BA.2って何だ
さて、今のコロナの主流は言うまでもなくオミクロン株。
そして、さらにBA.2が主体になっていますよ、
とメディアで喧伝されています。
さて、BA.2ってなんだ?
オミクロン(ο)の次はパイ(π)じゃないの?
この辺のところニュースではあまり報道されません。
BA.2はオミクロン株の「亜型」にあたります。
オミクロン株はもともとBA.1という型でしたが、
その一部に変異が生じたのがBA.2と呼ばれるものです。
じゃあ、BAはなんかの略なのか?
みんなビーエー、ビーエーと普通に呼んじゃってますが。
変異(variation)の略ならVAだしなあ。
いろいろ調べて、やっとわかりました。
これはSARS-Cov-2、すなわち新型コロナウイルスの変異株、亜型の
国際的な命名法「Pango命名法」にのっとっています。
すなわちSARS-Cov-2の遺伝子変異に基づいてAから順番に名付けます。
インフルエンザのA型とかB型と同じです。
IとOとXは除外です。
さらにA型のなかの亜型、すなわち微小な変異はA1、A2などと番号を振ります。
さらにその中の子孫をA1.1、次はA1.1.2、A1.1.3というように孫番号を割り当てます。
ただし3桁目のA1.1.1.1というのはなくこれは新しいアルファベットBがあてられます。
このやりかたでAからZまでいっちゃうと、
次は2文字で順番にAA、ABとなり、これがAZまでいくと、
次がBAです。
BAの一個目がBA.1、これに変異が起こったものがBA.2です。
やっと出てきました。
ちなみにアルファ株はB.1.1.7系統、ベータ株はB.1.351、デルタ株はB.1.617.2、
ガンマ株はP.1、ラムダ株はC.37、オミクロン株はB.1.1.529系統ですが、
この重要なオミクロン株に亜型が出現したため、
あらたにBA.1というエイリアス(別名)を作成。
その亜型をBA.2とし、BA.3、BA.4もすでに検出されています。
BA.2は検査方法によってはオミクロンとして検出されない場合があったので
ステルスオミクロンとして問題になりましたが、
今の検査法では問題なく、そもそも我が国の検査法では
オミクロンとして検知できていたそうです。
実効再生産数が高い、ということは感染しやすい、ということですが
ウイルスの重症度にはあまり差異はないと思われます。
今や世界中オミクロンですが、これが順次BA.2になっていると思われます。
世界的にはBA.2の亜型BA.2.2、BA.2.3、BA2.3.2、BA2.9、BA2.10などが主流になっています。
BA.3系統、BA.4系統は置き換わっていないので今のところBA.2が最も「成功」した新型コロナと言えます。
感染力は強いものの重症度やワクチン効果には差はないようなので、
今まで通り「オミクロン」の扱いでいいようです。
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