ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2023.07.28

新型コロナ時代のインフルエンザ

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メーカーさんが持ってきた資料に

面白いものがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が国のインフルエンザの陽性件数の年次別推移。

黄色の2019年シーズン、コロナ前のデータです。

48週目、すなわち11月下旬から急峻な上昇を認め大流行。

12月中旬にピークに達し、年末年始のお休みで減少しますが、

その後大寒の頃に2度目のピークを認めています。

 

青線、緑はコロナ流行下の2020年、2021年でインフルエンザはほとんど出ていません。

 

赤の昨シーズンはピークはコロナ前の1/3以下と低いものの

流行期間はむしろ長く、

1月中旬から4月末までだらだらと続いたことを示しています。

3月中旬までにほぼゼロになったコロナ前とはずいぶん様相が違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022-23シーズンはインフルエンザが流行したものの、

まだ、マスク、飲み会自粛などの

感染対策がそれなりに続いていたので、

このようなカーブになったと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぽうお隣中国では、ゼロコロナ政策のため、

2022年中はインフルエンザは押さえられていましたが、

1月上旬にこれを政府が撤廃。

そうすると、いっせいに感染対策をしなくなってしまったらしく、

すると1月下旬からインフルエンザ患者数が増加し、

あれよあれよという間に3月中旬にはコロナ前の3倍くらいの

インフルエンザ感染者を出していまいました。

その後5月にはコロナの免疫も切れて、

コロナも一説には6億人がコロナに罹ったといわれます。

政府の規制がなくなったとたんに一斉にマスクを外してしまうという、

自習時間に教師が教室を出た瞬間に自習をやめて騒ぎ出す小学生みたいな国民性だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いっぽう、こちらは韓国。

こちらも中国と似たようですが、

コロナ前の2/3程度に抑えられているのは、

まだ多少の自主規制意識があるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうしてみると、日本人のまじめで慎重な国民性は、

こんなところにもはっきりあらわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、気になる、今度の冬のインフルエンザの流行予測ですが、

未来予想は半年早く冬を迎える南半球のオーストラリアの動静が参考になります。

赤のラインの立ち上がりを見るとけっこうまたインフル出るんじゃないか

という印象です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この冬は、マスク率もかなり減少してるでしょうから。

 

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