ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.04.21

天 声 人 語

 今朝の天声人語。

内容はコロナウイルス感染予防のための

ソーシャル・ディスタンスについての話ですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後まで読んで気づいたのですが、

「天声人語」のタイトルが、「天 声 人 語」に。

つまりソーシャル・ディスタンスを保っていると。

 

 

 普段これですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やるなあ。

読む前に気づいたら最高だったんだけど。

 

 

 

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2020.04.19

いよいよスイミングも休館に

 日曜日の午前中、いつも通っている

アンタレス・スイミング・スクールから電話がありました。

内容は予想通りで、

緊急事態宣言を受けて

週明けの月曜日から5月6日まで休館にするという連絡でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うーん、残念、だが、仕方がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自治体からの休業要請にはスポーツジム、水泳場が含まれてましたので、

これは、いかんともしがたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルスが流行り出してから、

換気のために玄関から更衣室まであけっぱなしにして営業、

最近は次亜塩素酸のミストを撒きながら、

来館者には全員検温、という万全の態勢で頑張ってきたのですが、

ここまで来たらしょうがないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシとしては毎週3回は夜の時間に通っていただけに、

今後運動不足にならないように何か考えなくては、

自分の身体がアブナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここ最近、毎回、入館時にオデコに体温計をかざしてもらい、

ピッと音がして

「はい、36度4分です。」

と、受付のお姉さんに言われると、なんか安心してたのだが、

これからは自分でも時々体温はかった方が良いのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020.04.17

緊急事態宣言、全国に

新型コロナウイルスの影響で

イベントやプロスポーツなどが軒並み開催延期、中止になっていますが、

お医者さんの学会、研究会等もどんどん延期、中止が発表されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻咽喉科の学会としては最大の

日本耳鼻咽喉科学会総会は、

毎年、5月の半ばころに開催されていますが、

今年は10月に延期になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

専門医更新にも必須の学会で毎年ほぼ出席していましたが、

今年は、延期になった日程がワタシの人間ドックと重なっているので、

参加は難しそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、東京、大阪、福岡など大都市が多いのですが、

今年は珍しく岡山市で開催ということでちょっと楽しみだったのですが

残念でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあとの5月末の顔面神経学会も延期、

6月の頭頚部外科学会はウェブ開催、

6月25日からの耳鼻咽喉科臨床学会も延期が決まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻咽喉科臨床学会も所属しているため原則参加していますが、

延期の日程が12月24日で、これも参加はどうなることやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学会参加はたいへんですが、

勉強になり、かつ、電車や飛行機で旅行できるので

自宅開業医としては楽しみにしているのですが、

このコロナ騒動では致し方ありません。

そもそも人の移動、集合がNGなのでウェブ開催はアリ、

ですが、これはどうも魅力に欠ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、この分だと秋に延期した学会の開催も

あやしい雰囲気になりつつあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、緊急事態宣言の指定区域が7都府県から

一気に全国に拡大というニュースが出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうも、大型連休中の人の移動を減らす、というのが目的のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もともと、我が家はゴールデンウイーク中の旅行の計画などはまったくなく、

唯一の予定はワタシの休日診療所当番だけなので、

これについては影響はありませんが、

世間的にはゴールデンウイークに

旅行やアミューズメント施設に行けないので、

実家のおじいちゃんちに帰ろうか、

ということで大都市圏から地方に帰省する人が増え、

それによって新型コロナウイルスが拡散しないか、

というのはちょっと心配です。

 

 

 

 

 

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2020.04.16

未来予想図

 さて、それでコロナ騒動いつまで続くのか、という話ですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 政府や地方自治体は、ここが踏ん張りどころ、

今が、瀬戸際、などと連呼して、もうだいぶ経ちますが、

なかなか収束しそうにはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歴史を紐解くと、1918年にパンデミックとなった

H1N1インフルエンザ、いわゆるスペイン風邪は

当時の世界人口20億人弱の大半が感染し、

短期間に2000万人以上が死亡したとされていますが、

終息まで約3年を擁しています。

しかも初年度の第1波より、翌年秋に起こった第2波の方が

感染者数の割に死亡者の比率が増加したという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 記憶に新しい2009年のいわいる新型インフルエンザについては

1年かからずに終息したが、ワクチンの開発と、

何より従来の抗インフルエンザ薬が有効だったことが大きい。

死亡者数は全世界で14000人程度であった。

WHOからは今回の新型コロナウイルスは

このpdm 09より10倍致命的だ、との発表が一昨日あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、今回の新型コロナウイルスに近い、

SARSコロナウイルスによる

2002~3年の重症急性呼吸器症候群は、

中国に端を発し、32の国と地域で8,000人以上が感染し、

774人が死亡した(致命率9.6%)。

封じ込めが成功したが、それでも終息まで9か月程度かかっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 過去に7回のパンデミックを起こしたコレラは

日本でも数回の大流行があります。

江戸時代の1862年の大流行は3年続き、死者は10万を超えたという話です。

その後も数年ごとに死者数万人単位の流行があり

1879年(明治12年)1886年(明治19年)には

やはり死者が10万の大台を超えたということです。

その後、公衆衛生の改善により先進国ではまれな病気になりましたが、

病原体が確定され治療法が確立された現代でも

全世界の患者数は毎年3-500万人であり、

年間数万人以上の死者を出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな本も買ってみました。

過去の本にすばやく帯付けて売り出すなんて、

商機を逃しませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえばカミュの「ペスト」も最近売れてるらしいですね。

たしか、大学生のころ読んだが悲惨な話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現時点で新型コロナウイルスの

全世界の感染者数は200万人以上、死亡者数は13万人を超えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 過去のパンデミックと比べることは、

病原体そのものが全く別のものであり、

医療体制や技術が進歩したというプラスの側面がある一方、

人口の増加や交通機関の発達による人の移動の著しい増加により

ヒトヒト間で伝染する機会は過去の事例に比べてかなり高いということもあり、

非常に難しいと思いますが、

ここまで広がったらそう簡単に、終わらないだろうな、

ということは充分考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしたら、昨日、こんなニュースが。

「外出自粛、22年まで必要」 米ハーバード大が予測

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年まで。(@_@。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンや抗ウイルス剤の開発で短縮は可能だが、

制圧したかに見えても2024年までは再び感染が広まる可能性があるとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーむ、人類の英知を結集して、

何とかこの未来予想図は打ち破ってもらわないと・・・・・。

 

 

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2020.04.15

空いてます

 新型コロナウイルスの影響で外来患者数は激減し、

ほぼ半分くらいになったでしょうか。

夏休み以上に空いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「病院に行って新型コロナウイルスがうつると怖い」

というので受診しない方もいるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、それよりも

「新型コロナウイルス感染予防のための対策が奏功して

一般の風邪をひかなくなった。」

ということはかなり重要で、

新規の風邪の患者さんが少ないだけでなく、

今までかかっていた患者さんもみな症状が改善し、

あとは、もう来なくていいですよ、という人が非常に多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、

「学校が休校になったり、外出抑制のために花粉症が出なくなった。」

というパターンはとりわけ顕著で、

花粉症の悪化によりこの時期増えていた

中耳炎や副鼻腔炎の患者さんも今年はめっきり少ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なかには

「食事や、買い物に出るついでが無くなったので耳鼻科に行かなくなった。」

というパターンもあるかとも思われます。

外出を控える、という雰囲気が日本全国に蔓延していますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、業務自体はヒマで、

かなりのんびりとした毎日で、還暦過ぎた身にとっては楽で良い。

あと数年したらセミリタイアしてこれくらいの仕事量が良いなあ、

などと老後の生活を想像してしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いっぽうで新型コロナウイルス感染症を扱う病院では、

医療チームがギリギリのところで仕事をしていることを思うと、

同じ医者として、なんか非常に申し訳ない気持ちもいっぱいです。

むろん、当院にも新型コロナウイルス感染症の患者さんが来院するかもしれず、

その点では一定の緊張感と注意を払って日々診察していますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、この状態が延々と続けば、経営が困難になり

ボーナスも出せなくなっちゃうかも、とか

このあいだ故障したレントゲンについて業者さんに

今回は何とか修理できましたが、もう寿命なので新しく買い替える時期です、

といわれ700万円の見積もり書が来ちゃったのを,どうしようか、とか、

今後の不安もないわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一体いつまで続くのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2件のコメント
2020.04.09

新型コロナウイルス対策の現状での対応

連日新型コロナウイルス一色のマスコミ報道ですが、

役立つ情報も、役立たない情報も、また有害な情報もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、気になったのは、

新型コロナウイルス感染症と、普通の風邪の見分け方、

などというテーマが時々出てくることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこと、わかるわけないじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって、新型コロナウイルスは、風邪のウイルスなので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風邪の原因となるウイルスは、

ライノウイルス、エコーウイルス、RSウイルス、

コクサッキーウイルス、ヒトメタニューモウイルス等々他にもいっぱいあり、

コロナウイルスもその代表的なウイルスです。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教科書的にはいわゆる風邪の原因で

ライノウイルスについで多いのが

コロナウイルスといわれていますが、

それらの従来のウイルスにも

数多くの血清亜型があることが知られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、今回のコロナは「新型」なので

過去の免疫のメモリーが役立たないので、

かかりやすく、重症化しやすい、

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々の体には病原体から体を守る「免疫」という

警察とか自衛隊のようなシステムが、

幾重にも張り巡らされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とくに風邪の人の唾や痰を何年にもわたって常に浴び続けている

ワタシの様な耳鼻科医の体には、

毎日何種類もの風邪のウイルスが侵入して、

免疫システムがそれらを排除してくれているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

免疫系はいままで捕まえたことのある前科者とか、

時々領海に侵入するアヤシイ不審船であれば、

すぐ指名手配して逮捕するとか、

護衛艦が出動して退去要請するのですが、

このCOVID19は「新型」なので、

どうしても侵入した敵の捕捉がおくれ、

免疫系の働きが後手に回ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、どんどん侵入を許してしまって

体内で多量に増殖を許すと

あっという間に占領されてしまって

多臓器不全に陥ったり、

また、パニックになった免疫系が

ピストルやミサイルを打ちまくり、

民間人にあたったり、味方の船や飛行機を誤射しちゃう、

いわゆるサイトカインストームを起こしたりすると

致命的になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからかかりやすく、治りにくい「風邪」、なので

初期症状で見分けることは不可能でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このウイルスの広がり方を見ると、

大部分の人は無症状で済んでるはずです。

そして、発症しても軽症の人が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザの患者さんを診ていると、

例えば子供がかかると、気をつけていても

2日程度の間隔で兄弟やお母さん、

そしてお父さんにうつり、

皆、かなりの高熱になる場合が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その点このウイルスは発症した家族や一緒にいた人を検査して

陽性者が出る場合が多いですが、

それら濃厚に接触した感染者でも、

無症状や、軽い症状の人が意外と多い

感染しても症状が出ないか、出ても軽症な人が多いので、

それと知らずに出歩いてしまい、

ウイルスは容易にまた、別の人へと渡り歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても優れたデザインのウイルスです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当院にも軽い風邪症状であまり所見がなく、

むろん接触歴、渡航歴はないけれど

ひょっとしたら新型コロナウイルスも否定できない、

という患者さんが受診します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういう方には、体温をこまめに測り、

少なくとも風邪症状が落ち着くまでは、

人に接近しないこと、を指示します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この程度の症状であれば

たとえ新型コロナウイルスであっても

ほっときゃ、治っちまいますが

人にうつすと、拡散し、中には重症化する人もいますので、

そこだけが問題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現状では新型コロナウイルスを封じ込めることはもはや不可能。

そこで、目標は重症者をなるべく出さずに

国民の過半数が集団免疫をつける、ということでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、どのような場合に重症化するのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは2つの要因があり、

1つは、その人がウイルス感染に弱い状態、危険因子を持っている場合、

もう1つは、多量のウイルスに接触した場合です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新規のウイルスといっても

我々の免疫システムは黙ってみているわけではありません。

あらかじめ専用のIgG抗体は持っていなくても、

NK細胞と呼ばれるリンパ球がウイルスに感染した細胞を発見し、攻撃。

その後、そのウイルス情報は次々と伝達され、

キラーTと呼ばれる細胞を直接攻撃するリンパ球が活性化したり、

情報をうけとったBリンパ球が大至急で産生したIgM抗体という

ミサイルがウイルス感染細胞を攻撃します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、侵入したウイルスの数が多いと、

この処理が間に合わずにウイルスが次々に細胞に感染します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、その人がもともと呼吸器や循環器などの臓器に持病を持っていると、

ウイルス感染細胞排除が間に合わないうちに

臓器自体が早期に機能不全に陥ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、健康な一般のヒトが気を付けなくてはならないことは、

ウイルスに罹らないことよりも、社会のためにウイルスを拡散しないこと、

そして、自分のためには濃厚なウイルスの接触を受けないこと、です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、いっぽうウイルス感染が重症化する因子はなんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中国の病院で新型コロナウイルス入院患者1590例を対象にした調査で

もともともっていると重症化する病気の順位は

1位 悪性腫瘍

2位 COPD(慢性閉塞性肺疾患)

3位 糖尿病

4位 高血圧症

の順だったそうです。

また、78人の病状経過を分析した武漢の病院の論文では、

入院後の悪化症例についてその背景因子を調べたところ

1位 喫煙歴

2位 年齢

3位 入院時高体温

の順だったそうです。

つまり、タバコを吸っていると、それほど高齢でなく、熱が高くなくても

重症化しやすい、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 喫煙が一番の重症化の因子で、

COPDはタバコを吸わない人はほぼならない病気であることをふまえ、

WHO、東京都医師会、日本禁煙学会は

相次いで新型コロナウイルスの感染拡大、重症化防止のために

直ちに禁煙をするように声明を出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タバコを吸っている方は、これを機会にぜひ禁煙をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 むろん、これらの危険因子は、新型コロナウイルスに限らず、

気道を主として冒す他の一般の風邪のウイルスに対しても危険因子です。

本邦でも年間何万人もの方が、

新型コロナウイルスではない従来型の肺炎で

亡くなっているということも忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まとめますと、ワタシの考える現状での目標は、

巷に流通するウイルス量を少なくし、

危険因子を持つ人になるべくうつさないように、

感染者を少なく押さえながら、

時間をかけて、ゆっくり薄く多くの人が順番に罹る(!)、

できれば不顕性感染で、あるいはせめて普通の風邪くらいで。

と思うのですが、

日本の感染対策のトップの人たちは

どのように考えているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020.04.07

学校健診延期

 新型コロナウイルス感染拡大防止のために

緊急事態宣言が発せられるようです。

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡

の7都府県なので、ここ栃木・群馬は今のところ入っていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大変な事態になってきましたね。

東京にいるウチの子供たちも緊急事態で大変かもですが、

仕事や学校が休みでも地方への移動は感染拡大につながるので

東京にとどまるしかないわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今のところ、当地の学校は新学期をスタートするようですが、

4月に予定されていた学校検診は、

学校側と相談して延期にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 耳鼻咽喉科の学校健診では

300個近い耳鏡、鼻鏡、舌圧子が滅菌されて準備され、

生徒1人ごとに耳鏡、鼻鏡、舌圧子を取り換えるので

器械からの感染は考えられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、生徒の顔を触ることになるので、

万が一、症状のない感染者がいた場合、

医者の手指を介して

生徒から生徒へ感染を拡大する可能性がゼロではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日々の診療では一人見るごとに入念に手洗いをするのですが、

一度に2~300人を診る学校検診の場合はそうもいきません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上を鑑みて、4月に予定されていた3校の健診は延期しました。

5月に組まれている4校は、その後の経過で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルスの影響で、

3月中は150人以上来ていた患者さんも

今は1日100人以下の日が多くなってきました。

クスリをなるべく長く出すようにしているので

今後、さらに減りそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルスの外出抑制のためもあるかと思いますが、

感染や健康管理に対し、皆が気を使っていることで、

普通の風邪にかかる人も減って、

また、花粉症に対しても結果的に花粉を避けていることになっているので、

病院にかかる必要がある人そのものが減っていると思われ、

これはこれで大変良いことなんですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出来れば、こんなヒマな時期に

手間と時間のかかる学校健診を済ませてしまいたいところですが、

そこは、致し方ないところですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このまま、今年の学校健診は問診表のみで代用、

という特別措置にならないかなあ。

 

 

 

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2020.04.03

マスクの配布

 4月1日のエイプリルフールには

総理大臣が給食当番みたいなマスクをして

「国民の全世帯にガーゼマスクを2枚ずつ郵送する。」

という発言をし、

多くの国民が大いに安堵し、勇気づけられました。(-_-メ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いっぽう、その数週間前には、

買い占めで品不足の中、

政府が確保したマスクを医療機関に配布する、

という話があったのですが、

まったく音沙汰なく、あてにもしていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、突然、こんなメッセージとともにマスクが来ました。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一医療機関当たり50枚の使い捨てマスク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウチは医者を含め全スタッフ7人だが、

もっとたくさんの従業員がいる病院でも50枚なんだろうか。

まあ、7人だって50枚だとわずか1週間分。

来週、また追加来るんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも、ガーゼマスクにしろ、医療機関用のマスクにしろ、

タダで配布、というのは一見ありがたいようだが、

実は税金が使われているわけで、

定価、または原価に近い格安で買ってもらう、

というわけにはいかないんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガーゼマスク、いらない人も多いと思いますし、

必要な人は定価でも買うんじゃないでしょうか。

このコロナ騒動で、政府もいろいろお金が要ると思うのですが、

もともと借金財政のわが国としては、

税金の使い道をもっと慎重に考えてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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2020.04.02

シュウキンペイ

新型コロナウイルスの感染拡大を防止する、

ということのために

「密閉」「密集」「密接」の「三蜜」を避ける、

という、スローガンが掲げられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネット上では「壇蜜」はイイが「三密」はダメ、

などという書き込みもありますが、

(個人的には壇蜜さん好きです。)

実は「三密」とは仏教用語であったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言密教の弘法大師の教えに「三密」というものがあるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すなわち「密」とは、人間の「顕」に対する言葉で、

人間の思考でははかり知れないものを指します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生命現象をつかさどる三つの働き

「身(身体)」「口(言葉)」「意(心)」を、仏の三密に合致させる、

具体的には、手に仏の象徴である印を結び(身密)、

口に仏の言葉である真言を唱え(口密)、

心を仏の境地に置くこと(意密)

によって仏と一体になれるという。

現世において仏になるこのことを即身成仏といい、

真言密教の奥義です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さすが、空海、天才だが、凡人にはよくワカリマセン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、ネットでは「三密」に代わり、

「シュウキンペイ」というスローガンが流行ってるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すなわち「集・近・閉」
『集、多数が集まるのは危険』>
『近、近くで話したり歌うのは危険』
『閉、閉鎖された換気の悪い場所は危険』
ということで、これはウマイ。

何となくウイルス発祥の国にも敬意を払っているし。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三密」を悪いことに例えられるのに耐えられない

真言宗のお坊さんが考え出した、

というウワサもあるが本当かしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、真言宗の「三密」をとなえて

悟りを開いて現世で即身成仏するのはいいけど、

新型コロナの「三密」を冒して

ウイルスに感染してホトケになったのではシャレになりませんから、
ワレワレは、生きるために現在できる努力をしていくことです。

 

 

 

 

 

 

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2020.04.01

新型コロナウイルスと嗅覚・味覚障害

新型コロナウイルスに感染した場合、

他の症状がなくても嗅覚の異常、

味覚の異常が先行することがある、

ということが報じられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

味覚障害はほぼ嗅覚障害がその主体であることが多いのですが、

むろん、新型コロナウイルスに限った症状ではなく、

他の風邪症候群や、まったく別の疾患でも出る症状です。

個人的にはコロナウイルスはそもそも風邪のウイルスなので

そりゃ、そういうこともあるでしょう、という感想ですが、

なにせ「未知の」ウイルスなので何があるかワカラナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現時点では、嗅覚、味覚障害だけで

PCR検査を受けることはできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともと鼻の病気、たとえば花粉症、アレルギー性鼻炎とか

副鼻腔炎などがなくて

「急に」においや味が感じられなくなった場合は

新型コロナウイルスに感染している場合も考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、日本耳鼻咽喉科学会から次のような要請がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①「におい」や「あじ」の異常を感じてから2週間は、

できるだけ不要不急の外出を控えてください。

マスクをつけて会話をしてください。

手洗いもこまめにしてください。

医療機関への受診は控えて、毎日体温測定をしてください。

 

②37.5℃以上の発熱が4日以上続く場合や、

咳、息苦しさ、だるさがあれば、

お住いの区市町村の帰国者・接触者相談センターにご相談ください

厚生労働省のホームページから検索することもできます。

 

③嗅覚障害・味覚障害に対しての治療(対症療法)は、急ぎません。

まずは何も使わないで様子を見ましょう。

自然に治ることが多いです。

発熱や咳などの他の症状がなく、

嗅覚障害や味覚障害の症状が2週間以上経過しても変わらない場合は、

耳鼻咽喉科外来までお問い合わせください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ということですので、

皆様もこのような形での対応をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くわえて病院、診療所に対しては、

急性発症の嗅覚・味覚障害の患者さんが来院した場合、

内視鏡やX線などの検査はしないこと、

初診時にステロイドや消炎鎮痛剤の投与を行わないこと、

が指示されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くれぐれも冷静な対応で、

感染を拡大させないように

皆で注意しましょう。

 

 

 

 

 

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