看護学校の試験問題
先日の足利准看護学校の耳鼻咽喉科学の試験は、
無事全員再試験無しの一発合格でした。
最高点100点、最低点80点、平均点92.24点と、
なかなか優秀。
問題は基本的に選択式ですが、
例えばこの辺の問題はほぼ全員正解。
9. 間違っているものを選べ。
① 鼻出血のときは横に臥床させ安静にさせる。
② 鼻出血の多い部位として、キーゼルバッハ部位がある。
③ 鼻出血のときは圧迫による止血を行う。
④ 鼻出血の止血が困難な場合はべロックタンポンを用いることもある。
正解は①。
出血時の救急処置としては、出血部位を心臓より高い位置に保つのが基本。
授業で強調しました。
また、この問題も正答率が高かった、さすがです。
3. 間違っているものを選べ。
① 急性中耳炎は、近年、耐性菌の増加で難治化が進んでいる。
② 急性中耳炎は、プール等で耳に水が入って起こることが多い。
③ 急性中耳炎は、基本的に点耳薬は用いない。
④ 急性中耳炎は、痛みや発熱を伴うことが多い。
正解は②。
急性中耳炎は耳管経由の感染ですから、
細菌の入り口は耳からではなく、鼻から。
急性中耳炎には鼓膜穿孔あるいはチューブ留置がない限り点耳薬は無効なので
ガイドラインでも「使用すべきではない」
と記載されています。
急性中耳炎に点耳薬出す医者はヤブ医者だと授業でいいました。
ワタシの試験は選択問題が15問あるのですが、
実は、毎年第16問目があります。
これは、サッカーの問題で、これができなくても100点なのですが、
ボーナス問題として、これに正解すると4点が加点されます。
つまり、ギリギリ合格点に達しない人のための
「救済問題」なんですが、
今回、ちょっと出題内容を失敗しました。
なんとこの「救済問題」が最も正答率が低かった。(>_<)
正答者は29人中6人なので、
ナント正答率20%という超難問になってしまった。
その問題とは、
16.間違っているものを選べ。
① 浦和レッズの槙野選手は今シーズン声帯ポリープの手術をした。
② 浦和レッズは今年の天皇杯は未だ優勝の可能性を残している。
③ 日本代表は一時W杯出場が危ぶまれたが連勝し現在は出場圏内にいる。
④ 浦和レッズのホームスタジアムはさいたまスーパーアリーナである。
槙野選手の声帯ポリープについては授業中、
声帯ポリープの講義のときに触れました。
天皇杯のことも話したはずなんだがなあ。
正解は④で、レッズの本拠地は「埼玉スタジアム2002」であって
「さいたまスーパーアリーナ」ではありません。
いやー、これ、簡単だと思ったのですが、
意外にみんな混同してるんでしょうか。
まあ、ボーナス加点の助けを借りずに、
皆さん合格したので、問題ないっつーか、
正しい結果ではあるのですが。
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