2008.06.29
常套句:ある状況で、必ず用いられる表現、決まり文句のこと
例:最近のJリーグ中継から
「高原は、だいぶよくなってきましたね。」
「高原は、キレが戻ってきましたね。」
「高原は、ここんとこ調子を上げてますね。」
・・・だから点取ってくれ!
2008年J1第14節
柏レイソル 2-1
浦和レッズ (国立競技場)
(前半 1-0)
(後半 1-1)
中断開けのJリーグ。
確かレッズは、1位で中断に入ったはず。
さて、今日は柏かー。
げっ、柏ここんとこ負けなし連勝中!浦和はここ4試合全敗!?
そうだったんだっけ?
そうか、ナビスコなんてのがあったなー。
都合の悪いことは忘れてた。
しかし、ポンテ、アレックス、平川、啓太が復帰、闘莉王、阿部ちゃんも出るならダイジョブじゃん、
と思ってたら・・・。
まあ、都築よかったよ。スーパーセーブ連発。
そいで、ゴールポストとクロスバーもよくがんばって3本もとめたよ。

正直2点ですんだのは奇跡的。

このままじゃ、まずいっす。
しかし、名古屋が鹿島に0-4でまけたので、これまた奇跡的に首位に残ってる。
次節、ホームで東京戦。
今日、東京が勝てば次節の直接対決で首位を奪われる可能性がある。
夕張メロン食ってる場合じゃねーぞ。

2008.06.28
決勝トーナメントに入ると、どんどん強くなるドイツ
ユーロ2008 準決勝
ドイツ代表 3-2
トルコ代表 (バーゼル)
ミラクル・ターキーは今回もその威力を発揮したが、ゲルマン魂の勝負強さが上回った。
トルコは出場停止4人故障者5人という厳しい状況、しかしその分開き直って攻めてきた。
一方、ドイツは受けてたった分、ギクシャクしたプレーが目立ったが
前半、シュバインシュタイガーのゴールで追いついておいたことが、後半につながった。
それにしてもシュバインシュタイガー、いいですね。
ドイツには珍しい悪役キャラだし。[emoji:e-277]
最後は、ドイツの地力、経験値が出た形です。ホントにドイツって国は大きな大会強いです。
しかも勝ち上がるほどに強くなっていきます。
それにしてもトルコのテリム監督、大会を通じて熱い、濃いキャラでなかなかよかったです。
特にクロアチア戦のときなんか
最初、上着着ていたのが、そのうち脱いじゃって、やがて腕まくりをし
終いにはボタンをはずして胸を半ばはだけて、ゲキを飛ばしてました。
頭から湯気が出てるかのようでした。
やっぱ、大昔から民族、領土をめぐる戦いを繰り返していたトルコ戦士の末裔といった感じです。[emoji:v-91]
ユーロ2008 準決勝
スペイン代表 3-0
ロシア代表 (ウィーン)
ヒディンク・マジックもここまで。
もっとも、この監督、数々のチームに実力以上の結果をもたらしてきたが準決勝は突破できない。
その点、日本代表や磐田や浦和の監督を務めたハンス・オフトみたいね。
おーそういや、オフトもオランダ人だ。
WOWOWでゲスト解説をしていた日本代表の岡田監督は、ヒディンクを尊敬してるみたいで
「今日は、いろいろ参考にしたいと思います。」
「ロシアのサッカーは、日本の目指すサッカーに近いんですよ。」
「(スペインの)アラゴネス監督の采配は、首をひねるとこがありますね。」
などと、ヒディンクびいきを試合前から匂わせていたが
結果、ヒディンク率いるロシアが0-3の惨敗を喫してしまい、
途中から、明らかに機嫌が悪そうだった。
ロシアはもうここまで来ただけでOK、みたいな空気がチームにあったと思うし、
ロシアのFWアルシャビンにスペインの名門バルサから高額のオファーがあったなんてことでも、チームの結束力を欠いてたかも。
「えー、お前、今度からあそこにいるイニエスタ、シャビ、プジョルなんかとチームメイトになるわけ?
あいさつしとけばー。」
なんてね。
さて、決勝はスペインとドイツ。
大きな大会で底力を見せるドイツとは対照的に、
今までスペインはいつも優勝候補だが、大一番に弱い、というチームだった。
今回、いよいよその汚名を払拭できるか?

2008.06.27
本日午前中来院した1歳ちょいの女の赤ちゃん。
土曜日に熱が出たそうで、某小児科を受診。
昨日今日になり、鼻水が増えたため来院しました。
小児科かー・・・。[emoji:v-277]
「で、なんか薬飲んでましたか?」
「いえ、何もお薬は出ませんでした。」
小児科の先生は、顔色、発疹、口の中、聴診など丁寧にチェックして
機嫌もよくハナ、せきもない、とのことで
「突発性発疹かもしれませんね。とりあえず、今緊急にお薬を飲むことはないでしょう。」
と、お話されたとのこと。
発疹は出ませんでしたが、熱は2日程度で下がったそうです。
むむむっ。できる![emoji:v-278]
「その、小児科どちらの先生ですか?」
「中三川先生です。」
あー、やっぱり。さすがですねー。[emoji:v-290]
ウェイト・アンド・シーという言葉があります。
「とりあえず、何もしないで、経過を見守る。」という方針です。
考えられる経過を説明し、出て来る結果によっての対処法を教える。
しかし、そのためには注意深い観察と、患者さんに対する愛が求められます。
「じゃあ、とりあえず薬出しとくよ。」
というのは、いかにも簡単だが、無責任です。
必要がない薬は出さない、というのは実はかなり勇気がいります。
患者さんは、何かしてもらおうと思って病院を訪れる。
薬が必要ないとわかっても、それを納得してもらうのは至難の業です。
やはり、自分の見立てに自信がないと出来ません。
それに引き換え、昨日時間外に診た小4の患者さんが昼間かかったという小児科はひどかった。
ウチには夜、急に耳が痛くなってかかったわけですが、
その日の朝、熱が高いので某小児科受診。
お母さんお話だと
「悪い菌がいないか検査をする。」
といわれたので、溶連菌の検査くらいはしたらしい。
で、それは出なかったけど、抗生物質のんでくださいといわれたという。
溶連菌でないならば、抗生物質は必要ないわけで、ここもおかしいんだけど
もっと、すごいことがある。
その子を見ると、目がまっかっか。
咽頭結膜熱(プール熱)といって、アデノウイルスの感染症で
高熱、のどの痛み、結膜炎をきたす病気が、今 はやってます。
「先生は、目のことについて何か言いませんでしたか?」
「いえ、先生、目は見なかったみたいです。」
「?。だって、処方箋のここに目薬でてるじゃない。」
「いえ、これは薬局に行ったら薬剤師さんに目が赤いといわれ、
薬剤師さんが先生に電話して目薬を追加する指示をもらったんです。」
「・・・・・(唖然)。」
薬剤師さんが、カウンター越しに一見してわかる目の異常に、その先生が気づかなかったのか。
しかも、診察しないで目薬出してるし。[emoji:v-293]
早速、この子にアデノウイルスの検査をしたら、果たして陽性反応。
学校伝染病なので、出席停止になることなど長々説明しました。
そもそも、この子の中耳炎だって、
風邪なのになぜかステロイドの点鼻を出し、どんどん使わせたために
鼻の中の菌が増えて耳に感染を起こした疑いが強い。
この先生、どこでどう間違えたかステロイドの点鼻を、0歳の子から使わせる。
大人でもアレルギー性鼻炎で1日2回までだし、まして風邪の時は禁忌だ。
まったく、もう。[emoji:e-262]
という一件が昨夜あってがっかりしてるところに、
別の小児科の先生の真摯な診療姿勢をうかがわせる話を聞いたため
今日は、なんか気分がいいです。[emoji:v-290]
そして、自分もそういう医者でありたいと思いました。
でも、この2人の先生、点数上は明らかに後者の先生のほうが儲かる仕組み。
保険診療の矛盾ですね。[emoji:v-16]

2008.06.25
朝、中学時代の同級生(女性)から電話がかかってきた。
何か、急に相談したいことがあるという。
なんせ、数十年もあってないので、何事かと思いました。
特に、仲がよかったわけでもないし。
友達とあって話を聞いて欲しい、というので
「おそらく、家族か知人が病気になって手術でもするので、
医者である小倉君に相談に乗って欲しい、アドバイスをして欲しい。」
ていうことかなーと思い、すぐその日に会うことにしました。
ファミレスで待ち合わせて、話を聞くことにしました。
最初は、その「友達」がまだ着かないので、元同級生のその彼女と話をして待つことにしました。
子供が重い病気になって、いろいろ苦労した話を始めましたが、
本題はどうもそのことではないようです。
その、「友達」が来るまで30分も話をしましたが、何で私を呼んだかがわかりません。
その「友達」の身内の相談かと思い、それまで話をしてましたが、
実際にその「友達」が、来てみると、何と
「宗教の勧誘」でした。
そもそも、私自身は無宗教ですが、必ずしも宗教を否定するものではありません。
宗教というものは、人間が幸せに暮らしていくための「方便」ですから
信仰によって、自分の気持ちが救われたり、社会が平和になることは
決して悪いことではありません。
神なんか、もちろん実在はしないけど、人間の心の中に存在すれば、
その人にとっては「いる」ということでしょう。
ただ、自分の信仰する宗教だけが正しくて、ほかの宗教を信仰することは絶対的な過ちである、
という考えに立つと、宗教は危うくなります。
本来、人間を幸せにするはずの宗教によって、争いが起きて
人が不幸になっちゃえば、本末転倒です。
宗教戦争や自爆テロはこの辺から出てるんだよなー。
今日の彼女も、
「いずれ、日本全国民がこの○○を信じるようになるのです。」
ああー、いっちゃってるなー。
「他の、神社仏閣に参拝することは、悪行を積むことです。」
「いや、俺、毎日、イヌの散歩で織姫神社行って、ついでに、お参りしてるよ。」
と言ったら、二人とも目をむいて
「えー、そんなことしたら・・・、大変なことになりますよ。」
始末が悪いのは、二人とも心からそう信じていることだ。
(もっとも、もう一人は幹部だから本当は信じてないかもしれないけど)
自分たちが、いいことをしてると思ってるので、説得の余地がない。
この人たちは、クリスマスも悪魔の行事にしか見えないのかも。
ある意味、相手をだまして羽毛布団を売ったり、床下工事をやってる人たちの方が
罪の意識がある分、相手にしやすい。
うーん、困っちゃったなー。
宗教って論理じゃないからなー。
腹も立ったが、元同級生だから、むげにも扱えないので、コーヒー代を置いて
おつりは、お布施です、と言って逃げてきました。
あー、かわいそうだなーと思ったが、そこで、私が、説明してもわかってくれるはずないし、
「あなたたちが、幸せなのはわかった。
俺は否定はしないけどけど、それは、自分たちの中にしまっておいて、
あまり他の人には強制しない方がいいと思うよ。」
と、言って来ましたが、
「ああー、あの人は、なんて不幸なんでしょう、救われないわ。でも、いつか、わかる日が来るわ。」
と、思ったでしょうねー。
こちらとすれば、せっかく困ってると思ったので、相談に乗ってあげようと思ったのに、
とんだ無駄な時間を使わされてしまった、と言うことなんですけどね。
しかし、そういや、私も実はある団体を信仰(?)し、相当のお布施を払ってきました。
でも、私は
「アントラーズはよくないから浦和レッズに改宗しなさい。」
とは強制しませんぜ。

2008.06.24
やっぱりヒディンク・マジック?
ユーロ2008 準々決勝
オランダ代表 1-1
ロシア代表 (バーゼル)
延長 0-2
死のグループCを、圧倒的な強さで勝ち抜けたオランダ、
このまま一気に決勝まで行くかと思われたが・・・。
しかし、ロシアを率いるオランダ人監督フース・ヒディンクが、母国の夢を自ら打ち砕いた。
やっぱ、この人はすごい。
うちの妻は、日本代表監督に呼んじゃえば、といってるが
それやったら、韓国がおこるぞー。
ユーロ2008準々決勝
スペイン代表 0-0
イタリア代表 (ウィーン)
延長 0-0
PK戦 4-2
ここまでの3戦、すべて2位通過のチームが1位通過のチームに勝っている。
しかも、スペインは公式戦88年間イタリアに勝ってない。
さらに、スペインは過去、ワールド・カップ、ユーロでは準々決勝の壁を破っていない。
しかも6月22日は、そのワールド・カップ、ユーロで過去3回PK負けを喫した厄日でもあるらしい。
スペインはいやなジンクスをいっぱい抱えて準々決勝に臨んだ。
そして、PK戦に。
実はスペインはPK戦にも勝ちがないというジンクスが・・・。
しかも、イタリアのキーパーは世界最高といわれるジャン・ルイジ・ブフォン。
しかし、スペインのGKイケル・カシージャス、自らGKの世代交代を宣言するような
スーパー・セーブでスペインを救う。
コレで、準決勝はドイツ対トルコ、ロシア対スペイン。
さて、優勝は私の当初ブログで予想したとうり、スペインが来るか?
ただ、ロシアは1次リーグで勝ってるだけに、戦いにくいかも。

2008.06.22
ユーロも決勝トーナメントになりました。
ユーロ2008準々決勝
ポルトガル代表 2-3
ドイツ代表 (バーゼル)
優勝候補の一角といわれ予選をいい形で突破したポルトガル、早々と姿を消してしまいました。
一方、予選リーグいまいちだったドイツ、やはりこの国は勝ちあがるにつれて
実力を出してきます。
先制のシュバインシュタイガーのゴールはその前の2つの壁パス(最近はワン・ツーっていいますね)からのきれいな崩しがよかったですねー。教科書どおりってやつです。
そして、
ミラクル・ターキー!
ユーロ2008準々決勝
クロアチア代表 0-0
トルコ代表 (ウィーン)
延長 1-1
PK 1-3
予選最終のチェコ戦も0-2から奇跡の逆転劇でびっくりしましたが
今日は、さらにすごかった。
暑さのためキレを欠く、両チーム。
延長も含めて119分無得点。
この時点で、世界中でこの試合を見てる人の90パーセントがPK戦を予想していたでしょう。
ところが、延長後半14分トルコのGKルステューの飛び出した隙を狙われて
クロアチアが得点。試合は1-0で1分のロス・タイムに。
この時点で99パーセント以上の人がクロアチアの勝利を確信したはず。
しかし、そのロス・タイムにキーパーからのロング・フィードのこぼれ球から
トルコが、まさかの同点ゴール。
正直、
鳥肌立ちましたね。
PK戦の結末は、精神的ショックから立ち直る時間のなかったクロアチアのモドリッチが
1本目をはずした時点で、見えてました。
PK戦の前に両チーム、天を仰いで神様にお願いしてましたが
今回はアラーの神のほうが、イエス様に勝ったんですかね。
それにしても、あのクロアチアの1点で試合が決まってたら
早野宏さんに
「トルコはキーパーのルステューの留守中にやられちゃいましたね。」
などといわれるとこでした。

2008.06.20
「先生、受付のカウンターのとこの電球が、もう予備がないので買ってきてください。」
「はーい。今度買ってきます。」
当院のカウンターのとこには、30ワットくらいの電球が7~8個ついています。
Y電機に買いに行きました。
「その、タイプですと、お取り寄せですね、こちらにご住所、お名前、お電話番号をお願いします。」
「はいはい。」
・・・なんか、うちの病院の電球、蛍光灯の類はみんなお取り寄せなんだよなー。
「おいくつですか。」
「(49歳です、とボケたくなるのを我慢して)10個位、かなあ。」
「お会計はどうされます。」
「ああ、今日払います。」
「それですと10個で25780円です。」
「に、2万5千・・・!そんなするの?」[emoji:v-405]
30ワットのちっちゃい電球が1個2500円もするのかー。
病院の備品って結構お金かかります。
電球など一般に買えるものはまだしも、医療機器って何であんなに高いんだ。
もちろん、電子スコープや、レーザー照射機なんか、
元の値段もわかんないので、うーん高いなー、と思うだけだが、
ピンセットや鉗子など、似たようなものが一般に売ってるものは
えー、マジでー、これがー、などという値段を提示されることが多い。
注射器や点滴セットなど、多くの科で使う消耗品は
かなり安売りもあるが、耳鼻科手術用の鉗子なんてすごいです。
耳鼻科にかかってる人は見て知っていると思いますが、
耳垢を取る、あの「耳垢鉗子」ってやつ、1本で1万5千円です。
20本買えば30万!
いつも鼓室チューブ入れるときに使う「耳用鉗子」になると
1本で、7~8万したと思います。あんなちっちゃいのに。
まあ、一個一個手作りだということですから、仕方ないんですかねー。[emoji:v-388]
めまいの検査に使うフレンツェル眼鏡という、豆電球の付いた眼鏡があります。
その電球が結構よく切れるので、最初のストックが無くなったとき、電気屋さんで買ってきました。
確か2個で100円くらい。
しかし、それが付かないんです。
ソケットには入るが、電球のアタマがレンズと干渉してしまう。
仕方ないんで、医療機器屋さんに注文したら、1個380円!
た、高いっ。
汎用品が使えるように設計してよー。[emoji:v-406]
その後、豆電球のハコにマジックで「1個380円」と書いてから、
ナゼか電球が切れなくなりました。
道具は大事に使いましょう。[emoji:v-16]
