ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2011.11.18

今日は「風邪に抗生物質を使わないように」の日


 今日、11月18日は「EUROPIAN ANTIBIOTIC AWARENESS DAY」です。
antibiotic_3_1.jpg
 「抗生物質に意識を持つ」ということは「風邪などで抗生剤を安易に使わない」
というキャンペーンで2008年から行われています。
 抗生物質の多用により急激に増えた「耐性菌」に対する警告キャンペーンです。
 マスコットキャラクターもあるみたいです。
antibiotic_awareness.gif
 風邪だろうがインフルエンザだろうが抗生物質を使わなくても良くなるよ、
ということです。
 こっちは、風邪もインフルエンザも抗生物質飲まずに安静に、ということです。
pic3-300x168.png
 このキャンペーンはヨーロッパだけでなく
アメリカCDCも同時期にキャンペーンをやっています。
11月14日から20日まで「Get Smart About Antibitics Week」です。
atibioticsweek01_20111118134733.jpg
 女の子のおでこに
「抗生物質、はたしてホントに必要な時にちゃんと働いてくれるでしょうか?」
と、書いてあります。
 抗生物質の無用の風邪やインフルエンザなどの
ウイルス疾患で抗生物質を使っていると
本当に抗生物質が必要なときに効かなくなってしまう、
ということを警告しています。
 カナダでも同様のキャンペーンを展開しているそうです。
 日本ではこんな動きが無くいまだに
「風邪で熱があるから」
という不可解な理由で安易に抗生物質を処方するお医者さんがいるのは
誠に残念なことです。
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2011.11.17

天皇杯3回戦

 水曜日だし、ギリギリまでなんとか行く予定だったんだけど、
来週の講演会のスライド原稿がこのままでは間に合いそうもなく、断念。
 テレビ中継ないのでインターネットだー。


 第91回天皇杯3回戦
  浦和レッズ    2-1    東京ヴェルディ1969  (埼玉スタジアム2002)
      (前半  0-0)
      (後半  2-1)


 なかなかネットがつながらないのはやはりアクセスが集中してるせい?
 講演会のスライド作りをしながら、
ちらちらパソコンの画面を切り替えるのだが、
途中からつながらなくなった!
 つながったと思ったら1-1。
 先制したが追いつかれたらしい。
 そしてまた後半の最後でつながらなくなる。
 公式サイトもダメ、浦議もダメ。
 あー、どうなったんだろう。
 と、ふと気づいてヴェルディ側から侵入。
 ヴェルディの掲示板で2-1で勝ったことを知った。
 しばらくして天皇杯のサイトで確認すると、
お、次は「愛媛FC」ですか。
サンフレッチェに勝ったんだ。
 何年か前愛媛とやりましたなあ、と検索してみると
これだ「光明は見えず」。
 なんかさびしいなあ、今度も苦戦するのか。
(って負けないでしょうね。)
 なんて、他の結果を見ると・・・・
 サンフレッチェだけでなくジュビロもヴィッセルも、
おお、なんとガンバも負けてんじゃん。
 そして・・・
 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!、松本山雅!
 またまたジャイアントキリング!
そうですか、アルビレックス、負けましたか。
 ふふふ、何かホッとした。
 そうそう、これこれ「中継はなかったけど」。
 仲間じゃん、アルビレックス。
 それにしてもこの松本山雅、どうなってんだろ。
 天皇杯に特化したチーム作りのノウハウを持ってるのか・・・。
 だって、J1,J2,JFLのさらにその下だよね。
 なんとなく「縁起もん」みたいなチームじゃの。
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2011.11.14

RSウイルス迅速検査の話

 最近マスコミでRSウイルスに注意、なんてことがよく報道されている。
 NHKの朝の番組でもやっていた。
 RSウイルスは依然とうブログでも紹介しました。
クリックして参照→「RSは何の略?
 要するに「かぜ」のウイルスなんですが、
報道を見るといかにも新手の感染症みたいな扱いで
やたら国民の不安をあおる内容になってました。
 1018_04_shinsatsu.jpg
(NHKホームページより)
 特にキャスターが
「普通の風邪と見分けがつかないところが怖いですね。」
のにはあきれた。
 だって、普通の風邪でしょうが。
 そもそもこの「流行」実際どうなんですかね。
 NHKのこのデータはどこのデータなんだ。
1018_03_graph.jpg
 風邪ひきが全国で1000人や2000人のワケないから、
定点観測施設のサンプルデータでしょうけど。
 まあ、注意するに越したことないし、
病気の存在を知っておくことは大事ですけど、
RSウイルスかどうか調べてください、って患者さんが増えても困る。
 実はRSの迅速検査キットは数年前に発売され、
3歳以下の入院患者に限って検査が認められていた。
 今回、10月17日から外来でも1歳未満の乳児での検査が
保険適応になったようです。
 そんなわけで、当院でも検査キット導入しましたので、
必要があれば検査いたします。
 どっちかっつーと、この「流行」は、検査キットの普及によるものも多いのでは、
とフト思う。
 風邪で入院した子供さんが、それまでは
お医者さんもRSウイルスだなあと思っても、風邪からの気管支炎・肺炎ですね、
などと言われてたのが
「RSウイルスが原因です」と断言されるようになったわけだし。
 ともかく、みんなかかる病気なんだから、
お母さん方や保育園の先生が過敏になって、
RS,RSと騒がないことを望みます。
 3週間くらいは感染力があるので、3週間保育園来るな、
というのはナンセンスだし。
 また逆に調子に乗ってやたらめったら検査しまくる先生が出ても困るなあ。
 インフルエンザと違って特効薬があるわけではないので、
治療法が変わるわけではない。
 わかったところで、せいぜい
「RSウイルスなので抗生物質は無効なのでいりません、
重症化に注意して、乳児に移さないように。」

って話をするくらいでしょうな。
 ところで、RSウイルスには注射がありますが、
これは低体重出生児、先天性心疾患、慢性肺疾患を持つ子供たちに
流行時に月1回予防的に打つものです。
 商品名「シナジス」ですが、これはワクチンではありません。
 ワクチンとは病原体そのものを弱毒化、無毒化したものを体内に入れ、
それに反応して体が病原体をやっつける「抗体」を産生するのを促すものです。
 「シナジス」は無毒化した病原体ではなく、「抗体」そのものです。
 だから打てば、その日から効果がありますが、
自分で作ったものではないのでいずれ体から消えてしまいます。
 フツーの予防接種とは違いますのでご注意を。
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2011.11.13

ライブは体力か?

 ミック・ジャガーはスゴイと思う。
 2006年の東京ドーム、計算すると63歳だったのか。
 あの広いステージを終始駆け回り、ジャンプし、シャウトし、しかも息を切らさない。
 最近も新しいバンドやってるそうで
我々オヤジバンドやってるモノとしては
是非見習いたいものだと常々思っとっります。
 話変わって、昨日、また妻とクラシックのコンサートに行ってきた。
 今回は「マーラー」!
 マーラーといえばシンフォニー、それもやたら長い!
 例えばモーツアルト、ハイドンあたりの交響曲は大体20~30分。
 ベ-トーベンも「第9」は破格に長いが「運命」などは30分だ。
 そこ行くとマーラーは60,70分は当たり前、
長いものは90分近くに及びブルックナーと並んで、
長尺モノの作曲家として有名である。
 そんな訳で、途中で寝ちゃうか心配だったが、
トンデモナイ。
 交響曲1番「巨人」、約60分スバらしい緊張感で
ライブの魅力を堪能してまいりました。
 最後のクライマックスでホルンの人たちが一斉にがばっと立ちあがって演奏するなんざ、
おおークラシックにもこんな演出あるんだー、とびっくり。
 うーむ、ワタシのクラシックもようやく初心者、にわかファンの域を脱してきたか。
 指揮者はロリン・マゼール氏。
 有名な人らしい。
 今回ベートーベンの交響曲第1番とマーラーの交響曲第1番だったが、
指揮は全部「暗譜」なのだ。
 つまり譜面台を置かず、「ソラ」で指揮する。
 プロとはいえ、この複雑な(ともかくマーラーの時代のオケは楽器の種類と数が多い)大曲を
ぜーんぶ覚えちまってるんだからスゴイ。
 若くはないが動きもきびきびして、いったいこの人何歳かと思い
家に帰って調べると、ぬわんと1930年生まれの81歳!
 そりゃスゲー!
 だって、その長時間の演奏後、聴衆の拍手にこたえて
「小走りで」出てくるんやでー。
 さらに調べるとこのヒト、昨年末日本で大晦日にベートーベンのシンフォニーを
1番から9番まで連続演奏したという。
 もちろん途中に休憩なども入るが、午後1時に始め
最後は年越しになるマラソンライブだそうだ。
 それを80歳でやったわけかー。
 スゲー体力やなー。
 ミックジャガーもそうだが、やはりライブは体力だ、
オレもまだまだ鍛えんとイカン。
 ところでそのベートーベンも全曲「暗譜」だったそうな。
 うーん、でも80歳では、譜面見るにも見えないかも。
 かの小沢征爾氏も基本すべて暗譜らしい。
 クラシック、アンプ使わず、暗譜する。
 さあ、オレもそろそろ今度のライブの暗譜しないと。
いや、アンプは使うけど。
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2011.11.10

内視鏡とカメラとロータス

 耳鼻咽喉科は主として「見て」診断する科である。
 見るためには、視力や知識はもちろんだが、
光学機器は非常に重要である。
 当院のファイバースコープ、内視鏡関係は全てオリンパス社製である。
 理由は、よく見えるから。
 開業前、勤務医時代はいろいろな病院で、
いろいろなメーカーの内視鏡を使った。
 その結果、開業時に自分で購入する際、
迷わずオリンパス社製を選んだ。
 実は、オリンパス社製の内視鏡は、他社に比べてかなり割高であった。
 医療機器会社の値引き幅も全然少ない。
 しかし、見えてナンボの耳鼻咽喉科、
診断に重要な内視鏡だけは譲るわけにはいかなかった。
 世界で初めての胃カメラを開発し、
その後も次々に優秀な機械を開発してきた技術陣、
この度の一件はさぞかし無念でありましょう。
 もちろん、技術陣だけでなく、営業その他
会社に誇りを持って努めてきた方々も同様です。
 しっかし、電力会社といい、日本の大企業の幹部の大名体質はほんとダメだなあ。
 話はそれるが、オリンパスといえば思い出されるのが、このマシン。
127615218650216401282_Mario_Lotus79_6157_preview.jpg
 F1史上最も美しいマシンと言われたロータス79。
1978年から79年にかけて圧倒的な強さを誇った。
 小学校のとき買ってもらった顕微鏡もオリンパス製。
 オヤジが使ってたカメラはオリンパス・ペン。
 昔から企業イメージ、良かったんだがなあ。
 ワタシのコンパクトカメラもずっとオリンパス。
 防水仕様が便利でフィルム式からデジカメになって
もう4,5台オリンパスの「ミュー」だ。
 実は今度、一眼レフデジカメの購入を検討中で
オリンパス社製ももちろん候補に上がってましたが、
さて、どのメーカーにしたものか・・・・。
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