ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.09.01

防災の日

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 本日9月1日は防災の日、大正12年に関東大震災があった日ですね。
 何ヶ月か前の岩手、宮城の地震では、多くの被害が出て大変でした。
四川省の地震、阪神大震災、新潟の地震、鳥取の地震、
地震災害は台風などと違って、いつどこで起こるかわからないとこが怖いです。
 実は、大地震に遭遇したことがあります。
 2005年の3月20日に福岡県を震源とする大地震がありました。
福岡県西方沖地震、マグニチュード7.0、震度6弱を記録しました。
 そのとき、私の一家は福岡市の中心地、天神にある三越デパートの1Fにいたのです。
 私の妻の両親は福岡に住んでます。
そのお母さんが、病気で入院したというので、家族全員でお見舞いに出かけたのです。
ちょうど春分の日で、日、月と連休になったので、それを利用したわけです。
 朝、福岡について、妻が化粧品を持ってくるのを忘れたものがある、というので
デパートの開店を待って、入りました。
 1Fの化粧品売り場で、妻が何やら化粧品を買い、店員さんの説明を聞いてました。
娘は横に一緒に座っていて、私と、息子は興味ないので後ろに立って待ってました。
 その時でした。
 地鳴りのような初期微動につづき、ドカーンとしたから突き上げるような激しいタテ揺れ。
ショーウインドウのものが、次々音を立てて倒れ、
何かにつかまらないと立っていられないような激しい地震です。
 思わず出口を確認しましたが、幸い建物そのものが崩れることはなく1分程度で
揺れは収まりました。
 あー、怖かった。
P3200159_ks.jpg

 化粧品も倒れちゃいました。(何となく本陣殺人事件を連想させます。)
P3200160_ks.jpg

 しかし、大変なのはそれからでした。
 災害時に一番重要なのは、情報です。
日曜日の天神ですから、すっごくたくさんの人がいるわけですが、
全体の状況、どの程度の災害なのかがまったくわからないのです。
 店は全部しまってしまい、地下鉄の出入り口はすべて閉鎖されたので
駅のコインロッカーに預けた荷物も出せません。
公共交通機関はすべてストップし、タクシー乗り場は長蛇の列です。
 まったく身動きがとれず、そのうち子供が腹をすかせて来ました。
でも、食堂はおろか、コンビニすら開いてない。
 で、唯一やってたのが、マックでした。
「おお、根性あるなー。」
でも、さらに長蛇の列。
仕方なく1時間以上も、並んでハンバーガーを買いました。
ここは、モスクワか。
P3200169_ks.jpg

でも、結構壊れてる。
P3200168_ks.jpg

 結局その後、なんとか流しのタクシーを捕まえ、天神を脱出。
お母さんが入院してる病院には、災害緊急救命室が設置されてましたが、
同じ福岡市内でも、その辺はさしたる被害もなく、
お医者さんがヒマそうにしてました。
 結局、災害の全貌がわかったのは夜の全国放送のテレビのニュースでした。
災害の時に、もっとも必要なのは、正確な情報だなーと思いました。
市街地では死者も1人だけで、大きな怪我をした方も少なかったようですが、
あの時点で、デマとか噂でパニックでも起これば、本当に大惨事になっちゃうかもしれません。
 ガラスがいっぱい落っこってます。
P3200172_ks.jpg

 で、上を見ると
 P3200170_ks.jpg

 もう、経験したくはないですね。

1件のコメント

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  1. […] 2005年ワタシは福岡に行った際、福岡県西方沖地震 を経験しました。 […]

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