ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.06.27

チフスのメアリー~病魔という悪の物語

疫病関係ではこんな本も読みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この物語は、20世紀初頭のアメリカでのお話。

「チフスのメアリー」とは本名メアリー・マローンといい、

1869年生まれのアイルランド移民。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の話は、前回のロンドンのコレラからは半世紀がたっており、

その半世紀の細菌学の目覚ましい進歩により、

この時点ではチフスはチフス菌(Salmonella Typhi)によるもの

であることは、すでに分かっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時のニューヨークでは

年間3000~4000人ものチフスの患者は出ていたのですが、

集団発生した家庭を調べたところ、

そこで、同じ女性が家政婦として働いていたことがわかったのです。

彼女は過去10年間に8軒の家で賄い婦として働き、

そのうち7軒の家から22名のチフス患者が出ていました。

うち1名が死亡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雇い主から調査を依頼された衛生士は、

彼女があやしいと考え、ニューヨーク市衛生局に連絡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それまで、まったくチフスの症状がなかった彼女は、

当初、検査を頑強に拒否しましたが、

(大きな金属製のフォークを振り回して抵抗したといわれています)

最終的に警察が介入し強制的に身柄を確保。

検査の上、彼女の便からチフス菌が検出されたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でいう「健康保菌者」「無症候保菌者」「Healthy Carrier」ですが、

当時は、その概念がよくわかっていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は島の隔離施設に隔離され、

身に覚えのない彼女は、裁判を起こしますが、裁判には敗訴。

だが、その後、料理の仕事につかないことを条件に

約3年後に施設を出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、メアリーは衛生局と連絡を取りながら

しばらくは洗濯婦など食品を扱わない仕事をしていました。

しかし、その後行方をくらまし、

数年後にチフス発生の施設で

偽名を使って賄い婦として働いていたことが発覚、

今度は25人が感染、2名が亡くなりました。

再び隔離施設に収容され、

今度は、それから23年間生涯そこを出ることはなかったといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この悲劇の本質はどこにあるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社会一般から見れば、

危険な病原菌をまき散らすと知っていながら、

偽名を使ってまで、賄い婦を続けたメアリーは

「恐ろしい魔女」と認識されるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とくにそのイメージは、そのことを誇張して書き立てた、

マスコミによって増幅されました。

1909年の新聞に載ったこのイラストが象徴しています。

「チフスのメアリー」と悪意のあるニックネームをつけられた彼女が

フライパンに入れているのは人間の頭蓋骨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また検査を拒否したり、フォークで抵抗したり、

なんといっても、消息をくらまし、偽名で調理人として働いていた、

ということは「悪意」を持っていることを示しているとも言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一方で、彼女は白人ではありますが、

貧しいアイルランド移民として差別されていた、という背景もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニューヨークには少なくとも100~200人程度の

健康保菌者がいたといわれ、

実際に名前と因果関係が確認され、

隔離の措置を受けた人もいましたが、

生涯を通じて出所がかなわなかったのは彼女だけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の頑なな性格もありますが、

彼女としては貧しいアイルランド移民であるがために

身に覚えのない冤罪をこうむっている、

という被害者意識があったものと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女のような身分では洗濯、掃除などの一般的な仕事よりも

料理賄人としての方が、はるかに高収入を得られ、

彼女自身も料理が好きで得意であった、ということもあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、何よりも当時の医学の状態では、

「健康保菌者」についてよくわかっていなかったことが多く、

医者としても、自信を持った正確な説明が、彼女に対してできず、

まして無学な彼女には、その事実がよく理解できなかった、

ということが考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の病理解剖で、

彼女の胆のうにチフスの感染源があったことがわかりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時の未熟であった医学の診断と治療の隙間に、

彼女は落ち込んでしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 伝染病に関して、公衆衛生的な問題と、人権の問題は

しばしば摩擦を起こします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハンセン氏病の患者さんは、

長年にわたって社会から酷い差別を受けてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エイズウイルスの蔓延が世界的に始まったころ、

同性愛者への偏見、中傷が数多くありました。

また、本来、日常の接触では感染しないウイルスであるのに、

エイズ患者に対する差別も多くありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、今回の新型コロナウイルスの場合も、

我が国の医療関係者や、その家族に対し

いわれのない非難が浴びせらることがあったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 チフスのメアリーは不幸でしたが、

症例としての彼女の存在は、医学界にとって大きな知見となり、

のちの感染症に対する診断、治療の進歩に寄与しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それとともに、我々は、チフスのメアリーから、

病気に対して正しい知識を持って、

感染症を決して差別の対象にしてはいけないのだ、

ということもまた学ぶべきでしょう。

 

 

 

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2020.06.25

感染地図

 新型コロナウイルス騒動で、

感染症や疫学関係の本が

目につきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何冊か読んだのですが、

これは以前4月のブログで書いた「コレラ」の本。

まずは、この本。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 150年前のイギリス、ロンドンで、

原因不明の病気「コレラ」が

糞尿に汚染された水を摂取することが原因であるということを

予測し、実証した2人の男の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人のジョン・スノウは無口な麻酔科医、

そしてもう一人のホワイトヘッドは地区の教会の牧師で

この無関係の2人が別々のルートで、

コレラの原因を探るうちにお互いの存在を知り、

最初は意見の対立もあるが、

事実に基づいた検証を重ねながら、

真実をつきとめる、というストーリーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 読んで思ったことは、やはりヒトヒト間の伝染病というのは

当然ながら、都市部で爆発的にはやりやすい。

しかも、衛生状態が悪く、いわゆる三密を強いられる

居住空間、生活空間を共有する貧困層に起こりやすい。

これは、今の新型コロナウイルスも同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、コレラが経口感染であり、

新型コロナウイルスが飛沫・接触感染であることからわかるように、

いや、それ以前に「病原性微生物」というものを知っている我々には

当然理解できることなのですが、

不衛生や密集や、ましてや貧困は病因ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドイツの細菌学者ロベルト・コッホにより

コレラ菌が発見されたのは1884年のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この物語の時代、1856年当時は、

コレラの原因は不衛生な環境から立ち上るニオイの中にある、

という「瘴気説」が正しいとされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 医者や学者や衛生局の役人が、

当時の常識である「瘴気説」をふりかざすなか、

仮説と証明を繰り返し、これをくつがえして、

その後、何千、何万人もの命を救ったこの彼らの功績は大きい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翻って現代の社会を見ると、

新型コロナウイルスに対し、さまざまな仮説や憶測、推論が

医学界のみならずマスコミやインターネットでも議論されていますが、

真実は、どこにあるかわからない、とも言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 150年前と比べれば、この2020年現在は

細菌学、ウイルス学、免疫学などの進歩は著しく、

さまざまな事実が明らかになってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、我々はウイルスのすべてはもちろん、

自分たちの体の仕組みのすべてさえ、

完全に理解しているわけではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時の知識ではまったく正しいように見えた「瘴気説」が、

実は誤りであったように、

我々も事実を見極める目や耳をもって、

さまざまな情報を吟味しなければならないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、本筋とは無関係なのですが、

18世紀のロンドンの医者事情がちょっと興味深かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それによると、医療行為を行う資格には3つあるそうで。

まずは薬剤師の徒弟になって修行し、

薬剤師協会の免状をもらってクスリを称する資格を得たのち、

いくらか現場経験を積んで独立開業し、

簡単な外科手術や歯科治療を行いながら、

効き目不詳(笑)のクスリを患者に与えるというもの。

もう少し野心があるものは医学校に入って勉強し、

王立外科医師会の認可を受けて正式な一般開業医、「外科医」になる。

で、これより上に医学博士という大学の学位があり、

これを取得すると外科医より上の「内科医」を名乗れることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「薬剤師」はともかく

「内科医」は「外科医」のさらに上のステイタスだったんですねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、今でも医師会なんかでは、

やっぱりワレワレ外科医より、

内科のセンセイが幅を利かせているような気が・・・。(^^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020.06.17

ファクトフルネス

NHKの「あさイチ」で紹介されたこの本、

アマゾンで注文したら、しばらく在庫切れでしたが、

先週、入荷し、手に入れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、読んでた本があり、先に妻によまれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと読むことができましたが、

これが、実に面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説以外の、こういったいわゆる実用書って、

あまり読まないのですが、これは読んでよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファクトフルネスとは

「fact」(事実)と「fullness」(満ちること)を

くっつけた著者の造語ですが、

要するに「データや事実に基づく(理解)」

というような意味です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最新の数字や統計の基づくデータに基づいて、

先入観を持たず謙虚に事実を認識し、

それによって世界を正しく認識しよう、

ということがこの本の趣旨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいかえれば、我々が過去の知識や、思い込みによって、

いかに誤った認識をしているか、

ということを教えてくれる内容です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読み進めるごとにいちいち腑に落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クイズ形式で、ファクトフルネスを読み解いていきますが

例えば、こんなクイズです。

世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この手のクイズ、問いかけは、

多くのニュース報道や、ドキュメンタリー番組、

ルポルタージュや、週刊誌、新書などでよく目にする、

常套的な手法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのほぼすべては、

(あなたが考えているより)現状はこんなに深刻なのです、

ということを強調するための問いかけなので、

普通、答えは最悪の事態、

この場合ならAの20%を正解に持ってくるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、視聴者、あるいは読者は、

Bの50%くらいかと思ったが、そんなに現状はひどいのか、

と感じ、インパクトを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとともに、ワタシが住んでる国は、

みんな予防接種をしているので、良かった、

と思うわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、このクイズの正解はCの80%。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、予防接種が受けられない地域もありますが、

それは、この10年、20年でどんどん減っている。

世界はあなたが考えているほど悪くない。

むしろここ最近で、どんどん良くなっている、

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのことを、イメージや、断片的な情報、過去の知識ではなくて、

最新の公正なデータを正しく読み解くことによって理解する重要さ

を説いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、そういった誤った認識に陥りやすい状況を

10通りのパターンに分けて、解説しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本を書いたハンス・ロスリング氏は

スウェーデンのお医者さんで、公衆衛生学が専門です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医者というところにも親近感がわきますが、

その語り口もユーモアとウイットに富んでいて

大変好感が持てます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この手法は、近年、医学の分野でよく言われる

「Evidence Based Medicine」のコンセプトを、

さらに拡大させたものといってもいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジネスマンにもジャーナリストにも政治家にも

そして、できればこの本にある「レベル4」の国々の人全員に、

ぜひとも読んでいただきたい名著です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とくに、新型コロナウイルスの世界的流行によって、

さまざまな情報がマスコミやネットからあふれる今こそ、

一人でも多くの人が、この本を読んで、

データを冷静に分析して、正しく現状を理解するスキルを

身につけなければいけないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020.01.12

耳鼻咽喉科医の本

 年末に本屋さんに立ち寄った際、

目についた本を2冊買ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いずれも耳鼻咽喉科の先生が書いた本で、

一般向けの本なのでパッと見あまり参考になることはなさそうだったけど、

患者さんから質問を受けることもあるので、

この手の本はなるべく目を通すようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ひとつは北里大卒の先生の

「肺炎がいやならのどを鍛えなさい」という本で、

大ベストセラーと帯にあったので買ってみました。

タイトルから何となく読む前から内容はわかっちゃうなあ・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一個は新書であったが、何となく気になって著者を検索すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シマッタ、この先生、アヤシイ医者であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 滋賀医大卒というのこのセンセイ、

たしかに耳鼻科の医者ではあるのだが、

例のホメオパシーとか波動療法などの

ダークサイド診療も堂々とやっている診療所でした。(>_<)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よく「健康」とか「爽快」なんていう雑誌によく出る類の医者かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あーあ、急に読む気が無くなった。

そうと知ってれば、買わなかったものを・・・・(+_+)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.11.02

海堂効果

 今年の我が家のマイ・ブームは

(いや、個人ではないのでアワ・ブーム?

そもそもマイ・ブームはすでに死語?)

何と言っても、海堂尊である。

 

 

 

 

 

 

 

 以前も書いたが、登場人物が別の話でもいろんな形で登場するので、

次々に読まなければならなくなり、

すっかり「海堂商法」にしてやられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 妻の読むスピードが速く、次々にアマゾンから本が来るので、

ワタシも頑張って、読んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とくにいろんなシリーズに登場する「白鳥捜査官」のキャラが秀逸で、

頭のカタイお役人や、いけ好かない医者に対する、

彼の歯に衣着せない頭ごなしのモノ言いは、まことに痛快である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホント、融通の利かない役人とか、

アタマの悪い医者は、世の中にいっぱいいますからねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この間、受診したおばあちゃん、

「熱が出て、ノドが死ぬほど痛かったんで、

近くの内科にすっ飛んでいったんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はいはい、それでなんて言われた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これは扁桃炎だね、といわれました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何か、検査しましたか?溶連菌とか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「インフルエンザの検査をして、出なかったので、この薬が出ました。」

と、出した紙には「クラリス4日分」と「解熱剤が1日3回」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 思わず、言ってしまった。

「バッカじゃねえの。」(@_@)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いかん、いかん。

海堂氏の一連の作品を読んでる方はワカルと思うが、

これはきっと「海堂効果、白鳥現象」だ。

ヤクザ映画見てきた人が、みんな広島弁になっちゃうみたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世の中にはこの程度の医者がゴロゴロいるが、

思ったことを正直に口に出しては、イケナイ。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.09.24

極北ラプソディ騒動。

土曜日に海堂尊氏のことで、予約投稿し、

いきなり友人のY氏から電話あり、

「図書館に極北ラプソディ、ありました。」

とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、すんません、入手できてまして・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、海堂氏の「バブル三部作」を呼んだのち、

ネットの情報では時代的には、次は「極北」シリーズだ、

というのがあって、まず「極北クレイマー」を入手して読了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、アマゾンで続く「極北ラプソディ」を注文しようといたら、

こんな状況。

文庫本が、軒並み1000円以上。(@_@)

しかも、+配送料。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新品は無く、みな、マーケットプレイスの「中古品」であるが、

それにしても、この値段は何だ、いったい何が起こっているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天ブックスで調べるが、新品の在庫なし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BOOKOFFでもないらしい。

BOOKOFFは日本中の在庫がオンラインで分かっちゃうみたいでスゴイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店頭在庫を探して市内の本屋さんも2,3軒回ったが、なし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、新装版に転換中で一時的に絶版になっているらしいが、

詳しいことはワカラナイ。

「極北クレイマー」はいっくらでも売ってるのだが、

「極北ラプソディ」のみが無い、というのが解せない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ひょっとして、海堂氏のことだから、

内容について厚労省から横やりが入り、当局によって差し押さえれられたか、

などという疑念も頭をよぎったりして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、マーケットプレイスに安い出品があったので、

すかさず注文したら、商品の手配ができなくなりましたので

ご注文をキャンセルします、なんてこともあり、

疑念が深まったとともに、さらに読みたい気分も煽られたのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かといって、定価より高い中古本を買うのもシャクにさわる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんてことがあったのですが、

その後、何とかさがしあてて、無事購入。

定価が756円なので、この値段ならまあ、いいでしょう、ということで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事、届きました。

キレイな本でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、一部の方には

大変お騒がせいたしました。m(__)m

図書館とは、気づきませんでしたが。

まだ、読んでませんが、今週学会があるので、旭川で読んできます。

ちょうど、北海道が舞台だし。

 

 

 

 

 

2件のコメント
2018.09.22

海藤尊氏の仕掛け

6月の耳鼻咽喉科臨床学会で、海藤尊氏の特別講演を聴き、

その直前にテレビドラマで「ブラックペアン」を見て以来、

我が家では「海藤尊ブーム」が続いている。

 

 

 

 

 

 

 

まず、「ブラックペアン」の原作「ブラックペアン1989」から、

3部作である「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」を読破。

ワタシが読み終わると、妻が奪い取るようにして読んでいく。

これらは「バブル三部作」と呼ばれるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに続く「極北クレイマー」を読んで、

次の「極北ラプソディ」を買おうとしたら、ナゼかこれが絶版である。

インターネット上でも町の書店にもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、これをひとまず置いておいて、

デビュー作である「チームバチスタの栄光」にとりかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本、「このミス大賞」になって、文庫本が出たとき

早々に購入していたのだが、ずっと放置していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを引っ張り出し、読むとともに、

テレビ版、映画版の「チームバチスタの栄光」も

ビデオで妻と全部見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当初から気づいてのが、海藤氏の一連の作品は、

各々に違う話なのであるが、同じ登場人物が繰り返し出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バブル三部作」を読んでいて、研修に来る医学生の田口先生が、

のちの「バチスタシリーズ」では医者になって主役になっている。

設定は「ブラックペアン」のほうが「バチスタ」より10年ほど後だが、

作品の発表は「バチスタ」のほうが先なわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、デビュー作の「チームバチスタの栄光」での

もう一人の主役である白鳥捜査官が部下と称して語る「姫宮」は

「チームバチスタの栄光」では登場しないが、

「極北クレイマー」では、重要な役で登場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺の人物の絡み具合は、読んでいて

「おおおー」とか「ええー」とか

驚嘆や納得や、何より「発見」の楽しみがあってタマラナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、何に似てるかというと「スターウォーズ」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナキン・スカイウォーカーが実はのちのダースベイダーだったり、

ケノービ老人が、若いころそのアナキンの師だったり、

ほかにもボバフェットやランドなど、

作品ごとに現在、過去をまたいで登場するキャラクターが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スターウォーズもいきなりエピソードⅣから始まって、

Ⅴ,Ⅵといったあと、前日譚であるⅠ,Ⅱ,Ⅲが作られたので、これも似てますね。

外伝があるのも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ海藤尊氏の作品は繋がっているのもあるが、

全体が一本の大河ドラマではないので、

ストーリーや設定にもある程度の自由度がある。

登場人物がシリーズ間でかかわりを持たないので、

知らない、気づかない、でも全く物語に支障はないが、

知ってるとそれなりに腑に落ちる「楽屋落ち」的テイストがあって、

この辺が、かえって発見や深読みのしがいがあって興味深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この「ヲタク心」をくすぐる海藤氏の仕掛けにまんまとハマり

多分、全部読むことになりそうな予感。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.08.28

読書感想文

今年のカレンダーを見ると8月31日が金曜日、

ということは曜日の関係で新学期は9月3日からになり、

小中学生はだいぶ得した感があるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

というより、この2日間に宿題を賭ける、

というケースも多いのではないかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大体、図画、工作と読書感想文が残ってたなあ、オレの場合。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読書感想文については「課題図書」ってのがあり、

本自体は夏休みの初めに読んじゃうんだけど、

感想文は全然書いてなくて、また読み直し、なんて具合でしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウェブサイトで「過去の課題図書」なんてのが出てきます。

最近は何でも分かってしまうのだ。

小学校低学年向け、中学年向け、高学年向けに

それぞれ2冊ずつ指定されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを見ると、結構読んだ本、覚えていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚えているのは1967年度からで、このときは小学校2年生。

第13回コンクールの課題図書のうち

感想文を書いたのは「びりっかすの子ねこ」。

その他「アグラへのぼうけん旅行」「橋の下の子どもたち」は記憶にあります。

「びりっかすの子ねこ」は、感想文コンクールで賞をもらったので確かですが、

あとの2つは中学年向きなので、あとで読んだか、タイトルだけ覚えているかですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一覧から翌1968年は「いたずらラッコのロッコ」

1969年は「太陽の子と氷の魔女」で書いたはずだが、

この2年はかすかにタイトル覚えているくらいで内容は全く記憶にないです。

他の本の記憶もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1970年、小学校5年生の夏は「ワシリィの息子」の感想文を書いて、

これは何かけっこういい賞をいただきました。

その年の課題図書のうち「まがった時計」「魔人の海」も覚えています。

「まがった時計」は、小学校中学年向きの課題図書なので

この時弟が小3ですから一緒に買って家の本があったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、入賞した年の本のタイトルばかりをよく覚えているのはなぜか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はた、と気づきました。

入賞すると自分の感想文が多分入賞作品集の本に載るので、

その本の他の感想文も読んだりするせいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1971年度は高学年向けは「千本松原」「天正の少年使節」、

たしか「千本松原」のほうで書きましたが、賞はとれなかったような。

前年に賞をとったため、担任の先生が気合い入れていて、

プレッシャーがかかった記憶が・・・。

小学校時代、ワタシは毎年担任の先生が変わっていましたが、

小学校5年生と6年生の時だけは持ち上がりでした。

感想文コンクールは落選しましたが、

その年、その後に書いた(書かされた)生活作文コンクールで

県の特選になったので担任の先生は大変満足だったようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中学校の課題図書は見ても全く覚えていませんが、

なんか感想文書いた記憶はあるんだけど、

課題図書ではなかったのでしょう。

ナマイキになってあまり先生の言うことも聞かなくなってたし・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この課題図書が始まったのは

1962年度の第8回読書感想文コンクールからだそうです。

本が売れるし、審査員も楽だし、今考えれば美味しいシステムだなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃は、読書感想文、大っキライだったけど、

今はブログで本や、映画の感想文を書くのは結構楽しい。

多分、宿題ではないから?。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この週末、読書感想文残ってる子供たちはけっこういるでしょう。

みんな、ガンバレー。(^.^)/~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.08.24

不死身の特攻兵

ちょっと前に読んだ本で面白かったのがコレ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日の朝日新聞に筆者の鴻上氏のインタビューが組まれていたので

これを取り上げてみることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 旧日本軍の特攻、いわゆる体当たり攻撃は

太平洋戦争における負の歴史であるが、時に美化されて語られることもあります。

特攻兵はすべて「志願」であった、お国のために喜んで死んでいった、

と平然と語る元上官もいたわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特攻した人たちは戦争の犠牲者というより、

体制の犠牲者といった方が良く、特攻を容認する、あるいは強要する

旧日本軍、ひいては日本国の「ムード」が悲劇を招いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、同じ日の朝日新聞の天声人語では

俳優の児玉清さんの疎開時代のエピソードが紹介されていました。

東京に空襲があったとの知らせに

自宅が焼けた子供の方が喜んで万歳をしたという。

これも「自己犠牲が国家の役に立つ」という「ムード」が

子どもたちに染みついていたためだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元来、日本人には集団のための自己犠牲を美徳とする概念がありますが、

これが、災害ボランティアなどとして良い方向に作用することもある反面、

本来の自分の意志や生き方を犠牲にして「忖度」しなければならない

負の方向に作用する状況も少なくなからずあるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鴻上氏も述べていたが日大アメフト部の一件は、

まさに支配されたムードの中での「志願の特攻」だったのだなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体育会やPTAや町内会、地方選挙や、サービス残業など、

この手の「集団への無言の帰属強要」は、現代社会の至る所にあります。

ワタシの最も嫌いなヤツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぜこの特攻兵は9回出撃し、生還できたのか。

読み進むと、引き込まれるとともに

日本人の持っているあやうさにも気づかされます。

大変面白いので、ご一読をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、この本に出てくる「99双軽」こんな飛行機です。

だいぶムカシに作りました。

低速、旧式でおよそ特攻には向かない機体ですが

こんな機種も特攻に使われていたんですね。

 

 

 

 

 

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2018.08.04

少年朝日年鑑

 小学校5~6年の頃好きだった本があります。

 

 

 

 

 

 小説や漫画ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 「少年朝日年鑑」という本です。

 

 

 

 

 

 

 

 本誌と付録の「社会化統計」の2分冊でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今はもう無いのかなあ。
 毎年発行され、その年のいろいろな出来事がジャンル別にまとめられていて
辞書みたいに「引ける」ようになってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「少年」というからには「大人の」やつがあってその少年版だったわけだ。
 特に好きだったのが分冊の「社会化統計」で、
山や川、海の様子などの地形から、気温、降水量などの気象状況、
工業、農業などの生産高や品目が、国内、世界とあらゆる品目に渡って網羅されていて、
見ているだけで楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 社会科の宿題にもバッチリだったんですが、
ヒマがあるとパラパラ眺めて、
「世界で2番目に高い山はK2っていうのか。」
「おー、ここではこんなもの作ってんだー。」
とか
「○○はこの地方が多いのかー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発見と感動の連続でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんといっても、圧倒されたのは
「アメリカ」のすごさです。
 自動車、機械、飛行機何をとっても第1位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本は高度経済成長が達成されつつありましたが、

その差は歴然でした。

唯一「造船業」だけが世界一だったことは覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、日米自動車摩擦が起きたり、

日本企業がバブルでばんばんアメリカに進出した時はマジかいな、と思ったもんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネットで探したら、ありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1970年版はまさにワタシが小5の時、手垢がつくくらい読んだヤツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネットの古本屋さんで5000円、

欲しいけど、ちょっと高いなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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医療系をまとめました。
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