イラク空軍のMiG-21
前回のチェコスロバキア空軍に続いて、
今回はイラク空軍のMiG-21。
この間と同じフジミ製のバリエーションキット。
箱絵からも分かるように、
この機体、イラン・イラク戦争のときに、
イラン軍のF-14トムキャットを撃墜した機体らしい。
製作途中の写真は無し。
ほとんど撮ってなかったので。
なにせ、外部塗装とマーキング以外はチェコスロバキア機と同じ。
基本的に素組みですが、
この機体、各所に小さいエアインテークがあるので、
こういうところは、ひとつひとつ一応開口しておきます。
で、銀塗装のチェコスロバキア空軍とは全くイメージの違う、
いわゆるデザートスキームのMiG-21。
「JAY Fighter」の意味はちょっとよくわからないのですが、
文字だか数字だかわからないがこの機体のマークが
アルファベットの「JAY」に見えるので、
「JAY Fighter」ってことなんでしょうか。
でもこれは「TAJ」に見えるなあ。
国籍マークも見慣れないもので新鮮です。
そしてイラクの国旗。
それにしても、いわゆる第2世代のジェット機であるMiG-21が、
第4世代のF-14を撃墜したとは
JFLのアマチュアチームがJ1のチームに勝っちゃうみたいな話だ。
(以前、どっかであったなあ・・・、)
イラク軍が旧ソビエト製のMiG-21、
イラン軍がアメリカ製のトムキャットを採用している、
というところで、ヨーロッパのような社会主義対自由主義の対立ではない、
東西対立の構図が見えて興味深いです。
ちなみにイラク空軍はソ連製のMiGのほかに、
フランス製のミラージュF1もイ・イ戦争に投入しています。
NATO加盟国ののフランス製機とワルシャワ条約機構のソ連製機が
同じ軍隊で運用されるなんてことは、ヨーロッパでは考えられない。
この辺はいわゆる武器のマーケット、死の商人が暗躍しているわけです。
しかし、1983年にF-14がMiG-21に撃墜されたわけで
映画「トップガン」が1986年の公開ということを考えると、
あの映画は生々しいものだったといえます。
映画に登場するMiG-28は架空の戦闘機であるが、
このMiG-21を想定していたと考えられます。
そういえば、もうすぐ「トップガン」の新作が公開されるみたいで、楽しみ。
1950年代に登場した第2世代のジェット機はのうち、
アメリカのセンチュリーシリーズなんかはとっくに引退しているのに
10000機以上作られたMiG-21は今だ一部の国では運用されているらしい。
まさに20世紀の傑作機といえますね。
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