ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.04.18

オペラ座の夜

 春のライブも終わり夏に向けてそろそろ準備を始めようかい、というオヤジバンド「CRP」。
 なんかやりたい曲ある?とメンバーに訊いたところ、
ドラムの野口先生から意外なオファーが。
「クイーンのYou’re My Best Friend」!
 本人も「多分却下されると思いますけど」という前フリつきで、
メールしてきました。
 「You’re My Best Friend」。
 この曲はクイーンの4枚目のアルバム「オペラ座の夜/A Night At The Opera」にはいっています。
 実はこのアルバムを境に私はクイーンを聴かなくなってしまったのだ。
 ロック小僧だった中学生時代、
ツェッペリンやパープルを聴きまくっていた頃、
「ブリティッシュ・ロックの新星」としてデビューしたのがクイーンだった。
 デビュー・シングル「Keep Yourself Alive(邦題は『炎のロックン・ロール』!)」
を、ラジオで聞いて、おお、こりゃ、かっこええと思い、
その後出た、ファースト・アルバム「Queen/(邦題は『戦慄の王女』)」
を聴きまくっていた。
 クイーンなら「王女」じゃなく「女王」じゃないの、と思ってはいたが。
 この時点では「ブライアン・メイ」がリーダーだと思ってた。
(ベースの「ジョン・ディーコン」は、しばらく日本では「ディーコン・ジョン」と紹介されていた)
 セカンドアルバム「QueenⅡ」は、実はお昼の校内放送で初めて聴いて、
「このバンドは何だ。」
「こりゃ『イエス』でしょ。」
「いや『ツェッペリン』の新譜かも。」
といって、友人とわざわざ放送室まで調べに行ったことがある。
 3枚目「Sheer Heart Attack」は英語の勉強にもなるといって
辞書片手に友達と歌詞の翻訳をした。
 ただし、キラー・クイーンの冒頭に出てくる「Moet et Chandon」がわかんなくって挫折した。
 (これ、フランスのシャンパン「モエ・エ・シャンドン」だが、
中学生の英和辞典には出てねえわなー、フランス語だし。)
 そして、初来日公演の日本武道館にも行き、
発売を楽しみにして聴いたニューアルバム「オペラ座の夜」。
 その内容はロック少年の期待を大きく裏切るものだったのだ。
 ブリティッシュ・ハード・ロックは影を潜め、オペラ調の曲や、カントリー、ポップなコーラス。
 なんだー、こりゃー。
 そして、シメはかの『ボヘミアン・ラプソディ』。
 そんなわけで、次のアルバム『華麗なるレース』からは、もうクイーン聴くのをやめちゃったのです。
 その後『クイーン』はフレディのエンターテインメント路線をばく進し、
ゴージャスかつ完璧主義を売り物に世界的にも大成功を収めたわけですが・・・・。
 いま思うとこのアルバムは
『ビートルズ』における『リボルバー』にあたるアルバムだったんだなあ、
と思います。
 さあ、そんな私にとってクイーン最後のアルバム
『オペラ座の夜』からの曲、果たしてライブで演奏するのか?
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2件のコメント
2010.04.16

ジェネリック医薬品ってどうよ

 最近ジェネリック薬を希望される患者さん結構いますね。
 「ジェネリック薬」とは、医薬品の発売から年数がたって、
特許が切れたため、開発メーカー以外にも製造を許された「後発品」です。
 いわゆる「コピー薬」で、かつては通称「ゾロ」といわれてました。
 「主成分」は「先発品」と同じですが、
製薬会社の開発にかかったコストや、
認可をとるために必要な様々なテストがカットされ、
データの提出が免除されるので、
「先発品」に比べ、安い価格になってるわけです。
 厚労省は医療費削減の一つの目玉として、
近年、ジェネリック薬を大いに推奨してるのは周知のことです。
 当院も患者さんの要望によって薬局でジェネリック薬に変えてもいいですよ、
という趣旨の処方箋を出しています。
 
 かつては「ゾロ」は安く仕入れられるので
「儲け」が多く開業医が利益重視で使っていた時代がありました。
 最近は「薬価差」が無くなり、院外処方が普及したため、
薬で利益を稼ごう、というお医者さんはまあ、あまりいないでしょう。
(そもそも医者が設け主義では困りますが。)
 だから、以前のように
「ゾロばっかり使ってる医者はちょっとなあ…」
というイメージは今はありません。
 多くの先生が積極的に「後発品」を使っています。
 ただし、一般的にはお医者さんは本当はジェネリック薬、
あんまり好きではないのではないか、と思います。
 問題はジェネリック薬は「先発品」と完全に同じ薬ではない、
という点です。
 「主成分」が、同じならばいいので、薬の製法上違う成分もあったりするわけです。
 特に子供用のドライシロップ製剤などは「主成分」はもちろん大事ですが、
「味付け」の成分も大きな要素を占めます。
 だから、当院は必ず「味見」をして、先発品と遜色ないものを
近くの薬局にはお願いしています。
 たとえば抗生剤の「クラリス」「クラリシッド」は、もともと、とても苦い薬で、
開発したメーカーは、発売後、研究に研究を重ね、3回味付けを変更して、
今の味になっています。
 ところが「後発品」は、主成分は同じでも
味付けの「秘技」はコピーできないので、
かなり飲みにくい薬になっています。
 また、もう一点はメーカーにより製品の質にばらつきがある、ということもあります。
 まあ、中にはちょっと怪しいメーカーもあるので、
完全に「コピー」しきれて無い奴もあるようで。
 実際にステロイドの軟膏を「ジェネリック」に変えたら、
ぐんと効きが良くなって、実はステロイドの濃度は同じだが基材が違ったので
元の薬より吸収良くなって実質的には強いステロイドを使ってることになっていた、
なんて噂も聞きます。
 また、皮膚に貼る気管拡張剤のテープも、基材が違って、
血中濃度が通常より高く上がってしまい、その分早く下がってしまうということもあるようです。
 そんなこともあって、薬剤師さんになるべく信頼できるメーカーの製品を勧めてもらうようにしています。
 最近は「先発品メーカーの子会社」や「先発品メーカー」そのものが
「ジェネリック医薬品」を作っているところも多く、
まあ、この辺なら信頼できるかなー、と思っています。
 ただ、処方箋はどこの薬局に持って行ってもОKなので、
なかなか難しい面もあるのですが。
 あと、心配なのは、ジェネリックが優遇されてくると、
メーカーはワリの悪い新薬の開発より、
リスクの無いジェネリック生産に走るようになり
良い薬ができないのでは、ということも感じます。
 まあ、適切に使えば、これはメリットも大きいわけで、
我々も勉強しますので、皆さんも正しい知識を持って使用してください。
「センセイ、なんでも最近は『ジェネリック』とかいういい薬が出たんだって?」
「いや、ジェネリック、薬の名前じゃありませんから。」
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2010.04.15

人間万事塞翁が牛

 ナビスコカップはテレビ中継があまりないので、
一時は神戸行き(帰りは夜行で翌朝)という線も考えたが、
スカパーの中継があると分かりテレビ観戦にしました。


  2010年Jリーグ ヤマザキナビスコ・カップ 予選B組第2節
   ヴィッセル神戸    1-3     浦和レッズ  (ホームズスタジアム神戸)
       (前半    0-0)
       (後半    1-3)


 今季公式戦では初戦に勝ったがその後勝ち星のない神戸。
 逆に初戦は落としたが、その後負けの無いレッズ。
 レッズの今日の4バックは、峻希、暢久、スピラ、サヌ、そしてGK順大。
 初めて、外国人新戦力がそろい踏みした形になったわけだが、
試合慣れしていないことからか、不安定極まりない。
 特にスピラの足元は危なっかしい。
 ヴィッセルに狙われまくりでしたね。
 それでも勝てたのは、勝ってるチームと負けてるチームのメンタリティの違い。
 リードしている時は良くても、追いつかれた瞬間に
「ああ、今日もダメなのか。」
との、意識が芽生え、動きが止まっちゃうんだなー。
 そういうのって、よーーーく分かるのよ。
 なんせ、かつてのレッズが長らくそうだったから。
 加藤順大のキックや飛び出しも、相当ヤバかったけど、
最後のPK2回止めたのは、今後の自信になるでしょうね。
 あのPKの判定はちょっと厳しかったけど、
結果的には、よかった。
 PKやり直しの判定も、えー、なんでじゃーと思ったけど
結果的には、よかった。
 人間万事塞翁が馬、
いやヴィッセル神戸は牛でしたか・・・。
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2010.04.14

結婚記念日

 本日4月14日は我々夫婦の20回目の結婚記念日です。
 当時、群馬大の耳鼻咽喉科の医局に所属していた二人は、
結婚式に際してある企みをしたのだった。
 医局では結婚したら式の当日を含めて2週間は休んでよい、
という規定になっていた。
 当時はバブル時代。
 新婚旅行には、ヨーロッパ旅行に行こうと相談して決めた。
 そこで、カレンダーをにらむ。
 なるべく長く休みを取りたい。
 新婚旅行も長く行きたいし、その後の親戚回りとかいろいろ時間もかかりそうだし。
 日曜日に式を挙げると、その晩2次会3次会に行きにくいから、
式は土曜日の午後に。
 その年は4月14日が土曜日だったのでここに決定。
 さて、なぜ4月、なぜ14日なのか。
 4月中旬、14日から規定通り2週間休みを取ると、
28日まで休み。
 29日は「天皇誕生日(現昭和の日)」で祝日。
 そしてすぐ5月の連休だ。
 医局長に申し出ると
「はい、じゃあ小倉先生と上原先生は4月14日から2週間休みね。
ん?ゴールデン・ウイークかあ。
じゃあ、病院来るのは5月6日からでいいや。」
 と、まんまと長期の休暇をせしめたのだった。
「ふふふ、してやったり。」
 結婚記念日の今日、水曜日は午後休診だったので近所のイタリアンレストランでランチを食べました。
 (ちなみにお店はウチから歩いてすぐの「Fortuna」。お勧めですよ。)
P4140049_convert_20100414142823.jpg
 そういや、新婚旅行はイタリアだったなー。
 その後20年間で海外旅行に行ったのは、4年前の職員旅行のサイパンだけだけど。
 まあ、20年間一緒に頑張ってくれた妻に感謝、です。
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2010.04.13

家族割引ききませんか?

 夫婦で同じ仕事やってるとそりゃ便利なことのほうが多いんですが、
困ったこともあります。
 医学関係の案内、雑誌、新聞、ダイレクトメールが
ぜーんぶ2通づつ送られてくる。
 当然、日本医師会と日本耳鼻咽喉科学会は入ってるので、
これらの学会誌が毎月2冊。
 鼻科学会と耳鼻咽喉科臨床学会は私だけだが、
気管食道学会は2人加入してるので毎月2冊。
 そのほか、日経メディカル、朝日メディカル、メディカルトリビューンなどの
いわゆる広告付きで無料で(勝手に)2冊づつ送られてくる医学雑誌が何種類もあります。
 日経メディカルにいたっては伊勢崎にいる泌尿器科医の弟の分まで、
毎月3冊も送られてくる。
 まあ、これらの医学関係の雑誌はまあ、一通り目を通すのだが
1冊で変わりばんこに読めばいいので、無駄だよねー。
 マンション、証券、予備校案内は、封も切らずにそのままゴミ箱に。
 といいたいとこだが最近はゴミ分別なので、
ビニールの封筒は別にして、紙だけ資源ゴミにしなくちゃいけない。
 ってゆーか、この現象自体が資源保護に逆行してて
ぜんぜんエコじゃないっす。
 何とかなんないですかねー。
 そうそう、無料のものと違って学会誌は高い会費払って「買って」るわけで、
夫婦の場合学会費が「雑誌いらない割引」になるといいのに。
 家族で同じ雑誌を毎月2冊づつ買う、ってありえないですよね。
 携帯の家族内割引みたいには、いかないものか。
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