ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.03.31

森高千里ツアー「この街」@桐生市市民文化会館

 サクラはまだ4-5分咲きといったところ。

しかも、今日は、サムイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは桐生市市民文化会館、シルクホール。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本日はコレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 森高千里さんが今年、20年ぶりの全国ツアー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回残念ながら足利市での公演は無し、

で、一番近いのがこのお隣の桐生市でのコンサートでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと、完売ですかスゴイですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 群馬県では他に渋川市、栃木県では栃木市の公演がありますので、

この桐生界隈でそんなに森高ファンがいるのかしら、と思いましたが、

熱心なファンは2つも3つもコンサートを追っかけるらしく、

東京方面から、あるいはもっと遠方からのファンも多いようだ。

ワタシの後ろの席のヒトは会話の内容から横浜から来たようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一応、ツアーパンフとTシャツは買っておく。

Tシャツはバンドのライブで着るのですが、

コンサートのツアーパンフってあとからはまず見ないんだけど、

ここでしか買えないと思うとつい買ってしまう・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかも、コンサートによって大きさ、カタチがまちまち。

ストーンズのとかやたらデカかったし、大きさ統一してくれないかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 立ち見もあるのか、スゲエ。

まあ、どっちにしろコンサートはじまればみんな立っちゃうんだから前か後ろかの差だけ?

という意味では指定席後方や2階席の指定券のヒトはちょっとクヤシイ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、ワタシの席は真ん中辺でした。

発売早々に先行予約したのだが。

座席前方には親衛隊的なそろいのTシャツのヒトたちがいるんだけど、

どうやって前の方のチケットまとまってとれるんでしょうね。

コンサートは撮影禁なので写真は facebook から。

最近の来日アーチストのライブはほぼスマホ撮影OKなんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろの男性はしきりに「ちっさと―」と野太い声で叫んでいました。

高校のころからロックのコンサートは数多くいきましたが、

ワタシは中年になるまでアイドルのコンサートの経験が無いので免疫が無く、

この手の反応には、つい、ちょっと、引いちゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以前は、ナマ森高だー、と思い見てましたが、

この数年は何回かコンサートに足を運んだので、

気になるのはバックバンドの演奏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バンドで森高さんの曲を演奏してる関係で、

つい双眼鏡でギタリストの手元ばかり見てしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回、北朝鮮飯店のレパートリーである曲はすべて見られたので良かった。

バンドはドラムのヒトが前と変わっていて、ちょっとロックぽくて良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、森高サウンドはやはり「打ち込み」だなあ。

キーボード弾いていないのに音が出てる。

それが、ワレワレに再現できないのがツライところ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、モチベーションを高めたところで、

そろそろ「北朝鮮飯店」も再起動しますか。

 

 

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2019.03.30

大河ドラマ的

 さて、「まんぷくヌードル」の大ヒットで

大団円を迎えたNHK朝ドラ「まんぷく」でしたが、

面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日清食品の安藤百福氏の実話をほぼ正確になぞっているので、

とくにカップヌードルになってからは時代がリアルタイムですので、

次の展開がわかってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば、「まんぷくヌードル」の容器に何か最適の素材はないのか、

といえば、それは「発泡スチロール」だ、という答えを知っているし、

具材として、彩りと高級感を演出する素材があるはずだ、という問いには

「エビだよ、エビ、エビ」と言いたくなるし、

何か、この商品をアピールする販売法はないかと主人公が考えていると、

自動販売機、歩行者天国、と当時の記憶がよみがえってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カップヌードルも最初から爆発的にヒットしたわけではなく、

当時中学校のサッカー部の友人の間で

近くのデパートにカップヌードルの自販機がおかれたけど、もう食べた?

なんてころからブーム始まったことを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この、結果がわかっていることが、

ツマラナイかと言えば、さにあらず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは「大河ドラマ」的展開なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大河ドラマはたいてい戦国時代か幕末だが、

ワレワレは本能寺の変で織田信長が命を落としたことも知ってるし、

関ヶ原の戦いで東軍が勝ったことも知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことを踏まえて、

明智光秀はここであんなこと言いながら腹の中では謀反を企てていたんだな、

とか、

どのタイミングで、小早川秀秋は徳川方に寝返るのだろうか、

なんてことを思いながらドラマを見るわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、今期の本家大河ドラマの方は、

戦国でも幕末でもなく、誰も知らない金栗某が主人公であるが、

クドカンの脚本にもかかわらず視聴率は超低迷らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱ、大河ドラマのニーズは、古典落語や歌舞伎十八番と同じ

「知ってるストーリー」を味わう、ということかも知れないなあ。

 

 

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2019.03.29

等速直線運動

 春の訪れを感じ散歩コースのサクラも

いちりん、またいちりんと日ごとに花びらをほころばせて行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カメラを持って行こう、と家を出たところ、

代わりに、オシッコ洗い流し用のペットボトルを忘れたことに気づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヤバイ、今朝は歩道でシッコさせないようにしなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 通りを渡り、神社の鳥居の下の砂場までは、しゃがませてはマズイ。

歩道を急いで神社までまっしぐら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 果たして、途中、ちょっと身構えて排尿態勢に入ろうとするレディアの首輪を

ぐいぐい引っ張り、立ち(座り?)止まらないように速足で歩かせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 150メートルほどで砂場に着き、ハイどうぞ、としたら

おもむろに「大」の方を始めたレディア。

ちっ、ウン〇かよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、石段を登り、境内まで行く。

途中、脇の山に入り、無事、シッコも済ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サクラの花、まだ満開にはかなり間がありそうであったが、

一応、写真も撮り、石段を下りて帰路につく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、鳥居をくぐって、通に出ると、歩道の上になにやら小さい物体が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん?これ、ウン〇じゃね?

ったく、どこのイヌだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と思って、歩道の先を見ると、

同じような小物体が、1メートルくらいの間隔で点々と・・・・、

ちょうど、「中学理科」で習った等速直線運動の

走る台車の紙テープに記録タイマーでパンチされたスポットのように

規則正しく並んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の瞬間、ワタシはすべてを悟った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれは、レディアのウン〇だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時、速足で駆け抜けながら、次々とウン〇を落としていったに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、何回か、リードを引っ張る手ごたえがあった。

あの瞬間、走りウン〇をしていたのだ。

今思えば、砂場でしたウン〇もやけに小さかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝日に照らされる歩道に点々と並ぶウン〇。

お前は、ヘンゼルとグレーテルか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あわてて、それらを回収したが、ここは通学路、

すでに春休みに入っていて、

登校する小中学生がいなくて、ホントに良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやー、朝から、あせりました。

まさかの「等速直線ウン〇」になっていたとは・・・・。

実験としては、なかなかきれいなデータが取れてましたが・・・。(^^;)

 

 

 

 

 

 

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2019.03.28

堀ちえみさん、退院おめでとうございます。

以前も書きましたが、堀ちえみさんの影響で、

舌に何かできているが診てほしい、という患者さんはけっこう来院されます。

この間は朝一番に来た方が

今流行りの舌がん かどうか診てほしい」

というので驚きましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシの義弟、つまり妻の弟さんは病院勤務の歯科口腔外科医師で、

連日、舌がんを疑う初診の患者さんが大挙来院し仕事に支障をきたすほどらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの口内炎のヒトも多いが、

目立って多いのが「有郭乳頭」を「発見」して来院される方。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有郭乳頭とは舌の構造物のひとつで味覚に関連した器官、

舌の一番奥にV字状に配列していますが、普通にベロだしただけでは見えない。

でも、ぐーっと引っ張り出すとその一部が見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

V字型の配列なので特に舌のわきのモノが前方にあるため

これを「何かできてる」と心配になる人が多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この手の患者さんは以前から、一定の割合でいたのですが、

最近は、激増しているものと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんな中、堀ちえみさんは先日無事退院されたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女のブログで知ったのですが、

堀さんは、入院、手術を受けたあともずっとブログを書いていたのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

術後の経過、カニューレの抜管や、食事・嚥下のリハビリなど、

日々の入院生活がつづらています。

勤務医時代に受け持っていた舌がんの患者さんのことなどと重ね合わせて、

いろいろ思いだしたりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病気に対して、前向きに立ち向かう彼女の言葉はたいへん清々しく感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでは勢いで来た感じですから、

本当に大変なのはこれからかもしれませんが、彼女の健闘を応援します。

マスコミの方々には不必要な取材や無神経な写真スクープなどは

くれぐれも自粛していただくことを強く希望します。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.03.27

日本対ボリビア、試合の興味は・・・

先週末から今週はJリーグが無く、FIFAの国際Aマッチデーで

日本代表はホームでコロンビアとボリビアの2試合を戦った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果はコロンビアには0-1の負け、ボリビアには1-0で勝って

ワールドカップではハンド退場のコロンビアには勝ったが、

11人いるコロンビア相手には勝てない、ということと、

ボリビアならばホームなら、ベストメンバーを出せば何とか勝てる、

というあまりサプライズのない結果であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とくにコロンビア戦からスタメン総とっかえで「選手層の拡大」をはかった

ボリビア戦の前半は、全くつまらないサッカーでうんざりした。

結局、中島、南野、道安がいなければダメ、ということを確認しただけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、興味を引いたのが

鈴木隆行氏と楢崎正剛氏のダブル解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈴木隆行氏は元日本代表FWで2002年の日韓ワールドカップ前に

彗星のごとく現れ大活躍。

その後、さしたる活躍なく消え去ったところは、

イタリア代表で1990年イタリア大会の時だけ輝いた

サルバトーレ・スキラッチぽいなあ、と常々思っています。

ベルギーからJ1そしてJ[2の各チームを渡り歩き、2015年に引退しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楢崎正剛氏もまた元日本代表GKですが、

横浜フリューゲルス時代の1996年から代表に選出され、

2002年の日韓ワールドカップ大会を挟んで10年以上日本代表GKとして君臨、

クラブは横浜フリューゲルス消滅以降は名古屋グランパスに移籍し、

以後、名古屋一筋で昨年華々しく引退しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実はこの2人、同い年なんですねー。

これは、ちょっとビックリ。

太宰治と松本清張が同じ年なのと同じくらい、とまではいきませんが、

何となく、意外でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この2人の解説ぶりの対比がオモシロイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈴木隆行氏は引退して数年たっており解説経験もそこそこ多いようで、

流暢だし、内容も的確で、言葉数も多い。

アナウンサーの実況に合わせていろいろコメントをさし挟んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 楢崎正剛氏は昨シーズンまで現役だった関係で、

解説の仕事はまだそれほどない。

アナウンサーに「楢崎さん」と水を向けられるまでは全くしゃべらず、

振られてもなかなか言葉が出てこないし、解説の内容も(?)だったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この辺、解説の経験の差、というよりは、キャラクターの違い、

つまりフォワードとして器用に多数のチームを渡り歩く鈴木氏と、

ゴールキーパーという特殊なポジションを選び一つのチームに長く在籍する楢崎氏の

生まれ持ったキャラの違いかもしれぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合が始まって間もなく、アナウンサーが楢崎氏にコメントを求めた。

アナ「日本は過去ボリビアと2回対戦し、1勝1分けです。

楢崎さんはそのどちらの試合とも出場されていますが、

ボリビアの印象はいかがですか?」

 

 楢崎「うーん、あのー、ですねー。

日本での試合と、南米での試合で戦いましたけど、

南米での試合では、日本でやった時とは違うチームのような強さでした。」

 

 

 

 

 

 

 

 おいおい、ってことは今日の試合は日本での試合だから

このキリンカップでのボリビアチームは本当の実力ではないってこと?

そんなこと言ったら、テレビ見てるヒトはしらけちゃうし、スポンサーは怒るで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後も、鈴木隆行氏と、楢崎正剛氏のコメントの対比が興味深く、

ゲームがつまらなかったので、

試合を見るよりも、解説を聴く方が面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、昨日のこのゲームは、試合を「見た」というよりは、

「ボリビアを聴きながら」

でした。(*^-^*)

 

 

 

 

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2019.03.26

アレルギー検査陰性のアレルギー性鼻炎 その③局所アレルギー性鼻炎

 

 またまた続きです。

さて、第3の病態は、というと「局所アレルギー性鼻炎」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これも新しい概念です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 近年海外において、

アレルギー性鼻炎症状を呈す人の中に血液中IgEは陰性だが、

鼻汁中のIgE交代が陽性である症例が、

草木アレルギーやダニのアレルギーにおいて報告され、

「局所アレルギー性鼻炎(Local Allegic Rhinitis:LAR)」

と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これはまだよくわかっていないことが多く、

局所のIgE抗体陽性のヒトがいずれは血中IgEも陽性になるのか、

はたまた別物なのかは突き止められていません。

ブタクサやダニアレルギーにあるのなら

スギ花粉症にもあるだろうと考えるのが妥当です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも、鼻汁中のIgE測定は現行では保険適応に無く、

検査法自体も確立していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現時点でできることはアレルギー誘発テストです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、鼻粘膜にアレルギーの原因物質(アレルゲン)をしみこませた小ディスクと、

しみこませていない対照ディスクを置いてみてアレルギー反応の出方を調べるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシが大学病院でアレルギーの専門外来をやっていたときには

ルーチンで行っていた検査ではありますが、

日常の外来でやるにはなかなか手間と時間がかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそもダニとブタクサなどは市販の検査ディスクあるのですが、

スギに関しては検査用のディスクが市販されていません。

ワタシが大学病院のときは対照ディスクに

皮内反応用の注射液をしみこませて代用していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かつてはLARの概念がありませんでしたから、

先に皮内反応か血液検査で陽性になったヒトに誘発テストを行っていたので、

それらの検査で陰性で誘発テスト陽性の患者さんを経験したことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今後、この病態についての解明が進むでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このLocal Allegic RhinitisはLARと略されるのですが、

「エル・エイ・アール」ではなく「ラ―」と発音する先生もいるようで、

学会で聴いたときはじめ何のことかワカリマセンでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時思い浮かんだのが、昔々のテレビ番組「宇宙猿人ゴリ」。

ハリウッド映画「猿の惑星」の大ヒットに便乗して日本で作られた子供向けの特撮番組。

地球を侵略する宇宙猿人「ゴリ」の手下の名前は「ラ―」

 

「ゴリ」と「ラー」で、「ゴリラ」かよ、と子供心にもあきれるネーミングセンスでした。

 

 さて、これで3回にわたった

「アレルギー検査陰性のアレルギー性鼻炎」のお話は終わりです。

それでは、最後にお聞きください。(*^^*)

あー、ナツカシイ。

局所アレルギー性鼻炎のことを考えると、この歌が頭に流れるようになりますよ。

 

 

 

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2019.03.25

アレルギー検査陰性のアレルギー性鼻炎 その②好酸球性鼻炎

 前回からの続きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、以前はIgE陰性ならみんな「血管運動性鼻炎」で良かったのですが、

最近はそうでもなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのひとつが「好酸球性鼻副鼻腔炎」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アレルギーは体を守る仕組みである「免疫」が、

体に有害な作用として働いてしまう一種の免疫の暴走です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 免疫には抗体を介する「液性免疫」のほかに

好中球やリンパ球などの白血球を介する「細胞性免疫」があります。

好酸球は白血球の種類のひとつで「好酸球性鼻副鼻腔炎」は

細胞性免疫の暴走、といってもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 好酸球性副鼻腔炎は先ごろ厚労省指定の難病に指定されましたが、

その概念は新しく、ガイドラインがやっと整備されたばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 細かい診断基準は割愛しますが、

IgE抗体陰性で血液中の好酸球が増多している人の中にはこのタイプの鼻炎があります。

喘息、とくにアスピリン喘息や

鼻茸を合併している人は可能性が高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 治療上の大きな問題は、普通のタイプのアレルギー薬が効きにくく、

ステロイドが著効する、という点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、このタイプの患者さんで一定以上の症状の方は、

まずステロイドから治療をはじめないとまったくよくなりません。

漫然と対症療法をするのではなく、計画的に治療を進める必要があります。

自称花粉症の方の中にもときどきこの病態の方がいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、さらに第3の病態があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.03.24

アレルギー検査陰性のアレルギー性鼻炎 その①血管運動性鼻炎

当院では花粉症の患者さんには

原則としてアレルギーの血液検査をさせていただいております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレルギーの種類と程度を知ることは、

アレルギーの治療の第一歩です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血糖値や血圧をはからずに

糖尿病や高血圧の治療をする内科医はいませんからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは実にいろんなことがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スギ花粉症の程度ももちろん、ヒノキアレルギーを合併してるかどうかは

クスリの処方期間に対して重要な情報です。

イネ科などほかの花粉や、ハウスダスト、イエダニのアレルギーを合併してるかどうかで、

日常生活の注意事項も変わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中には、長年スギ花粉症だと思っていて、ハウスダストアレルギーだった、

なんて方もいらっしゃったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレルギー検査はIgE抗体という物質を測定しますが、

これが陽性である=スギ花粉症である、というわけではありません。

抗体ができてから、発症するまでにはもうワンステップあるのです。

だから体に抗体ができていても、まだ、花粉症を発症してない人もあるのです。

数年のうちの発症する確率が高いので、マスク等の対策は必要ですが、

この時点では薬を飲む必要はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、アレルギー性鼻炎の症状、所見があるのに

スギもヒノキもハウスダストもダニも抗体陰性だった場合はどう考えるべきでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場合、総IgEの値にまず、着目します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレルギーの原因は、一般に調べる

スギ、ヒノキ、ハウスダスト、ダニ、イネ科やブタクサ類のほかにもたくさんあります。

別の花粉、動物、食物、化学薬品、・・・・・。

個々のIgE値を調べるのにはキリがありませんが、合計値が出ます。

この総IgEの値が高ければ、通常の検査項目ではない

何らかのアレルギーがあると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、こういったヒトは、実はそう多くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここからが、本題です。

スギをはじめアレルギー検査がすべて陰性で、総IgEの値も低値、

というヒトはどうでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは少なくとも3種類の病態が想定されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つは「血管運動性鼻炎」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは簡単に言うと鼻粘膜の「過敏症」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワレワレはハナミズを出そうと思ってハナミズを出すことはできません。

くしゃみや鼻閉も同様で、自分の意志ではどうにもなりません。

これらは「自律神経反射」によるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰でも寒いところでは鼻水が出たり、

コショウなんかを吸い込むとくしゃみが連発で出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血管運動性鼻炎のヒトは、こういった自律神経反射が過敏で、

ちょっとした刺激や、気温、気圧、湿度の変化に対して鼻炎症状が出てしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春先は特に季節の変わり目で、環境の変化が激しいので、

ちょうどスギ花粉の時期に鼻炎症状が出る、という方にはこのような場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

環境の変化を受けにくくするためにマスクは有効ですが、

スギ花粉症のヒトのように次の花粉に備えて薬を飲み続ける必要はなく、

頓服的な飲み方で十分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、だが、これだけではないことが近年わかってきました。

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.03.23

花粉症から中耳炎に

 さすがに花粉症時期の土曜日の外来は体にこたえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土曜日はけっこう初診の方が多く、終わったのは14時を大きく回った。

まあ、Jリーグは今週末はないからいいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大半は花粉症なんですけど、

副鼻腔炎やら中耳炎を併発し、しかもそれを気づかないで受診される方も多く、

特にお子さんの場合はハナを診たら中鼻道から膿汁が流れ出ていて副鼻腔、とか、

耳垢とったら、中耳に水がたまっていた、

なんてことはよくあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 耳鼻科に来れば、花粉症なのでクスリをください、といっても

必ずハナの中は覗きますし、

子供は全員耳垢をとって、鼓膜を確認するので中耳炎も発見できるが、

小児科、内科で見過ごされて、あとで耳が痛くなってわかるなんてことも多いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 痛くなればむしろいいけど、痛くないままの滲出性中耳炎の状態が、

わからないまま長期化すると、あとあとメンドクサイことになるので要注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花粉症のお子さんでも

セキが増えてきたら耳鼻科を受診した方が良いでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アレルギーそのもので出るセキもありますが、

とくに夜間などにセキが多いのは、ほとんどが後鼻漏で、

それは副鼻腔炎の症状だったり、

中耳炎を起こしやすい状態になっている、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.03.22

ヤマ越えつつあり

 当院の玄関のドアの張り紙が

「インフルエンザが流行していますから熱のある方は受付に申し出てください。」

から、この張り紙にかわって、もうしばらくたった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎日毎日患者さんのハナの中を見ているとわかるのですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今年のスギ花粉は峠を越えた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花粉症の治療を35年近くやっていると

新規の患者さんや、再診の方のハナを見ただけで、

現在のスギ花粉の量がほぼわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スギ花粉症の症状はその人が持っている体質と、吸い込む花粉の量で決まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それに対して、どの薬がどれくらい効くか、

ということも耳鼻科医としてわかっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例えば、血液検査でスギクラス3のヒトに、今くらいの飛散量で、

このクスリを出したら、どれ位の効果が見込めるか、

ということも経験的に把握しています。

効果は鼻粘膜の所見で判定できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、血液検査の値のわりに、期待される効果が出ていないと、

その患者さんはこちらから言われた通りの花粉対策を行っていないことになります。

問いただすと、必ず何か対策に不備があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここにきて、全般に花粉症の症状が

治療で改善する度合いがあがりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ということは、天気予報の飛散予想では依然、真っ赤っかだが、

少しずつ花粉の飛散量が減り始めた、

ということが考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、減り始めたというだけで、まだまだスギ花粉量は猛烈に多いですし、

これからヒノキのシーズンになりますので、

ヒノキのアレルギーをお持ちの方は、もう一山来ることになりますから

ゆめゆめ油断なさらぬように。

 

 

 

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