2021.10.04
週3回ほどプールに行きますが、
毎回おでこに非接触型体温計をかざしてもらい
「ピッ、はい36度5分でーす。」
などと検温を受けてからロッカールームに向かいます。
あまり出かけることはないけど、
飲食店やショッピングモールでは入り口で検温したり
サーモグラフィーがあって体温を測っているところが多いようですが、
あれは、どれくらい意味があるのだろう。
ちなみに当院はアルコール消毒のシュコシュコは置いてありますが
サーモグラフィーはないし、
体温測定は全員にはやっていません。
あのシュコシュコもあまりやりたくないと思ってるんですが、
サーモグラフィーの必要性を認めないからです。
そもそもウチは病院だ。
受付で熱がある人は申告してもらい、
あやしい人は検温します。
熱がある人はもちろん、
なくても、24時間以内に発熱があったり
セキなどの症状がある患者さんは
別室や駐車場でお待ちいただいています。
お店や劇場ではないので、熱があれば入場できません、
なんてことはないわけです。
逆に熱を測ることによって、
どれくらいのコロナ感染者を発見できるのだろうか。
これについては忽那先生の記事に
詳しく解説してあります。
これからわかることは体温測定で
単純に「ひっかける」のには相当困難である、ということ。
なので、体温測定よりは
店舗や、イベント会場であれば、
ヒト同士の間隔、換気、滞在時間、会話に注意すること。
そして、病院であれば、
患者の観察、問診等により、
医者がコロナかどうかを診断、推測して
隔離など適切なマネージメントをする、
ということでしょう。
温度計ではなく、医者やスタッフが目とアタマを使え、
ってことだなあ。

2021.09.27
この間書いた「シェディング・エクソソーム」
を主張するお医者さんの一人が書いているブログを読みました。
神戸の内科、精神科のお医者さんです。
このブログが、スゴイ。
「新型コロナ流行の原因は5G(強力な電磁波)と
ワクチン(重金属注入)、この両者による”合わせ技一本”である」
と、あります。
いわく過去の感染症のパンデミックと
新しい電信技術の導入のタイミングは一致している。
1889年のインフルエンザの流行は、
1888年にアメリカで電気鉄道が急拡大したことに一致。
1年間で鉄道距離が1000マイル以上延伸したことによるという。
そして1918年のスペイン風邪は
その発端はアメリカの軍事基地だが(これは事実らしい)
アメリカ軍が1917年から18年にかけて
世界最大の通信ネットワークを構築したことが原因。
1958年の香港インフルエンザいわゆるアジア風邪は米ソ冷戦時に
アメリカが完成させた世界最大のミサイル防衛システムの
高出力レーダー基地局の膨大なマイクロ波によるという。
そして、今回の新型コロナの原因は今流行の「5G」。
その証拠は武漢が国を挙げて世界で最も早く5Gを推進した
「スマートシティー」であるからだそうです。
お医者さんながら小松左京もビックリの発想力。
たしか「電波」「電磁波」は
ワレワレが学んだ精神科の教科書的には
統合失調症(ワレワレが学生の時には精神分裂病といわれた)
の診断上の最重要キーワードなんですけど。
患者さんが「どこからか電波を当てられてる」
「隣の家からの電磁波が原因だ」
的なことをいったら、この病気を疑え、みたいな。
たしか、このセンセイ、
専門は精神科だったはずだが・・・・(^^;)
さて、妻は昨日、新発売の5G対応のiPhon13を早々に手に入れて
喜々としてセットアップしていますが。
あぶないぞー。

2021.09.26
NHKの「ダークサイドストーリー」で
「陰謀論」の話をやっていて興味深く見ました。
印象深かったのはコメンテーターの人が言った
「ヒトは陰謀論に癒しを求める」
という言葉です。
人間は未知のものに対し、
恐怖や不安を求めるので、
それに「回答」を与える「陰謀論」を信じることによって
気持ちが落ち着き、安心する、ということです。
これを新型コロナとそのワクチンに置き換えれば
よくわかります。
「新型コロナはコワイ」という恐怖に対して
「新型コロナはただの風邪だ。」
あるいは
「新型コロナウイルスなど存在しない」
ということが「理解」できれば
その説を信じる人にとっては大きな安心です。
ワクチンについては
「得体のしれないワクチンを打つのは何となく心配だ」
ということに対し、
「ワクチンは効果がない」
「ワクチンはシェディング・エクソソームがあり、
かえって有害だ」
ということを信じ込んでしまえば、
やはり打ちたくない気持ちを正当化してくれます。
そういう意味では宗教と同じですね。
陰謀論は平和な時代にはすたれるが、
さまざまな災厄が降りかかった時に
一気に広まるといいます。
迫害されたユダヤ人がユダヤ教を生み出し、
現代のイスラム過激派の思想も同じです。
日本でも末法思想などといって
戦乱の時代に仏教が発展しました。
今、コロナ禍によってまさにそんな時代なんですね。
番組に出ていた宗教学者の先生は
「キリスト教そのものが陰謀論です。」
と言ってましたが、
大胆な発言ですが、まさにその通りでしょう。
宗教はそもそも虚構を使って
人々の精神の安定を導くものですから
本質的には同じものといえます。
ただ、ワクチンにマイクロチップが入っていて
磁石がくっつく、
ってのはあまりにもお粗末な「神の奇跡」ですが。

2021.09.22
新型コロナの新規感染者は、
ここのところ急激に減ってきてはいるようです。
グラフを見ると過去の1~4波に比べて、
減少のスピードが早いような気がします。

ピークの高さ、つまり波の「振幅」が大きくても
波の周期「周波数」は変わらない
という法則でもあるものなのか。
感染者の急増にみんながビビって、
急に感染対策を強化し、
家からでなくなったというわけでもなさそうだし、
いわゆる「人流」にそれほど変化がないとすれば、
やはりここにきてワクチンの接種率が
上がったことが原因なのでしょうか。
face bookのトモダチ関係でも、
今日2回目を打ってきました、
なんていう投稿がここのところ目につきます。
そして接種のスピードが上がっていますが、
その接種の広がりの「速度」が
ウイルスのまん延を抑えているのかも。
日本は現在ワクチン接種の1日あたりの人数が世界一らしい。

あとは、コロナにかかるような生活を送ってる人たちは、
もう、あらかたかかってしまったとか。(^^;
謎の多い新型ウイルスですが、
減少傾向にあるとはいえ、
まだまだ油断はできないでしょう。

2021.09.20
シェディングエクソソームについてネットを検索すると
ワクチン反対派の医者が意外といて、
しかも講演会やったり、本を書いたりで
けっこう儲けてるらしい。
眼科や、整形外科、歯医者さんなどで
「コロナワクチン接種者お断り」の張り紙をしてるところもあって
何なんだ、こいつら、と思います。
しかし、患者さんはそんなクリニックには
受診しなければいいわけですが、
そこに勤めるスタッフさんたちはどうなんでしょうか。
もちろん院長に「洗脳」されて、
コロナワクチン反対教に「改宗」してしまってれば別ですが、
中には、ワクチン打ちたいけど
生活のためにこの仕事を辞められない、
という人も多かろう。
何より、今までフツーのクリニックと思って就職、勤務していたのが、
この新型コロナの騒ぎで、院長がまさかの反ワクチン教だとわかったら
それはなかなかショックでしょう。
中には、こっそりよそでワクチン打ってきて、
知らぬ顔をして働いている人もいるのでは。
配偶者や子供、両親もワクチン打ったとは言えないままに・・・・。
あれ、なんかクスリ臭いよ、
まさか誰かワクチン打ったんじゃないでしょうね、
と師長に言われないように、
毎日、出勤前に入念なファブリーズは欠かせない、なんて・・・。

2021.09.19
反ワクチン派のヒトのブログから
抜粋した文章ですが、これどうですか?
ワクチン先進国のイスラエルでは、
60歳以上の新規感染者の90%は
ワクチン2回接種済だったことが報告されています。
つまり、ワクチン接種は無駄だったということです。
むしろ、繰り返しワクチンを接種することによって、
感染しやすくなっていると言えます。
一見、正しい論理に見えますが、
実は論理に飛躍があります。
ワクチンを2回接種して、感染してしまった、
というのはいわゆるブレイクスルー感染で、
この間説明しましたが、
一定の割合でおこるものです。
もしイスラエルでワクチン2回接種の人と
未接種の人の比率が50対50、あるいはそれ以下だったら、
この文章の理屈は通ります。
だがイスラエルの60歳以上のワクチン接種率は
93%といわれています。
ということは、
そもそも60歳以上の人の90%以上が2回接種者なので
ワクチン2回接種者の新規感染者数の割合が90%ということは
若干だが効果があるかもしれないということはあれ、
少なくともより罹りやすいことにはなりません。
おそらくイスラエルで60歳以上の人が接種したのは
昨年冬のことなので、
抗体価が落ちているのと、
ワクチン2回接種によりマスク規制が緩んだこと、
そしてデルタ株のまん延が原因でしょう。
実際にはワクチンの効果は弱まるものの、
依然としてかなりの人を重症化から守っているようです。
未接種者が重症化する確率は、接種した人と比べて
60歳以上では約9倍、若年層では約2倍高い
というデータが出ています。
データを読むためには、
よくその数字の持つ意味を理解しなければならないんです。
実際にイスラエルでは8月から60歳以上の人向けに
3回目のブースター接種を開始しています。
約8カ月でブースター接種が必要といわれており、
オレなんか4月に打ったから12月ころだけど、
どうなるのやら。

2021.09.18
さて、前回からの続き。
いよいよ本題です。
まず言語の解説です。
「シェディング」とは、
「流す、こぼす、脱ぎ捨てる、放つ」といった意味の英単語
「shed」にingがついた分詞形容詞形で
ワタシなどは「Stand by me」の歌詞
I won’t cry, I won’t cry, no I won’t shed a tear
で、覚えた単語です。
英文解釈的には「shed a tear」は「涙をこぼす」
「shed tears」は「涙があふれる」と訳すとスマートです。
(駿台予備校出身)
そして「エクソソーム」は「exosome」で、
「ex-」は「exsit」や「export」などで使われる
「外へ」という意味の接頭辞、
「some」は「リボソーム」や「リソソーム」といった
細胞内小器官に使われる「~体」とか「~胞」という意味で、
「細胞外小胞」の一種です。
つまり、細胞から細胞外に排出された微粒子、という感じ。
大きさは50~150ナノメーター。
ウイルスの大きさとほぼ同じ。

さて、「エクソソーム」は細胞から排出されるときに
その細胞の成分、核酸やタンパク質を含んでいます。
近年この「エクソソーム」が含有する核酸成分、
すなわちマイクロRNA、メッセンジャーRNAが
細胞間の情報伝達の役割を担っていることがわかってきました。

このことは、先日放送されたNHKスペシャル「人体」
の中でもとりあげられていました。
ワクチンを打った場合、
筋細胞内に取り込まれたmRNAから複製された
スパイクタンパク、あるいはmRNA本体が
エクソソームとして細胞外に放出され
それが、体液に入り、汗や唾液に混入する。
そして、それがのの人から離れて空気中を浮遊し、
別の人の身体に付着して、
何とかして細胞内に侵入して、何かしらの害を及ぼす、
ということが、
「シェディング・エクソソーム」説
を主張する一派の想定するメカニズムでしょうか。
なんとなく「ジュラシックパーク」を思い出しました。
「ジュラシック・パーク」のキモは
DNAによる生体の再現。
太古の恐竜から血液を吸った蚊などの昆虫が、
樹液に溺れてしまいそのまま琥珀の中で
化石になってしまうことがあります。
その昆虫から恐竜の血液を抽出し、
そのDNAを再合成すれば、
現代に恐竜をよみがえらせることが出来るというもの。
このプロットには感動しました。
おお、その手で実現できるじゃん、
と思ったものです。
しかし、現実問題としては、
琥珀の昆虫の中で恐竜のDNAはズタズタになっていて、
復元することは到底不可能だということで、
ガッカリしました。
さて、この「シェディング・エクソソーム」仮説にも
いくつかのムリな点があります。
まず、ワクチンによって細胞内に取り込まれた
mRNAはその遺伝子情報によってホスト細胞に
新型コロナウイルスの「旗印」である、
スパイクタンパクを合成させますが、
ウイルスの他の部分を合成する遺伝子情報は含まれていませんから
ウイルスとして「増殖」は出来ません。
提示されたスパイクタンパクは、
免疫細胞によって読み取られ
抗原として認識され、記憶されますが、
外敵と認識され速やかに破壊されてしまうため
その後、存在し続けることはありません。
なのでワクチンのmRNAを取り込んだ細胞から、
延々とエクソソームが排出されることは無いわけです。
そして、免疫細胞の処理を受ける前に
すばやくエクソソームがshedされたとして、
その中に運よくスパイクタンパクの
mRNAが入ってるかどうかも「賭け」です。
また、それが他のヒトの体に到達するまでが最大の壁です。
表面は細胞膜ですから乾燥には耐えられません。
やはり、マイクロ飛沫となって漂っていくのでしょうが、
寿命は相当短く、大量に増殖して排出されたウイルスと違って
その量は極めて少ない。
同じ体の中で血液、体液を介して
他の細胞にたどり着くことは容易ですが、
それに比べ、身体の外に出るこの「旅」はかなり過酷です。
NHKの番組でも
「細胞間のメッセージ伝達」物質として紹介されており
個体をまたいでの情報伝達はないものと思われます。
しかし、限りないほどの偶然の結果、
「シェディング・エクソソーム」が他人の身体に到達したとします。
しかし、皮膚からは侵入できません。
やはり鼻や目から、ということになるのでしょうか。
そして、侵入したmRNAが細胞に入って
スパイクタンパクを複製したとしたら・・・
これは、ワクチン接種と同じことですね。
ただし、抗原量が少なすぎるので
スパイクタンパクはすぐ自然免疫で処理され、
免疫はつかないでしょう。
ワクチンによる副反応と同様のことが
起きる可能性はありますが、
mRNAの量が比較にならないほど微量なので、
これもまず出ないでしょう。
そうすると、例えばこのツイート
ワクチン接種者の家族と遊んだ娘、、
下痢、発熱、頭痛症状あり。
(3日で良くなるもその時はシェディング症状ということを知らず)
回復して数日後にまたその子と遊ぶ
→また頭痛、発熱、下痢。
絶対ワクチン接種者からのシェディング症状だと。
無知で打ってるワクチン接種者勘弁してくれ
保育園にいる約半分の先生が接種したとのこと。
今まで殆ど発熱しなかった下の子が
この1か月で2回も高熱が出た…。
しかも質が悪くて一週間くらい熱が続く。
同じクラスの子も半数以上に同症状が出たらしい。
流行りのRSでもなく、小児科医も首を傾げていた。
#シェディング か…
さらには
ワクチン打った先生4人と
うちの子供が同じ部屋にいるのですが
顔に発疹と全身痛みが出て。
え、あの時のあれは⁈
と思ってしまったのですが😨
はたまた
今日のシェディング報告。
接客業で色んな人が来店するが
今日は来る人来る人薬品の臭い漂わせてた。
隣の同僚からも臭ってきて
午後から軽い頭痛と喉がイガイガしてた。
ほんとマジで迷惑💦打たないで😭
ワクチンによるシェディング・エクソソームは
薬品のニオイがするらしい。💦
あー、なんか、皆さん大変ですねー。(^^;
現時点で国民の半数が打ってるのですが、
シェディング信奉者の皆さん、
日々どう過ごされているのでしょうか。
なんか、カワイソウだなあ。

2021.09.17
コメント欄で「シェディング・エクソソーム」についての
お問い合わせがありました。
不勉強なもので、この「シェディング・エクソソーム」は
知りませんでした。
そこで、このシェディング・エクソソームを
ネットで調べてみました。
すると、恐るべき情報が、出るわ、出るわ。
以下、ネットから引用。
現在「シェディング」と呼ばれている現象は、
コロナワクチン接種者のそばに
非接種者(コロナワクチンを受けていない人)がいただけで、
非接種者にまで健康被害が発生している現象のことです。
または、
ワクチン接種者の体からある種の病原物質が放出されていること
の意味でも使用されています。
おおおー、ワクチン打った人は、
身体からなにがしかの有害物質が「発散」しており、
それが非ワクチン接種者に「有害事象」をもたらす、
という画期的な説でした。
マジかー、と思いましたが、
続いてヒットした東京の某眼科クリニックのホームページには、
このような「注意書き」が、(゚Д゚;)

フツーに生物学とか、免疫学、ウイルス学
などの医学を学んだ医者ともあろうものが・・・、
いくら、眼科は感染症に疎いとはいえ、
この医者、ヤバ過ぎだな。
こちらは歯医者さん。

この歯医者さんはさらに、

そりゃあ、常在菌はいますが、
細菌=病原菌と思ってるのかな。
他にも、整形外科とか接骨院とか、
コロナワクチン接種者おことわり、
という医療機関(接骨院が医療機関かはビミョーだが)は
あるらしい。

あれ、この内海聡ってのは、聞いたことがあるぞ。
あー、やっぱりこのヒトだ。
「医療を否定するお医者さん」
ネット上にはこの「シェディングエクソソーム」のために
予防接種を受けていない女性が
予防接種を受けた人々との交流後の流産を報告する
などという記事とか、
配偶者がワクチンを接種した男性は
寝て起きると、あざに覆われて目を覚ましました。
などというホラーな記事まであります。
さて、このオソロシイ「シェディング・エクソソーム」とは何なのか?
続きは次回に。
