ビゼーとザ・フー
実は、昨年から「にわか」クラシックファンになった私だが、
ひそかにその「マイブーム」は続いていた。
ロック以外ほとんど聴かない私が、
最近聴いてるのはほとんどクラシック。
私の部屋から漏れ聞こえるブラームスやらチャイコフスキーに
最初は、違和感を覚えてた家族も最近は慣れたみたいだ。
それで、コンサートにも妻と一緒に2カ月に一回くらいのペースで
足を運ぶようになった。
昨日は、渋谷の文化村オーチャードホールに初めて行ってきました。
渋谷も買い物にはよく来るが、
オーチャードホールは初めて。
銀座や渋谷は足利からは乗換一回なので便利です。
メニューは「ラヴェル/マ・メール・ロア」「ビゼー/アルルの女」そしてメインデッシュは
「ベルリオーズ/幻想交響曲」。
行くコンサートが決まると、その曲のCDを毎日毎日聴きまくるわけだ。
かねてから、クラシックはプログレに通じるものがあると感じており、
私的には「イエス」や「ピンクフロイド」を聴く感覚に非常に近い。
特に「幻想交響曲」はホーンやタイコ関係が多く、
なかなかカッコいいので、お気に入りだ。
オケは東京フィル。
指揮者は、何とかいうフランス人のおじいちゃんだった。
このおじいちゃん、パンフを見るともう80近い年齢で、
舞台中央まで歩いてくるのもよぼよぼで危なっかしい。
しかし、いざ演奏が始まると、別人になっちゃうのだ。
体が覚えてるっていうか、まあ、プロですね。
それで、演奏が終わるとにこにこして何回もお辞儀して、
「かわいいおじいちゃん」になっちゃうのだ。
休憩後の後半「幻想交響曲」は50分程度の長尺だ。
最後、ホーン、タイコ、シンバルでギンギンに盛り上がり、フィナーレ。
満場の拍手だったが、まあ、おじいちゃん、あの歳でこんだけやれば
アンコールはあるまいと思っていた。
すると、何回目かに指揮棒を持って再登場。
お、やるんだ、アンコール。
指揮台に乗って、観客にあいさつした後、
オーケストラの方に、向きを変える。
と、その瞬間、ぐっと前にかがんだかと思うと、
指揮棒を振りいきなり曲がスタート。
あらかじめそういう段取りだったのか、
よくオーケストラがついてきたな、
というようなタイミングだった。
そして、曲は私でも知ってる「カルメン」!
いやー、この流れ、カッコ良かったっす。
終わった後妻に、アンコール、カッコ良かったね、と話したら、
彼女は、
CRPのライブで、アンコールで
『じゃあ、行くぜ、サマー・ターム・ブルース!』
と言った瞬間、ドラムのカウントが入って、
いきなりあのイントロがジャッジャジャーン、
と始まる感じみたいだった。
と言っていた。
うーん、まさにそれだ!
ジジイ、やるなー。
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