キーウの幽霊
先日ネットで存在を知りアマゾンで購入。
1/72MiG-29「The Ghost of Kyiv」。
なんと、メイド・イン・ウクライナ。
ウクライナ製のプラモデルを買うのは初めてだ。
中はあっさりしてるがちゃんとしたインジェクション・キットで
モールドも凹線でスッキリした感じ。
ICMというメーカーすら知らないが、
もともとはイタリアのイタレリ社製の金型という噂もあり、
まあ、そんな感じはします。
プラ素材は硬めでイタレリっぽくなく、ハゼガワに近い印象。
まあ、おそらく古いキットの箱替えでしょうが、
MiG-29自体が1980年代中盤以降の機体なので
どんなに古くともそれ以前ではないはずだ。
最近のキットは部品点数が多すぎて、メンドクサイので、
ワタシ的にはこの程度のサクサク作れるやつが好き。
ロシア語と英語のインストラクションも見開き1枚だが、カラーで見やすい。
しかも、デジタル迷彩はデカールで再現。
マスキングが大変そうなので敬遠していたデジタル迷彩だが、
これなら楽ちん。
コックピットはテキトーに塗り分け。
どうせキャノピーは閉じた状態で作るので。
この機首の継ぎ目は消さなければ。
パイロットは無し、幽霊だけに(^^;)
機体色はいろいろ調べ上面は316番、下面は308番、
ノーズコーンはDark Sea Grayとあるので25番のダークシーグレー。
ほいでもって完成。
さて「キーウの幽霊」とは何ぞや、
「キーウの幽霊」は一種の都市伝説で
ウイキペディアによれば次のようなものである。
「キエフの幽霊」
架空のエースが多くの敵機を撃墜して、
相手方の脅威になったという話は、
ベトナム戦争での「グエン・トーン」のように
しばしばある話でさる。
それにしても、これをウクライナのメーカーがプラモデル化してしまう、
というところがなかなかスゴイ。
さきのウイキペディアによれば、
この模型の売り上げの50%はウクライナ軍に寄付される、という。
さすれば、ワタシは図らずも戦争に加担してしまったのか。
うーむ、少なくともロシア製のキットは買わないようにしよう。
このMiGはもちろん、もとはロシア製の機体だが、
アメリカ軍でいえばF-16にあたる軽量、簡素な設計。
ロシア軍の主力はより大型、高性能、高価格のSu-27だが、
より安価なMiG-29はミャンマーや北朝鮮などでも運用されている。
ちなみにMiG-29に対するNATO軍のコードネームは「ファルクラム」。
意味は「(てこの)支点」だそうです。
戦闘機には「Fighter」の「F」で始まる単語が当てられますが
もちろんロシア本国ではこの名前は使われません。
初めて作ったウクライナ製のプラモデル。
雪原を想定した配色なのかもしれませんが、
新鮮な色目と、デジタル迷彩で、なかなかかっこいいぞMiG-29。
それにしても、早く戦争が終わりますように。
コメントはまだありません
コメント/トラックバック トラックバック用URL: