ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.04.04

久しぶりの「ベルマーレ」戦

 土曜のナイト・マッチだがバンド関係の用事(後日報告します)で現地参戦できず。
 家に戻って追っかけ録画再生で観戦しました。
 メディアは「BS」でも「スカパー」でもなくやはり「テレ玉」を選択。
 ったくナビスコ中継ないのに今回は何で3局もダブるんじゃ。


 2010年J1第5節
  浦和レッズ    2-1    湘南ベルマーレ   (埼玉スタジアム2002)
     (前半   1-0)
     (後半   1-1)


 実況はおなじみ上野晃氏、解説は柱谷哲二氏。
 柱谷さんの口を横に広げたまましゃべるしゃべり方は独特だが、
解説は結構好きだ。
 さて、その柱谷さんがいみじくもうっかり「平塚」と言ってしまったように、
レッズと「湘南」は、J1で初顔合わせ。
 思えば2000年、同時にJ2落ちして以来の対戦で、
J1の時まではまだ「ベルマーレ平塚」だったわけで。
 レッズがJ1にすぐ復帰したのに対し
ベルマーレはずっとJ2だったので対戦は久々。
 いや、待てよ、どっかで天皇杯で当たったような・・・。
 そしてそん時負けちゃったような・・・。
 ・・・まあ、よい。
 というわけで、前節に続いて「昇格組」との対戦。
 予想通りレッズのボール支配率は高い。
 しかしドン引きする湘南にゴールを割れない。
 ただ、今日は、ドン引きの相手に対し早くゴール前に運ぼうという姿勢は感じられた。
 達也のPKもそれで獲得したものだ。
 さあ、ポンテがPKをきっちり決め、前半を1-0で折り返し、
後半やはりFKだが、ラッキーも手伝ってこれが決まり2-0。
 課題だった「2点目」が取れた。
 もう湘南は気力も体力も尽きていた。
 ほとんどハーフコートのゲームになってレッズの怒涛の攻め。
 ・・・・でも、入んないんだなこれが。
 どの辺の時間帯からピッチ上の選手たちは
「今日は2-0でいいや。」と考え始めたのだろう。
 でも、埼スタのサポやテレビを見ているレッズファンはそんなこと思ってなかったぞ。
 柱谷さんも、解説で「もっと打て、もっと行け。」と繰り返してました。
 そして「レッズのお約束」のような形の終了間際の失点。
 スタジアムではストレスのたまる「勝ち試合」だったのでは。
 全然J1のレベルに達していない湘南にホームでこの程度では
この先がそれこそ心配だ。
 ポンテの調子がいいのはうれしいが、
「元気」が元気ないですねー。
昨年のようなはじけたところが無く、なんか迷いがあるような。
 順位は上がったが、ここのところの対戦相手を見れば、
もっと楽に勝ち点3を積んでおかないといけない。
 この後4月後半から5月、川崎、清水、名古屋、横浜と相当きついぞ。
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2010.04.03

「メス系」

 メス系という言葉をご存知でしょうか。
 オス、メスのメスではなく手術で使うメス。
 いわゆる「外科系」の診療科を「メス系」の科といいます。
 医者の間ではメスザイテなんて言ったりした。
 「ザイテ」はドイツ語で”seite”、英語で言うと”side”ですな。
 ただし「メス」は実はオランダ語でドイツ語では「Messer」だから
「Messerseite」なんだが、これは和製ドイツ語らしい。
 ちなみに「メス」は別に手術用に限らず「小刀」を指し、
英語では「Knife/ナイフ」です。
 まあともかく、「メス系」とは「外科系」、「手術をする診療科」の意味ですね。
「外科」「整形外科」「産婦人科」「泌尿器科」「脳外科」「形成外科」「眼科」「皮膚科」
そしてわれらが「耳鼻咽喉科」も「メス系」です。
 一方「内科」「小児科」「放射線科」「精神科」などは「内科系」ですが、
特にメス系に対応するような呼称はないと思います。
「聴診器科」とかね。
 まあ、切らないで治せるんならその方がエライ、という意見もありますが、
いざとなれば「手術」という手段のある外科系が私は性にあってます。
 卒業時進む科を選ぶ時、
ともかく「手術をする科」をやりたい、と思ったものです。
 群馬大の当時の「第1外科」と「耳鼻咽喉科」のどちらにするか、
最後の最後まで迷い「耳鼻咽喉科」に入局しました。
 勤務医時代はそれこそ朝から晩まで手術してましたが、
開業後もできる範囲の手術は必要に応じてなるべくするようにしています。
 まあ、日常一番身近な手術は鼓膜切開。
 うーん、どうしようか、鼓膜、切っちゃおうか。
 毎日、悩むわけです。
 患者さんにとっていちばんいい治療法が「内科的治療」か「外科的治療」か、
自分の経験と技量で決められるとこが「外科系の魅力」ですね。
 鼓膜切開もろくにしない
「草食系男子」ならぬ「内科系耳鼻科医」では耳鼻科医の意味がないですからね。
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1件のコメント
2010.04.02

似て非なるもの

 眼科と耳鼻科って、よく並べられるけど。
 外科系でマイナーで細かいし、首から上の感覚器を扱うってことで。
 まあ、眼(め)医者、歯医者、耳(みみ)医者なんて。
 んで、今日は「点耳薬」のお話。
 眼科では「点眼薬」を多用します。
 ひょっとして、内服薬より多いのでは。
 それで、世の中には「点耳薬」なんてのがあってすごく似た存在に思われてる。
 「中耳炎だから点耳薬」みたいな。
 間違いです。
 急性中耳炎では通常、点耳薬は治療に用いません。
 なぜか。
 それは鼓膜が基本的に防水だからです。
 目の結膜は「粘膜」ですから、薬の吸収はいいです。
 だから眼薬はよく効くわけです。
(白内障の点眼はちょっとどうかと思ってますが・・・。)
 ところが鼓膜は「皮膚」なので、外から薬たらしても中にはいかないのだ。
 「中耳炎」は鼓膜の向こう側で細菌が繁殖していますから、
外からつけても意味がない。
 点耳薬は「外耳炎」「(鼓膜穿孔のある)慢性中耳炎」「チューブ留置や鼓膜切開後の中耳炎」には有効ですが、
「痛がってる中耳炎」には無効です。
 痛いってことは鼓膜が腫れてるわけで、ということは穴開いてないわけだ。
 チューブ留置耳や、鼓膜切開後も耳だれが多ければ、その上からつけても意味ありませんから、
実際には急性中耳炎における点耳薬の出番ってほとんどないわけです。
 さらに、点耳をつけてると鼓膜が自壊した時に、
耳だれなのか点耳薬なのかわからないので、診断の妨げになります。
 漫然とつけると外耳道に「耐性菌」や「カビ」がはえてしまい、
またこれが治療に難渋します。
 そんなわけで、8カ月の子供が耳だれ出たといって、
耳も見ないで(もっとも耳垢充満で見ても見えなかったと思うが)
タリビッド点耳出す先生、やめてほしいなー。
 確かに1歳未満の子で耳だれっていうと外耳炎が多くて、
そーゆーのは点耳ですぐ良くなるんですけどね。
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2010.04.01

お客さん、今日は若い子そろえてますんで・・・

 さて、ミッド・ウィークはナビスコ・カップ。
 毎年、レギュレーションが変わり、年々権威が落ちてる(?)ような気がするなあ。
 特に近年ACL出場チームが増えてそれらが予選免除となると、
予選リーグは代表とACLに上澄みを取られた「残り物リーグ」みたいな感じになってるのでは。
 おまけに放映権を握ってるフジテレビがまじめに放送する気が無い。
 開幕節というのに放送は2試合のみ。
 フジは地上波1つBS1つでCSは3つで、計5チャンネルあるんだから、
録画でもいいから全試合放送してほしい。
(いや、レッズ戦だけでいいから)
 なんか去年も同じこと書いた気がする。
 ともかく、浦和レッズ全公式戦録画保存の私としては甚だ困る。
 まあ、今日は直接観に行くのでインターネットで結果をチェックしつつというイライラはないけど。


2010年Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ予選B組第1節
   浦和レッズ  1-1   ジュビロ磐田   (埼玉スタジアム2002)
     (前半  0-1)
     (後半  1-0)


 ナビスコカップは新人活躍の場、そしてフィンケ監督は若い選手が大好き、
 しかし、最終ラインの4バック+ゴールキーパーの5人のうち、
4人が変わる、ってのはややギャンブルでは?
 攻撃と違って守備は連携が命。
 案の定、左右に振られ、マークがずれ、
最終ラインが跳ね返すボールはことごとく相手のものになる。
 ボランチの阿部と細貝がそれこそ必死で火消しに走るが、
火の手はますます上がるばかりだった。
 後半の堤⇒ポンテの交代でリズムが生まれ、
攻撃の展開ができるようになった。
 啓太も中盤に落ち着きを与えた。
 でも、これは監督の采配が当たったわけではなく、
監督のスタメンが間違っていただけでは?
 それにしても、ポンテ、いい選手だ。
 特に今年のポンテは自分が何かこのチームに残したい、という思いを感じるような、
素晴らしいプレーをしている。
 ロスタイムのロビーのゴールで、
チームも、平日の寒い晩につめかけた2万人強のサポもホント救われました。
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2010.03.30

地域医療貢献加算?

 4月になるとまた保健改定があってメンドクサイ。
 といっても、私は事務にお任せだし、
何が何点ってのもほとんど把握してないので、
薬屋さんが持ってくる「点数早見表」を見てもどこがどう変わったかじぇんじぇんわかりましぇん。
 事務員の話によると今回は「地域医療貢献加算」なんてのがあるそうだ。
 彼女が「ウチ、該当しますかねえ、」ってんで調べてみてと言っておいた。
 これは、夜間や休日、電話連連絡を受けたり、
急患診療をしてる施設が対象になるようだ。
 確かに当院は病院と同じ番号の電話が、
自宅のリビングと、私の寝室にあるので、
24時間対応ではある。
 食事中でも出ますが、外に食事に出たり、トイレやお風呂ん時は出られませんが。
(時々、トイレで電話の音が鳴ってあわてて出ると切れてたりする。)
 急患もそんなわけで随時診てる。
 足利市の消防署では小倉先生んとこは診てくれるって噂になってるらしく、
よく救急隊から急患の電話がかかってくるし、
中には、119番できいたんですけど、っていう電話が患者さんから直にきたりする。
 大晦日もお正月も必ず何人か診るはめになります。
 元旦に明治神宮で初詣の時、救急隊からの携帯が鳴ったこともあったし。
 でも、今回の算定基準は、
「必ず」24時間連絡が取れ、
留守番電話も携帯等にすぐ転送されるようになっており、
必要に応じて診察または往診ができる体制をとっておくこと

なので、こりゃ全然できませんね。
 っていうより、こんなことできる開業医っているんだろか。
 1年中どこも行けないじゃん。
 埼玉スタジアムで携帯なったら、帰んなきゃいけないの?
 アウェイの時は代診頼まなきゃなんないし。
 そもそもオレ、家にいれば休日でも夜中でも枕元でなる電話は出るが、
たとえば土曜の午後とか
 レッズの試合テレビ観戦中は、たとえリビングにいても電話出ませんから。
 そんなわけで、この件に関しては今まで通り当院は加算なしです。
 以前にも書きましたが、かつてレッズサポのSさんは子供の急変に
浦和の試合の前半終了まで待って電話をかけてきた。
「もしもし、先生、ハ-フタイムになるまで待ってたんですけど・・・。」
 さすが、よくわかってらっしゃる。
「・・・じゃあ、後半終わったら来てください。」
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