2024.03.15
最近、こういうの多いです。
熱の出ないコロナ、けっこう増えてます。
もはや「発熱外来」という名称は廃止した方が良い。
コロナを疑うポイントは、
咽頭痛が強かったり、全身倦怠感が強いわりに、
口蓋扁桃の腫脹があまりないこと。
最近はノドの痛身を訴える大人の人は、
とりあえず待合室ではなくクルマで待機してもらっています。
やはり患者さんの喉をきちんと診る、
というのは診断の基本です。
発熱者、喉が痛いと訴える人の喉を診もしない医者はダメ医者だ。
2024.02.20
最近、インフル、コロナに加えて花粉症の季節になり、
外来がたいへん混雑しています。
この間は終業時間が午後9時半になってしまい、
職員の方からネット受付枠の縮小要請がありました。
働き方改革の流れもあり、
その辺の要望もくみ取らなければならいので、
試みとして花粉症シーズンのネット受付枠を、
半日で100人に縮小しました。
ネットでの朝7時半からの午前枠、昼12時からの午後枠は、
それぞれ100人に達した時点でいっぱいになるので、
ネット受付予約がとれなかった方は
受付時間内に直接お越しいただき受付をしてください。
通常通り診察受付ができます。
ネット受付をした方は、待ち時間を見て
遅れないようにお越しください。
外来の状況を見ながらまた検討いたしますので、
とりあえずよろしくお願いいたします。
2024.02.18
ここに来て関東地方は花粉シーズンに入り、
外来は年に一度、花粉症の薬を取りにくる患者さんで
たいへん混雑しています。
今年は暖冬の影響で、いつもはバレンタインデー過ぎからね、
といってるのがすでに本格的に飛んでいます。
その一方で、インフルエンザ、コロナも流行が続いており、
発熱で受診→検査でインフルエンザ、あるいはコロナと診断
→インフルエンザの薬、あるいは解熱剤を処方
→ついでにカルテの過去のアレルギー検査結果から
花粉症の薬を3か月分同じ処方箋に、
というパターンの患者さんが非常に多い。
こんな経験は初めてです。
患者さんにとっては一回で済んじゃうので、手間が省けるし、
コロナあるいはインフルエンザで5日間の自宅待機になるので、
その間、花粉を浴びないので花粉症の症状もリセットされる、
という一石二鳥効果もあるのですが。
最近特に、発熱したが1日で解熱したという方、
あるいは熱はないがノドが非常に痛く体がだるいという方、
微熱があったが花粉症のせいだと思っていた方、
の新型コロナ患者さんが非常に多いので気を付けてください。
2024.02.08
雪の降った月曜日、火曜日でしたが、
患者さんはやや少ないとはいえ、
150~170人は来院されており、
なんといってもコロナが多い。
ここのところインフルエンザのA型はあまり出なくなり、
B型が主流です。
しかし、コロナ陽性者、月曜日は17人。
来院者の1割強がコロナということか・・・(>_<)
新型コロナの第10波といっていいのでしょうが、
マスコミはあえて(?)その言葉を使いませんね。
この記事書いたのは2022年。
このときはまだ第7波だったのか。
しかも陽性者はわずか(?)7人。
むろんインフルなどはない。
溶連菌もけっこう多いです、
発熱外来を標榜しながら、
駐車場で鼻に綿棒突っ込むだけで、
ノドも見ない病院、いまだにあります。
内科小児科で中耳炎はわからなくても、
口の中くらいはみれるだろ。
ノドの痛みが取れず当院に来院するケースで
溶連菌感染症や伝染性単核球症の患者さん結構いますし、
この間は扁桃周囲膿瘍の切開をしました。
駐車場でインフルコロナ同時検査で
インフル陽性なら、タミフル、リレンザ、
コロナ陽性、あるいは陰性ならばトランサミンとカロナール。
そんな診察で発熱外来を標榜しないでいただきたい。
中には、その検体採取自体も、
医者がやらず看護師さんがやってる病院もあるという噂もあるが、
それでは、まったく医者の意味がないので、
まさか、そんな病院は無いと思いたいが・・・。
2024.01.25
このブログを書いてから約2か月。
ようやく、新しい椅子が納入されました。
今回は以前にはなかったニューカラー、ピンク。
乞われたのはオレの方の椅子なのだが、
今回ピンクを注文したので、
新しい椅子は副院長側に設置してもらい、
ワタシは、その「おさがり」を使います。
多少は機能的な改善はあるが、
上昇、下降、リクライニング、回転の機能は
古い椅子とほぼ同じ。
まあ、診察台なので、シート・ウォーマーとか
脱出装置がついてるわけではない。
中には脱出装置があるといいと思う子供たちも少なくないと思うが。
この間注文したクルマは、この椅子1台のたった2倍の値段だが、
電動シートはヒーター付きで2台あり、
後席、トランク、オーディオ、ドラレコがつき冷暖房完備で、
かつエンジンもついてて走るんだがなあ。
2024.01.20
連日外来ではインフルエンザA、インフルエンザB、新型コロナ、
そして溶連菌、急性中耳炎などの発熱患者さんが
入り乱れててんやわんやですが、
ここに来てスギ花粉症患者さんが増えてきました。
毎年の花粉症の患者さんには、
シーズン分、2か月分、3か月分のお薬をまとめて処方しています。
スギ花粉の飛散開始宣言はまだなのですが、
飛散開始とは2日以上連続して花粉飛散が確認されることが条件なので、
実はすでに東京で花粉の飛散は確認されています。
なので来院される方でスギ花粉の抗体がクラス4以上の方などは、
すでに花粉に反応して鼻がムズムズしたり、
目のかゆみを感じる方が出ています。
気になる今年の花粉の飛散量ですが、
昨年に比べてはやや少ないという予想になっています。
ただしこれは、昨年2023年が史上最高レベルの花粉飛散量であったためで、
例年に比べれば並~やや多いという予想ですので、
十分に警戒してください。
昨年の大量飛散を受けて、
自身のスギ花粉抗体価が上昇している方が多いと思われ、
同じ花粉量でもより強い症状が出ることがありますので、
かえって昨年より重症化する方もあるでしょう。
スギ花粉量の量は、前年夏の気温が高く、
日照時間が長く、降水量が少ないと増えるといわれています。
実は昨年の猛暑はこのすべてに合致しているのですが、
いっぽうで大量飛散の翌年は花粉量が少ない、
というデータがありますので、
これらを総合的に加味しての飛散予測だと思われます。
昨年5月まで続いた新型コロナによる
マスク規制が無くなって迎える久々の花粉シーズンですが、
花粉症をお持ちの方は感染症対策とは逆に、
室内でマスクを外しても
屋外では必ずマスクをしてください。
2024.01.10
冬休みを挟んで、1日に20人も陽性者が出るような
爆発的なインフルエンザA型の流行はやや沈静化しましたが、
それでも毎日陽性者が出ない日はありません。
それに加えて新型コロナ、溶連菌、アデノウイルス、EBウイルスと、
次々にまんべんなく登場するオールスター戦のような毎日で、
そこに乳幼児の急性中耳炎が隠れたりしてるもんだから
発熱患者さんの診察は全く気が抜けません。
そんな中に、出た!
FLU Bラインの陽性は、
むろんインフルエンザB型、ということ。
足利市内の小学校です。
次の日には別の地区の中学校の生徒も、
インフルエンザB型が陽性。
もちろん、インフルエンザA型に今シーズン罹った人も
インフルエンザB型の免疫は獲得していませんので
フツーに罹ります。
ここに来て、また、新たな大物ストライカーの登場に、
もう、いやな予感しかしません。
2024.01.05
1月5日から仕事始め。
学校や保育園が休みだったため、
インフルエンザはやや減少、子供たちの鼻水も止まり、
中耳炎の子供たちはだいぶ良くなりました。
いっぽう、コロナがちょくちょく出るのが気になるのと、
溶連菌感染症がなぜか多い。
コロナはほとんど感染経路不明で熱もすぐ下がるため
コロナです、と告げると、
ウソー、と驚く方が多い。
子供には少なく大人、年配の方に多い。
いっぽう溶連菌感染症は、
発熱して医療機関を受診、
コロナでもインフルエンザでもないですから、
といわれトランサミンとカロナールだけ出され放置された方が、
ノドがめっちゃ痛い、と受診し、
診察してみると溶連菌感染症特有の
夕焼け空みたいな咽頭所見。
検査するとばっちり溶連菌というケースが相次いでいます。
年末欠品していた溶連菌感染症とアデノウィルスの診断キットですが、
卸さんの話では今も通常の迅速診断キットは入荷しないものの
新しい検査機械なら準備できますというので、
大枚はたいてこれを導入しました。
なので、現在はきちんと溶連菌もアデノウィルスも
検査診断できる体制になっています。
新年早々に持ってきてくれた卸さんに聞いたところ
この器械納入するのは先生のところが初めてです、
という。
専用の測定器を購入してるので
検査して利益が出てるのかどうかはよく分からないが
ともかく安心して外来ができるようになりました。
2023.12.31
2023年を振り返ると、
なんといっても5月の新型コロナ5類相当移行が、
もっとも大きな出来事でした。
これによって、ガウン、手袋、フェイスシールドの
フル装備で駐車場まで行って検査をしていたものが、
外来の診察室での検査にかわり、
診療態勢が大きく変わったのでした。
当然ながらコロナはやや増えたのですが、
オミクロン株以降の低病原性化が進み、
いまや普通の風邪と区別がつかないレベルまでになっています。
そもそも新型とはいえ、もともとはありふれた風邪のウイルスである
コロナウイルスなので、その変化は当然で、
従来の旧型コロナウイルスがおそらく長い年月をかけて
今の普通の風邪のウイルスになった経過を、
現代のグローバリゼーションのため早送り再生で達成した、
と言えるでしょう。
その一方で老舗の強毒ウイルス、インフルエンザはさすがだなあ、
という貫禄で、今シーズンはひさびさに猛威を振るいました。
ワタシも数年ぶりにかかってしまったし。
やっぱり平民の出のコロナウイルスとは違う、
名門の家柄の実力を見せつけた感があります。
さて、その他にも溶連菌感染症、アデノウィルス、
ヘルパンギーナ、手足口病、EBウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど、
様々な上気道感染症が一気に流行しましたが、
その原因は今年5月からのマスク規制の解除によるところが大きく、
マスク規制時代に流行しなかったために
集団免疫が低下したことと相まっての現象だったと思われます。
それにしても今になっても、
発熱患者をキチンと診察しない医者がいることには、
驚きだけではなく、怒りも覚えます。
発熱患者を診ない医者は論外だが、
いまだに駐車場で鼻に綿棒だけ入れて、
インフル、コロナの診断だけして
喉も見ないでクスリだけ出す医者は、
医者として恥ずかしくないのだろうか。
某クリニックで検査だけして、
カロナール、アモキシシリンが750mg4日間出された
喉がすごく痛いといって当院に来院した高齢の女性は
扁桃周囲炎で膿瘍化する寸前でした。
そんな例をこの1年たくさん見てきました。
たしかに発熱患者を診察するのはリスクが伴いますが、
医者というものは昔から自分の身を危険にさらしながら
病気に苦しむ人を救ってきた職業なのではなかったのか。
致死的な感染症ならばともかく、
現行のコロナにしろインフルエンザにしろ
自ら罹る危険が多少あっても
キチンと診察してあげて他の重症疾患を見逃さないことが
医者としての責務でしょう。
いっぽう、今年問題になったのは、
薬剤、検査キットの不足でした。
咳止めとトランサミンがまず無くなったあと、
抗生剤の不足は今も続いており、
特に小児用抗生剤の慢性的な不足は
医療崩壊といってもいい危機的な状況です。
この薬剤不足は医者になって以来、
経験したことがない状況です。
大手薬局チェーンの買い占めなど
色々な要因が絡み合ってるようですが、
厚生労働省が強力に推進したジェネリック医薬品の普及が
その最大の要因になっていることは、
まず間違いないでしょう。
コロナの脅威は薄らぎましたが、
我々医療従事者はこういった様々な問題におそわれていて、
医療現場の過酷さはむしろ悪化しています。
ワタシなんか、もう歳だからちょっとずつ仕事減らして
早く引退したい、と思っているのに、
この秋冬の患者数は開院以来最高といってもいい
激務に追われることになりました。
2024年が、今年よりも良い年になりますように。
ワタシも病気に悩む方々のために、
医者として気力体力の続く限り
もうちょっと頑張りたいと思います。
2023.12.29
本年は12月29日金曜日が最終診療日になりました。
去年までは30日の午前中まで開けていましたが、
30日はもうほとんど患者さんが来られないので、
去年のブログでも、今度は29日まででいいかなあ、
ということを書いていました。
今年最終週は、月、火、木、金の午前午後に診察日があったわけですが、
もっとも混んだのは月曜日、朝から140人待ちでしたが、
ついで来院数は木曜日、火曜日の順で、
金曜日は午前中はそれなりの来院がありましたが、
午後は空いていて、夕方には待ち人数ゼロ、となり定時で終了しました。
ここに来てインフルエンザは次第に減少傾向ですが、
コロナがじわりと増えてきた印象。
そして、溶連菌感染症とアデノウィルス感染症
が疑われる症例が増えています。
現在、溶連菌、アデノウィルス感染症の検査キットが
ともに欠品、入荷未定ですが、
新年早々に溶連菌感染症とアデノウィルスを同時に迅速検査する
新しい器械を導入しますので、
今後はご迷惑をおかけすることが無くなる予定です。
一時、欠品が懸念されたインフルエンザ、コロナの迅速診断キットは
その後ある程度入荷し、今のところ当面の検査は可能な状況です。
この冬休みの期間で、インフルエンザ、コロナの流行が、
終息に向かってくれることを期待しています。