ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.05.20

忙しい日

 月曜日は忙しかったなー。
 午前中が1時10分までかかったが1時半から養護学校の検診。
現地まで20分以上かかるので、昼メシ抜きで看護婦さんと車で行く。
 養護学校の検診は人数は少ないが、手間がかかる。
 なんせ半分は車椅子やストレッチャーだし、20パーセントは病棟まで往診だ。
 去年も書いたけど、ここで
「ハイ、耳垢。耳鼻科行って取ってもらって。」
と、いうわけにはいかない。
養護学校の健診
 人工呼吸器ついて、寝返りもうてないような子が、耳垢とリに耳鼻科にかかれるわけは無い。
 今年も、鉗子やら異物鈎(耳用のフック)やら、持ち込んで無料の耳垢とりサービスです。
おかげで、健診でひっかかった子はナシです。
 3時に健診が終了後、即座に病院にとってかえし、午後の外来。
 これが、ナゼカ混んでる。
 昼メシ抜きで腹へったなー、と頑張って延々と続く外来をこなし
終わったのは午後8時半近く。
 その後、風呂に入ったり何だかんだで11時過ぎにやっと夕食。
「ああー、疲れたー。いただきまーす。」
と、冷蔵庫から出した缶ビールを開けようとすると、いきなり病院の電話が・・・。
 げげげ、と思ったが、しょうがない。
 3歳の子供の耳痛、発熱。
太田の人で、近くの耳鼻科はどこもつながらないので、足利までかけたらしい。
解熱鎮痛の座薬があるというので、
とりあえずそれ使って明日耳鼻科受診でも大丈夫です、と説明するのだが
どうしても診てほしい、という強い希望で、診察することに。
 とりあえず、缶ビールを冷蔵庫に戻し、代わりにノン・アルコール・ビールを出してくる。(涙)
 結局、太田の伊勢崎よりの方から来た患者さんを診たのは、
12時15分前で、診察が終わって本物のビールが飲めた時は日付が変わってました。
 グイッと飲んで、やっと一息。
あー、明日も健診があるのかー。
いや、今日でした。

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2009.05.17

パス・サッカーの進化


 巷では耳鼻科の学校検診が始まって、
学校で病名のついた受診用紙
(この紙、足利市はなぜか黄色い紙なので、私はこれをイエロー・カードと呼んでいる)
を持った子供たちが、病院にたくさんやってくる。
 大体普段具合が悪いわけではないので、受診は土曜日に集中する。
 ホントに治療が必要な子も多いが、なかには何でこれつけたの?というような病名もあり、
「ったく、この程度でイエロー出すんじゃねえよ。オマエは岡田か?」
などと心の中で叫んでしまう場合もあったりする。
 さて、そんなわけで、午後2時の埼玉スタジアムに間に合うわけも無く、
それでもテレビ観戦は何とか生で見たいと
午後1時50分にやっとこさ診察を終わらせてテレビの前へ滑り込む。


  2009年J1第12節
   浦和レッズ   0-0   ガンバ大阪   (埼玉スタジアム2002)
      (前半   0-0)
      (後半   0-0)


 何でも、今日のテレビ放送はもともとNHK地上波だったのが民主党党首選挙のため
BSに放送が移ったという。
BSだと、ハイビジョンじゃないので残念。
こんなどうでもいい選挙で特番とは、民主党、レッズファンの支持失うぞ。
それより怒ってるのはワリ食って押し出される形で放送中止になった大相撲ファンか。
もっとも時間帯的には放送中止になったのは、幕下の地味な取り組みだけだろうが、
わが子の活躍を期待して待っていたふるさとのおっかさん、おとっつあんはがっかりだ。
 さて、前節、川崎のケンカ・サッカーにやられたレッズ、
今節は同じ攻撃サッカーを標榜するガンバ大阪相手にどう戦うかが注目だった。
 ただし、攻撃型サッカーといってもガンバのスタイルは川崎のそれとは大分違う。
ワンタッチ・パスを多用する早いボール回しで、いわば今期レッズが目指すサッカーに近い。
 ということは、どちらのチームが中盤を支配するか、ということが勝負の鍵になる。
 当初、主導権を掴みかけたガンバだが、じきにレッズペースになる。
レッズはパスの長短、緩急、縦横を上手く組み合わせて、
ガンバのお株を奪うコンビネーションサッカーができてたと思う。
 その後は時間帯によって、レッズの時間、ガンバの時間が交互に訪れるが、
全体としては7:3でレッズの時間のほうが多かった。
 それだけに勝ちたかった試合でしたけど、
緊張の途切れることの無いいいゲームだったとはいえる。
 ただ、いくつかの決めておかねばならない決定機、エジも直輝も原口も、
ここを決めなきゃ、っていうのが決まんなかったっすねー。
 そして、高原。
やはり彼はストライカーとして必須である、ゴールに対する「飢え」がなくなってるように思う。
「ストライカーに求められるのは、性格の悪さだ」というサッカーの格言がある。
どんな状況でもエゴイスティックにシュートを打つ。
「オレが、オレが。」というプレーだ。
それが守る側の脅威になる。
味方の獲物であっても奪い取る肉食獣のような殺気が、今の彼からは感じられない。
彼の牙は折れてしまったのか・・・。
 まあ、ともかくレッズのサッカーは順調に進化してる、ってことを確認して
今回はよしとしよう。
西野の泣き面を見るのは、夏までお預けだ。

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2009.05.15

半世紀の男


 さる13日は、私の50回目の誕生日。
 んー、50歳か。
半世紀の男、っていうとなんかすごい。
 それにしても、忌野清志郎氏は58歳で死んでるし、
ゴジラ映画で有名な俳優の平田昭彦氏は56歳で死んでるし、
ウチの親父死んだのは57歳だったし、オレはあと何年生きるのかしら。
 さて、この時期は毎年、日本耳鼻咽喉科学会の総会があります。
 例年は学会参加のため、毎年一日くらい休診にさせていただいて、勉強してくるんですが、
今回は会場が東京、ってことで、まる一日休診にするのも申し訳ないので、
昨日木曜日の午前中だけ休診ってことにさせていただきました。
 朝早起きして出てって、昼帰ってくるのも大変なので、
前の日水曜日が半日なのを利用して、夕方東京に行き、
直接会場となっているホテルにチェックインして、翌朝9時から午前中の講演だけ聞いて
午後1時10分の浅草発で帰ってきて、午後3時から診療、というスケジュールにしました。
 別に学会場以外に行く時間も無いのですが、
会場のホテルのすぐ近くに東京タワーがあるので夕食のあと、妻と二人で歩いて行ってみました。
 おお、東京タワーなんて何年ぶり。
しかも夜来たのは初めてです。
P5130103_ks.jpg
ライト・アップされてきれいです。
思わず遠藤賢二の「哀愁の東京タワー(テクノ編)」を、心の中で口ずさんでしまいます。
 中に入ると、季節柄、修学旅行生がいっぱい。
「八戸市立○×中学の方は集合時間ですので、バスにお戻りください。」
なんて、アナウンスが流れてます。
 うーん、こいつらきっと東京タワーのキーホルダーとか、
東京タワーつきキティちゃんの携帯ストラップとか買っただろーなー。
それとも、展望台でメダル買って、名前刻印したりして。
 せっかくですから、エレベーターで展望台に上ってみました。
 予想してたけど、やっぱり思ったより低い。
子供の頃上った時は、わーすっごく高い、と思った記憶はあるが、
今は高い建物はいっぱいありますからねー。
 しかも、夜景もきれいなんだけど、ここら辺で一番きれいなの東京タワーなんで
逆に上っちゃうと見えないわけだ。
 ・・・・・そういえば。
 今を去る20年ほど前、妻と私は新婚旅行でヨーロッパに行きました。
 最終日がパリで、やはり夜に二人でエッフェル塔に上りました。
「あ、あれが凱旋門だね。」
「セーヌ川に船が浮かんでる。」
「あっちのほうがモンマルトルの丘なのかなー。」
と、そこで、おもむろに妻が
「ねー、エッフェル塔は、どこかしら。」
「・・・・・・!?」
「目立つはずなのにねー。」
「・・・、いや、エッフェル塔は、その、ここだから。」
「!!!」
 この女と結婚して大丈夫か、と思いましたが、どうにか今まで仲良くやってきています。
(実は、この話は妻に封印されてたのですが、ついに書いちゃいました。)
 翌日は、午前いっぱい、学術講演を聴いて、
「りょうもう号」の中で駅弁でお昼を済ませ、無事午後の診察に間に合いました。
しかし、100人もの方が来院されて大変でした。
 さて、50歳。
 今後も、早死にしないように、がんばります。

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2009.05.11

いい事ばかりはありゃしねえ

 さて、今日は医師会の耳鼻咽喉科休日当番の日。
最初は、行けないかな、と思ったが、この2戦のしびれるような勝ちっぷり、
加えて、来週のガンバ戦は土曜の2時キックオフなので参戦は無理、
ということで、妻にお願いして何とか休日当番を引き受けてもらった。
 キックオフは日曜日の2時、埼スタ。
朝遅く行って、早く帰ってこられる。
加えて、今日はすばらしい晴天。
 帰りの終電の時間を気にすることもないし、
大雨、水濡れ対策に気を使うこともない。
 おお、今日は気持ちよい試合が期待できそうだ、と思ったのだが・・・。


 2009年J1第11節
  浦和レッズ   2-3   川崎フロンターレ   (埼玉スタジアム2002)
       (前半 1-0)
       (後半 1-3)


 ポンテが怪我で出られないことは知っていた。
川崎相手に埼スタで2年間負けてる、ってことも知っていた。
ACLで勝つとそのあとのリーグ戦で負け、のジンクスがあるが、
先日のACLで川崎が負けた事も知っていた。
 でも、殆ど気にならなかった。
 しかし、場内アナウンスで、「主審、西村」が、コールされた時、はじめて胸騒ぎを覚えた。
 チームによっていろんなカラーがあるが、川崎フロンターレは
「攻撃力」「荒っぽい」「マリーシア(ずるがしこい)」といった言葉で形容されるチーム。
どっちかっていうと、いわゆる「ケンカサッカー」の色が濃い。
 加えて、レッズを目の敵(かたき)にしてるあの関塚監督が、復帰してる。
 そんな試合に、あの西村氏が笛吹くのか。
「荒れなきゃいいなー。」
 選手入場。
フロンターレはなんかビジュアルやってる。
やっぱ、レッズ戦だとみんな気合入っちゃうんだなー。
まあ、アントラーズなんかよりは数段手際がいいけど。
P5100084_ks.jpg
 試合はレッズのものだった。
先制し、追いつかれたが、再びリード。
きっと、この時点でほとんどのサポはレッズの勝利を信じて疑わなかったはず。
 あのPKまでは。
 微妙な試合で、微妙な時間帯で、微妙な場所の、微妙なファウルをPKとしたのが、
かつて、過去にいろいろあった「西村主審」。
レッズの選手、そしてサポの中に封印していたモヤモヤした感情が湧いて来てしまった。
 平常心を失ったチームは勝てないし、まして審判と戦ってはダメだ。
 確かに「主審の試合全体をコントロールする能力」という意味では、
あそこであんなPK取るか?という考えはあるが、
その後の戦いがまずかった。
 もちろん、負けは負けだし、チームの力不足。
闘莉王も、自分にスピードがない分、ああいったプレーでファウルしちゃうのは変わらぬ課題。
でも、Jリーグも、対戦カードと審判の選択、もうちょっと考えてくださいよ。
 まあ、「いい事ばかりはありゃしねえ(by 忌野清志郎)」、ということだ。

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2009.05.08

追悼、忌野清志郎

 新聞等で報道され皆さんご存知だとは思いますが、
去る5月2日、かねてより闘病中であった忌野清志郎氏が
「がん性リンパ管症」のため亡くなられました。
 うーん、誠に残念。
 以前当ブログでも、忌野氏のことについて取り上げました。
未読の方は是非ご一読ください。
がんばれ忌野清志郎
 その時も、これは回復は難しいな、と医者として感じておりましたが、
予想より早い訃報に、驚きと落胆の念を禁じえません。
 私が最初に彼の歌を聞いたのは
中学時代、ラジオから流れてきた「僕の好きな先生」という曲でした。
 
 まだ当時のRCサクセションはいわゆるフォーク・グループでしたが、
なんてユニークなボーカルなんだと驚いた記憶があります。
 その後、これまたフォーク・グループ「古井戸」で活動していた仲井戸麗一氏と組んで、
ロック・バンドとしてのRCサクセションで大ヒット。
その後の活躍は、皆さんもよくご存知でしょう。
 私は、ロック・ミュージシャンとしてはもちろんですが
良識あるオトナとしての氏の生き方や言動に非常に共感を持っており、
尊敬できる数少ない現代人の1人でした。
 58歳という若さでの死は、いくらなんでも早すぎる。
58歳っていうと、ウチのオヤジが死んだのが57歳なのでほとんど同じですね。
 彼のことだから、天国でまたロック歌ってますかねー。
 その際は、あの「ソウルブラザー№1」こと故ジェームス・ブラウン氏とセッションしてたりして。
と、いうことはギターは当然、元ハート・ブレイカーズの故ジョニー・サンダースでしょう。
彼は以前、清志郎氏のアルバムにも参加してましたからね。
ドラムは、んー、キース・ムーンあたり、っていうとベースはジョン・エントウイッスルか?
いや、ここはもっと豪華にベーシストは元シン・リジィのフィル・リノットでどうだー。
 なんか、聴いてみたいですねー、このバンド。
ゲストに、オーティス・レディングとジョン・レノン、ついでにジミ・ヘンドリックスも!
 曲はボブ・ディランの「天国への扉(Knockin’ On Heaven’s Door)」なんてのはどうすか?
「天国への階段(Stairway to Heaven)」はちょっとカラーが違うが、
その場合は当然ドラムは、ジョン・ボーナムだよねー。
もちろん、アンコールは「雨上がりの夜空に」ですね。
 その時
「おいらはポンコツ、とうとうツブレちまったー。」
なんて替え歌にしちゃうかも。
 
 ・・・・心よりご冥福をお祈りいたします。

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