ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2024.03.04

ピカピカの一年生

小学館の学習雑誌が全盛期だったのは、

1970年代初頭だったらしい。

調べてみると小学一年生から六年生までの各誌の最大発行部数は、

すべて1973年に記録されている。

1973年といえばワタシが中学2年生。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど、ワタシの小学生時代は、

小学館の学習雑誌の高度経済成長期であったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逆に言えば、高度経済成長期における、

国民、小学生を持つ家庭のニーズにマッチしていた、ということであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦後、社会、経済が豊かになり、

高校進学率、大学進学率が急上昇し、

終身雇用があたりまえになったので、

身分、家柄に関係なく、

勉強していい学校を出て、いい会社に入れば、

たくさん給料をもらってマイカー、マイホーム、文化的な生活ができると、

国民全体が考えていた時代である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一億総中流意識といわれ、

どこの家にもテレビは普及し、

国民は皆同じ番組を見て、

同じ流行歌を口ずさんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシも断続的に、この小学館の学習雑誌を購読していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、途中でやめた理由は、

学年が進むにつれ男の子と女の子の趣味嗜好が違ってくるので、

付録の着せ替えセットや、アクセサリー、

当時流行のグループサウンズの記事などは、全く興味がなく、

漫画もバレリーナを目指す少女漫画やなんかは読む気もしなかったため。

要するに内容の半分はイラナイのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後2000年代になって、2009年に小学六年生、五年生、

ついで2011年に四年生、三年生と、

上の学年から随時休刊になっていったのも、

そんな事情であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットの普及やメディアの多様化によって、

子供といえども興味が多様化していったことも

大きな要因と思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワレワレが子供の頃はみんなウルトラマン見てたし、

コント55号とドリフが大好きで、

「巨人・大鵬・卵焼き」といわれた世代だった。

例えば当時の女の子はジュリーかショーケンか、

という程度であったが、

今や女の子の「推し」はそれこそ星の数ほどあるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、小学二年生も2016年に休刊し、

いまや小学一年生のみが残ってるそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小学校に入学すると小学一年生の間だけ

赤とか青とかの長い名札をつけるのだが、そんなものかしら。

それにしても2200円もするとは、ちょっとびっくり。

でも、これを子供に買い与えるのは、たぶん親ではなく、

高度経済成長期に購読していたおじいちゃん、おばあちゃんなのだろう。

可愛い孫のためなら、2200円なんて安い、安い、ということか。

 

 

 

 

 

 

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