ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.10.11

ストライク

1年前から楽しみにしていたこの週末。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年、ひさびさに鈴鹿のF1の日本グランプリに行って楽しかったので、

今年も行こうと早くからチケットも確保しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、よりによって・・・・(@_@)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年365日、時間帯といい場所といい、

なぜ、今、ここに来る、というような

まさに宝くじ当選的な確率でのストライク。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラグビーワールドカップは順延らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行機も新幹線も止まってしまうらしく、

高速道路もおそらく閉鎖されそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車中泊目的で予約したサーキット脇の駐車場はすでに閉鎖が発表された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、どうしましょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テレビでは台風が来ない今日のうちに対策を、

と盛んにいってますが、

さすがに金曜午後から、明日土曜日も休診にして鈴鹿入り、

というわけにもいかないからなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.10.10

ロスタイム

 10月9日は母の、10月10日は父の命日である。

母は10年ほど前、父はもう亡くなって40年以上になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 医者である父が亡くなったのはワタシが高校2年生の時、

急性心筋梗塞で緊急入院して半日で亡くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時10月10日は体育の日で祝日、

入院した日は、その早朝。

今日と同じようなひんやりとした抜けるような青空だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、収入がまったくなくなり、

また父が一切の生命保険をかけていなかったこともあり、

多額の相続税を払った一家三人は耐乏生活に追い込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高校と塾は通ったが、予備校の夏期講習、冬期講習はあきらめ、

趣味で購読していた音楽や、模型の雑誌はすべてやめて、

食費や光熱費も切り詰めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食費節約のため、近くのパン屋さんに

よく「パンの耳」を買いに行かされた。

サンドイッチの時に切り取られたパンの耳は

大きなビニール袋で10円くらいで分けてもらえた。

恥ずかしかったので「金魚の餌です」といってたけど、

そんなにたくさん金魚飼ってるわけないですよねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兄弟2人、ともに一浪はしたけれど、

なんとか、国立医学部に入り、

奨学金と授業料免除で医者になることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その弟が、フェイスブックで父の写真とともに

記事を書いていました。

当時中学3年生だった彼も、

今年、父が亡くなった歳と同じ

57歳の10月10日を迎えたそうです。

これは、旧小倉耳鼻咽喉科の玄関と、

当時父が乗っていた日産サニー1200。

父は晩年、ラバウルで軍医やっていたころの

海軍の帽子を愛用していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、父が亡くなった年の夏休み、

この年はまだ、ワタシは予備校の夏期講習に

行かせてもらうことができたので、

残った弟と父が2人で出かけたときのようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワレワレ兄弟にといっては、人生の「ロスタイム」。

健康に気を付けて、大事に使いたいものです。

 

 

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2019.10.09

一人外来。

 本日は副院長が人間ドックのため、一人で診察。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前もって、お知らせしていたので患者さんはそれほど多くありませんでしたが、

来院された方については待ち時間が長く、ご迷惑をおかけしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、単純に考えても倍かかるわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それに加えて、普段副院長が診ている方だと、

いつも来ているのにどんな患者さんかよくわからないわけで、

過去のカルテを見かえす分、お待たせしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、今月10月の水曜日につきましては、

来週は逆に副院長のみ、

再来週は学会休診、

でその次の週は、またまた副院長が不在となりますので、

ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それにしても、ムカシ、勤務医時代は患者さんを診るスピードは超早かった。

医局内の他の先生に比べても、多分相当回転早かったと思います。

その方が看護婦さんにも喜ばれるし、患者さんの待ち時間も少ないので

良いことだ、と思っていましたが、

今思えば、けっこう雑な診かたをしていたような気もします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、今のところ、スピードの衰えは、

体力、運動神経や思考力のスピードの減退ではなく、

思慮深さと、知識経験の増加による診療内容の高度化、

だと思っていますが、

そのうち、

あらこのセンセイ、動きがスローモーで、ずいぶんとヨボヨボね、

などということになっていくやも知れず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうなったら、医者を辞めるべきだろうなあ。

あと、何年かしら・・・・。

 

 

 

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2019.10.08

ドイツ語由来の俗語

日本の近代医学はドイツをお手本にした部分が多いので

ワレワレ世代より前のお医者さんはドイツ語を多用しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院で使われる用語にはドイツ語由来が多い。

オペもそうですが、

白血球数はワイセ、

これはドイツ語のWeiße Blutkörperchenに由来します。

英語だとWhite Blood Cellなので、

WBCと記載する場合もあります。

世界ボクシング協議会と混同します。

最近はワールドベースボールクラシックなんてのもあるらしいですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血液はブルート、血圧はドゥルック、脈はプルス、

看護師さんもよく使ってました。

おしっこはハルン、ウンチはコート、

ハルンちゃんとコウトくんのきょうだいがいたらちょっと、ハズカシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、電子カルテにはある程度この変換がプログラムされているらしく

「ワイセ」とうって変換すると「白血球数」が一番上に変換されます。

「ローテ」は「赤血球数」で変換されますが、

「ドゥルック」は出ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死亡するがsterbenステルベンなので

ステる、ステった、ステりそうなどと使います。

こうなるともはやドイツ語ではありません。

たぶん、全国の病院共通。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 組織が死んでしまう「壊死(えし)」のことは

ネクローゼnekrose(独)から、ネクロったといいますが、

東京医大から来た先生はネクったといってましたので、

大学によって「方言」があるのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、かつては、ドイツ語は若者言葉、というか

旧制高校や大学生の間で流行しました。

明治から昭和初期にかけてのことです。

美人のことを「schön:美しい」から「シャン」といったり、

派生語で後ろから見て美人を「バックシャン」。

お金が「Gel」なので、お金がないことを「ゲルがピンチだ」ということで

「ゲルピン」といったりしました。

バックやピンチは英語由来なのでいい加減、といえばいい加減ですが、

病院でよく使う「マーゲンチューブ」も

ドイツ語の「Magen:胃」と英語の組み合わせですね。

サッカーのダブルボランチも英語とポルトガル語の組み合わせだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドイツ語俗語はほとんどすたれたが、

そんななか、唯一残ったのが「アルバイト」でしょう。

Arbeitはもともとドイツ語では「仕事」という意味で、

「非正規雇用の労働」という意味はないですが、

日本語として定着しました。

オトナリの韓国でも「アルバイト」を同じ意味で使うそうです。

日本から輸出されたものでしょうが、

略語は「バイト」ではなく「アルバ」らしい。(笑)

大阪では「マクドナルド」のことを「マック」ではなく

「マクド」というそうだが・・・(^^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019.10.07

メマイの診断

病気の診断法には

視診、打診、聴診、問診、血液検査、画像検査、組織診など

様々な手段があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この中で耳鼻咽喉科は内視鏡を含めた視診による診断が、

もっとも多く用いられる診療科です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常的に多く遭遇する

外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎、咽頭炎、扁桃炎、

などはもちろん、

舌がん、咽頭がん、喉頭がんなどの悪性腫瘍についても

確定診断は組織診断ですが、ぱっと見で大体わかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中で、唯一の例外といってもいいのが

「メマイ」関連の疾患で、

これは「問診」が最も大きな比重を占めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メマイを起こす疾患のなかには

内耳に原因がある耳性メマイはかなりの比率を占め、

聴力検査や、画像診断も行いますが、

診断のよりどころは「問診」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話を訊けば、多くの場合はそれだけでほぼ診断がつくことが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、その話の訊き方がムズカシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こちらが最初に知りたいことは、まず、

いつ、何をしている時にメマイがおきたか、

それはどれくらい続いたか、

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 患者さんは自分の困ってることや、心配なことをまず訴えます。

なかなか、こちらの質問にストレートに答えてくれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「最初はいつどんな時にめまいがおきましたか」、と尋ねても

「昨日メマイがひどいので夜になって救急車を呼んで日赤で点滴をしてもらいました」

などという答えです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 救急車を呼んだとか、病院に行ったとか、点滴をした、

などということは診断にはちっとも役に立たないのですが、

患者さんにとっては重大なことなので、まずそこから話したいわけです。

ともかく、自分が救急車が必要なほど、

また点滴が必要なほど重症なメマイであった、

ということをわかってほしい、という心理が働くのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのあと、耳鳴や難聴などの耳の症状はあったのか、

メマイは回転性か浮動性か、

初めてのメマイか、以前にもあったのか、

意識消失や、手足のしびれ麻痺などはあったのか、

などなど訊いていくわけですが、

これもなかなかスムーズにいきません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一番困るのは、先に書いたように

質問したことと関係ない答えをされることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、Yes,Noで答えるフローチャート式の問診票ならばうまくいくのでは、

と考えたこともありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 相手が紙ならば患者さんはYesかNoかの2択しかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがこれも実際には困難です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば、良性発作性頭位めまい、という

大変頻度の高いメマイの病気があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 内耳の平衡機能のセンサーである

耳石の異常によって起こるこのメマイの特徴は、

寝たり起きたり頭に位置を変えたときに起きる回転性めまい発作が典型的で、

その持続は数秒から数十秒です。

5分も10分も続くことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、メマイはすぐ止まりますか、

もしくは、そのメマイの持続は5分以内ですか、

という質問を設けても正しい回答が得られない可能性が高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というのは、一回の回転性メマイ発作の持続時間は数十秒でも、

また頭の位置が動くと同じようなメマイがおきます。

このような場合、患者さんは数十秒でメマイが止った、

とは言わない場合が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかも、メマイには余韻がありますから、

随伴症状としての悪心や嘔気は持続しますので、

患者さんの訴えとしては半日メマイが続いた、

というものになる場合もあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく最初は、自分がどうかなってしまったんじゃないか、

というようなパニックに陥る方も多いので、

実際には数十秒のメマイ発作の反復でも、

いつになっても止まらない、という認識になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、こちらは患者さんの見た目、態度や話し方などから、

患者さんの性格や心理状態を推測して、

それにあった訊き方をしないと、

なかなか真実にたどり着くことができないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、問診票ではもちろん、

AIでもこういう問診はムズカシイだろうなあ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 個人的には、謎解き探偵みたいなので、

メマイの初診患者さんを診るのはそれほど嫌いではないんですが、

忙しいときには、マイッタな、と思うこともありますね。

中耳炎や扁桃炎ならばパッと見て診断がつくので、

この時間的ギャップが・・・。

いっそ、メマイ患者さんばっかりのメマイ専門外来ならば、

ストレスはないような気がしますが・・・。

 

 

 

 

 

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