ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2016.04.29

中山先生のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 先日水曜日、ある先生のお通夜にうかがった。

 

 

 

 

 

 

 足利市内で内科医院を開業されていた中山先生である。

 

 

 

 

 

 

 患者さんを通じたやり取りでは手紙や情報の交換もあったが、

 直接お会いして話をしたことは2回しかない。

 

 

 

 

 

 

 一つは平成7年、ワタシが群馬大耳鼻咽喉科学教室を退局し、

 現在医院のある足利市で開業することになったときである。

 

 

 

 

 

 

 当時、足利市医師会の会長を務めておられ、

 開業に先立って足利医師会館で医師会入会のお願いにうかがった。

 

 

 

 

 

 

 

 やさしい物腰で、温厚な人柄が感じられるようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 実は、その時にあったのが2回目であったのだ。

 

 

 

 

 

 

 1回目はさらにさかのぼり昭和51年。

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシは高校2年生であった。

 

 

 

 

 

 

 10月9日夜、それまでなんら健康に問題のなかった父が突然急変。

 

 

 

 

 

 

 翌朝、市内の内科医院にあちこち電話かけたが

 体育の日の連休の初日とあって、どこもつながらず。

 

 

 

 

 

 

 

 その時、中山先生に連絡がとれ、往診を受けることができたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 ポータブルの心電図で心筋梗塞と診断され、すぐ救急車で入院を指示された。

 

 

 

 

 

 

 結果は、当時の医療技術では救命できず、

 入院後わずか数時間で父は亡くなったわけだが、

 あの日の朝、我が家に駆けつけてくれた中山先生がなんと頼もしかったことか。

 

 

 

 

 

 

 中山先生は群馬大出身で、我々の大先輩である。

 

 

 

 

 

 

 今回知ったが、海軍兵学校を出たが、終戦で東京教育大学に入り、

 卒業後英語教師になり、その後群大医学部に入ったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 父も海軍出身で、群馬大でしばらく助教授をやっていたので、

 生前何かつながりがあったかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく、中山先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 あの日は、本当ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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