夜歩く
この間のブックオフ110円コーナーの「夜歩く」は
ナカナカ面白かった。
横溝正史の作品はすべて小説かドラマ、映画で経験済みだったと思ってましたが
これは未読でした。
「夜歩く」は横溝正史の敬愛するディクスン・カーにも
同タイトルの作品があり、これも最近再読したが、
横溝作品のほうが面白い、少なくともワタシ的には。
横溝正史はもちろん、
ディクスン・カーの「夜歩く」を読んだうえで
あえて同じタイトルをつけたのであろうが、
なぜなんでしょう。
実はディクスン・カーの「夜歩く」は
あまり「夜歩かない」のだが、
横溝正史の「夜歩く」は「夢遊病」が重大なカギになっていて
こっちの方がホントにこのタイトルにふさわしい、
ということはあったりします。
この2つの「夜歩く」は設定もトリックもストーリー的にも
全く別のお話なのですが、
ただ一つの共通点は「首なし死体」。
推理小説で「首なし死体」といえば、
死体の身元を分からなくするわけですが、
そこで犯人と被害者が実は逆だった、
なんていうトリックが定番です。
ついこのあいだ、札幌市内のホテルで、
首を切断された遺体が見つかるという
小説まがいのショッキングな事件がありました。
まだ犯人つかまっていないし、
概要は全く不明だが、
首なし死体の身元がすぐわかっちゃったところは、
金田一耕助もアンリ・バンコランもビックリの
日本の警察の力ですね。
この場合は犯人と被害者に入れ替わりはないようだ。
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