2009.10.05
例えば、ダイビングとか、スキーとか、キャンプとかは
私の趣味なんですけど、
これらに共通点があります。
つまり、楽しいことはわかってるんだけど、その前の段階がメンドクサイ。
ダイビングの機材をメンテナンスしたり、スーツケースにつめて送ったり、
重い機材を背負ってビーチを歩いたり、ボートで遠くまで波にゆられたり。
スキーにワックスかけたり、朝暗いうちから起きて渋滞の中スキー場まで行ったり、
重たいスキーかついで登ったり、吹雪のリフトで寒さに凍えたり。
天気予報や気温を見て着替えを考えたり、キャンプ用品を用意して車にぎゅうぎゅう積み込んだり、
時には雨や風の中テントやタープを張ったり、食事の献立や食材の調達と運搬をしたり。
なんか、メンドクサイからやめて家で酒飲んでるかー、
などとチラッと思ったりするわけです。
私の他の趣味である、サッカー観戦やフットサル、スイミング、読書、模型作りなんかは
それほど事前の「仕込み」の必要はないんですが。
しかし、キャンプ、ダイビングなどは一回行くと、あー、またすぐ行きたい、と
特にその直後は強く思う。
(だんだん時間とともに熱情は薄れていくんだけど。)
それは、楽しかったこともあるけれど、上手くいかなかった事がある点でも、
ああ、今度は事前の準備であそこをこうしよう、などと思うと、ますます早く試してみたくなります。
ダイビングでもスキーでもキャンプでも必ず100%うまくいくってことはないから、
だから、逆にまた楽しいかも知れませんね。
で、私のもう一つの趣味、バンド活動もそうなのです。
やる前は、ああ、メンドくせえとか、歌詞やコードが覚えられないとか、
楽器が重たいとか、失敗したらどうしようかとか、
ネガティブなこともけっこう考えてしまいます。
そして、ついこの間ライブが終わったばかりの昨日今日、
あー、またライブやりてー、と熱烈に思うわけです。
ただし、ダイビングその他が100%までいかないまでも、
いつも80~90%の達成率を実感してるのに対し、
演奏のほうは、かなり完成度が低くなってるような気がしなくもないんですが・・・・。
(ギターも歌詞もけっこう間違ったのわかったー?・・・・スイマセン。)
よーし、今度はもっと間違えずに・・・・。
(と、今は思っている。)
2009.02.10
先週末、妻と東京までアレルギー性鼻炎の研究会を聴きに行きました。
その帰り、2人で上野の科学博物館に寄って来ました。
実は、我が家「かはく」大ファンです。
もともと、私も妻も子供の頃から理科大好きだったので、
結婚前も、結婚後も何度と無く「かはく」に足を運びました。
私も、小学生の頃、初めて「かはく」に連れていってもらったときの、
驚きと感動は今も忘れません。
もちろんウチの子たちも大好きですが、今回は2人だけ。
帰りに「子供になんかおみやげ買いに、ミュージアム・ショップ、寄ってく?」
と持ちかけられ、私が「いいよ。」といった時、
ああ、きっといっぱい買っちゃうんだー、と2人とも覚悟していたはず。
そう、かはくミュージアム・ショップは我が家にとって宝の山みたいなところです。
見るものみんな、欲しくなる。
「見て見て、このラフレシア、良くない?」
さすがウチの奥方、目の付け所がいい。
実は、先ほどから私もそれをマークしていた。
ちなみに「ラフレシア」とは、世界一大きな花をつける植物ですが、
茎も葉も無い寄生植物で、腐肉の匂いでハエをよぶという不気味な花です。
こーゆーのに目が無い。
結局、ラフレシアと三葉虫とアサヒガニのフィギィアを買った。
面白い本がいっぱいあるのも、このショップのいいところ。
私が心を奪われたのは「原色 川虫図鑑」という本。
オール・カラー写真で川にすむ虫、多くはカゲロウやトビケラの幼虫、
が詳しく分類され、紹介されている。
まあ、一般にはゲテモノですね。
でもこういう本があるのがうれしい。
一体何の役に立つのか、何部売れるかわからないが、ともかく作者の熱意が伝わってくる。
本の「はじめに」として
「この本は川と、川に棲む虫たちが好きで好きでしょうがない丸山と、
昆虫の写真を撮るのが楽しくてしかたのない高井との共同作業によってできあがりました。」
と、あります。
ねー、素敵でしょ。
妻をよんで、「ねえ、面白い本があるんだけど、ちょっと高いけど。」
と、見せたら、「あー、オモシろーい。買お買お。」
ってことで、3800円もする本を、購入してしまいました。
そもそも、彼女のこーいうところに惚れて、結婚したのだ。
フツーの女性なら、気持ち悪いとか、興味なしとかが多いでしょ。
付き合い始めた頃、2人でせっせと恐竜の本なんかを買い集めたものだ。
帰ってよく見たら、この本、数年前に私が購入した「原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫」
と、同じシリーズでした。
これも、なかなかマニアックな本です。
やはり、妻に喜ばれました。
今回買った本の近くに並んでた
「原色 校庭のクモ、ダニ、アブラムシ」も、買いたかったけど
とりあえずガマンしました。
なんせ、他にもアンモナイトのペンダントやらパラサウロロフスのネクタイやら
二人で2万円以上もいろいろ買い込んじゃったもんで。
(でも、今度買っちゃうかも。
妻も今回買いそびれた
「アルシノイテリウムの頭骨の化石」のフィギィア、
今度は買うって言ってますから。)
2008.08.30
ちょっと前、”横浜みなとみらいに巨大ウルトラマン登場”というのが話題になりました。
高さ4.5メートルのウルトラマンの人形が、飾られたそうです。
NHKの朝のニュースで、紹介されてました。
私、ウルトラマン世代です。
ウルトラマン放映開始1966年(昭和41年)は、私が小学校1年生のとき。
7月の放映開始の1週間前にやった、予告の公開番組も、リアルタイムで覚えています。
(大人になってからビデオでみたら白黒でした。
もっとも、当時我が家はまだカラーテレビがなかったので
カラー作品のウルトラマンも白黒で見てたはずです。)
その1年前、幼稚園の年長のとき見てたのが「ウルトラQ」で、はまりましたねー。
今でも、ウチに受診する子供がウルトラ怪獣のTシャツ着てると、
「お、レッド・キングとゼットンだねー。こっちはゴモラだ。」
などと、うれしくて声をかけます。
そうすると、子供は「何で、このおっさん知ってるんだろう。」
と、不思議な顔をしますが、次のときは
「見て見て。」
と、愛用の怪獣の本を持ってきます。
そうすると、こっちも乗ってきて
「あー、キング・ジョーだねー。これはぺダン星人の操るロボットなんだよねー。
脚本家の金城哲夫さんの名前から採ったんだよ。」
などと、オタク振りを露呈して、おかあさんまであきれさせてしまいます。
ちなみに最も好きなエピソードは
「ウルトラマン第2話:侵略者を撃て」、有名なバルタン星人の回です。
ビルの屋上で、ウルトラマンのハヤタ隊員と、バルタン星人に操られるアラシ隊員が
会話をします。
「我々、バルタン星人ハ故郷ノ星ヲ失ッタ、地球ニ移住シタイ。」
「君たちは何人くらいいるんだ。」
「ザット20億人ダ。バクテリアクライノ大キサニナッテ、円盤デ冬眠シテイル。」
ここで、横で聞いてたイデ隊員が
「しぇー、地球上の人口全部でも22億だっていうのに。」(今は60億を超えましたが・・・。)
その言葉をさえぎるように、ハヤタが口を開く。
「いいでしょう。あなた方が地球の風俗、習慣になじみ、地球の法律を守るなら
それも、不可能なことではありません。」
おお、ハヤタ、なんてカッコいいんだ。
世界のみんなが、ハヤタ(ウルトラマン)の言うこと聴いてれば
竹島問題も、グルジア紛争も、イスラム過激派もないだろうに・・・。
さて、NHKのニュースを見ていてとても気になったこと。
「巨大ウルトラマン?身長4.5メートル?全然巨大じゃないじゃん。」
そう、ウルトラマンの身長は40メートルなので
”横浜みなとみらいに ミニチュアウルトラマンが登場”、が正しい。
何で、みんな突っ込まないんだー。
報道は、正確に。
2008.08.26
最近CDは、ほとんどインターネットで買います。
検索が簡単で、レコード店めぐりをしなくてもほしいCDが捜せますし、
国内盤、US盤、UK盤はたまたオーストラリア盤などのなかから値段の安いやつが探せます。
しかも最近は、学生の頃と違って小金があるので
例えばオールマン・ブラザース・バンドのアルバム全部、なんていういわゆる大人買いが出来ちゃうわけだ。
それにしてもCD自体も安くなりました。
中高生の頃は、LP(アルバム)が2300円~2800円、平均2500円だった。
だからレコード1枚買う、ってのは一大決心で、何日もレコード屋に通って、迷いに迷って決めたものだ。
最終的には、ジャケットの裏にある演奏時間を合計して、少しでも長い方を買ったりして・・・。
LPが平均45分くらいだったが、たまに30分チョイ位しかないものがあると
マジで、損した感じがしたもんだ。(セコイ・・・)
だから、レコードは貴重なので、まずテープにとってそちらを普段は聞いたりとか、
レコードの貸し借りも良くやった。
FM放送ではLPをまるまる放送する番組もあったので、
番組表を見て、必死で録音(当時はエア・チェックなんていった)したものだ。
ダビングすると音質が落ちちゃうので、チューナーの前でカセットデッキの
録音ボタンに手をかけて、待ってて開始と同時に録音スタート。
A面が終わると、曲紹介が入るので、すばやく巻き戻して、アナウンサーの声をカットして
B面のスタートまでに、テープの頭を合わせとく。
こんな事、毎日してましたねー。
今でも覚えてます、FMの夕方の番組でグランド・ファンク・レイルロードの新譜をやる、
ってんで先輩の目を盗んでサッカー部サボって、走ってうちに帰った日のこと。
高校生になると、電車で東京までレコードの買出しに行くようになります。
御茶ノ水のディスクロードや新宿のキニーやオムといった店を
ロック雑誌の広告を頼りに探していくわけです。
なんか、雑居ビルの3階あたりによくそういう店があって、
エレベーターや階段にも何も書いてなくて
「ホントにこんなとこにあるんかいな。」
と、一階の郵便受けの名前だけを頼りに登ってくと
せまーい、店内に棚があって、数人の男が(男しかいない、しかもみんな一人で、来てる)
黙々とレコードを探してるわけです。
店内はまったく話し声はなく、男たちの手元を見ると
まるで銀行員がお札を数えるような、ものすごいスピードで、レコードをチェックしてるんだ、これが。
なんか、田舎の高校生としては、自分が非常に場違いなとこにいるような
緊張感を覚えましたねー。
それでも、お宝があるある。
UK盤は高いのですが、US盤だと1980円くらいからある。
日本盤と比べると500~800円くらい安いので
確か3枚買えば電車賃が出る、位だったと思います。
(もちろんりょうもう号ではなくて、快速で行くんですよ。)
また、正規では出てないいわゆる海賊盤も売っていて
おー、ゼップのライブだー、なんて買ってくるんですが、
これははずれが多く、小型のカセットで録ってあって音がメチャクチャ悪い、なんてのが多かったなー。
何回か懲りてからあまり手を出さなくなりました。
小遣いためて3~4ヶ月に一回くらい行くんですけど、けっこう楽しみでした。
しかし、そんなことも、今は夢のようです。
便利な時代になりました。
ただ、最近良くある、CDの紙ジャケ、あれどうですかー。
つまりプラスティックのケースじゃなくて、
昔のLPみたいにボール紙のスリーブにCDが入ってるやつ。
私、あれ、キライです。
出し入れしにくいし、何よりもCDラックに入らない、
無理やり入れても背表紙がないので、何のCDか引っ張り出さないとわからない。
まったく、あんなモノをありがたがる奴の気が知れん。
ネットで買うときはチェックして紙ジャケ仕様でない盤を買うのですが、
時々、紙ジャケしかねーやつがあんだよなー、まったく。
2008.07.16
私が思う日本最高のロック・アーティストである忌野清志郎さんが
がんの再発を発表しました。
2006年7月に喉頭がんが発見され、保存的療法でこれを克服し、今年2月に
完全復活ライブを行いました。
しかし、今回、腸骨に転移が発見され再び闘病生活に入ったとのことです。
うーん、骨転移は厳しいですね。
喉頭がんは耳鼻咽喉科のがんとしては、最も頻度の高いもので
年間8000人程度発生するといわれています。
男性に多く、喫煙との関係は肺がんなどに比べはるかに深い。
タバコを吸わない人はまずかからない、といってもいい位です。
元ビートルズのジョージ・ハリスンは、喉頭がんから遠隔転移を起こし亡くなりました。
ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツや、ロッド・スチュワートも喉頭がんだったようです。
治療は、手術、放射線、化学療法(いわゆる抗がん剤)などを、
単独あるいは組み合わせて行います。
忌野氏は手術では歌手としての命である「声」を失ってしまいますから、保存的療法を選択されたのでしょう。
声帯のどこに出来るかによって違いますが、この間テレビで聞いたときは
声はほとんど問題なかったので、原発巣は、ほぼ完全に制御されてたと思われます。
遠隔転移は、肺や骨に多いですが、転移したということは進行がんである、ということです。
私自身も耳鼻科医として、数多くの喉頭がんの患者さんを、発見したり、治療したりしてきましたが
進行がんの治療はかなり困難です。
忌野氏自身の「ブルースはまだまだ続くということだ。」
という前向きなコメント、ホントにすばらしいと思います。
私は学生時代から、忌野清志郎さんのファンで
曲もさることながら、言動や生き方にも大いに感服しています。
彼が率いていたRCサクセションの「雨上がりの夜空に」は
私の大学時代のバンドがダンス・パーティーで演奏する時の
最後を飾る最重要ナンバーでした。
どうしたんだ、ヘイヘイベイベー、バッテリーはビンビンだぜ。
いつものようにキメて、ブッ飛ばそうぜ。
何とか、がんを克服し、また我々の前に戻ってくれる日が来ることを心から祈っております。
2008.07.13
てなわけで、ジャズのCDをまた何枚か見繕って聴いてるわけです。
まず、「THE SCENE CHANGES/THE AMAZING BUD POWELL」。
パド・パウエルは名前くらい知ってるぞ。しかし、ピアニストとは知らなかった。
んー、ジャズっぽいねー。しかしピアノうまいね。
なんか後ろで、声みたいのが聞こえるけど。
これは聞きやすいけど、BGMみたいでピンとこないなー。
さて次は、「ART BRAKEY/ A NIGHT AT BIRDLAND」。
お、これかっこいいじゃん。
この最初の曲、いいですねー。
アート・ブレイキーさんはドラマーなのか。
しかし、静かな曲で終わるのがちょっと・・・。
がーっと始まったんだから、最後はノリノリで盛り上げて終わって欲しいところ。
つづいて、「MILRS DAVIS/BITCHES BREW」。
マイルス・デイビスは顔も知ってるぞ。
あ、これいいですねー。かっこいい。これはいけますねー。
しかし、曲が、長い。
1曲20分以上ある。プログレじゃないんだから。
待てよ、発売が1970年、てことはこれは「ジャズのプログレ」なのか?
ピンク・フロイドの「原子心母」が確か1970年。
マイルス・デイビスはジミ・ヘンドリックスを絶賛していたという。
1970年はジミが死んだ年ですね。
最後に「CHARLES MINGUS/PITHECANTHOROPUS ERECTUS」。
「直立猿人」っていうタイトルがインパクトあるな。
チャールス・ミンガスがベーシストだってことくらいは知ってるぞ。
確かにベースの音がでかい。
なかなかいいなと思うがやはり途中からBGMになっちゃうんだなー。
1956年の録音だから、古い映画のサントラとかね。
昔の映画とかテレビドラマで結構ジャズって使われてました。
私の思い浮かぶイメージとしては「ウルトラQ」。
白黒の画面で夏の海辺のトランジスタラジオからこの曲が流れてて、
そこに海底原人ラゴンが現れるって感じ。
あ、だから「直立猿人」ラゴンか。(いや、そんな・・・。)[emoji:v-15]