ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.01.18

インフルエンザ拡散中

 インフルエンザはいよいよ本格的な流行期になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎年みていて思うことですが、

まず最初に出るのは大人の患者さんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザはどこかでもらってくるわけで、

行動範囲の広い大人が、まず、出張や旅行先などでもらってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが、会社内でゆっくり増えるとともに、

その家族、奥さんや子供さんにうつります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、出張に行くような働くお父さんは、

家族と接する時間が短いので、そこではまだ爆発的な流行はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次に行動半径の広い高校生に現れます。

電車で東京の高校まで通っている子もいるし、

電車内では他の大人からうつされることもあるでしょう。

または、部活の遠征や、大会などでもらってきたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると今度はその弟、妹の中学生、小学生の番です。

家庭内で容易に感染します。

塾やスポーツクラブで広がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室に持ち込まれると、クラス単位の感染になり大流行が始まります。

次々と学級閉鎖がおきます。

担任の先生もしばしばやられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそのさらに弟、妹にうつると今度は幼稚園、保育園での流行です。

この世代は、免疫的経験も不十分で、個人間の距離が近いので、

あっという間に広がります。

中耳炎などの合併症を起こしやすいので、この世代は要注意です。

ただし、保母さんは病気の子供との接し方をよく知っているし、

日常の生活から基礎的な免疫を得ているので、

新人の方を除いて、実は思ったほどうつりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、最後は、病気の子供の面倒をみる、

おじいちゃん、おばあちゃんがかかります。

この辺になると、警戒してすぐ受診しますが、もっと危ない世代ともいえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今、ちょうど、小学校から幼稚園の流行に移りつつある時期ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 連日20人近い陽性者。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、まだ、ほぼすべてA型なので、

B型インフルエンザは、虎視眈々と出番を待っている?

 

 

 

 


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2019.01.16

インフルエンザ治療薬2018~2019シーズン

 年明けから増えてきたインフルエンザは

ついに流行期に入ったようで、連日2ケタ台の陽性者が出るようになってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、インフルエンザの治療薬ですが、

今シーズンからちょっと様変わりした部分もあるので

整理します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、タミフルですが、何シーズンか前に0歳代での使用が認められたのに続き、

今シーズンからいままで使用見合わせであった10歳代での使用認可が出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 異常行動との因果関係が証明できなかったためで、

これにより全世代での使用ができるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体重37.5キログラム以上ではカプセルを、それ以下ではドライシロップ体重割りを

1日2回5日間内服します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 吸入薬としてリレンザ、イナビルがあり、

リレンザは成人、小児ともに同量で1日2回5日間、

イナビルは10歳以上は20mgの粉末剤を2個、

10歳未満は1つ吸入、ともに1回きりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 点滴のラピアクタは診療所では通常使いませんので割愛します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、今シーズンからもう一種類、ゾフルーザという内服薬が認可になりました。

内服薬で1回飲めば済む、というもの。

用量はややややこしく、体重割りで

10kg以上20kg未満では10mg(10mg1錠)

20kg以上40kg未満では20mg(20mg1錠)

40kg以上80kg未満では40mg(20mg2錠)

80kg以上では80mg(20mg4錠)

と、なっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、これらをどう使い分けるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、小児ですが、未就学児など小さい子は吸入がムズカシイですし、

錠剤も飲めないので、

タミフルドライシロップが第一選択でしょう。

ゾフルーザの顆粒が製造認可を取得し発売準備中ですが、まだ発売されていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小学生になると錠剤が飲めたり、吸入できる場合は

ゾフルーザ、リレンザ、イナビルも選択できます。

ただし、リレンザもイナビルもパウダーを吸入するので

セキが激しい子供には向きません。

パウダー吸入は多少のテクニックを必要とするので

吸入も1回失敗すると終わりのイナビルよりはリレンザの方が安心です。

また、リレンザは用量が大人と子供で変わらないので、

体格のいい子なんか特にリレンザの方が安心かな。

イナビルは体重割りでなく、年齢で用量が変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大きな子でタミフルドライシロップの量がやたら多くなっちゃう子は

ゾフルーザでもいいかもしれません。

タミフルはカプセルだが、ゾフルーザは錠剤なので

カプセルは飲めないが錠剤なら、という場合も対応可です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大人は、それこそどれでもいいのですが、

1回で済む方が楽は楽です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、ここで気になるのが薬の価格。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 薬価比較で行くと

■ ゾフルーザ

(1回内服で終了。2錠の場合約4800円 3割負担で約1500円)

体重40~80kgの大人が多いと思いますが、

80kg以上のヒトではこの倍、9600円 3割 3割負担で3000円ほどかかる計算です。

■イナビル

(1回吸入で終了。約4300円 3割負担で約1300円)

■リレンザ

(1日2回5日間、全10回吸入。約3000円 3割負担で約900円)

■タミフル

(1日2回5日間、全10回内服。約2700円 3割負担で約800円)

タミフルはジェネリックが出たので、さらに安く自己負担は400円くらいになるはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 効き目が同じで1500円と400円のクスリどっちにする、

といわれたらちょっと考えますね。

体重が重いヒトにいたっては3000円と400円と、

自己負担の薬代だけで2600円とかなりの違い。 

1回で済んでも、どうせ5日間は会社も学校も行けないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、ゾフルーザは新薬なので今後思わぬ副作用や

耐性ウイルスが出現するかもしれません。

実際にタミフルに比べてウイルス変異率が著しく高いというデータがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 基本的には健常な人ならば、インフルエンザは自然治癒する病気ですから、

ハイリスクの患者さんのためにウイルスの耐性化を広げないようにする、

という考え方も、現場で診療する医師にとっては気にかけるべき問題でしょうね。

 

 

 

 

 


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2018.09.15

言わぬが花

 栃木県内でインフルエンザの患者さんが出たらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この手のニュースは、予想外に早く伝播するらしく、

どこをどう伝わったかわからないが、

・・・・ということなので、検査をしてください、

などという方も現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その「陽性者」が、どんな経緯、状況で検査をしたかは知らないけれど、

あー、しちゃったのかー、そして、出ちゃったのか―、という感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザは毎年、冬場に流行するわけですが、

夏だっていないわけでは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱が出て、風邪症状を示す人にみんな検査していれば、

たまには見つかるはずである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、それは知らない方がいい場合も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザはもともと基本的には自然治癒する病気であり、

冬場の寒冷乾燥時期には感染力も病原性も強いが、

夏場の熱い時期は、高温と湿度を嫌うウイルスの勢力は弱く、

かかる側からしても、主たる感染経路である鼻やのどの粘膜も

この時期は抵抗力があるので、

うつりにくく、かかっても治りやすく、

普通の風邪として知らないうちに経過している場合が多いと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、この時期はインフルエンザである、ということなんか、

分からない方がイイのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例外はもちろん「感染弱者」が集団で暮らす、

老健施設や、病棟内で熱発者が多発した場合で、

その時は検査で確認し、速やかに対処しないといけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近は種々の迅速診断キットの普及などによって、

インフルエンザだ、RSウイルスだ、マイコプラズマだ、などと診断がつくもんだから、

それらを一緒くたにして、検査して来い、会社に来るな、登園禁止だ、などと

騒ぎ立てる、親や、幼稚園、保育園の先生なんかが多くてうんざりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 RSだって2歳以上なら普通の風邪だし、

マイコプラズマだって基本ほっときゃ治ってしまう。

マイコプラズマの、それも疑いくらいでオゼックスなんか飲ますんじゃねーぞ。

あとで、中耳炎になったときに治んないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例外は溶連菌で、治り切らないとそのまま菌がいついて慢性扁桃炎になり、

運が悪いと腎臓病になっちゃう場合もあるので、

抗生物質飲む前に検査しておくのは重要なんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、世の中にはあえて知らない方がイイ世界もあるのです。

 

 

 

 

 


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2018.03.02

タミフルの予防投与

 

 他院でインフルエンザ治療中のお子さんとそのお母さんが花粉症の薬を取りに来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もうとっくに熱は下がってるのですが、5日間経過していないので

他の方にうつさないように別の場所でお待ちいただきました。

すると、お母さんが、

わたし、タミフルの予防投与を受けているんですが、

花粉症の薬飲めますか、

と訊いてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 へ、予防で飲んでるんですか?なんで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供がかかった病院で、お母さんもうつると困るでしょうと、

予防投与を勧められたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 基本的にインフルエンザの予防投与は一定の条件を満たす場合に限られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 添付文書によれば

抗インフルエンザ薬の予防投与を受けるには、原則として、

(1)家族など同居する人がインフルエンザにかかっていることに加えて、

(2)かかった場合に重症になりやすい人であること、

具体的には以下のいずれかの条件に当てはまる必要があります。

【インフルエンザにかかった場合に重症になりやすい人】

・65歳以上の高齢者

・気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある

・心不全など慢性の心臓病がある

・糖尿病などの代謝性疾患がある

・腎臓病がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合、自費ですが

医師は予防投与のための処方せんを出していいことになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぜこのような制限があるかというと、

無制限に予防投与を行った場合、

薬剤耐性のインフルエンザウイルスを発生させる可能性が高まるためです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鳥インフルエンザなどの脅威も高まるなか、

耐性ウイルスの出現は是非とも避けねばなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、インフルエンザの予防はあくまで、

ワクチンと、マスク、手洗い、

患者さんとの接触を避ける、につきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何でもないヒトに予防投与を勧めるこの先生は、

知っててやってるのか、知らないのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、そりゃ儲かるでしょうけど、モラルの問題ですね。

 

 

 

 

 

 

 


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2018.02.15

年中行事

 

 連日インフルエンザの対応に追われているが、

カルテを見ると、去年も当院にはインフルエンザで受診し、

1年ぶり、なんて人はよくいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日頃、耳鼻科を繰り返し受診する中耳炎の子供や、

反復性めまいなどの人と違って、

普段からあまり病院などかからないヒトが罹るのがインフルエンザなので、

まあ、そういうことはあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 去年もかかっていますね、

来シーズンは予防接種してくださいね、

などといいながら抗インフルエンザ薬を処方し、

学校保健法に基づく5日間の出席停止の期間の数え方の紙を1枚渡す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日熱が出て、今日が木曜日なので、木、金、土、日、月、ここまでです、

と、指さし説明。

これは、学校保健法の決まりですけど、

大人の場合もこの期間は人にうつす可能性があるという意味なので、

会社出勤や、人と会うこと、家族との接触は気をつけてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はいはい、わかりました、と言いながら患者さんが、

説明後ベッドを離れるワタシの肩越しに

「あー、スイマセン。花粉症の薬もください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カルテを見ると、去年も同じ時期に

インフルエンザのついでに、花粉症の薬を処方している。

血液検査ではスギ、ヒノキ陽性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、去年の様子を訊いたうえで

処方せんに花粉症の薬3か月分と、必要な分の目薬、点鼻を追加して、

今年の花粉は去年よりも多いかもね、などといいながら

さらにもう1枚、

ワタシが作った今年の花粉症の注意事項をまとめた「花粉心得9か条」の紙を手渡す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花粉症のヒトも普段病院にかからないヒトが多いので、

1年に一回だけ受診する、という人は多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、この方のように、

1年で1回ずつの受診をまとめて1回ですませちゃうヒトは、

時間も、診察代も節約できて、ある意味合理的か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意外と多いです、このパターン。(^^;

 

 

 


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2018.02.14

インフルエンザに対する温度差

 

 インフルエンザの流行はますます進んで、

毎日たくさんの検査陽性者が出ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スタッフが、カレンダーに「正」の字で

A型、B型に分けて陽性者の数を記録していますが、

ここのところ毎日のように「正」の字が並び、

正正正正正正正正正正・・」

カレンダーはあたかも中華ドンブリの模様のような有り様になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日常診療の合間に感じるのは

インフルエンザに対する一般の人々の認識の違い、温度差です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワクチン打っていますか?という質問に

「ワクチンは水銀が入っているので危険だから打ちません。」

と、答えた方がいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体に有害な水銀含有量が無いことはわかっていましたが、

詳しい事情を知らなかったので調べたら、

このようなものでした。「チメロサールについて

ワクチンに詳しい、小児科専門医の病院のホームページからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、安全性の面からはワクチンを打つ方が大事なわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中には「ワクチンを打ってもどうせ罹るので打たない。」

という方もいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそもワクチンは発症を抑制したり、

症状の回復を早めることはできますが、

完全に発症を抑えることはできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今シーズンのインフルエンザの大流行には昨年秋のワクチン不足で

ワクチン接種率が下がったことが一つの要因と思っています。

厚労省は認めていないようですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 集団免疫という考え方があり、

全員がウイルスに対する基礎免疫を持っていれば、

重症な、つまりウイルスを大量に排出する患者さんが少なくなり、

病気の流行を抑制できるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、本来はインフルエンザも全員接種にすべきなのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、家族がインフルエンザにかかったら仕事に出てはいけない、

という職場もあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たしかに老健施設やがん病棟、ICU、NICUなどは該当するかもですが、

中には必要以上に規制しているところもあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日、一番ビックリしたのは、

「他院でインフルエンザの診断を受けタミフルを飲んでいるが

熱が下がらないのできました。」

と、幼稚園の娘を連れてきたお父さん。

なんと、娘さんと待合室で待っていらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱のある方は別室やクルマで待っていただいており、

その旨も院内に大きく掲示してあるのですが、

何の申し出もないのでスタッフが見逃してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 患者さんは本能的に自己防衛を考えるので、

診断がつくまではかえってインフルエンザをもらうかも、

という思いもあるので、

かならず申し出るものなのですが

インフルエンザの診断がついているので逆に安心(?)したのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分の娘のことが心配で他人のことまで気が回らなかった、のでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スタッフも常に気を配って具合悪そうな人には申し出がなくても声をかけたり、

熱を測ってもらうようにしてるのですが・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この点に関しては今日、診察終了後、スタッフと改めて、

問題点と対策を話し合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザに対しては

インフルエンザは個人の病気ではない

ということを認識して、

正しい知識と対応が求められます。

皆様もよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 


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2018.01.28

インフルな日々

 

年が明けてからインフルエンザは半日診療の日も含めて

連続陽性を記録中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A型とB型は7:3でBが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、子供にインフルの検査をするのはなかなか大変で、

赤ちゃんはいいが、小学校低学年ともなると、

ききわけのいい子もいるがとんでもなく暴れる子もいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寄ってたかって押さえつけて、

鼻内を麻酔し、鼻汁を吸引して鼻に綿棒をグリグリするわけだが、

唾を吐かれたり、くしゃみやなんかで鼻汁を浴びることも間々ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木曜日にかかった男の子も大暴れで、

激しい抵抗にあって唾をぺっぺはかれ服や、顔に浴びたが、

本人は結果インフルB型強陽性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシは普段はマスクや帽子の類は一切しないので、

もろ、顔に浴びてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、普通の不織布マスクはウイルスは素通りですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唇をぬぐいながら、うーん、今回はもらったかなー、とも思ったが、

3日たってもなんともないので大丈夫そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、予防接種はしてるが、

タミフルやなんかのインフルの薬は使ってません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうやって、日々ウイルスを浴びてお医者さんの抗体は鍛えられていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うーん、体張った仕事だなー。

 

 

 


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2018.01.27

「今年の風邪」「今年のインフルエンザ」

 

もう何十年も前だと思うが、タモリのミュージックステーションでの言葉が頭に残っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬のシーズンの放送で、女性アナウンサーが、

「今年の風邪はシツコイみたいなので注意してくださいね。」

と言ったのを受けて、

「今年の風邪はシツコイ、なんてことは毎年言ってるのよ。」

と返したタモリさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、このヒトは何てアタマがいいんだろうと感心した覚えがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、風邪がこじれるヒトもいるし、すんなり治るヒトもいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すんなり治ったヒトはあまり話題にしないが、

風邪をこじらせてヒドイ目にあった人は、あちこちでそれを話題にするわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな話をたまたま別々の2人から聞けば、

おお、今年の風邪は長引いて大変なんだ、という発想が浮かぶのですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、天気の話題と病気の話題は日常会話の「マクラ」みたいなもんなので、

「いや、今年の風邪は長引くらしいねえ。」

などと、つい話したくなるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして毎年「今年の風邪」はシツコイ、という話が繰り返されているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年の風邪はすぐ治っちゃうから心配ないみたい」

なんてうわさが広がったことは多分、ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年のインフルエンザは熱が出ないものもあると聞いたのですが。」

「最近は熱の出ないインフルエンザもあるようなので」

「隠れインフルかもしれないので検査してください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今シーズン良く聞きますねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムカシから熱の出ないインフルエンザはフツーにあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイルス感染なので、頬っぺたの腫れないおたふくかぜ、みたいに

不顕性感染というのは一定の割合で存在する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、水疱が数個出来ただけの軽い水ぼうそうもあるのだから、

熱があまり上がらないインフルエンザだって当然あります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じインフルエンザでも、

その人が浴びたウイルス量、持っている抗体の量、

基礎体力、基礎免疫力で症状の出方は変わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、ムカシはインフルエンザの診断キットがなかったので、

そういう軽症のインフルエンザがインフルエンザと診断できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにここ最近、インフルエンザ診断キットの感度がかなり向上したので、

微量なウイルス量でも陽性反応が出るようになったからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とくに学校や、保育園の先生が正しい医療知識を持っていないので、

子どもや、保護者は振り回されているみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく検査してくるように言われました、というのはオカシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザと非インフルエンザを、

完全に黒と白と分ける発想がそもそも間違っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、マスコミの無責任な「あおり」も問題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 毎回言いますが、インフルエンザは、

タミフルやリレンザ、イナビルを使わなければ治らない病気ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、疑いがある場合は

老人病棟や、新生児、免疫不全の方との接触を避けねばならいのは当然です。

 

 

 

 

 

 


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2018.01.20

インフルエンザ検査陰性

 

 インフルエンザは猛威をふるい、A、Bがほぼ互角に戦いを続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 別経路での感染で、兄弟や親子が同時に一方がA型、他方がB型罹患、

というパターンも何例か見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こういうとき、インフルの迅速キットは有効だなあ、と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、キットで陽性が出ればバカでもチョンでも(!)

インフルエンザの診断ができるわけだが、

問題は「陰性」の場合です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合は頭を使う必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 患者さんの症状、家族や学校、勤務先の環境、年齢、発症からの時間、

その他諸々を考慮する必要があるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近のキットは優秀なので、

よく鼻汁を吸引してからグリグリと一番奥までねじ込めば、

発症後まもなくでも十分診断がつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 発症からの時間が短い場合、翌日もう一回検査しましょう、

ということはあるが、2回目の検査で初めて陽性になったことは

まだ今シーズンは1、2回くらいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、インフルエンザの検査は陰性だったが

抗インフルエンザ薬を処方した例が一回だけあり、

娘18歳が昨夜から40℃でインフルエンザ検査陽性で、

同伴した父親は悪寒、発熱が始まったところで検査は陰性だったが、

臨床的にインフルエンザと診断し、イナビルを出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、子供であれ他の風邪の可能性もあるが、

健康な成人男性でこれほどの全身症状が急激に発症すれば、

家族歴を考慮すれば、

まあ、インフルエンザでしょうと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん、診断は問診、視診、聴診が重要で、

溶連菌感染などの細菌感染、気管支炎、肺炎の有無、

アデノウイルス、EBウイルス、

乳幼児の場合は急性中耳炎の有無がかなり重要になってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特に小さい子の場合、はっきりした耳の痛みの訴えがなくて

高熱の原因が急性中耳炎ということはしばしばあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これらが、否定されれば、あとは対症療法になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 必要に応じせきや鼻汁に対するクスリ、

解熱剤は全身症状が強い場合に限り、アセトアミノフェンを頓服で。

それらがない場合は、クスリは無しで、

安静と水分補給で経過を見ていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 検査が陰性だと判で押したように

抗生剤を出してくる医者もいますが、これは考えものです。

風邪には抗生剤は無効だし、

溶連菌以外の咽頭炎は抗生剤を使わないのが原則です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、検査が陰性なのに、何でもかんでもタミフル出す先生も困ります。

いかに熱が高くともインフルエンザでなければ当然タミフルは何の意味もありません。

予防投与も保険適応ありませんし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、今までで一番ビックリしたのは、

昨シーズンの流行期に休日夜間診療所で診た患者さんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 咽頭痛と発熱で昼間、某医院にかかったがインフル陰性で解熱剤で帰された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ノドの痛みがひどく唾も飲めないので夜間に受診しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 診ると、両方の扁桃に膿がびっしりついて腫れあがっております。

急性扁桃炎から扁桃周囲炎になるところでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼間の先生はのど診て何も言わなかったのか、との問いに

内科の先生はのど診ませんでした、との答え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんでも、発熱があるといったら、別室に待たされ、

そこに先生が来てハナに綿棒入れて検査して行ってしまい、

あとは看護婦さんが結果を言いに来ただけと・・・・。(@_@)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 問診票にはノドの痛みのことも書いたのに

口の中を見てさえくれなかったという・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いくら、インフルばかりと言っても、

医者たるものこういう思考停止になってはヤバいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり、医者は「探偵」だと思うので、

常に真犯人を探さなくてはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、聴診はおろか、口も見ないとは・・・・。

マジか・・・。

 

 


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2018.01.11

今シーズンのインフルエンザ

 

 年が明けて、新学期も始まって、

インフルエンザの流行もだんだんと始まってきました。

まだ、2ケタにはギリギリなってませんが、連日出てます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今シーズンの最大の特徴は、

A型、B型が同時に流行していること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 治療法、予防法はA、Bともに違いはありませんが、

A型にかかって治っても、B型に対しては免疫はつかないので、

すぐまたB型にかかる場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日の午前中来られた幼稚園の先生は

「朝出勤したけど、体調悪くて来ました。」

とのことで、熱は37.4℃だったけど検査してみると、

くっきりインフルA型陽性。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱が高くなくても全身症状がある方は、検査を受けた方が良いでしょう。

その先生も、平熱も37℃前後なんですけどねー、と言ってましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本人のためだけでなく、周囲への影響もありますので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近のキットは感度が良いので、

熱が出て一晩待つ必要はありません、

疑わしい場合はそのまま受診してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 家族内にインフルエンザ患者さんが出た場合の、

健常者への抗ウイルス剤の予防投与はできません。

 

 

 

 


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