療養期間の意味にご注意ください
木、金、土曜日と連日多くのコロナ患者さんが出ております。
気づいたことの中に新型コロナの療養機関について
間違った認識を持った方がいるのではないか、ということ。
土曜日にかかった患者さんは、
水曜日、木曜日と発熱があったが、
金曜日には下がり、昨日今日と平熱だが、
のどの痛みがとれません、とのことで受診されました。
順番までは駐車場で待機いただき、
診察室でノドを診たところ、
咽頭側索の発赤はありましたが、
痛みの強さのわりに扁桃腺の腫れはほとんどないので、
コロナウイルス感染が強く疑われる所見でした。
問診してみると、お盆休みに孫が来て泊まっていった。
その孫はコロナに罹っていたが、
家に来た時には、もうすっかり治って療養機関も過ぎていたので、
自分が熱が出てもコロナだとは思わなかった、
とのことでした。
抗原検査の結果は新型コロナが強陽性。
5月8日の5類相当移行から、コロナの療養機関は
発熱日を0日として5日間、とされました。
間違ってはいけないのは、
この5日間の療養機関を過ぎれば、
もう人にコロナをうつすことは無い、
というわけではないということです。
感染力となる排出されるウイルス量は時間とともに減少しますが、
6日以降もゼロになるわけではありません。
感染の成立は「ウイルス量×暴露時間」によりますから、
一緒に同じ空間に長くいれば
ウイルス排出量が少ない人からも
当然、うつってしまうということになります。
新型コロナの療養期間が過ぎても、
クーポン券や定期券の有効期限と違って、
急に感染力がゼロになるわけではない、
ということをよく理解しておく必要があります。
コメントはまだありません
コメント/トラックバック トラックバック用URL: