Go To トラベル
新型コロナウイルスが流行してから、
いろいろな「新語」が登場しました。
「三密」「クラスター」「ソーシャル・ディスタンス」なんて言葉は
半年前に聞いたら、何?
という感じでしたが、すっかり「定着」しました。
それにしても横文字好きの小池知事の影響なのか
ヘンな英語まじりの言葉が多いような気がします。
もともと小池さんは「クール・ビズ」など、
カタカナ新語を作るのが好き。
このあいだの「東京アラート」もしかり。
「東京アラート」もヘンテコな言葉ですが、
そのあと神奈川県知事が発出した「神奈川警戒アラート」は
さらにオカシイ。
「アラート」が警報、警戒の意味だから、言葉が重複しています。
さらに、このたびの「Go Toトラベル」に至っては、
文法上の誤りがあります。
“go”は「自動詞」なので、目的語には「前置詞」が必要。
どこそこに行く、という場合の前置詞は”to”で、
”go to the hospital”とか”go to Tokyo”でいいわけです。
ですが、「目的地」ではなく「行為」を現す場合、
たとえば「ピクニックに行く」や「旅行に行く」は
“go on a picnic”、”go on a trip”
と”on”を用います。
そして、名詞で使うなら”travel”の前に”a”もしくは”the”、
あるいは複数形で”travels”でなければおかしい。
だが、”go on a trip”は普通に使いますが、
“go on a travel”とは、英語ではあまりいわないようです。
“travel”は、名詞もありますが、通常は動詞で使うことが多い。
あるいは”traveling”と現在分詞で用います。
“I want to go traveling abroad.”のように。
まあ、どうでもいいことですが、
「GO to トラベル」という言葉を聞き馴染んだ中学生が、
英語の試験で間違わなければいいな、
とは思います。
ちなみに”go on a picnic”は、
いまを去ること約45年前の受験生のころ
英語の先生が、
「いいか、ゴー・オンナ・ピクニックだぞ。
ピクニック行くなら、男より女の子と行く方が楽しいに決まってるだろ。」
と、教えてくれたので、
男子高生だったワタシには非常にインパクトがありました。
以来、これは、もう一生忘れません。
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