ブラックホーク・ダウン
妻とワタシは幸いなことに映画の趣味がほぼ同じ。
エイリアン、ゴジラなどのモンスターもの、
インディジョーンズなどのアドベンチャーもの、
スターウォーズなどのSF、
クリスティや金田一耕助などのミステリーもの、などが好き。
恋愛映画、韓国・中国映画はまず観ないし、
格闘シーンの多いアクション映画や、
スプラッターなども得意ではない。
でも、血の出ないスティーブン・キングなどのホラーものは
結構好きです。
たった一つ、好みの分かれるのが「戦争映画」。
「トラ・トラ・トラ」や「ミッドウェイ」などは
ワタシ、大好きなのだが、妻は興味なし。
なので以前「フューリー」や「空母いぶき」は一人で観に行きました。
「トップガン」は戦争映画ではない、という妻の判断でした。
最近、ある事情で、どうしてもこの映画が見たくなり、
妻が用事で東京に出かけた日曜日に
一人で自宅のブルーレイディスクで観ました。
自室のテレビではなく、大画面で見たかったもので。
「エイリアン」「ブレードランナー」「オデッセイ」などで有名な
リドリー・スコット監督の作品。
この映画は1993年10月3日、ソマリアの首都モガディシュにおいて
アメリカ軍とソマリア民兵とのあいだで発生した「モガディシュの戦闘」を描いたもの。
「ある事情」とは、
実は今、この映画に登場する
「UH-60Aブラックホーク」を製作中のため
どうしても見たくなりました。
このブラックホークの出撃シーンで
ジミ・ヘンドリックスの「ヴードゥー・チャイル」がかかるのだが、
ここが抜群にカッコイイ。
「地獄の黙示録」の名シーン「ワルキューレの騎行」を連想させます。
戦争に美学を見出してはイケナイのですが・・・。
で、タイトルにあるように、
このブラックホークが撃墜されちゃうのです。
RPG-7はロシア製のロケットランチャー。
ロールプレイングゲームではありません。
ああああああああ!
おおおおおおおお!
ブラックホーク・ダウン、ブラックホーク・ダウン。
で、ここから泥沼の市街戦に入っていくのですが、
生々しい描写が戦争の悲惨さを延々と見せつけます。
まあ、見たかったのはブラックホークが飛んでるところなので、
後半は惰性で見ていましたが、
ソマリア人が
米軍がアイディード将軍を排除しても
ソマリアがアメリカ式民主主義をすんなり受け入れるわけがない、
というセリフが印象的。
映画はアメリカ側からの視点で
ソマリア民兵をゾンビ的に扱っている点は気になりますが、
全体的な描き方はドキュメンタリー風で、
誰が主役でも、誰が悪役でもない。
戦争という手段が悪役である、ということを感じさせます。
ヘビーな戦争映画で大変見ごたえがありますが、
ワタシとしては「バルジ大作戦」のほうが好きです。
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