ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.09.06

アフリカでポリオ根絶

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8月25日WHOから、このような発表がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポリオは「ポリオウイルス」によって引き起こされる

「急性灰白髄炎」のことで、

かつては全世界中で数多くの感染者を出し、

毎年50万人以上に後遺障害としての麻痺や死をもたらしてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よく知られる後遺障害は

小児期の感染による上肢や下肢の変形、運動障害です。

一般に「小児まひ」といわれます。

ワタシの医学部時代にも

おそらくこれにより片脚が不自由になっている教授がいました。

他にも数多くの著名人の罹患が知られており、

アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトも

ポリオによる下肢の麻痺をきたしていたとのことです。

(ただしこちらはポリオでなくギランバレー症候群だったという説もあり。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1980年にWHOが宣言した天然痘撲滅は

医学史上の最も輝かしい栄光ですが、

ポリオに対しても根絶の日が近づき、

また一つ医学の力で古くから人類を苦しめてきた

疫病の克服がなされようとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは本当に素晴らしいことで、

医学を学んだものとして、

大変喜ばしく、誇らしいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天然痘が最後まで残ったのはエチオピアと、ソマリアでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時この2か国間は戦争をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いままた、ポリオの残っているアフガニスタンとパキスタンも

常に紛争の絶えない地域です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間が起こす戦争がいかに愚かなものか、

また、戦闘による被害だけでなく、

疫病による被害も、戦争により拡大、蔓延する、

ということの明らかな証拠です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルスが全世界で猛威をふるう今、

わたしたちは戦争や紛争のない社会の上にこそ、

万民の健康がもたらされる、

ということも肝に銘じるべきでしょう。

 

 

 

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