リモート学会の座長
昨日は、依頼されて学術講演会の座長をさせていただきました。
コロナ以降、学会はすべてリモート開催となり、
昨年あたりから、また会場で行う「生」の学会も増えてきたのですが、
昨日はリモート開催でした。
演者のセンセイは茨城県。
ワタシは足利のニューミヤコホテルの個室で、
2人のメーカースタッフとパソコンの前に座ります。
リモート学会の出演も、何回か経験しましたが、
やっぱり難しいですね。
ライブ会場だと、聴いてる人の顔や反応が見えるので、
それに対し、またこちらがリアクションもできるし、
なにより聴いてもらってる、という実感があります。
パソコンに向かってしゃべるのは、
なんか、誰もいない暗闇に向かってしゃべってるようで、
手ごたえがなく落ち着かない。
やっぱ、ライブはコール&レスポンスが欲しいなあ。
講演の内容は素晴らしいもので、
非常に興味深く拝聴しました。
やはり副鼻腔炎と鼻炎は切り離して考えるいことはできないし、
病態は同一患者さんであっても時々刻々変わるものだという
常日頃ワタシの考えていることに合致し、
非常に腑に落ちるところがありました。
演者の先生は開業医でありながら、
常に新しい知見や方針を試されており、
そこが素晴らしい。
やはり考えない医者はダメだと思いました。
春に鼻水、クシャミなら花粉症の薬、
咳が出たら咳止め、
熱が出てインフルコロナ陰性ならカロナールとトランサミン、
というような思考停止した開業医の如何に多いことか。
観察し、分析し、仮説を立て、検証して、証明する、
という科学者にとって基本となる姿勢を、
開業医であっても常に持ち続けるべきだと改めて思いました。
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