代替医療と反ワクチン
反ワクチン派のお医者さんのブログやホームページが面白いので
あれこれ見ているうちに、あることに気づきました。
反ワクチン派のドクターはホームページを見ると
いわゆる「代替医療」を行ってる人の割合が
非常に多い、ということです。
「代替医療」とは、この間の本にもありましたが
一般に認められている
「保険診療」や「標準治療」に対する言葉で
その効果が一般的には検証されていない
医療行為のことです。
「波動療法/バイオレゾナンス」「ホメオパシー」
「高濃度ビタミンC点滴療法」「グルタチオン点滴療法」
「オーソモレキュラー」「血液クレンジング」「水素水点滴」・・・・
これらの中には、効果があるかどうか不確かなものから、
ホメオパシーのように全く効果が無いことが
わかっているものまで含まれていますが、
一般の人にはなかなかわかりにくいものです。
これらのクリニックのホームページはほぼ例外なく立派で
院内の受付の写真も、まるでホテルのフロントさながらだったりします。
前にも書いたように「プラセボ効果」は
イメージが大事です。
プラセボ薬は、剤型が大きく、錠数が多く、
そして薬価が高いほど効く、ということでした。
その法則に従えば、
クリニックの内装がオシャレで、
治療費が高く、
ついでにドクターが洗練された印象があり、
スタッフが美人であるほど
プラセボ療法は効果があるはず。
ホームページも、またしかり。
そのホームページには
各療法の解説が一応してありますが
ワタシなどはいくら読んでも
サッパリ理屈がわからないものばかり。
特徴としては、必ず
「わが国では、まだ一般的ではありませんが」
という「枕詞」ではじまり
「アメリカ○○大学のナントカ教授が提唱している」
とか
「ドイツの××研究所でカントカ博士が開発した」
という「権威付け」が添えられます。
その博士の実際の権威は概ねアヤシイです。
ほぼ、ドイツかアメリカ、たまにイギリス、ロシアで、
フランスやイタリア、スペインあたりは出てこないんですねー。
もちろん、東南アジア、アフリカ諸国は無いけれど。
やはり、イメージが大事と見える。
一例「バイオレゾナンス」編
バイオレゾナンスとは1975年、
ドイツのパウル・シュミット博士によって体系化された理論です。
レヨメーターという物質の固有振動数を発振する
ドイツの装置を用いて、気の変動を読み取り、
不調な臓器を推定し、
その病気の原因までを推定していきます。
その病因を排除できる可能性のある薬物などを
推定していきます。
さらに、特定した周波数を用いて、
ハーモナイズ(全身の周波数を整える)
を行うことも可能です。
うーむ、チンプンカンプン。
「推定する」「可能性がある」
などというところがキモですね。
効果には個人差があります、とか、
あくまで個人の感想です、みたいな。
この「周波数測定」にいくら料金をとるんでしょうか。
このサイトはタダだよん。
医療用ではないが、波動測定なんてこんなもんでしょ。
あなたとは波長が合うわ、みたいな。
くれぐれも、騙されてはイケナイ。
2件のコメント
最終的にワクチンは安全なのか?安全ではないのか?
そんなもの分かるわけないだろう!なのか
メディアも自称専門家が煽りまくる。
近頃では反ワクを意識してか
たびたびADEに触れた記事を見ますが
それがもし可能性があるとするならば
この冬はやはりインフルエンザが流行るのか?と
思うところですが小倉先生の見解はいかがでしょう?
コメントありがとうございます。
ADEについては何とも言えませんが、インフルエンザは喫緊の問題ですね。
一部の専門家は昨年インフルの流行がなかったために
皆抗体価が下がっているから、大流行の恐れがあるといっていますが、
ワタシはそれほど流行はしないのではないかとみています。
昨年の感染対策でインフルエンザはかなり「予防できる」病気だ、ということがわかりました。
感染力の強い変異株が出ない限りは大流行はないとみていますが、
ワクチン接種はお勧めします。