ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.01.04

今さらですがレッド・クリフ見ました


 年末年始のお休みも今日まで。
 今年は明治神宮以外は特に外出せず、家でのんびりしてましたが、
まあ、こんな正月もいいです。
 昨夜はWOWOWで「レッドクリフPart2」をやってたので見てました。
 
 先日、半年前に録画しておいた「Part1」を初めて見たのはこのため。
もともとこれ全部で一つの話ですからね。
続けて見たかったわけです。
 このパート2の公開は多分、昨年、4月頃でしたね。
グランパス対レッズを名古屋まで観に行ったとき
スタジアムでキャンペーンをやってました。
「赤い壁」ということで赤をチームカラーにする両チームに
タイアップしたんでしょうね。
 ああ、あの試合、良かったなー。
原口の初ゴールで勝利!(結局、原口君は昨シーズンその1点だけだったんだが・・・。)
そのあと、グングン行くと思ったんだが・・・。
 ・・・・いや、そんな過去のことはどうでもいい。
 今回は映画の話です。
(しかし、映画公開から半年以上もしていまさらブログのネタにするのもなんだが。)
 感想は、なかなか、面白かったです。
 歴史マニア、三国志マニア、からするとかなり批判されそうですが、
見世物、娯楽作品としてはよくできてました。
まあ、別モノって事で。
 「曹操」がダース・ベイダーで「周瑜」がハンソロで
「孔明」がルーク・スカイウォーカーで(いや、ひょっとしてR2D2かな?)
レイヤ姫もいて、チューバッカーにいたっては3人もいる、
なんて、小説を無視した強引なキャラ設定でしたが、
かえってわかりやすくて、中3の娘も勉強もせず見てました。
 ただ、いくらなんでもあんなに爆発はしないでしょ。
 紙を発明したのは蔡倫といわれ後漢の時代のはずだけど、
黒色火薬はたしか唐代ですから、油だけではあんなにドカーンとはいかないのでは。
 まあ、でも、映画そのものが花火大会みたいな映画だから許せちゃいますね。
「赤壁の戦い」といえば「火計」なので、これはありでしょう。
 ジョークやギャグも、キライじゃないです。
 あと、女性がスパイで男として敵軍に侵入してバレない、って事は無いでしょ。
 突っ込みどころは満載ですが、それでいいのだ、この映画は、と思いました。
 三国志といえば横山光輝氏の漫画が有名です。
あの鉄人28号を描いた人ですが、
この漫画版「三国志」は全60巻。
 これ、私の大学時代に読んだのですが、
同級生が「オレ、読んだけど、すごく面白いから読めよ。」
と、どーんと全巻段ボール箱につめて下宿に持ってきてくれました。
 しかし、それを貸してくれたのが
なんと大学6年の冬、卒業試験~国家試験準備の真っ只中だったのだ。
 これが読み始めたら面白くて、早く次を読みたいし、
マンガ読んでると受験勉強になんないし、
しかも60冊もあるし、
 いやー、大変でした。
 結局、試験前に全巻読んじゃったんですが・・・。
 陰謀と策略の渦巻く三国志。
あれも私を陥れようとするS君の謀略だったのか?

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2010.01.03

君子危うきに近寄らず

 年末に書いた「マダムの天ぷら」うけたなー、と妻に話したところ、
「元医局員が拍手したんじゃないの。」
との答。
 なるほど、ちょうどウチが出した年賀状にブログのアドレスも載せていた。
 まてよ、ということは・・・。
 ひょっとして当のマダムも読んでる
 やっべー。
 悪意は無いのでカンベンしてください。
 じゃあ、ついでに医局員ネタでいってみる?(←反省してない)
 私の後輩でT先生という男がいました。
 真面目で優秀、キレイ好きで努力家、完璧主義のヒトなんですが、
完璧主義者ゆえ、その慎重さ、用心深さはしばしば常人の理解を超えたところにある。
 彼は、魚を食べない。
 別にキライなわけではない。
 理由は「万一、骨がのどに刺さると困るから」。
 だから、お刺身やなんかは食べるのだが、焼き魚、ウナギなんてのは絶対口にしない。
 彼の家は代々耳鼻咽喉科医なのだが、
子供の頃よっぽど苦しんでる患者さんでも目にしたんだろうか。
 まあ、落ちるのが怖いから飛行機にゼッタイ乗らないなんてヒトもいるくらいだから、
(元オランダ代表のベルカンプ氏とか)
その考えもあるかと思うが、飛行機は死んじゃうけど魚の骨では普通は死なないけど。
 さて、これも遥か昔、私が大学病院にいたころのある日曜日のことだ。
 ナースステーションで病棟のカルテを書いてると看護婦さんが
「先生、急患来ます。オペになりそうです。」
 つかまっちまったよ。日直でもないのに。
早く自分の受け持ちだけ診察して、とっとと帰りゃよかった。
「はーい、で、何のヒト?」
「食道異物です。エビフライ食べたら、どうも尻尾のところが胸につかえちゃったみたいです。」
「しょうがねえ奴だな。まあ、喉頭ファイバーで見あたらなければ全身麻酔で食道鏡だな。」
 てなことで、ばたばた準備をしてるとナースステーションにT先生が入ってきた。
「ああ、T先生、ちょうど良かった、食道鏡手伝ってくれる?」
「いいすけど、なんですか?」
「それが、馬鹿な奴がいてさ、エビフライ食ったらのどにつかえちゃったんだって。笑っちゃうよね。」
 それを聞いたT先生がぼそっとつぶやいた。
「そうか、エビも危ないのか・・・。」
 って、そこかい!
 T先生、この間お会いしましたが、健康づくりのためとはいえ、
毎朝3時から2時間も筋トレしてては、
かえって体をこわすのでは、といらぬ心配をしてしまいます。
くれぐれもほどほどに。

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2010.01.01

2010年、明けましておめでとうございます

 
 新年明けましておめでとうございます。
P1010025_ks.jpg
織姫山から見た2010年の初日の出

 というわけで、昨夜は紅白を見たあと、近所のお寺に「除夜の鐘」をつきに。
 で、今朝は犬の散歩で織姫神社まで。
人が一杯で普段と違う様子に我が家の駄犬「レディア」はがたがた震えてビビる。
その後、太鼓が始まるってんであわてて帰ってきました。
(レディアは太鼓、花火の類が苦手中の苦手なのだ。)
 お雑煮を食べた後、改めて初詣でに出かけます。
 行き先はこの15年間ずっと「明治神宮」です。
 さて、今年、新たな発見が。
 毎年、明治神宮の長い参道を歩いてくと、神門の前で渋滞で止まる。
 この門、真ん中に入り口があって、その両脇にも小さい入り口があるんだけど、
参拝客の心理として「どうせなら、真ん中から入りたい。」
ってのがあるようで、中央がいつも渋滞するわけだ。
 我が家はそんなの全然気にしないから、脇から境内に入るんだけど。
 この写真に写ってる門柱の外側の通用口みたいなところです。
P1010040_ks.jpg
 毎年、婦人警官の人が拡声器で
「真ん中は大変込み合っておりますので、左右のすいている門からお入りください。」
と連呼しています。
それでもみんな、真ん中に殺到します。
で、去年までは
「どちらからお入りになられても、ご利益は同じです。」
などというのですが、そんなことでは全然です。
 そりゃそうだ。
 ご利益や、運なんてものはあるような無いようなもので、
そもそも「神社に参拝する」という行為そのものが、
理屈では説明のつかない儀式みたいなもんだから。
 ご利益が同じかもしれないが、気分的にひっかかる。
いやいや、ひょっとしたらホントは差があるかもしれない、証明不可能だし。
 そんな心理があるでしょう。
 しかし、今年は良かった。
 婦人警官の説明は
「神門の左右両側の門は お正月だけ特別に開くものです。
この機会に、是非ご利用ください。」

 これは、ウマい!
 消費者の心理を巧みについた、上手い物言いだ。
そもそも日本人は「期間限定」とか「数量限定」とか、「限定モノ」に弱いのよ。
 そいでもって家族の健康、家業の安定、子供の進学などいろいろお願いして来ました。
P1010036_ks.jpg
 さあ、帰ってテレビで天皇杯決勝でも見るか。
ガンバとグランパスか、悔しいなー。
 あっ、しまった!
 神様に今年の浦和レッズのことお願いするの忘れたー。
 シーズン終わっちゃってから時間たっちゃってたしなー、去年は・・・。
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2009.12.31

マダムの天ぷら


 さて、いよいよ大晦日ですね。
 朝、犬の散歩ついでに、織姫山の「蕎遊庵」によって、頼んでおいた年越しそばを持って帰る。
 このお蕎麦屋さん、結構おいしくて有名です。
おりひめ茶屋 蕎遊庵」参照。
 毎日犬の散歩で登る織姫山の神社のちょっと下にあります。
 年越しそばと言えば、妻との会話で思い出した医局時代のお話があります。
 今を去ること約20年前、私と妻は大学の耳鼻科医局に勤務していました。
(まだ、独身でした。)
 毎年、年末になると、最後は医局や研究室などの大掃除をし
みんなで年越しそばを食べて仕事納めになります。
 そのそば代は毎月医局員から集めている医局費から支払われます。
 そばは近所のお蕎麦屋さんからとるのですが、医局費が限られてるため、
「もりそば」を頼んで、
天ぷらはスーパーとかで買って安く上げます。
 その天ぷらを買ってくるのは新人の仕事。
 ある、年末のこと。
「じゃあ、S先生、これで天ぷら買ってきて。」
と、医局の会計の先生からお金を手渡されたのは新人の女医、S先生でした。
 このS先生、新人とはいえ、既婚者でその年に結婚しています。
 何でも、実家は老舗の造り酒屋で、大変な資産家らしい。
お手伝いさんなんかもいる、いわゆる「お嬢様」。
リッチでグルメでおしゃれでゴージャス好き。
態度も落ち着いていて、新人らしからぬ「貫禄」があります。
 その雰囲気からニックネームは「マダム」。
 みんなが「マダムS」と呼んでるツワモノでした。
 さて、大掃除が終わり、そばも届き、マダムSが天ぷらを買ってきました。
「さあ、食うぞー。」
「・・・・あれ、天ぷら、こんだけなの、S先生?」
「それだけしか買えなかったんです。」
「えー?」
 マダムはグルメなのでいつも医局員が買出しに行く近所のスーパーではなく、
駅の近くの「デパ地下」で1本400円もする「特大車海老天」を買ってきたのです。
 イカ天、野菜天、かきあげ、小さいエビ天なんかを買ってもらうつもりでお金を渡した会計の先生の、
「S先生、なんだって、こんな高い天ぷら買ってきたの?」
との、問いに、S先生は平然と、のたまわった。
「だって、こっちのほうが美味しいでしょ。」
 医局員一同、マダムのその堂々とした態度に誰も全く反論できず、
その年は、ジャンケンで負けた人は、泣く泣くただの「もりそば」を食べたのだった。
 あれから20年ほども経ちますが、私も妻も結構鮮明に記憶してました。
ただ、自分が天ぷらが食えたかどうかは、どうもよく覚えてないんですが。
(ということは、食えた、って事だろうか。)
                     
 さて、今年2009年も「ロックな耳鼻科」ご愛読、誠にありがとうございました。
 来年も、より一層がんばりますので、応援よろしくお願いいたします。
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 それでは、良いお年を!

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2009.12.30

新型インフルエンザがもたらしたイイこと?

 本日30日で、今年の正規の診療が終了しました。
 最後まで、インフルエンザの予防接種があり、
しかも、季節性と新型と入り乱れて接種しながら、
かつ、同時にインフルエンザの診断もしてるというのはある意味異常事態。
 まあ、こんな年は、あとにも先にも今年だけだろう。
 予防接種のシリンジは「季節性」と「新型」の打ち間違いがないように
当院では注射器の色分けがされてます。
 こんな感じ。
PC290001_ks.jpg
 白のピストンが従来からある「季節性」、緑のやつがいわゆる「新型」のワクチンだ。
 中には同じ日に両方打ってく方もいるので、
これ、わかりやすくて良いでしょう。
 そういや、むかしむかし、オレが子供の頃の予防接種で、
当時は注射器は今のように使い捨てではなく、ガラス製だったわけだが、
紫色のピストンで、なんかすごく痛そうで怖い感じがした記憶がある。
 普通のガラスの注射器は透明か、薄いグリーンだったと思うけど、
あれ、なんで紫だったんだろ。
 あと、体育館で2列に並んでると、先に注射した奴で
「こっちの先生のほうが痛くないそ」
などという奴が必ずいて、
じゃあ、って事で、みんなそっちの先生のとこばっか並んでると、
先生に
「ほれ、そこから後ろは、こっちの列にまわりなさい。」
なんて、移動させられて、がっかりー、みたいなこともあったわな。
 まあ、今シーズン、そんな、子供の嫌いな注射を
最大4回も打たなければならなくなっちゃったのは
厚労省の上のほうの人がトロかったからだからね。
 ところで、ここに来てふと気づいたことなんだけど、
この12月、感染症が例年より少なかった気がします。
 普通の風邪はもちろん、ロタウイルスとか溶連菌とか
いつもはこの時期流行する感染症が、それほどでもない。
それに伴う中耳炎などの2次感染症も、当然少ない。
 ってのは、ひょっとして、新型インフルエンザ騒ぎで
手洗いやマスクが本気で習慣化されたことが一つの要因?
 一方、学校、保育園や会社側も、発熱者を休ませたり、学級閉鎖を積極的にすすめ、
また家庭や両親においてもも具合が悪ければ欠席させるという考えが
例年より強化されたことも関係あるのではないか、と思ってます。
 もしそれがオレの気のせいで無ければ、
新型インフルエンザも、ちょっとは良い事あったのか??
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