ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2017.05.08

テレビ東京の取材を受けました

 

 大型連休が終わり、また「日常」がはじまる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかも今月は学校検診月間で、ほとんど昼休み無し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、今日の午後はなんとテレビ取材。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テレビ東京のニュース番組「ゆうがたサテライト」の取材が当院へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 厚労省の抗菌薬の使用ガイドラインの公表にともない、

耐性菌増加による中耳炎難治化のコメントを求められました。

今回も音楽ネタではなく、「本業」の方でした。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突発的な臨時ニュースが無い限りは、

明日5月9日火曜日 午後4時54分からのニュース番組「ゆうがたサテライト」で

おぐじびがちょこっと出るかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出たとしても数分間なので、見逃すな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 臨時ニュースがあると、吹っ飛んじゃうので、

くれぐれも北朝鮮がミサイルなんか飛ばしませんように・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017.03.09

マスコミと医療番組

 

NHKの「ためしてガッテン」で、糖尿病に関する薬の使用法で、

不適切な内容があり、番組が謝罪したそうですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

内容はここでは詳しく触れませんが、テレビの医療番組はどうも胡散くさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番組制作サイドとしてはともかく視聴者に

「へえー」「マジ、知らなかった―」「えー、ビックリー」「そんなことがあるのー」

といわせたいので、まずサプライズありきで番組を作るのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、事実を誇張し、歪曲してでもナントカ「盛り上げ」なければいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつてあったみのもんた氏のお昼のテレビはその最たるもので、

それはそれはヒドイ内容であったが、

今回の件もそれに類似したケースで、

NHKだからさらに問題視されたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さきの週刊現代もそうだったなあ。

医者に出されても飲んではいけない薬」「週刊現代、まだやってる

最近は週刊ポストも目薬とかやってるようですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ともかく、マスコミはコワイ。

以前ワタシがNHKのクローズアップ現代に出演した時も一番心配したのは

自分の発言が、こちらの言いたいこととは違う方向に

製作サイドの「演出」に利用されてしまうのではないかということでした。

NHKのテレビ取材がありました」「クローズアップ現代放送されました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この取材前にはその点をかなりディレクターと話し合い、

取材時にこんなことを話してください、といった要望も、

そこまでいうと、それは事実とは違ってきます、と断ったコメントもありました。

収録後も正しい内容になるようにメールや電話で頻繁にやり取りしました。

結果、こちらの意図がほぼ正しく反映されていて良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際、テレビやマスコミにはしばしばトンデモ医者が出てますので、

それだけは避けたいと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいうえば、昨日の新聞取材はどんな記事になるのかしら・・・・。

急に心配になってきたりして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1件のコメント
2017.02.27

中耳炎の子供の旅行についてのご質問

 

はじめまして。8か月の男の子の中耳炎の事でご相談させてください。
先週急性中耳炎が再発し、かかりつけの耳鼻科医に、

「次に急性中耳炎が再発したら1か月以内に飲める抗生剤はもうない、点滴入院になる」

と言われています。

3月に海外旅行へ行く事が決まっているのですが、

旅行先で急性の中耳炎になったらどうしたらいいのでしょうか。

耳鼻科医に聞いても、飲める薬はない、というばかりです。

高熱が続けばもちろん帰ってくるつもりですが、

現地ですぐに小児科医に見てもらうことができるかわからず、

帰ってくるまでの9時間のフライト中も解熱剤を飲ませるくらいしかできないのでしょうか。
今回の急性中耳炎は治っても、

次に飲ませる薬がない状態は旅行は諦めた方が良いレベルでしょうか。
今までの中耳炎歴

生後3か月 RSウイルスから急性中耳炎になる ワイドシリン1week
生後5か月 急性中耳炎 ワイドシリン1week→メイアクト1week
生後6か月 急性中耳炎 メイアクト1week
生後7か月 2/3急性中耳炎 ワイドシリン1week→メイアクト1week
2/13 両耳チューブ置換
生後8か月 急性中耳炎 オラペネム1week

 

初めて中耳炎になって以来、滲出性中耳炎になり、治ってもすぐなる状況でしたので

チューブ置換施術をしました。

4歳の兄弟児がおり、上の子は保育園に通っています。

家族にタバコを吸う人はおりません。授乳中です。
旅行までの期間、風邪をひくと厄介なので保育園は休ませようと考えています。
3月で育休が終わってしまうため、家族旅行は諦めたくないのですが、

薬がない状態ですので心配はあります。

中耳炎の診断だけで本人はいたって元気で、

今までの中耳炎も熱はほとんど出ず耳を手で触っているくらいの症状でした。

病歴から、薬が効かない1か月の間の旅行は諦めた方がいいのでしょうか・・・。

アドバイスよろしくお願いいたします

 

 

 

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というご質問をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

RSウイルスからの中耳炎がきっかけで3か月からなるとさすがに大変ですね。

 

 

 

 

 

 

 

このケースは抗生剤についての質問ですが

抗生剤の使用はワイドシリン⇒メイアクト⇒オラぺネムと

まさにガイドライン通りの「王道の」使用法です。

常に誠実な先生だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ガイドラインでは内服はたしかにオラぺネムが最後で、その後は点滴入院等になっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、この場合、大きなポイントは

すでにチューブ留置済み、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性中耳炎の症状で最も困るのは発熱、耳痛。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、中耳内に膿が貯留して鼓膜が腫脹することにより起こる症状です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼓膜が破けて耳漏が出てしまえば、痛みや熱はとりあえずおさまります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チューブが入ってるということは、すでに穴が開いた状態なので、

急性中耳炎になっても痛みや熱は出ないでいきなり耳漏が出ることがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行機に乗ると気圧の変化だけで起こる「航空中耳炎」という病態もありますが、

これもチューブが入っていれば回避できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、もう一点。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チューブが入っていると点耳薬が使えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼓膜は「防水」なので通常の急性中耳炎に外から入れる点耳薬はほぼ無効ですが、

チューブが入っていれば中耳に直接抗生物質が入れられるので大変有効です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

局所でクスリの濃度が高まるので内服よりはるかに強い抗菌作用が期待できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、入院以外の治療法がないわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、解熱剤と、ハナの薬は持って行くとしても、

やはり点耳薬や、抗生物質は現場の素人判断ではやめた方がいいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、この子は保育園に行ってるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文脈からはっきりしませんが、もしそうなら

保育園に預けている環境より、

家族がずっと付き添っての旅行の方がはるかに中耳炎を起こすリスクは少ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、行き先がロシアや北欧だとちょっとアレですが、

ウチにかかっている保育園児の反復性中耳炎の0歳児が、

家族とさっぽろ雪まつりに行って来たら難治性の中耳炎がすっかり良くなっていたという例もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、チューブの状態や、検出された菌の種類、

本人の体力などの面がわかりませんので、

これ以上のことは申し上げられませんが、

主治医とよく相談したうえで、

家族もそれなりの準備と心構えをもって決める、というところでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何もなくても、0歳児連れの旅行は大変ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3件のコメント
2017.02.09

生後間もない子の中耳炎

 

先日の質問は耐性菌のお話でしたが、

最近経験した耐性菌の中耳炎のお話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市内の小児科の先生から紹介になった3か月の赤ちゃん。

発熱と耳漏です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3か月ですと中耳炎を起こすことはまれで耳漏があっても中耳炎ではなく、

耳垢がお風呂の水で流れ出たもの、なんてことが多いのですが・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

診ると、鼓膜が破裂し、耳漏が多量、外耳道の後上壁も腫れ腫れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早速、上咽頭と、耳漏の培養をとり抗生剤を開始。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重症なのでメイアクトを量を増やして飲んでもらいました。

想定していた起炎菌は肺炎球菌。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが、症状が改善しない・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外耳道は腫脹し、鼓膜も全貌が見通せない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肺炎球菌の耐性菌を考え、培養結果を待たずに3日目に抗生剤をオラぺネムに変更。

オラペネムは、最強の抗生物質で中耳炎の切り札的な薬。

通常はまず使いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、所見は改善しない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱は下がり、鼻汁も減ってるのですが耳の腫れと耳漏がとまりません。

全身状態は悪くないのですが、なんせまだ3か月、

入院すすめるかどうしようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時、耳漏培養の結果が届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うおーMRCNSかー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MRCNSはメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のことで、

弱毒菌で皮膚に常在することも多いが、通常の抗生剤が効かない。

しかし、通常は菌交代の場合を除きいきなり中耳炎の起炎菌となることはまずありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の株もペニシリン系、メイアクトを含むセフェム系も全滅で、

おまけにオラペネムにも耐性でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、幸いなことにキノロン系と言われるグループの薬には感受性でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのため、その日から抗生剤をオゼックスに変更。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが劇的に効いて耳漏停止、外耳道の腫脹もみるみるひいて、

数日間で鼓膜所見もほぼ正常化しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上咽頭からの培養は肺炎球菌、普通の中耳炎の菌でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、中耳炎によって起こった炎症が、

外耳道のMRCNSの増殖を引き起こし2次感染的に悪化したのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしくは、最初から外耳炎からの中耳炎だったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少なくとも最初のメイアクトの投与がむしろ症状を悪化させた可能性はあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3か月くらいだと1歳以上では考えられないような菌や、感染形態を起こすので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菌検査は重要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、今度は1カ月の赤ちゃんの中耳炎が

別の小児科から紹介になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自壊して耳漏が出て、熱も下がっていたので、とりあえず培養をとり、

抗生物質なしで経過を見ようとしたら、

いきなりその晩に40℃の熱発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メイアクト投与で解熱、中耳炎も次第に改善。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は通常の肺炎球菌でした。

もちろん肺炎球菌ですからクラリスなどのマクロライドはききませんが

セフェムは感受性でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤ちゃんでも1歳近い子と違い、生後間もない子は

抗生剤によって細菌叢がすぐ変化するので慎重な見極めが必要です。

そして、乳様突起炎や髄膜炎を起こすこともあるので全身状態の観察も重要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ中耳炎でも、きわめて「精密な」治療が要求されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017.02.07

耐性菌による耳漏

 

 コメント欄に投稿ありました。

 

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 子供の中耳炎で困っており、調べるうちにこちらへと行き着きました。
御多忙の所、恐縮ですがどうぞよろしくお願いします。

5歳5ヶ月の娘
2歳0ヶ月より滲出性中耳炎で投薬治療。
改善が見られない為、3歳11ヶ月で両側にチューブを全身麻酔下で入れ、
その際アデノイドも切除。
経過良好でしたが、5歳0ヶ月より左側急性中耳炎後より、
耳だれが止まらず5歳3ヶ月で左側チューブは除去。
チューブ除去後も耳だれは止まらず、
5歳4ヶ月で入院し1週間点滴で抗生剤投与しました。
入院点滴投与後、ようやく耳だれは止まりました。
しかし、退院1ヶ月で左側耳だれ再発。
細菌培養でMRSAが検出され現在クラリス投薬中。
また、自宅でも毎日生食で耳洗浄しております。

かかりつけ耳鼻科では、これまでの経過から、投薬で改善が見られない場合、
また入院点滴投与と言われております。

今後、再発のたびに入院は24時間付き添いが必要な為家族の負担が大きいですし、
何よりも風邪を引くたび入院では先が見えません。
就学すれば、休むのも心配です。

また、現在の耳だれの量はそれ程多くありませんが、
入院前は1日に何度かティッシュで拭かなければ追いつかないほどの量でした。
聴力等の発達への影響も心配です。

この様なケースの場合、やはり毎回の入院点滴投与しか治療法はないのでしょうか?

現在はかかりつけ耳鼻科と市立病院に受診しておりますが、
セカンドオピニオンを大きな病院等で受けた方が良いでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。

 

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 耐性菌ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 MRSAとは「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」のことで

1990年代から抗生物質の効かない菌として問題になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょうど、今日の朝のNHKのニュースでも特集が組まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 チューブ留置後の耳だれからMRSAが出たらどうするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 MRSAの中にはペニシリン、セフェムが効かなくても、

ニューキノロン系に感受性があるものがあるので

感受性を調べ、効くようであれば使うわけですが、

おそらくこの場合はニューキノロン系にも耐性だったのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 チューブを抜く、というのは重要な選択です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 チューブの周りに細菌がバイオフィルムを作り治療を困難にする例は少なくないからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合もチューブは抜去されていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、入院しておそらくは強力な注射剤の点滴で中耳から菌が無くなったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、退院後1カ月でまた耳だれ、MRSAが検出。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで確認したいことは鼓膜穿孔が閉じたのか、残存してるか、という点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いったん、鼓膜穿孔が閉じたのなら、中耳に菌が残っていたので、

また、入院の可能性は高いかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穿孔が残っていたのなら、外耳道からの感染です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぜなら、中耳は無菌的な場所ですが、鼓膜からこっちの外耳はもともと菌がいる場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえ、入院して注射点滴しても外耳道には必ずMRSAが残っていると考えた方がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 MRSAは外耳道に常在してもそれだけでは病気を起こしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鼓膜穿孔を通して外耳道の菌が中耳に感染を起こすことは主として

水が入る場合と耳掃除による場合です。

鼓膜穿孔があれば中耳から無菌的な浸出液があり、

それがまた外耳道の菌とともに中耳に流れ込んで感染、

という可能性も考えられなくはありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 病原菌に抗菌薬が効かない場合、抗菌薬の使用は他の菌を殺菌し、

耐性菌の増殖を助けることになりかえって病状を悪化させます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、推奨されるのは「放置プレイ」(!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 MRSAはもともと他の菌に比べて繁殖力の弱い菌のため、抗生物質をやめると

他の菌が増殖をはじめ、MRSAの縄張りが減っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく様子を見て、菌の検査を採ると別の病原菌が生えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その菌に効く抗生剤で再治療、という手段に出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 局所の洗浄、清拭はもっと大事な治療です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合、消毒薬や抗菌剤を使ってはいけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 粘膜の再生を妨害したり、白血球などの免疫細胞の作用を減弱させることがあるので、

生理食塩水がおススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 要は、相手の威力をそぐのではなく、こちらの防御力を高める、という発想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合も生食で洗浄されているようでいいのですが、

どのような方法でされているかわかりませんが、自宅では手技的に難しい面もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 できれば、耳鼻咽喉科で顕微鏡下に洗浄をするのが理想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自宅でする場合はくれぐれも「愛護的」に行ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大病院に行っても有効な治療があるとは思いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かかりつけ医に頻繁に様子を見てもらい、

お子さん自身の抵抗力、睡眠とか栄養、風邪をひかないなどの管理が重要だと思います。

 

 

 

 

 

4件のコメント
2017.01.28

乳児の中耳炎のサイン

 

急性中耳炎の症状といえば何と言っても耳痛である。

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくハナが出てたんですが、昨夜、急に耳を痛がったんです、

今朝は痛く無いっていってるんですけど、

などということで発見される中耳炎が最も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 コレは「耳が痛い」ということが表現できる年齢以上の子供の場合だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近多い乳児の中耳炎では、「耳が痛い」といえないので、

偶然発見されることはけっこう多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱があって小児科にかかってたんですけど今朝見たら耳の入り口が汚れてるみたいで、

などと受診するケース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合は中耳炎が進行し、鼓膜が自壊してミミダレが出てはじめて親が気づき

耳鼻科に連れてくるというパターン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪で小児科で治療してたんですがなかなか治らないので、

と耳鼻科を受診すると中耳炎になっていて、

ビックリ、熱の原因はコレでした、というパターン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳児の場合にはこれが最も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 中耳炎も何回も反復するとお母さんが母親の直感で見抜くことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨夜、異常な泣き方をし、今朝もどうも様子がヘンなので来てみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 などというと、いきなり「ビンゴ」のことは割と多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小児科で中耳炎はないといわれましたが、

どうもおかしいのでと、連れて来たらやっぱり中耳炎、というツワモノもいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、子供の、まして乳児の鼓膜所見を正確に取るのは

耳鼻科医だって研修医には難しいので、

小児科医にそれを求めるのは酷であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供が、よく耳を触るので来てみました、というお母さんも多いが、

これはたいがい関係ない場合が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤ちゃんは眠くなるとよく耳を触るものなので「耳を触る」はそれほど重要なサインではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とくに急性中耳炎は腫れてくるときは痛いが、

その後は激痛はなく、言葉でちゃんと表現できる小学生が、

「耳はもうなんでもない。」

といって診たら爆発寸前まで腫れてる、ということは珍しくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳児で中耳炎を疑うサインとしていつも4点を説明している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ①ハナがドロドロで何日も続く

 ②ハナはたれないがタンがらみのセキが寝入りばな、起き抜けに多い

 ③セキ、ハナはともかく、熱がある、ことに夜になると上がる

 ④夜中やお昼寝の時に1時間近く異常な泣き方をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中耳炎を1回でも起こしたことのある赤ちゃんは、

このどれかがあれば耳鼻科を受診すべきです、と説明しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱だけの場合もインフルエンザや溶連菌感染症は耳鼻科の方が診断が早いし、

手足口病、ヘルパンギーナや川崎病など特徴的な所見は耳鼻科医が見つけやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな説明をいつもしているのだが、今日来た赤ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんが、なんかしきりに耳を触るので来てみました、という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 耳さわるのは、そんなに関係ないんだよねー、などと思いながら耳を覗くと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 がびーん、風船上に腫れた鼓膜が爆発寸前でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、この子は、中耳炎の治療途中で、

前回鼓膜の向こうには滲出液がまだ半分残ってたんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母の直感、あなどりがたし。

 

 

 

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2017.01.21

さらに長い質問

 

何度も恐れ入ります、抗生剤の処方について追加で質問させて下さい。
かかりつけ医からはこの滲出性中耳炎は細菌感染ではないから抗生物質は必要ないと言われました。

セカンドオピニオンでは鼻水を完全に止めてから切開しましょうということでワイドシリンとムコダインの処方でした。
そこで、質問です。
よく先生のブログでも抗生剤の使い方について記載がありますが、
・先生でしたらこのような滲出性中耳炎に抗生剤を使いますか。
・セカンドオピニオンの医師の話だと、最悪 春まで抗生剤を飲み続けることになりそうだが、そんなに長く服用していいものか。
もしよければご教示願います。何度も申し訳ありません。

 

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 ということで、続編。

 

 

 

 

 

 

 

 滲出性中耳炎には抗生剤は必要か?

 

 

 

 

 

 

 

 答はイエスでもありノーでもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、おさらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 中耳とは鼓膜の向こう側のスペースで、空気が入っており、無菌的な場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方鼻腔はハナの中のスペースで常に細菌がいる場所。

病原性を持つ菌がいる場合も持たない菌がいる場合もあるが、

仮に肺炎球菌やインフルエンザ菌などの病原性を持つ菌がいたとしても、

特に病気を起こしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり、それは「常在」であり「感染」ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この「菌がいる場所」と「菌がいない場所」が耳管を通じてつながってるという構造です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 急性中耳炎とちがって滲出性中耳炎の状態では中耳には

菌はいないか、いても増殖はしていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、最初の先生の意見は正しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、中耳の滲出液が排出されないのは、ハナが多くて耳管がうまく開かないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのハナの細菌を減らすために抗生剤を使いましょうという

2番目の先生の考え方も正しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 ということですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにワイドシリンなどの殺菌的な抗生物質を春までなんて長期間にわたって使い続けることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 おそらくB先生は適当なところでマクロライドの少量長期療法を考えているでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラリスやエリスロマイシンのようなマクロライド系といわれる抗生物質を

通常の半量以下の量でのんで、副鼻腔炎などの慢性の炎症を治療する方法があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合は菌をやっつける閾値以下の量ですので、

抗生物質としての使い方ではなく、どちらかといえば漢方薬的な使い方になり、

長期の内服が可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初の先生はそれを漢方薬でやろうとしてたようですから、基本的には考え方は一緒です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あくまでも実際に診察してない「第三者的な見解」ですので、

よく先生と話しながら根気よく治療してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

3件のコメント
2017.01.20

長い質問

 

こんにちは!初めまして。

中耳炎のチューブ留置について年末から悩んでおりましてこちらのブログと毎日にらめっこしてます。

お忙しいとは思いますが、ご相談に乗って頂きたくコメントしました。

もしよければご教授下さい。

 

年末に3歳の息子がアデノにかかり、40度を超える高熱が続いたあと両耳急性中耳炎に。

12/27にかかりつけ来院し切開して処方はオゼックスとムコダイン。

年明け、ささやき声の検査を自宅ですると全く聞こえておらず1/5再来院。

鼓膜の検査?は全く波打っておらず、両耳滲出性中耳炎と言われ、そのまま切開。

処方はクラリスとムコダイン。鼓膜が閉じるとまた液がたまり、そのまま今日まで何も改善していません。

今まで軽い滲出性中耳炎や夜も眠れない痛さの急性中耳炎にかかったことがありましたが薬や一回の切開で治っていました。

切開の経験は4,5回。2月上旬までに改善しなければチューブと言われました。

クラリスのあと、小青竜湯と越婢〜の漢方を飲んでました。

 

今日、違う耳鼻科でセカンドオピニオン。

今は時期が悪いのもあるのでとりあえず薬で様子見てチューブは4月まで待ってもいいのではとのこと。

漢方は中止、ワイドシリンとムコダインを処方されました。

レントゲン撮影と鼓膜の動きをチェックした結果、鼻水は出ていないが奥にまだあるのでそれが耳に入っているとのことでしたが

息子はハナ呼吸もできていて鼻が通っている印象なので、本当に?と思ってしまいました。

かかりつけでは、鼻水はあまり出ていないので、

年末の急性中耳炎がひどかったからその後遺症で耳管機能がうまく働かなくなり

こうなったのではと言われました。

レントゲン撮影はしてません。

 

長々とすみません。

なが!って言われそうです。

ごめんなさい。質問は
1.先生は滲出性中耳炎の患者さんの治療でどれくらいの期間を目処にチューブ入れていますか。
2.鼻水が出ておらず、鼻も通っているのに奥に溜まってるなんてことあるんですか。
3.先生でしたら今回の状況ですと、どういう判断をされますか。

以上です。

お忙しいところ駄文長文で失礼致しました。

もしよければ、ご回答よろしくお願いします。

 

 

****************************************************************************************************************************

 なが!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 子供の中耳炎は何が心配って出口が見えないのが心配です。

 

 

 

 

 

 

 

 まず、急性中耳炎のあとに滲出性中耳炎の状態になるのはごくフツーのことですから、

1カ月やそこら水がたまってることはざらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 鼻水出てなくても中耳炎後の耳管機能の低下や、滲出液の粘稠化によって、

滲出液が排出されないことはよくあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、ハナが全く出てない、と思われても、

前にたれないだけで奥に詰まっていて耳管開放を妨げてることも良くあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 チューブの時期はそれまでの反復の頻度・程度、子供の年齢、

鼓膜切開時の鼓膜の薄さや滲出液の状態、

その時の季節(夏か冬か)

花粉症や、喘息、副鼻腔炎などの合併症の有無、

場合によっては親の態度(!)

などにより変わってくるので一概には言えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般的には急性中耳炎後でも1カ月を超えて滲出液の減少がない場合には、

鼓膜切開をまずしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、鼓膜切開孔の閉鎖と同時に滲出液が溜まってしまう場合には、

少し治療を続けて抜けなければ再度鼓膜切開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それ以上繰り返す場合にはチューブ留置を勧めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のケースは最初の急性中耳炎の鼓膜切開はカウントしませんから、鼓膜切開1回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 再度貯留してますので、このまま治療を続け、1,2か月改善がなければ

ワタシならばもう一回は鼓膜切開で行きたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2番目の先生が言うように今は冬場で時期が悪い、というのも確かにありますので、

4月まで待つ、というのはその辺を考慮したところでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、かかりつけの先生が今度ダメならチューブ留置、と言ったのも

今までの中耳炎の治療の感触から、難治化してきた実感があり、

それなりの判断を下したものかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、正直、ワカリマセン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただどちらの先生も、先を見据えた治療をされてるようですので

大きな間違いはないように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 答にならず、スイマセン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 投稿したら、もう一個質問来てました(汗)。

 こちら明日回答します。

 

 

 

 

 

 

1件のコメント
2016.05.02

鼓室チューブの抜去

 

次男が約1年2か月前にチューブを左耳に入れました。
毎月一度定期検診へ行ってました。現在6歳5ヶ月になります。
この3月の検診で、このままではチューブが外れないから入院施設の整った病院でアデノイドの手術をしてもらってほしい。とのことで、紹介状をもらって行きました。
しかし、そこの病院で言われたことは、扁桃腺は、確かに大きいけれど、10歳までは大きいのが当たり前で、子どもはいびきもかく。チューブを外せない理由がアデノイドを取る要因にはならない。
といったような内容を言われ、手術を勧める感じは全くありませんでした。
睡眠時無呼吸症候群や扁桃腺による熱が年に3回以上出る場合等、
生活に支障があるときに積極的に行うとの説明を受けました。
セカンドオピニオンとして、別の耳鼻科にも行きましたが、同じようなことを言われ、
アデノイドの手術をする場合は、チューブを入れる時に同時に行う。今しなくてもいいような…
かかりつけ医を否定するわけではないけど、僕ならしないかな。
と言われました。
この2人のドクターの意見を聞いて、手術はしない方向で考えてますが、
チューブを除けるために手術を勧めたかかりつけ医に行かないといけないのが憂うつです。
かかりつけ医を否定してるようで、言いづらいのもあります。
先生の場合は、どう考えますか?
どちらの意見も間違いではないのかもしれませんが、手術はしなくて良いのならしたくないのが本音です。

 

************************************************************************************************************************

 うーん、これは・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 難しい問題のような、簡単なような。

 

 

 

 

 

 

 結局、チューブもまだ抜いてないんですよね?

 

 

 

 

 

 

 アデノイドを見てないから何とも言えませんが、

やはり、チューブを抜くときにアデノイドの手術をするというのは????です。

 

 

 

 

 

 

 

 1年2か月チューブはいってたんなら、まず抜いてみて、

その後、アデノイドの手術が必要かどうか考えても遅くないような・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 なぜ、かかりつけ医は手術を勧めたのか?

 

 

 

 

 

 

 一つ、すごくシンプルな回答は、その先生が外来でチューブを抜きたくない場合。

 

 

 

 

 

 

 

 この間も、東北地方のどっかに住んでるときにそこでチューブを入れたお子さん、

こちらに引っ越してきて他の耳鼻科にかかっていたが

チューブ抜くといわれていた時期になったのでチューブを抜いてもらいたかったが、

その話を持ち掛けても、その先生が話に乗ってこないので来ました、という方がいました。

 

 

 

 

 

 

 通常、チューブは外来で抜きますが、多少のテクニックも必要で、

特に子供の場合はやりたがらない先生もいます。

 

 

 

 

 

 

 

 技術的な問題なので、その先生の医学的な知識とは別なのですが、

やはり、耳鼻咽喉科医が外科医である以上、そういった問題は発生します。

 

 

 

 

 

 

 

 医者としてのプライドもあるので、なかなか「できない」とは言いづらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 例えば「鼓膜切開」は耳鼻咽喉科の日常の外来でごく普通に行われる「小手術」ですが、

それすらやらない(できない?)先生もいるという話も聞いたことがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、訊くのも失礼なので確かめようがないですが。

 

 

 

 

 

 

 

 最初に紹介された病院に行って、チューブだけ抜いてもらっちゃえば?

 

 

 

 

 

 

 

 

 手術するしないは、たとえ紹介状があったとしても、手術をする医者側の判断ですから、

そこで、チューブだけ抜いてまず様子見ましょう、といわれたということなら角が立たないのでは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシも2人の先生がじっさいに診察して判断したなら、

アデノイドの手術は少し待ってからでもいいような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 でも、最初の先生が全然違う、

ワタシの思いつかないようなもっと深いことを考えてるかもしれないので、

この議論が全く的外れな可能性もあり、わかりません。

責任は持てませんので、参考程度でゴメンナサイ。

 

 

 

1件のコメント
2015.11.18

「クローズアップ現代」放送されました。

 

 今日は何とか7時半までに診察を終わらせたい。

 

 

 

 先日取材のあった「クローズアップ現代」の放送日なのだ。

録画予約はしたけど、ナマで見たいなあ。

 

 

 

 

 ということで、200人くらい来院あったがなんと7時28分に終了。

ソッコー帰ってテレビつける。

ちょうど天気予報であった。

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 お、始まった♪

 PB170006  

 

 

 

 わ、いきなり出た。

 PB170008

 

 

 

 ディレクターの方から当日メールいただき、

前半部に出ますみたいな連絡は受けてましたが。

 PB170020

 

 

 

 

 けっこう出てます。

 PB170024

 

 

 

 今回のテーマは「耐性菌」。

 PB170011

 

 

 

 事前取材を含め、2日にわたりかなり多くのインタビューを受けた。

 PB170038

 

 

 

 その後もディレクターの方とメールでもやり取りしたり、電話での質問にも答えたりした。

その甲斐あって、ワタシの意見がきちんと反映されていたように思います。

 PB170041

 

 

 

 それにしてもこんなにどアップになるとは・・・・。

そうか、この番組名は「クローズアップ現代」(^-^;

 PB170043

 

 

 

 このシーンはやらせではありません。

反復性中耳炎のお子さん、

今日は治ってるでしょうと思って診てみたら中耳炎が再燃してたので

思わず間抜けなセリフを言って全国放送されちまった。

 PB170030

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 鼓膜切開のシーンも出ました。

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 うーん、でもハズカシイ。名前でてるし。

  OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

 

 

 

 薬局のショーグン様も出てました(^O^)/

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 メインのこの先生の話もとてもよかった。

(バックにオレ映ってますが)

 PB180004

 

 

 

 

 

 医療番組っていうと、視聴者に「えーっ」といわせるために、デフォルメが多くて

医療サイドからすると「?」な作りが多いので、実はけっこう心配していたのだ。

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 今回、非常にまじめな作りで、いろいろお話した甲斐があったと思います。

なんせ、放送前日の午後まで電話かかってきて「教えてほしいことがあるんですけど・・」

なんてことがあったのでギリギリまで編集してるんだなあと思いました。

(オレの講演会の発表と同じだ。(^^)v)

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 ともかく、そんなわけでNHK出演しちゃいました。

「クローズアップ現代」、良い番組だと思いました。

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 オレがNHKに出るとしたら、ゼッタイ「BSオヤジバトル」だと思っていたが、まさかの医療番組でしたね。

 

 

 

 

 え、一番出てみたい番組ですか?

 

 

 

 

 そりゃもちろん「紅白歌合戦」ですがな。(^O^)/

 

 

 

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