ロータス49
お盆休みからちょこちょこ作っていたロータス49。
先日、やっと完成しました。
エブロは昔のF1をモデル化してくれるので、大変助かる。
しかし、値段が高いのが玉にキズ。
まあ、この時代のFIを買うヒトは、そんなにいないだろうから、仕方がないか。
ところで、このモデルの説明図ではカラー指定はTS-43レーシンググリーン。
でも、塗ってみると、なんか違う。
これはオレの頭に中にあるロータス49の色ではない。
で、このあと、インターネットを検索。
カラーをあれこれ吟味するが、どれもイマイチ。
と、やっとたどり着いたのがコレ。
おお、この色だ。
これはタミヤスプレーのTS-9ブリティッシュグリーン。
1990年代のロータス102,107あたりはレーシンググリーンだが、
1960年代のクラシックロータスはたしかもっと深みのあるグリーンだった。
この辺、リアルタイム世代なので、こだわりがあります。
もっとも、当時ホンモノのロータスなんか見たことないけど。
缶スプレーからビンにうつして、それをエアブラシで吹きます。
ビンにうつすのはこんな技を用います。
やっぱり、葉巻型のF1はワタシのF1の原点です。
エンジンむき出しのところがたまりません。
近年のF1はせっかくエンジン作ってもカウルで隠れちゃうので、
着脱式であってもまず完成後にエンジンを見ることはありませんのでムナシイ。
この角度はタミヤ1/12の箱絵風。
ドライバーはもちろんフライング・スコット(空飛ぶスコットランド人)と呼ばれた
天才ジム・クラーク。
ロータス49デビューの1967年オランダGP仕様。
ロータス49は、フォード・コスワースのDFVエンジンを初めて搭載したマシンである。
その後、このエンジンは20年近く
最高のレーシングエンジンとしてF1に君臨する怪物エンジンとなる。
さらにこのエンジンをモノコックの後方にボルト止めして、
エンジンをストレスメンバー、すなわちボディーの一部とする
革新的な構造を考え出したのがチーム・ロータス代表である、
鬼才コーリン・チャップマン。
実際にモデルを組んでみると、その斬新さがわかる。
この天才と怪物と鬼才の組み合わせで、
ロータス49はこの1967年オランダGPでデビューウィン。
その後、改良を加えながら1970年までで
通算12勝と2回のコンストラクタ―ズチャンピオンをチーム・ロータスにもたらしている。
ただし、ジム・クラークは1968年にF2でのレース中の事故で他界、
このマシンでドライバーズ・チャンピオンをとることは無かった。
生きていれば1968年のタイトルは確実と言われていたが、
チャンピオンはチームメイトのグラハム・ヒルが獲得した。
ジム・クラークはクルマから放り出されて首の骨を折り即死状態だったが、
このマシンもそうだが、当時のレーシングカーにはシートベルトがなかったのである。
この、赤いステアリングとシンプルなインパネもカッコイイ。
シートベルトがないというのは、工作の必要がなくてモデリングには楽だが、
やっぱりかなりコワイことです。
やっぱ、ロータスはこの色です。
再塗装して良かった。
このあとは、本命のロータス49B、羽の生えたやつを作らねば。
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