ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.11.01

50番目の秋


 家の窓から見える、毎日犬の散歩に行く織姫山を見ると
木々が大分色づいてきました。
 この時期になると思い出す歌があります。
 岡林信康の「26番目の秋」。
「山は赤く、赤く色づいて~」
で始まる歌です。
 1973年発売。
当時中学2年生で「フォーク少年」だった私は
モーリスのギターかきならしてよく歌ったもんです。
まだ、私的には「ロック前夜」だったわけで。
 歌詞は病院におばあちゃんを見舞いに行って胸がつまる思いをしたとか、
姉に2人目の子供ができて、などという内容で、
当時14歳だった私には「26歳ってすげージジイだなー。」
と、遥か未来の事に思えたのですが、
ふと気がつけば、自分は
・・・・・「50番目の秋」。
 「角松や 冥土の旅の一里塚」
と詠んだのは一休ですが、私は10月になると似たようなことを考えます。
 私の父の命日は10月10日、母は10月9日です。
 特に、私が高校生の時に亡くなった父はやはり耳鼻科医で、9日の夕方まで診察してました。
その夜、突然胸部痛を訴え、翌日のお昼には亡くなってしまいました。
急性心筋梗塞、57歳でした。
 だから、10月になると死とか人生とかを考えてしまいます。
ついでに祖母も10月に亡くなってるので、
オレ多分死ぬとしたら10月だろう、とか。
 まあ、人間は生まれながらにして死刑宣告されてるみたいなもんですから、
その限られた時間をどう生きるか、なんてことを考えたりします。
 生物としての人間の使命は「種の存続」ですから、2人の子供がいるので
そのノルマは、まあ、果たしてるなとか。
 一方人間は社会的生物ですから、社会に対して使命を果たしたかというと・・・。
 そもそも医者という職業は一人前になるまでに
相当の時間とコストを社会からお借りしてるわけで、
後に、それを、どんどん社会に還元しなくちゃいけない。
(まあ、手前が一人前かということについては、ココでは伏せておくとして。)
 と、思うと、オレはマダマダだなーと思うわけだ。
 とりあえず、我が家の「鬼門」である10月が終わり、
今日から11月になりました。
 また1年、がんばります。

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