MiG-21PF(Early)ファントムキラー
新型コロナでどんどん進むプラモデル。(^^;)
MiG-21シリーズ第3弾はいよいよコレだ。
MiG-21PF(初期型)その名も「ファントムキラー」。
やはり、ミグキラーのファントムを作ったからには、
ファントムキラーのミグを作らなければ片手落ち、ということで。
デカールは3種類あるが、ここはもちろんファントムキラーです。
北ベトナム空軍のヒコーキを作るのは、むろん初めて。
細かいところは差し替えがあるが、基本的にフジミのミグ、
3機目なので手慣れてきました。
コックピットはネットを漁るとこんな詳細な写真がありました。
けっこうドギツイ色してんだなあ。
赤のスイッチが目立ちますね。
こんな写真も。(@_@。
うわ、このシチュエーションはなんなんだ、
別のところに注意がいってしまうではないか・・・。(^^;)
邪念を捨てて模型作りに取り掛かります。
色の調合メンドクサイので、日本軍機内色の青竹色で。
ちょっと違うがまあいいか。
パネルもそれなりに。
赤のスイッチ適当に入れてみました。
パイロットは男性です。たぶん。(まだ、邪念あり。)
彼は、この間のチェコスロバキア人、イラク人から、今回はついに北ベトナム人に。
白人から、アラブ系、黄色人種までこなします。
このあとロシア人役が待っています。
このキットの良いところは機体の構造上、
翼関係と胴体を別々に塗装できるという点。
中翼式で胴体に刺さってる形なので
主翼と胴体の境目処理の必要がないからです。
あと背中の部分がコンパーチブルなので、ここの合わせ目の処理もいらない。
大変作業効率がよろしい。
インテークの開口も忘れずに。
実は今まで使っていた極細ドリルが折れちゃったので、
新たに購入。
根本が太いので使いやすい。
これで、この部品もエアインテークを開口。
分かるかなー。
実機では空気の流れを測定するセンサーらしい。
ピアノ線を通すと開通していることがわかります。
翼端灯が省略されていますので、
透明ランナーを延ばし、先端を線香であぶって自作。
穴をあけて差し込み式にします。
これを押し込みます。
ほいでもって完成。
今回も10日足らず。
北ベトナム軍のMiG-21はジュラルミン剥き出しの無塗装で、
実機写真を見るとパネルによっていろいろなトーンの「銀」が
パッチワークのように見えます。
今回の目標はこの上の写真にあるような「無塗装銀」の表現です。
いろんなシルバーを吹いてはマスキングしての繰り返しで、エライ手間かかりました。
だが、けっこう再現できてるのでは。<(`^´)>
1960年初頭から始まったベトナム戦争は、
朝鮮戦争に続き南北に分断された自由主義国家と社会主義国家の戦争で、
アメリカが南ベトナムの傀儡政権に直接軍事介入すると同時に、
社会主義陣営のソ連が北ベトナムを強力に支援した。
いわば、東西冷戦の代理戦争で、
戦線は泥沼化し、熱帯雨林の国土は荒廃した。
アメリカの強力な軍事力に対して、ソ連は積極的に兵器を供与。
年代的にワタシが小学生の6年間、
テレビ、ラジオ、新聞は毎日のようにベトナム戦争のニュースでした。
北爆、ベトコン、ゲリラなどの言葉は耳から覚えました。
ベトナム戦争というものはプロ野球や大相撲などと同様に「日常」だったのです。
北ベトナムの素朴な若者がこの星のマークの飛行機で、
粗末な飛行場から飛び立ち、
空母から、あるいは沖縄からやってきた米軍機を迎え撃ったのである。
それにしてもこの撃墜マークはスゴイ。
14個もあります。
ホントにこんなに撃墜した人がいるのか?
社会主義国家特有の「フカシ」、「フェイク」ではないのか?
調べたところによると、
北ベトナムはアメリカ軍などと違って、
パイロットと飛行機は固定ではなく、
いろんなパイロットがとっかえひっかえ乗るらしい。
この4324号機は第921飛行連隊に所属していたが、
12人のパイロットが搭乗し、69回の空戦に参加して、
14機のアメリカ軍機を撃墜。
この機に搭乗したパイロットの3/4が敵機を撃墜していることから
幸運の機と呼ばれていたそうです。
荒れた飛行場でも離着陸できるMiG-21の頑丈な脚は、
まさにこのような戦場に向いていた。
西側の戦闘機より太めのタイヤを履いています。
この間作ったMiG-21MFとはキャノピーの形状などが違います。
意外と計器盤の赤いアクセントなどがみえて、ウレシイ。
初期型は無骨な感じがいっそう強調されてカッコイイです。
機首のピトー管もシンプルです。
武装は例のサイドワインダーのコピー、アト―ルを2発。
自作の翼端灯。
ちょっと大きすぎた。
例の極小の穴をあけた空力データ感部はココ。
全然目立たない。(T_T)
なくなっても気づかない。
でも、ちゃんと、穴開いてんだよ。
実際に空中戦を行ったファントムⅡと比べてみます。
やはり、かなり大きさが違う。
イメージ的にはファントムが帝国軍、ミグが反乱軍?
少なくとも、ベトナムの人はスターウォーズ見たらそんなイメージを抱くでしょう。
1990年発売のこのキット。
発売後まもなく買ったと思うが、30年たってやっと作れたファントムキラー。
素晴らしいキットでした。
残るは本家ソビエト連邦のMiG-21。
これは、必ず作らねば。


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