ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.09.05

夏の耳鼻科

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 耳鼻咽喉科という科は、季節によって患者さんの数の変動が大きいほうだと思います。
 忙しいのは冬~春。
風邪の流行る12月くらいから忙しくなり、インフルエンザで、大忙しの1~2月。
3~4月はなんといってもスギの花粉が猛威を振るいます。
 一方で、7月後半に梅雨が明けると、患者さんは減り始めます。
長引いていた中耳炎も、副鼻腔炎もどんどん治っていき、
毎日、毎日
「ハイ、治りました。もう来なくていいですよー。」
なんてヒトばっかりになります。
 で、8月から9月は、もうヒマでヒマで、ブログなんかも外来でガンガン書けちゃうわけです。
 患者さんが来ると、子供は
「あっ、ダ-レもいなーい。」
なんて、大喜びしたり、(待合室のおもちゃを独占できますから。でもすぐ呼ばれちゃうけど・・・)
大人のヒトは
「今日は、もう、終わっちゃったんですか・・・。」
などと恐る恐る入ってくる。
 内科なんかは、そんなに年間を通じて差がないのだろうか。
まあ、風邪を引いて耳鼻科でなく内科にかかるヒトもいるから、差がないわけではないだろうが、
夏になったから、高血圧や糖尿病が治るなんてわけでもないし、少なくとも耳鼻科ほどの差はないはず。
 もっとも、同じ耳鼻科でも開業医じゃなく病院となると話は別で、
扁桃腺やら中耳炎の手術を、夏休みを利用してやろうという子供が多いので、
夏休み期間中は、病院は大忙しなのだ。
 私も、勤務医時代、7、8月は夏休みをとったことがなかった。
朝から、手術室で毎日手術ばっかし。
内科の先生が、交代で1週間も夏休みをとってるのを横目で見ながら
ほとんど土日も病院に行っていた。
 しかし、入院手術のない開業医は、この時期、これでいいの?という位まったくヒマになってしまう。
 一説によると、この時期忙しいのは皮膚科らしい。
確かに、日焼け、あせも、虫さされ、とびひ、水虫etc.みんな夏に悪くなりそうだ。
 ご存知のようにウチは、夫婦2人で耳鼻科をやってます。
昔は、どっちかが皮膚科だったら、患者さんの数が年間を通じて変動が少なく、
経営が安定するのでは・・・、なんて思った時期もありました。
 でも、今はこれでよかったと思ってます。
・・・だって、一方が、忙しく仕事に追われてる時に、もう一方がのんびりヒマそうにしてたら、
理屈はわかっていてもアタマきますよね。
 だから、夫婦円満のためには、
忙しい時はともにがんばり、ヒマな時はともにのんびり
ってのがいいのかなー、と思うわけです。

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