから。
 そういう意味では、かつては熱が高ければ解熱剤、というのは「常識」でしたが、
インフルエンザのときは「禁忌」であることがわかってきました。
インフルエンザのときに解熱鎮痛剤を使うと、インフルエンザ脳症発症のリスクが高くなります。
これは、一応「ボルタレン」という薬について「因果関係アリ」と出たようです。
その他の解熱剤に対しては不明ながらも、使わないのが原則。
ロキソニンも類似薬剤なので、やめておきましょう。
唯一アセトアミノフェン(カロナール等)は大丈夫といわれてます。
 さて、これからがインフルエンザのシーズン。
予防接種をしていても、「濃い」接触をすればほとんどの場合感染します。
予防接種によって得られた、抗体のウイルス処理能力が、
ウイルスの増殖力に追いつかないからです。
 マスク自体はウイルスは素通しですが、飛沫を浴びることを防いだり、
鼻やのどの粘膜を、保温、保湿するという意味では大変効果があります。
そしてうがいより、大事なのは手洗い。
睡眠を十分にとって、体力の低下を防ぐ。
 そして、インフルエンザになったら、まず人にうつさないように。
ゆっくり休みましょう。
ウイルスをやっつけるのはタミフルでもリレンザでもなく、
あなた自身の体が作る「抗体」なのですから。
 最後に、貴重なご意見をお寄せくださった方、ありがとうございました。
また、よろしく、お願いします。

 

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2009.01.07

永井、完全移籍!

 ついに怖れていたことが現実に。
 「永井、清水エスパルスへ完全移籍」
 うーん、来たか・・・。
 エンゲルスが辞めたので、何とか残留を期待していたが、
永井の気持ちは、もうその前に決まっていたようだ。
 新監督の構想もまだ明確ではないが、若手、動きを惜しまない選手を重用すると明言してるだけに
永井自身、自分がそのスタイルに合わないと考えたのかもしれない。
 確かに優れた選手で、花もあり、大舞台に強い。
天皇杯やACL、タイトルのかかったゲームで決めてくれる。
(そーいや、代表では韓国でのアウェイで、決勝ゴール決めましたね。)
ルックスもいいので、女性ファンも多く、ウチの娘も大ファンだった。
私自身も大好きな選手だったが、一方で、いまひとつ物足りなさ感がある選手という印象も否めない。
天才肌の分、プレーにムラがあり、特にアウトボールの見切りが早く、
岡野や達也の持っている、浦和サポの好きな、ひたむきさに欠けるところがあったとは言える。
 まあ、ここで何を言っても仕方がない。
我々が求めるのは、新しい監督の下で、一致団結して戦うレッズ。
個人プレーではなく、チームとして強いレッズだ。
永井の移籍は、どちらにとってもいいことなのかもしれない。
 それにしても、相手にするといやな選手だぞ。
何より、あのドリブルを浦和のだれが止める?
坪井が、闘莉王が、永井のドリブルに翻弄されるいイヤなイメージが目に浮かぶ。
そして、その清水は名古屋からヨンセンも獲得したという。
(清水、そんなにお金あったっけ?)
岡崎や藤本など若くていい選手も多いし、エスパルス手ごわいぞー。
 さて、浦和の9番はだれが着ける?
高原は19番に決まったみたいだし、エジってことはないだろうし・・・。
まさかの赤星だったりして?(それはちょっとうれしいけど。)

 

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2009.01.04

崖の上のまりちゃんズ

 さて、大晦日の紅白歌合戦、みんな見ましたか?
 私、何故かこれだけは毎年見てます。
普段、テレビはサッカーと映画とNHKしか見ないので、
バラエティー番組の知識がありません。
外来にやって来る子供たちが
「そんなの、カンケーねえ。」とか「どんだけー。」
とかよく言うのですが、全く何のことかわかりません。
1年にいっぺん、この番組で、あー、これかー、とか分かる訳です。
今回は噂に聞く「羞恥心」を初めて見ました。
 そして、「ポニョ」も初めて見ました。
あのおじさん、藤岡藤巻さんは元「まりちゃんズ」ですね!
 みんな、まりちゃんズ、知ってるかなー?
私が中学の頃だから、今からざっと35年前、
マリちゃんズという過激な3人組のフォークグループ(?)がありました。
 デビュー曲は確か「ブスにはブスの生き方がある」とか言うタイトル。
「ブスよみじめだろうが、自分の顔を認めよう、あんたにゃ幸せ来ないけど、望みだけは持とう。」
などという、過激な歌詞で、歌もパフォーマンスもめちゃくちゃ。
女性団体や、PTAなど”良識ある”人々の非難が集中しましたが、
当時中学生だった、我々にはウケまくりました。
ホント、ここまでやっていいの?って感じでしたから。
 第2弾は「尾崎家の祖母」でした。
このタイトル「おざきけのそぼ」ではなく「おざきんちのばばあ」と、読みます。
これは、メンバーの一人に尾崎さんという人がいて
(だからメンバーは藤岡さんと藤巻さんと尾崎さんてことだ。)
その実在のおばあさんのことを歌ったと記憶しています。
「尾崎んちのババア、尾崎んちのババア、尾崎んちのババアは七十二!」
という軽快なロックンロールテイストの曲です。
実は、この曲のリードギターを、無名時代の「チャー」が弾いてたことは、最近知りました。
この曲も、過激な歌詞で、続編もあったと思います。
 おそらく放送禁止の歌も多く、諸団体からの弾圧も結構あったでしょうから、
そんなに売れませんでしたが、我々の仲間うちではみんな大好きでした。
 ちなみにまりちゃんズの「まりちゃん」は、当時人気絶頂だった「天地真理」!のことでしょう。
こっちは、たしか、同級生のヤマちゃんがファンだった。
(彼は、今ウチの税理士さんやってもらってます。)
 さて、まりちゃんズがあれから、どんな音楽活動してたか知りませんが、
当時、まだパンクロックもこの世に存在しない頃、
彼らは”パンク”なグループでした。
 まさか、こんな形で、我々の前に現れるとは思いませんでした。
藤岡藤巻さん、毒がホントに抜けちゃったんでしょうか?
だとしたら、さびしいなー。

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