コロナの咽頭所見
休み明けの月曜日は発熱の人が多いのだけれど
本日8月28日は次々にコロナ陽性が出て
最終的に午前、午後合わせて11人の陽性者になり、
スタッフの言うには「コロナ祭り」。
中には熱のない、のどの痛みだけの人もいて
多くの陽性者は感染経路不明なので、
市中の「野良コロナ」はいかほどかと思う。
ここにきて、コロナのときの咽頭炎の所見がだいたい分かるようになった。
溶連菌や、アデノウイルスの時は口蓋扁桃、
いわゆる扁桃腺が独特の腫れ方をするのだが、
コロナの時は咽頭痛、嚥下痛が強いわりに口蓋扁桃の腫れはなく、
咽頭側索の上方がやや赤みを帯びて腫れるようだ。
なんで、今頃になって分かったのかと思ったが、
よく考えたら以前は検査だけしてノドを見ていなかった。
5類移行前は、みんな駐車場でまず検査をしていたので、
検査で陰性の人は診察室に呼んで診察するが、
検査でコロナ陽性が出ちゃうと、
その人のノドを見ることはなかったのだ。
5類になった以後は診察室で検査前に全員ノドをしっかり診るようになったので、
視診の所見と検査結果の答え合わせの積み重ねから、
コロナの所見がイメージできるようになった。
これはAIの学習と同じ仕組みで、
たくさんの所見の積み重ねから得られるものだ。
おかげでこいつは(陽性に)出るな、というものが
かなり当たるようになった。
やはり、風邪や発熱の診察は
リモート診療なんかですべきではないということだな。
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