ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.07.12

ゲージツの「梅雨」(クラシック音楽編)

 さて、銀座でランチを食べてから渋谷に向かう。
 オーチャードホールでN響のコンサートだ。
 今回、このコンサートに足を運んだのは
その演目にある。
 メインは「ベトシチ」ことベートーヴェンの交響曲第7番。
 
 ロック的な盛り上がりを持つこの曲は
クラシックの中でも最も好きな曲の一つなのだ。
 そしてもう一つが
シューマンのピアノ協奏曲である。
 この曲は怪獣オタクにとっては重要な曲である。
 ウルトラセブン最終話「史上最大の侵略」。
 怪獣パンドン(←カッコワルイ)を擁するゴース星人の攻撃によって
ウルトラセブンと地球防衛軍は壊滅的な危機に瀕する。
 そして、ダンはアンヌに自らがウルトラセブンであることを
カミングアウトするのだ。
 「アンヌ、僕は……。
 僕はね……、人間じゃないんだよ!
 …M78星雲からきた、ウルトラセブンなんだ!」

img58dd54f1zik5zj.jpg
 その瞬間流れるのがこの
シューマン 「ピアノ協奏曲 イ短調 54番」なのだ。
 動画でもご覧ください。

 うおー、盛り上がるー。
(勝手に反応してます)
 実はワタシが持っていたCDの演奏は何となく印象が違うなあ、
と常々思っていたのだが、
この機会にインターネットを使って調べたら
実際に番組で使われた音源が分かってしまった。
 ディヌ・リパッティのピアノ独奏、
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮フィルハーモニア管の演奏。
1948年9月の録音なのでもちろんモノラル。
 いやあインターネット、ホント便利です。
 CD化されてるとのことで
先日、早速アマゾンで取り寄せてしまい
聴いて見たが、ああ、これこれ。
 ピアノのタッチがかなり激しいのが特徴。
 クラシックも聴き込んで耳が慣れると
同じ曲でも指揮者や演奏家によって
大きく印象が変わるのだということが分かってくるのだ。
 そして、先日のオーチャードホール。
 ピアノの小菅優さんは女性だが見た目
ピアニストというよりは、声楽家みたいな体型。
(さらにいうともうちょっとたくましい)
 おお、これならやってくれるのでは、
という不純な(?)期待に応えるパワフルな演奏でした。
 そして最後にモロボシ・ダンは言うのである。

 「僕はM78星雲に帰らなければならないんだ…。
西の空に、明けの明星が輝く頃、
一つの光が宇宙へ飛んで行く。
…それが、僕なんだよ!」  

 ちなみにこのダンのセリフ、
「西の空に」とありますが、
「明けの明星」が輝くのは、西では無く、東の空です。
 これもウルトラマニアの間では有名な話。
 ある説では、「西の空に」は、「明けの明星」ではなく
「飛んでいく」にかかるから、正しい、とする解釈もあります。
 あの日のオーチャードホール、
梅雨空で見えない夜空の彼方に
たしかに一つの星が飛び去っていったのを見たぞ、
みたいなヒトが、ワタシの他にも何人かいたかなあ。
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2012.07.09

ゲージツの「梅雨」(絵画編)


 梅雨の合間をぬって日曜日は
妻と東京へ。
 主目的はオーチャードホールでのクラシックコンサートなのだが、
その前に銀座に寄り、
福岡伸一プロデュースによる
「フェルメール光の王国展」を見て行く。
 もともとゲージツ方面には疎い我が家、
クラシックも俄かオタクだが、
絵画は更に不得意分野である。
 フェルメールなんて名前はついこの間まで知らなかった。
 代表作はこの絵「真珠の耳飾りの少女」。
leonardo-vermeer.jpg
 分子生物学者福岡伸一氏の本、
「生物と無生物の間」に夫婦してハマり、
その後、氏の著作は殆ど全て購入した。
 そのいきさつ等は過去のブログ参照⇒「動的平衡
 その福岡伸一氏が個人的に大ファンである
オランダの画家フェルメールについて
著作の中でいろいろ書いていたので、
間接的にこの画家の作品に興味がわいたのだ。
 福岡氏は趣味が高じて、
このフェルメールの現存するすべての絵画を
(たった37作品しか無いそうだ)
複製し展示するという展覧会を企画したのだった。
 だからもちろん絵は「ニセモノ」なんだけど
初心者にとってはこれで十分というか
むしろお手軽で都合が良い。
 複製は模写では無くリクリエイトと称する
コンピュータによる
デジタルリマスタリング技術によるものである。
 37全作品を実物と同サイズで再現し、
実際に展示されている美術館と同じデザインの額装で
描かれた年代順に展示するという
如何にも理系コレクター的な発想で
私などはその気持ちよーくワカル。
 福岡氏は少年時代、昆虫マニアだったそうなので、
このコレクションも昆虫採集標本みたいな発想なんだろうなあ。
 福岡氏による同時代のオランダ、デルフトの街に住んでいた
レーヴェンフックとフェルメールの交流の推理もまた面白い。
 レーヴェンフックは顕微鏡の発明者で、
私などはフェルメールは知らなくてもこの人の方は
小さい頃から本で読んで知っている。
 福岡氏によるとこのレーヴェンフックの顕微鏡のスケッチを
一時期、フェルメールが描いたのではないか、
という推測を展開しているのだ。
 この辺も科学者ならではの発想である。
 会場には実際のアトリエを模したこんなお遊びも用意されていた。
002_20120709193501.jpg
005_20120709193501.jpg
 これはこの絵のシーンを再現したものである。
250px-DublinVermeer.jpg
 撮影の都合上、残念ながら、2人バラバラになってしまったが。
 そんなわけで、美術オンチの我が家が
ちょこっとアートに触れた芸術の秋ならぬ
「芸術の梅雨」だったのだ。
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1件のコメント
2012.07.09

追加点の必要性

 無理すれば行けたのだが、
先週の大阪ロスタイム引き分けで
気持ちがへこんでるところに、集中豪雨の予報に恐れをなして、
テレビ観戦しちゃいました。


 2012年J1第17節
  浦和レッズ    4-3     サガン鳥栖  (埼玉スタジアム2002)
        (前半 1-0)
        (後半 3-3)


 ここのところリーグ戦負けなしの浦和レッズとはいえ、
その実、先制しつつ追加点が取れず、
終盤、ロスタイムに追いつかれる、という展開が問題だ。
 その辺、サポーターも選手もよーっくわかっとる。
 だから、初めてのサイスタで完全に委縮していた、
J2上がりのサガン鳥栖相手に有利なゲーム運びを続けても、
前半1-0では全く安心できなかった。
 過去の経験から追加点の重要性を深ーく学んでいるレッズ。
 追加点を、追加点を!
 チームもサポも思いは一つ。
 それが、今回はきちっと後半早い時間帯に追加点を奪取。
 ヒラのゴール、それを皮切りに、
なんと続いて元気の2ゴール。(最初は柏木かと思ったら触ってたのね。)
 いやあ、4分余りで3点ですか。
 あはは、いくら追加点ったってこりゃ取りすぎだあ。
 そういや2005年の七夕(正確には7月6日)には
東京ヴェルディ相手に7-0で勝ったなあ。
(その時ヴェルディには翌年レッズに加わるワシントンと相馬がいた。)
 七夕は大量点だ。
 リーグ戦ダンゴで得失点差もあるから取れるときに取っとけや。
 さあ、飲めや、歌えや、お祭りじゃあ・・・・・。
 ・・・・・・・・などと呑気な気分でいたら。
 まさかのまたまた 4分間で3失点。
 あっちゅうまに1点差!
 またいつもと同じ緊張感のある展開に戻っちまったあ。
 なんてこったい、まるで、マカオのスロットマシンか
ラスベガスのルーレットか。
 もう少しで一文無しになるところが、
かろうじて、勝ち点3だけは守り抜いた。

 ああ4点取っといてよかった。
 今回また、貴重な経験を学んだ。
 追加点としては3点以上が必要、と!?
 ・・・・そこかい!
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2012.07.06

ライブの夏がやってきた!


  さて、7月になりいよいよ夏がやってきた。
 夏といえばワタシの最も好きな季節。
 
 夏休みやら!海水浴やら!花火大会やら!キャンプやら!
 女性のファッションも露出が増えてウキウキします。
(こらこら。)
 そして夏といえば ライブ だー!
 
 以前もお伝えした CRP 夏のライブのご案内です。
 7月15日(日) は恒例 おおた祭りの野外ステージ です。
 場所は同じく本町通りの中村書店向かいで、
時間は午後8時からの予定。
今年は海の日の連休の間、
日曜夜のステージですのでお間違えないよう。
 夕涼みお祭り見物のついでに覗いてみてください。
 続く、その週末 7月21日(土)
太田市のライブハウス「ミュージックアシスト」にて
CRPサマーライブ を行います。
 7時半開場、8時開演、大体(笑)。
 今回、オープニングアクトをつとめていただくのは
これまたオヤジバンド「バイブル」。
前原先生のJポップバンド「かものはす」の
ベースの方がやっているバンドで
オリジナル曲だそうです。
 実は聴いたこと無いので、
詳細不明です。(汗)
(あとで訊いときます。)
 CRPも今回、新曲を4曲ほど新たに仕込み、
日夜、ライブに備えています。
(実は練習日の直前だけ、大急ぎで準備してたりして。)
 無料ですので皆様お誘い合わせのうえ、是非お越しください。
No173s.jpg
 8月25日(土)は野口医院の大納涼祭での野外ライブもありますので、
こちらも追って詳細をお知らせいたします。
 溶連菌も落ち着いて、体調良好、ガンバルぞー。
(薬忘れそうになり、アブナイ。)
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2012.07.05

実は、アレでした。

 先週末、大阪までタイトなツアーを強行したが、
実はワタシ、健康に若干の問題を抱えていた。
 金曜日から何となく喉が痛く、
ああ、風邪ひいたかなあという気がしていたが、
夜もフツーにスイミングなど行っていた。
 土曜日になり嚥下痛が増し、
何となく身体もだるく首筋がいたい。
 嚥下痛は夏風邪だろうか、
首や身体のだるさは風邪のせいか
それとも昨夜のバタフライのやり過ぎなのやら、
何かわからず。
 念のためロキソニンを2錠、チケットホルダーに
忍ばせて出かけたが
大崩れもなく酒も飲んで夜行列車で翌朝帰宅。
 日曜日は自宅でブログを書いたりギターの練習したりして
おとなしく過ごしていたが、
寝台車でぐっすり寝たせいか体調はやや良くなっていた。
 しかし、夕方になり体のだるさ、嚥下痛はやや増加。
 首のぐりぐりが痛くなり、
なんか、体も痒い。
 まさかアルコール性の肝障害じゃ無いだろうなあ。
 うーん、マズイなあ。
 結局、夜はアルコールを飲む気にならず
夕食時はノンアルコールビールにした。
 さあ、もう今夜は早く寝ようと寝室に向かう途中
ふとある病名が閃光のように頭に浮かんだ。
 ああ、そうだ、そうだ、それだ。
間違いない、もう、そうに決まった。
 あらゆる状況が腑におちた。
 翌朝、アサイチで妻に頼んで
診察室で検査してもらう。
 やはり、ビンゴ!
 「溶連菌感染症」であった。
 毎日毎日、何人もこの診断してるのに……。
 
溶連菌感染症は通常、唾液等の接触で感染し、
空気感染は無く、飛沫感染も稀である。
 子供だと、高熱や発疹、イチゴ舌など、
派手な症状が出る場合もあるが、
大人は熱が出ない事も多い。
 そう言えば、この間、診察中、子どもさんのツバが
口に入ったような気がしたわ。
 オレいつもマスクしてないからなあ。
 ふだん、風邪の時には薬は飲まないワタシだが
溶連菌となれば、抗生物質を飲まねばならない。
 早速、朝からパセトシンを飲みはじめ、
夕方にはもう殆ど症状が改善しました。
 さすが、効くなあ。
 溶連菌感染症は風邪と違い細菌感染なので
ウイルス性の風邪よりはるかに症状は早く良くなるのだ。
 しかし、今後除菌のため
10ー14日程度抗生物質を飲み続ける。
 人にいうのは容易いが、
自分となるとメンドクサイなあ。
 一回飲むと一週間効果が持続する
ジスロマックなる抗生物質もあるのだが
ちょっとこれも問題あり。
 殆どの抗生物質が効いちゃう溶連菌だが、
ここ数年、見ていると
ジスロマックを含むマクロライド系の
抗生物質に限って薬の効かない耐性株が増えている。
 そんなわけで、教科書通り、
ペニシリンをコツコツ飲むのが無難でしょう。
 妻いわく
「レディアちゃんがご飯食べない時と
父ちゃんがお酒飲まない時はよっぽど具合悪いのよねー。」

 ・・・・お騒がせしました。
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