堀ちえみさん、退院おめでとうございます。
以前も書きましたが、堀ちえみさんの影響で、
舌に何かできているが診てほしい、という患者さんはけっこう来院されます。
この間は朝一番に来た方が
「今流行りの舌がん かどうか診てほしい」
というので驚きましたが。
ワタシの義弟、つまり妻の弟さんは病院勤務の歯科口腔外科医師で、
連日、舌がんを疑う初診の患者さんが大挙来院し仕事に支障をきたすほどらしい。
ただの口内炎のヒトも多いが、
目立って多いのが「有郭乳頭」を「発見」して来院される方。
有郭乳頭とは舌の構造物のひとつで味覚に関連した器官、
舌の一番奥にV字状に配列していますが、普通にベロだしただけでは見えない。
でも、ぐーっと引っ張り出すとその一部が見えます。
V字型の配列なので特に舌のわきのモノが前方にあるため
これを「何かできてる」と心配になる人が多いのです。
この手の患者さんは以前から、一定の割合でいたのですが、
最近は、激増しているものと思われます。
さて、そんな中、堀ちえみさんは先日無事退院されたそうです。
彼女のブログで知ったのですが、
堀さんは、入院、手術を受けたあともずっとブログを書いていたのですね。
術後の経過、カニューレの抜管や、食事・嚥下のリハビリなど、
日々の入院生活がつづらています。
勤務医時代に受け持っていた舌がんの患者さんのことなどと重ね合わせて、
いろいろ思いだしたりしました。
病気に対して、前向きに立ち向かう彼女の言葉はたいへん清々しく感じます。
ここまでは勢いで来た感じですから、
本当に大変なのはこれからかもしれませんが、彼女の健闘を応援します。
マスコミの方々には不必要な取材や無神経な写真スクープなどは
くれぐれも自粛していただくことを強く希望します。
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