2024.03.15
最近、こういうの多いです。
熱の出ないコロナ、けっこう増えてます。
もはや「発熱外来」という名称は廃止した方が良い。
コロナを疑うポイントは、
咽頭痛が強かったり、全身倦怠感が強いわりに、
口蓋扁桃の腫脹があまりないこと。
最近はノドの痛身を訴える大人の人は、
とりあえず待合室ではなくクルマで待機してもらっています。
やはり患者さんの喉をきちんと診る、
というのは診断の基本です。
発熱者、喉が痛いと訴える人の喉を診もしない医者はダメ医者だ。
2024.02.27
この小学校高学年の男の子は
12月にインフルエンザA型、1月に新型コロナ(COVID-19)に罹り、
そして今日2月末にインフルエンザB型。
A,B,Cをコンプリートした形で、
さすがにお母さんもあきれていました。
(このキットでは新型コロナはその病原体名のSARS-CoV-2から
新型コロナのラインはSで示され、
Cはコントロールラインです。)
このようにインフルエンザA、B
そしてCOVID-19をフルコンプしちゃう人は、
今や珍しくありません。
スタンプカードでも発行してあげたくなります。
これに溶連菌とアデノウィルス感染症が加われば
まさにロイヤルストレートフラッシュだな。
インフルエンザの流行はほぼ完全にA型からB型に移行しました。
しかし、こんなにピークの高いB型流行は、
今まであまり経験がありません。
それにしても新型コロナは
インフルエンザとのいわゆるウイルス干渉は起きずに
その流行を続けています。
インフルエンザの流行が明らかにAからBへと移行したのとは
全く対照的です。
この辺は、謎です。
新型コロナウイルスの変異の速さと関係があるのだろうか。
新型コロナは武漢株・アルファ株・デルタ株から
オミクロン株(BA.1株)になり、
さらにBA.2株・BA.5株・XBB株・XBB.1.5株、XBB.1.16株、EG株(エリス株)
とその姿を変えてきました。
今流行っているのはJN.1株だそうですが、
オミクロン以降、病原性がかなり低下したので、
はっきり言ってワタシとしてはあまりフォローしていません。
抗原キットでは区別できないし。
確実に言えるのは新型コロナウイルスは、
より感染性の強く、かつ病毒性の弱い株に
シフトしていくだろうということ。
1年後、ワレワレ臨床医は、
どんなコロナ診療をしているのでしょう。
2024.02.18
ここに来て関東地方は花粉シーズンに入り、
外来は年に一度、花粉症の薬を取りにくる患者さんで
たいへん混雑しています。
今年は暖冬の影響で、いつもはバレンタインデー過ぎからね、
といってるのがすでに本格的に飛んでいます。
その一方で、インフルエンザ、コロナも流行が続いており、
発熱で受診→検査でインフルエンザ、あるいはコロナと診断
→インフルエンザの薬、あるいは解熱剤を処方
→ついでにカルテの過去のアレルギー検査結果から
花粉症の薬を3か月分同じ処方箋に、
というパターンの患者さんが非常に多い。
こんな経験は初めてです。
患者さんにとっては一回で済んじゃうので、手間が省けるし、
コロナあるいはインフルエンザで5日間の自宅待機になるので、
その間、花粉を浴びないので花粉症の症状もリセットされる、
という一石二鳥効果もあるのですが。
最近特に、発熱したが1日で解熱したという方、
あるいは熱はないがノドが非常に痛く体がだるいという方、
微熱があったが花粉症のせいだと思っていた方、
の新型コロナ患者さんが非常に多いので気を付けてください。
2024.02.08
雪の降った月曜日、火曜日でしたが、
患者さんはやや少ないとはいえ、
150~170人は来院されており、
なんといってもコロナが多い。
ここのところインフルエンザのA型はあまり出なくなり、
B型が主流です。
しかし、コロナ陽性者、月曜日は17人。
来院者の1割強がコロナということか・・・(>_<)
新型コロナの第10波といっていいのでしょうが、
マスコミはあえて(?)その言葉を使いませんね。
この記事書いたのは2022年。
このときはまだ第7波だったのか。
しかも陽性者はわずか(?)7人。
むろんインフルなどはない。
溶連菌もけっこう多いです、
発熱外来を標榜しながら、
駐車場で鼻に綿棒突っ込むだけで、
ノドも見ない病院、いまだにあります。
内科小児科で中耳炎はわからなくても、
口の中くらいはみれるだろ。
ノドの痛みが取れず当院に来院するケースで
溶連菌感染症や伝染性単核球症の患者さん結構いますし、
この間は扁桃周囲膿瘍の切開をしました。
駐車場でインフルコロナ同時検査で
インフル陽性なら、タミフル、リレンザ、
コロナ陽性、あるいは陰性ならばトランサミンとカロナール。
そんな診察で発熱外来を標榜しないでいただきたい。
中には、その検体採取自体も、
医者がやらず看護師さんがやってる病院もあるという噂もあるが、
それでは、まったく医者の意味がないので、
まさか、そんな病院は無いと思いたいが・・・。
2024.02.05
鎧年越明け立春は休日急患診療所のお当番。
また、こんな時期にあたってしまった・・・。
混んだら、やだなあ。
しかし、思ったほど混雑はせず。
だが、来院者はすべて発熱、咽頭痛。
コロナが最も多く、次いでインフルB、インフルA。
明らかに溶連菌感染症ぽい所見の高校生いたが、
この診療所は溶連菌の検査キットがない。
保護者と相談して、溶連菌感染症として、
抗生物質10日間飲んでもらうことにした。
熱はないが、ノドの痛みが強い、というおじいちゃんは、
調べてみるとやはりコロナ。
扁桃炎のない激しい嚥下痛は熱が無くともコロナのことが多い。
こちらとしては当然の結果だったが、
本人はいたく驚いていた。
今までイマイチだったが、この間から昼食は改善された。
前回から「のり弁当」になったが、
今回、ちくわがカレーコロッケになり、さらにお肉も増えた。
のり弁大好きな のでウレシイです。
午後には、ナント、ワタシの中学時代の同級生、
サッカー部でゴールキーパーを務めたM君が発熱で来院。
診察室に入ってオレの顔見てビックリしてました。
だが、なんだかんだで大きな混乱もなく、ほぼ定時に終了。
そして夕食は、帰るときに日赤前の登利平で買った
鶏めし弁当「松」。
これも前回と同じ。
この流れがワタシの休日急患診療所なのだ。
休日なしでまた月曜日仕事、というのは
この歳ではキツイなあ。
2024.02.03
2月の第1土曜日は、きまって大混雑。
つまり、花粉症の薬を取りに来る患者さんの、
最初のピークがここなのだ。
ここで90日分処方すれば、
患者さんは今シーズンはもう来院しなくて済むので、
お互いにラク、ということになる。
言い換えれば、ここから花粉症シーズンがスタート、
まさに「立春」ということだ。
このブログ2019年。
同じようなこと書いてるけど、
この時代はまだ新型コロナのない時代。
B.C.、すなわちコロナ紀元前なのだ。
A.D.の現代では花粉症の患者さんと、
新型コロナの発熱患者が入り乱れて、もう大変。
むろんインフルエンザもあり、
こちらはA型からB型にシフトしつつあり。
今日あたりは、これらに加え、
扁桃周囲膿瘍の緊急手術なんかが入って、
もうてんやわんや。
来院者は半日で約160名だが、
コロナ、インフル及びその疑いがずいぶん多かった印象。
熱が下がったのでちゃっかり待合室で待ってる人なんかもいて、
気が抜けず、ヒヤヒヤです。
こうしてみると2019年のブログがずいぶん呑気なものに見えるなあ。
2024.01.31
火曜日の午後3時にワクチンを打って
夜11時半になるまでには、何ら体調に変化はなかったが、
夜中に大量の発汗。
パジャマがビショビショになり2回着替えた。
だが、起きてからは快調。
一方、妻は朝から全身倦怠感があり、
熱は37.4℃からさらに上昇してきた模様。
ワタシは発熱があったのかもしれないが、
それが汗をかいて下がったと判断し、
妻にいつも汗かき体質を揶揄されるので、
汗っかきもいいことあるじゃん、とやや得意であった。
しかし、午前9時ころから全身倦怠感。
体温を測ると、ん?なんか上がってきた?
やがて悪寒がしてきて、体温上昇、気分は下降。
お昼前にはベッドで休む。
お昼に38℃まで上がり、昼食後再びベッドへ。
その後午後になり次第に下がってきて、
妻はロキソニンを飲んだが、ワタシは何とか飲まずに
夕方までには解熱した。
職員はみなほぼ熱出なかったらしいが、
我が家はワタシが38.0℃、妻は38.4℃まで上がった。
これはどっちが「勝ち」なのか。
ああ、昨日、アルコール我慢したのに。
どうせ熱出るなら飲んじゃえばよかった。
あ、もし飲んでいたら、飲んだからネツ出たと思って、
飲まなきゃよかった、とやはり後悔したわけか。
うーむ。
まあ、これで確実に免疫がつくでしょう、
とここは前向きに考えたい。
2024.01.30
ついに決断した。
一時は終息に向かい、重症度も減ったことと、
何より注射の痛みと翌日の発熱がイヤなので、
接種を見合わせておりました。
しかし、ここのところの患者の多さに、
身の危険を感じ、苦渋の決断(?)をしました。
まずは、副院長から。
他のスタッフはすでに先週土曜日に接種。
ワレワレは日曜日にオーチャードホールに行く関係で
火曜日の休診日前日にしてもらった。
あー、オレの番だ。
注射は打つのも打たれるのもキライ。
酒精綿の時点でカラダが逃げている。
よくこんなイタイのみんな平気な顔してますね。
さて、今晩はスイミングはお休み。
アルコールも飲めない、ということです。
ワクチンに負けないように、今夜はステーキ食って気合い入れるぜ。
散歩のついでにフレッセイで買ってきた。
国産牛は高いので、アメリカンで。
ステーキソースも買ってきた。
アルコール禁なので、これも買ってきた。
ガーリックも添えてパワーアップ。
スタミナつけよう。
続いてのスパークリングワイン。
これもノンアル。ツライ。
ここまで、ガンバッたんだから、
どうか熱出ないでほしい・・・・
2024.01.24
コロナが2類相当の頃は、
検査のたびにマスク手袋を変え、ガウン、フェイスシールドを装着した。
そのために感染性廃棄物の処理業者に払う費用が
毎月かなりの額になって大変であったが、
昨年5月に5類扱いになってから、
その経費がグンと楽になった。
しかし、良いことばかりではない。
今、大変なのは電話代。
発熱患者さんはまず駐車場にとめたクルマの中で待っていてもらい、
順番が来たら、こちらから電話をかけて問診。
必要なことはすべて電話で訊いて、
その後、患者さんは診察室に来てもらい、
黙って検査をして、またクルマにすぐ戻ってもらう。
そして、結果が出たら、再び電話をかけて、
陰性の場合はすぐ上がってきてあらためて診察をするが、
陽性の場合は、
結果説明、自宅待機期間、薬の内容、家族に対する注意、
その他もろもろをすべて電話で説明する。
そして、電話をいったん切って、
カルテを閉じ会計計算が終わった時点で、
今度は事務の方から会計の説明、
薬の受け取り方についての説明の電話を入れる。
一人につき3回の通話、これを毎日何十人もやってるわけだ。
結果として、当院の固定電話から
患者さんの携帯にかける電話が非常に多く、
この電話代がまた大変なことになっているのだ。
あー、すぐ下の駐車場と糸電話つなぎたいなあ。
2024.01.22
止まらないインフルA,B及び新型コロナ。
週明け月曜日は土日の熱発者が来院するため、
特別に多いのではあるが、
本日はインフル、コロナ併せて30人程度の陽性者。
どうにかしてくれ。
内訳は2:1でインフルの方が多いのだが、
こんな現象も起きています。
インフルコロナの同時陽性。
これは兄弟ですが、この経過で行くと
お兄ちゃんの方がお父さんのコロナをもらっていたということも考えられるが、
コロナのラインがかなり濃いので今回別口でもらった可能性もあり、
隔離に関しては慎重な対応が必要です。
さらに、同日にもう一例の同時陽性。
中学生男子。
これは、こんなケースで、
この多数出た発熱者の検査結果の詳細をできれば知りたいところだ。
コロナの方が強いが、
家を出るときには熱がなくて、
当院の駐車場についてから37.2℃になったということなので、
これからインフルが濃くなるのかも。
一応タミフル出しました。
先週はこんのモノもあり、よく見ると全部陽性。
これは、問診からインフルエンザBと診断しました。
熱が出るが1日足らずで下がってしまう、
あるいはそもそも倦怠感程度で熱があまり出ない、
などで医療機関を受診しないケース、
もしくは医療機関を受診しても検査が行われないケースなどで、
市中にはインフルエンザA、Bウイルス、新型コロナウイルスが
蔓延していると考えてよさそうです。