ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

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2012.06.04

扁桃周囲膿瘍(ペリトン)の話


 耳鼻科では「ぺリトン」と呼ばれる、
正式名称は「扁桃周囲膿瘍」という病気がある。
 口蓋扁桃、俗に言ういわゆる「扁桃腺」が化膿して腫れ、
さらにその扁桃腺の裏側にバイ菌が入り込む。
 するとやがてそこに「膿瘍」という「膿の袋」が形成され、
扁桃腺の周囲がはげしく腫れあがるのだ。
 患者さんは猛烈な痛みで、食べ物はおろか、
自分の唾液も飲み込めなくなり、
しゃべることもできずよだれがだらだら。
 放置すれば膿瘍がさらに下にさがり頸部や胸郭に及ぶと命が危ない。
 もっとも、放置することは痛くて不可能なので、
耳鼻科に駆け込んでくるのだが。
 耳鼻科外来で扱う病気としては、かなり重症度が高い。
 時々、内科の先生がのどを見てあわてて耳鼻科紹介したりする。
 問診票に「のどが痛い」と書く人は多いが、
診察室に入って来た時の様子で、お、これは、と思う位の重症感である。
 まず、もごもご言って満足にしゃべれないので、
見当がつく。
 口を開けて「ああ、ぺリトンだね。」
とワタシが言うと、黙っていても看護婦さんたちがあれこれ準備を始める。
 扁桃周囲膿瘍の説明を患者さんにしてる間に、空の注射器が出てくる。
 そして口の中に針を刺して膿の貯留を確認する。
 患者さんに膿がたまってるから手術が必要ですね、
などと説明してる間にスタッフにより
手術用の手袋と11番のメスとカンシ等のペリトンセットが用意されている。
 そして、速やかにその場でメスで口腔内を切開し、膿を出してあげるのだ。
 もちろん、局所麻酔で患者さんはそのまま診察椅子に座ったままである。
 すると、膿盆に、だーーーーっと膿が出て、
中を洗浄しておしまい。
 通常2、3日は外来で抗生剤の点滴をするが、
これがあっちゅうまに良くなっちゃうんである。
 次の日は全く別人のようにニコニコした顔で外来にやってくる。
 大体は20代、30代のもともと元気なヒトに多い病気なので、
そのギャップはすさまじい。
 医者やってていろんな治療するけど、
ほとんどの病気が治るのは人間の(患者さんの)治癒力、免疫力だなあ、と思う中、
この病気と、魚の骨などの異物症は、
こりゃ絶対、オレが治したな、と思う病気である。
 あー、外科医でよかった、と思う瞬間である。
 ところで、このペリトン、教科書には書いてないが、
経験上ひとつの法則がある。
 それは、何故か続く、ということ。
 めったに来る病気ではないが、
一人来ると必ずと言っていいほどもう1、2人ペリトンのヒトが来るんである。
 別に伝染する病気でもないし、
花粉症のように季節的な要因が関係するわけでもないので
その理由は謎である。
 約2か月前に1週間のうちに3人来た。
 その前は半年以上なかったように思う。
 そして、先週木曜日にまた一人切開したのだが、
また今週同じ病気の人が来るんだろうか?
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2012.04.25

愛でタバコはやめられる!


 禁煙と言えば保険適応のファイザー製薬の経口禁煙補助薬「チャンピックス」。
 当院の禁煙外来でも選択されることの多い薬であるが、
この薬は性格上テレビなどでもコマーシャルプロモーションを行っている。
 以前のイメージキャラクターは舘ひろし氏であった。
 どうもワタシはこの方はあまり好きではない。
 あっ、また、さだまさしに続いて問題発言が!
 だって、舘ひろしっていうとワタシ的には
「クールス」のイメージが強すぎてどうもダメなのだ。
 覚えてます?「紫のハイウェイ」!
img_708096_19279701_1.jpg
 ・・・・・・・かなしいほど、ダサかった。
 まあ、今の方が相当マシだが、
どうもこのイメージが抜けなくてなあ・・・。
 そして、製薬会社の方はプロモーション用のパンフレットや、
薬剤の資料なんかをこの写真のついたクリアファイルに入れて持ってきたのだ。
0309_img01.jpg
 なので、資料とともに毎回このヤニ臭いオジサンのファイルがイッパイたまってしまうので、
終いには、気持ち悪くなり、絵のついてない奴にして、
とわざわざお願いしてしまいました。
 それが、今シーズン、すでにご存じの方が多いと思いますが、
イメージキャラクターが、温水洋一さんと仲間由紀恵さんのファミリーに変わりました。
fizer01_20120425190314.jpg
 当院にもこのポスター貼ってありますが、
イイですよねー、絶対!
1767861.jpg
 こんな表情されたらタバコやめたくなるオジサンは多いのでは。
(ポスターには温水さんが入ってないところがミソだなあ。)
 きっと、ワタシのような意見のドクターが少なからずいたのでは、
とも思っちゃいますね。
 温水さんと仲間さんが夫婦、ということに若干無理があるのでは、
という気もしないではないが、
実は温水さん、予想より若く1964年生まれの47歳、
ってことはオレより5こも若いんじゃん!
 ともかく、禁煙外来やってますので、
禁煙したい方はどしどしご相談ください。
 そういえば、仲間さんになってからポスターは1枚来たけど、
随分たつけど今回はクリアファイル無いの?
 あれば、今度はいっぱい持ってきてー!
(誰か、キープしちゃってるとか・・・・。)
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2012.04.24

自己嫌悪


 先日のお昼の話である。
 ワタシは昼飯を食おうと一人でとある食堂(定食屋)に入った。
 テーブルが4つのその店では、
30代のサラリーマン風の男性が一人ラーメンを食べており、
別のテーブルに60代くらいの男性が一人食事中、
もう一つのテーブルには70過ぎとみられる老夫婦がちょうど食事を終えたところであった。
 ワタシが席に着くときに立ちあがったそのお爺ちゃんに、
奥さんが声をかけた。
 「あんた、まだ、食事中の人がいるんだからやめときなよ。」
 お爺ちゃんは灰皿を取りに立ったのだった。
 ためらうお爺ちゃんに、繰り返し説得し、たしなめる奥さん。
 メニューを見ながら事の成り行きをうかがっていたが
内心、ほっとしたワタシ。
 ところがそこに、別のテーブルの60代の男性の方が
「いや、オレは、別にいいよ。」
 と、声をかけた。
 「え、ああ、そうですか、じゃあ・・・」
 と、いったんは灰皿を置きかけた老人は再び灰皿に手を伸ばす。
 「でも、ほら、食事中だから。」
 と、奥さん。
 するとオジサン、
 「いいよ、オレも吸うから。」
 その一言で、お爺ちゃんは煙草に火をつけてしまった。
 他の二人の意見はどうなんだ。
(ワタシはまだ食事中じゃなかったけど。)
 おかげで、ワタシは食事前に臭い煙を吸わされる羽目になってしまったのだ。
 30代のサラリーマンはラーメンをすするとすぐに店を出てしまった。
 タバコを吸うお爺ちゃんに、その男性は、
「いやあ、(自由にタバコが吸えないなんて)まったく、妙な時代になっちゃったねえ。」
 などと言っている。
 (この時代に公共の場でタバコ吸う方がおかしいだろー。)
 背中を向けて座っていたワタシは何か言おうかさんざん迷ったが、
結局泣き寝入りしてしまった。
 こんな時、先日禁煙学会で講演を聴いた林望先生は、
いつも持ち歩いている禁煙マークのついたうちわを取り出してパタパタやるそうだ。
 そのあとで、案の定、食後にタバコを吸い始めたオジサンとお店のご主人との会話を聴くと
その「タバコいいよ」と言ったオジサンは喘息で
医者からタバコをやめるように言われてるそうだ。
(思わずその主治医に同情してしまった。)
 そういえば、痰が絡んだようなヒドイ咳をしている。
 おそらく、すでにCOPDも発症しているようだ。
 ったく、手前で勝手に死ぬのはいいが、
ほかの非喫煙者まで巻き込まないでもらいたい。
 いや、その人の医療費だって我々国民全体の負担でまかなってるのではないか。
 と思うと、何も言えなかった自分が非常に情けなく、
ああ、まだ禁煙専門医としてはまだまだなあと自戒するのだった。
 やはり、足利市も条例でも何でも作って、
早く街の禁煙を進めるべきでしょうね。
 ねっ、大豆生田さん。
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2012.04.20

足利医師会学術講演会から

 昨日は診療終了後、足利医師会の主催する学術講演会に行ってきました。
 演者は石川県の小児科医の吉田均先生で演目は
「小児上気道炎~見直しませんか、いわゆるかぜ薬~」
というものであった。
 内容は幼小児の風邪に関して、
抗生剤、咳止め、抗ヒスタミン剤、気管支拡張剤、解熱剤は
効果が無いばかりでなく治癒過程を遅らせ
合併症を招く恐れもあり使うべきではない、
という主旨のお話であった。
 良く言ってくれました。
 日々ワタシが考えてたことがそのままの内容だったので、
自分に対して大いに勇気づけられるような講演でした。
 ただし、ご本人も言っておられたが、
患者さんの家族に対する説明は非常に苦労すると。
 確かに、熱があって来院し、
中耳炎、インフルエンザ、溶連菌などが無ければ、
「これは風邪ですね。」
と言って、薬なしでお帰りいただく。
(当院では基本的にはそうしています。)
 すると1,2日で熱が下がり、
ああ、この子の免疫力で風邪が治ったなと親御さんは思う訳です。
 一方、病院にかかり
「これは風邪ですね。」
と言って、抗生剤はじめ多くの薬をもらって帰る。
 そして1,2日で熱が下がると、親は、
ああ、もらった薬のおかげで熱が下がったな、と思うのでしょう。
 お医者さんに対し感謝の念が強いのはどっちなのかなあ。
 あそこの先生はたくさん薬出してくれるので、いい先生だなどと思うのでしょうか。
 少なくとも薬出しちゃう方が簡単だし、
病院的にも儲けは多いわけですね。
 風邪に薬がいらないということを説明するのも大変だし、
タダの風邪だと診断をつけるのもそれなりの技術が必要です。
 野口先生のブログで、水いぼの件で似たような話が書いてありましたね。
水いぼについて
 彼も苦労してるようだ。
(また、勝手にブログ引用しちゃいました。)
 昨日聴いた話では経口抗生物質で細菌性髄膜炎は予防できないそうです。
 耳鼻科医として言わせてもらえば、
急性中耳炎も経口抗生物質では予防できません。
 だから、髄膜炎が怖いからとか、
中耳炎になると困るから、という抗生剤処方はありません。
 もちろん熱があるから抗生物質というのも全く意味が無いばかりか
却って耐性菌を増やし治療を困難にします。
 昨日の講演で吉田先生が最後に引用した
ジョンズ・ホプキンス大学のJames.A.Taylor博士の言葉
 「”Doing noting”is often better」
 (何もしない事がしばしばより良い治療である。)
 医者として常に胸に刻むべき言葉でしょう。
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2012.03.23

悪魔が来りて笛を吸う


 インフルエンザはなかなか止まりませんねー。
 以前、4月には終わってる、なんてことを書いたけど
ちょっと怪しくなってきました。
 まあ、春休みになれば終息に向かうと思いますが。
 この流行、やはり学校、幼稚園での感染が主流ですから
①インフルエンザが完全に治らない状態で登校、登園している。
②インフルエンザなのだが、インフルエンザではないとの診断で登校、登園している。
の2点が原因でしょうね。
 ①については、この間のブログ「インフルエンザの出席停止」に書いたとおり、
解熱後2日間(未就学児は3日間)かつ発熱後5日間出席停止の新基準を
キチンと指導してない医療機関もあるとみられ
感染が拡大している面もあるのでは。
 ②については、当院でもインフルエンザではありませんね、
などと言ってインフルエンザだった例がひょっとしたらあると思うし、
診断の限界がある面は否めない。
 特にB型は高熱にならない例もあり、熱が上がったり下がったりすることもある。
 今日のおばあちゃんも熱が37度なんだが
何となくおかしい、体が重い、しんどい、
ということで調べてみるとインフルエンザB型がくっきり。
 周囲にもインフルの人いないし、結構しゃきしゃきして元気そうだったんで
違うとは思うけど、と思いつつ調べて出たのでビックリ。
 インフルエンザは当人だけが治ればいいという問題ではないので厄介だ。
 ところで、土日祝日に熱発し、救急外来でインフルの診断を受ける人も多い。
 早期に診断がつくのは治療にも有利なので、
それは大変いいことなのだが、
休日診療所ではイナビルが処方されることが多いようだ。
 急患救急なので薬1日分しか処方されず
また残りのタミフル、リレンザを月曜日に別の病院に取り行くのは
非常に面倒なので一回の吸入で済むイナビルは
いかにも休日診療所向けではある。
(個人的にはタミフルもリレンザも5日分出しちゃえばいいのにと思う。)
 しかし、そんな中に、特に小中学生の男の子に
なかなか熱が下がらず来院される方が散見される。
 データ上は今のところタミフル、リレンザ、イナビルの効果には
有意な差は無いということになっている。
 妻と話したんだが、どうもイナビルがちゃんと吸えてない子が
けっこういるのではないか、と思う。
 イナビルはスプレーではなくパウダーを自力で吸引するので、
ある程度のテクニックが必要になってくる。
 大人ならあまり問題は無いが子供や、場合によるとお年寄りなんかは、
充分気管に取り込まれない可能性もあるのではないだろうか。
 同じ吸入薬でもリレンザは1日2回5日間なので
だんだん上手に吸えるようになることがあるが、
一回吸入のイナビルは最初で失敗したら終わり、という弱点がある。
 んで、当院はイナビルを処方しようかという子には
処方箋を書く前に院内で製薬会社から供与されたこの笛を使っている。
001_20120323083317.jpg
 これを、吸って(吹くのではなく)キチンと音が出れば、
イナビルを十分に吸える技術がある、というものだ。
002_20120323083317.jpg
 小学生くらいだと、吸えるように見えて実際になかなか音の出ない子がいて
そういう子はリレンザか、場合によっては10代でもタミフルを処方する。
 一般に女の子の方が器用でよく鳴らすが、
男の子はけっこう大きな子でもうまく鳴らない場合がある。
 この笛、メーカーに話せばすぐ持ってきてくれるので、
各医療機関や薬局には常備するべきだと思います。
この笛の袋の最後に書いてある
「[注意]イナビルを服用しても、この笛のような音はなりません。」
という1文はなかなか笑える。
 テストが終わった笛はその子にあげちゃうんですが、
家族に吸わせないでね、と言っておくことを忘れないように。
 インフル、感染っちゃいますからねー。
 
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2012.03.13

またまた質問が・・・、しかも、難問。


 みなさん、こんばんは。
 ドクターおぐぐの「耳鼻科なんでも質問箱」のコーナーです。
(またかよ、しかもタイトル前回と違ってるし。)
 今回はこんなご質問を頂きました。
 40代の男性の方です。


小倉先生のブログには、耳管狭窄のキーワード検索でたどり着きました。
> 何故そのキーワードで検索しているかと言いますと、話せば長くなりますが
> 聞いてください。
>
>  実は今年の1月28日(土)に左耳にソフトボールが、そんなにきつくない速度で
>
> 当たりました。その瞬間、耳が聞こえずらくなりました。私は、鼓膜が破れた
> くらいの軽い気持ちでしたが、1日たっても何も変わらなかったので
> 月曜日に耳鼻科に行きました。そこで聴力検査の結果、気導が125~500が
> 50でした。骨どうは250が30、500が40でした。右が15、20、20なので相当下がって
> おりました。そこで先生からメニエールの初期症状と診断され2週間イソバイドを
> 飲んで様子を見ました。2週間で30,35,50と少し回復しました。ただ、メニエールとの診断
> が、信じられなかったのでセカンドオピニオン(都内の有名な大病院)で違う耳鼻科に
> かかり、治療を受けました。
> 薬もイソバイドがアデホスとメチコバールと、鼻炎もあったのでムコダインを処方されましたその結果、聴力が、20、25、40(骨どうは20、25)になり、だいぶ聞こえもよくなったのですが、まだ少し自分の声がこもって聞こえると話しても中耳炎もないし鼓膜もきれい
> だからともう来ないで良いですよと言われてしまいました。
> 突発性難聴ではないと言われました。
>
> ただ耳閉感をネットで調べて、耳管狭窄の症状があてはまったので、また違う耳鼻科に
> 行って、検査をしたらやはり耳管狭窄でした。通気もしてもらいました。
>
> ここまでが経過なのですが、心配しているのが耳閉感が思ったより無くならなかった。
>
> 事です。音を聞く分には問題ない(感じない)、話す時の声がこもって聞こえる感じがします。これは、通気治療をすすめて耳管狭窄が収まったら治るものなのでしょうか?
> どれくらい治療にかかりますか?先生に診てもらえば色々話を聞いてもらえそうですが、少し遠いのでもしメールで話を聞いてもらえるのであればと思いメールした次第です。今、耳管狭窄の治療をしている耳鼻科は、どうも診察の数をこなして早く終わらせようとしている節がありちょっと心配になっています。なかなか、親身になってみてくれる所ってないですね。
> 時間の有る時で構いませんので、回答頂ければ嬉しいです。
>  
>  追加で症状の説明です。
>   ①耳鳴りはありません。
>   ②朝は、割と話す声は気にならない。
>   ③昼間はその事が気になりなんとなく、しゃべりたくない感じです。
>    しゃべるとやはり、こもった感じと、響く感じ。
>   ④夜は調子が良いです。
>   ⑤風呂も調子が良いです。
>   ⑥睡眠もとれています。
>   ⑦肩こりがあります。
>   ブログをみて
>   ⑧小さい頃よく中耳炎になっていました。
>     
>
>


 おお、さらに長いっ!
 ご質問をまとめますと、
①ソフトボールがぶつかったことを契機に左耳の聴力低下
②左耳の低音部に中等度の聴力低下
③「メニエール病」の診断で、発症3日後からイソバイドを2週間飲んで軽度聴力改善
④他院にかかり薬をアデホス、メチコバール、鼻炎もあると言われムコダインに変更し聴力さらに改善
⑤聴力は40デシベルになった
⑥しかし、耳のこもり感が取れず、また別の病院で「耳管狭窄症」の診断
⑦耳管通気をしても耳のこもり感が改善せず
⑧朝と夜はいいが昼間はしゃべるとこもる感じ
⑨お風呂は調子いい、夜も寝られる
⑩肩こりあり、小さい頃中耳炎に良くなっていた
 うーん、まとめても長いなあ。
 なかなか、難しいですね、専門医試験にはちょっと手ごわいかも。
 これを一元的に説明することはなかなか困難です。
 まずソフトボール受傷をきっかけとして(?)、
「感音性難聴」が起こった。
 難聴は、鼓膜や中耳など音を伝える部分の難聴である「伝音性難聴」と
内耳や聴神経など音を感知するする部分の「感音性難聴」
に分類されます。
 この場合、どちらの病院でも「骨導聴力」の低下があったので、
「感音性難聴」のあったことは確実です。
 しかし、メニエール病は必ず「めまい」を伴うので、
今回はめまいがなくこの診断は正しくありません。
 ワタシの診断名は「急性低音障害型感音難聴」です。
 この病気はよくわかっていなことも多く、「突発性難聴」の
1タイプとして取り扱われることも多いのですが、
突然の発症、低音部のみの感音性難聴などから、
この病名が考えられます。
 ストレスなどをきっかけに内耳の循環不全が起こり、
内耳神経細胞の虚血が聴力の低下を引き起こします。
 ただ、「急性低音障害型感音難聴」はその治療に
メニエール病の特効薬であるイソバイドを使うことがあります。
 以前「蝸牛型メニエール」と言われた疾患と同一という説もあり、
最初の先生がその意味で「メニエールの初期」と言ったのであれば、
ワタシと同じ意見ということになりますが。
 利尿剤であるイソバイドよりさらに治療によく用いられるのはステロイド剤でしょう。
 発症早期のステロイド剤の使用で聴力が回復することは多いです。
時間がたつとすべての感音性難聴にいえることですが、
神経細胞が変性、死滅し、聴力が回復しません。
 今回治療で、聴力がかなり改善しましたが、
500Hzが40デシベルということは、やや難聴が残ったとみることができます。
 もちろん、発症前から(自覚症状なしに)この聴力だった場合も考えられますので、
大体元のレベルに戻ったという可能性も無くは無いのですが。
(耳鳴りが無いという点がその可能性を示唆しています。)
 音のこもる感じは低音部の難聴があるとおこる場合が多いので、
今回の症状はこの感音性難聴に起因していると考えることはできます。
 本例でも早期にステロイドを使えばもっと聴力が改善した可能性もありますが、
やはり同じだったかもしれません。
 しかし一方で別の解釈もあります。
 ご自身のおっしゃるとおり、
現在のこもり感が中耳、耳管の関係に由来する可能性も否定できません。
 お話の中で
子供の頃中耳炎を反復した、
朝、夜はよいが昼間悪い、
自分の声がこもるとともに響く感じ、
鼻炎があったことを指摘された、
とあります。
 これらの項目は耳管機能不全を示唆する事柄です。
 ただし、耳管狭窄症よりも耳管開放症をより指示する症状のようです。
 通気をしても症状が改善されないのもそのためでしょうか。
 通気度はどうなんでしょうか。
 小さい頃中耳炎を反復していたので鼓膜のダメージ、
具体的には鼓膜が薄くなり気圧の変化を受けやすいことは、もともとあったかも。
 現在の症状はこの耳管開放症のためかもしれません。
 そこで、今後は
「急性低音障害型感音難聴」を考え、イソバイドやステロイドの治療を試みる。
ただし、時間がたっているので効果は疑問?
「耳管開放症」があるならそちらの治療。
これも簡単ではありません、ワタシのブログにこの病気の説明がありますが。
 もちろん、通気で次第に改善するならそのまま続けていいと思いますが。
 うーん、これ以上は、難しいなあ。
 やっぱり、主治医の先生によく相談してみてくださいね。
 結論でなくてスイマセンが。
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1件のコメント
2012.03.02

今飛ぶといひしばかりにスギ花粉

 今飛ぶといひしばかりにスギ花粉、
     弥生の月を待ちいでつるかな

 【解釈】スギ花粉が今すぐ飛ぶと言ったばかりに、待ち続けついに3月(弥生の月)になってしまったことだ。
 【解説】2月にもうすぐ花粉が飛びますよと(オグラセンセイが)言ったので、
     その気になって待ち構えていたら
     (ロクに飛ばないうちに)3月になってしまったという花粉症患者さんの
     ほっとしたやら、しかし、これでいいのかというゆれる心を歌った歌。
     初期治療として、花粉情報を見ながら始まりそうになったらら飲み始めてね、と言われ、
     早々、1月下旬に薬をとりいって待ち構えていたが、
     一向に花粉情報では、関東地方の全体が青色の「少ない」から動かない。
 【語訳】「今飛ぶと」:「今」は「すぐに」の意味
     「いひしばかりに」:「し」は過去の助動詞「き」の連帯形で、「ばかり」は限定の副助詞。
     「まちいでつるかな」:「待ちいづ」は「待っていて出会う」の意。
                完了の助動詞「つる」の連帯形と詠嘆の終動詞「かな」が付いている。
       (用例)「まちいでつるかな」⇒「待っていて出会ってしまったことだよ。」
           「あれはつるかな」⇒「あれはつるなんだろうか。」
           「それはかめかな」⇒「それはかめなんだろうか。」
           「これはこみねかな」⇒「これはショーグンさまの娘。」


 今年の冬はやけに寒く、記録的な大雪や低温を観測してるようだが、
影響でスギ花粉の飛散開始も大きく遅れています。
 まあ、1月末から多少なりとも洩れとんではいるのだが、
一般的な飛散開始とはまだ言えません。
 梅の花なんかも開花が遅れてるようで、
梅まつりなんかを毎年やってる梅林なんかは、
お客さん来なくて大変みたいですね。
 もともと、今年はスギ花粉飛散量は少ないだろう、
と言われたこともあって、患者さんの関心は一般に低く、
薬とリに来る人も少ないみたいです。
 一因には昨年は花粉量はそれなりに多かったのだが、
意外とみんな軽く済んだ方が多いという事実。
 花粉が一番多い時に地震で原発が爆発して、
特に子供たちに「外出ちゃイカン」ということが徹底したため、
花粉暴露量が少なかった。
 しかも、ガソリンも無くなっちゃったので、
おとーさんもゴルフに行かないし、
おかーさんも、買い物はなるべく出ないで
まとめ買い、家にあるもんで何とかする、
なんてことが多かったので、
日本国民(特にここら辺)の人は総じて花粉吸入量が少なかったはず。
 みなさん、油断しないでください。
 まあ、このまま少なく推移すればいいのですが。
 ただし気になることがひとつ。
 スギ花粉はもう夏のうちに作られて、できています。
 これを、スギの木は春のうちに残らず吐き出すのだ。
 開花が遅れた梅は、早咲き、中咲き、遅咲きが一気に開花して、
帰って楽しめる可能性もあるとニュースで言ってました。
 もし、気候の関係でたまっていたスギ花粉が一気に放出されたら・・・・・。
 花粉量はトータル量も重要ですが、
実はピークの花粉数は発症者数に大きく影響する。
 スギ花粉は1個や2個入っても、症状は起きません。
 ただし一時に大量に吸って花粉症が発症すると、
その後は、少量の花粉、さらには花粉でなく、
温度、気圧、湿度、機械的刺激(埃っぽさなど)別の刺激でも、
花粉症の発作が誘発されます。
 今年は大丈夫じゃんなどと思ってるスギ花粉症の方、
雨の上がった後など、くれぐれも厳重にご注意を。
 これを機会に、また花粉症の事をよく知りたい、という方は、
右のカテゴリ内の「花粉症」をクリックしてご覧ください。
 「花粉百人一首」の過去作品もあります。
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2012.02.28

ご質問にお答えします


 皆様、こんにちは。
 さあ、ドクターおぐぐの、 なぜなに医療相談 の時間です。
(そんなもん、いつからできたんじゃ。)
 今日はこんなご相談を頂きました。


 こんにちは。千葉在住の二人の男の子の母です。いろいろ調べていてこのブログにたどり着きました。お忙しいとは思いますが、ご相談にのっていただければ大変うれしいです。
 7才になる男の子ですが、熱はなく咳がひどいので、小児科か耳鼻科か悩んで、結局耳鼻科に行ってきました。
 息子はアレルギー性鼻炎があり、朝晩は毎日鼻をかむような状態なのですが、ここ数日はあまり鼻水は出てなかったのですが、以前耳鼻科にいったとき、鼻水がのどのほうにおりてきていて咳がでていることがあったのを思い出し、受診しました。こういう症状の場合、耳鼻科でよかったのでしょうか。
 診察後、クラリシッド、ムコダイン、アクディームを処方されました。鼻水がひどい症状だとだいたいこのセットの処方をされ、1週間ではよくならないので2週間ほど飲みます。こんなに抗生物質を飲み続けても大丈夫なのでしょうか。
 もともと中耳炎になりやすいほうなのか、去年の冬は2回、急性中耳炎になりました。今年はなっていません。乳児の頃は保育園に行ってたこともあり、滲出性中耳炎でした。その後、1才~4年間をアメリカで過ごしていたのですが、そのあいだには中耳炎にはかかることがなかったです。日本はなりやすいとかそういうのってありますか?
 またアレルギー性鼻炎ということでエバステルという薬を飲んでいましたが、あまり飲んだからといって症状の改善がみられないので最近は飲んでいませんが、この薬は飲んだほうがいいのでしょうか。でもこれからずっと飲み続けないといけないのでしょうかか。
 いろいろととりとめなく質問させていただいて申し訳ございません。お時間あるときで結構ですのでご意見を伺いたいです。よろしくお願いします。


 長っ!
 ・・・・・・いや、失礼、
  要約しますと、
①熱が無くて、咳がひどい時受診するのは耳鼻科でいいか?
②クラリシッド、ムコダイン、アクディームのセットが出るが抗生剤を2週間も飲んでいいか?
③日本は中耳炎になりやすい国か?
④効果がないようだがエバステルを飲み続けないといけないか?

 の4点でよろしいでしょうかね。
 順番に行きましょう。
 まず、
①熱が無くて、咳がひどい時受診するのは耳鼻科でいいか?
 ワタシはそれでいいと思います。
ご指摘のように鼻が原因の副鼻腔気管支症候群など、耳鼻科的な疾患の場合は、
子供には多いですし、耳鼻科でも聴診はします。
もっとも多いのは風邪の咳ですが(RS、マイコプラズマを含む)
風邪の専門医は耳鼻咽喉科なので。
 ただし、喘息の診断を受けている方は、小児科の方がいいかなあ。
 呼吸機能検査などを受けて長期のフォローが必要になりますから。
 喘息気味、とか、喘息の「ケ」がある、位ならいいでしょうが。
(しかし、この喘息の「ケ」がある、ってよく言う先生いるけど、
気持ちは分からないでもないが、なんだかなあ、と思ってしまう。)
 熱があった時は必ず耳鼻科に来てくださいね。
 7歳ならまだいいけど、乳幼児、ことに0歳1歳の発熱は耳鼻科を受診してください。
②クラリシッド、ムコダイン、アクディームのセットが出るが抗生剤を2週間も飲んでいいか?
 これはケースバイケースですね。
まず「クラリシッド」が何のために出ているのか?
 風邪であれば抗生剤は不要ですが、咳の続く場合にマイコプラズマ感染症を疑って、
クラリシッドなどマクロライドの薬を処方することがあります。
 この場合、効果がなければ耐性菌などを考え4,5日で薬を変えます。
効果があれば、およそ2週間までは薬を続けることはあります。
 一般に内服抗生剤の効果は3日で判定、有効限度は約2週間と考えています。
 ただし、マクロライドには「少量長期療法」というのがあり、
通常量の半量以下の薬を2~3か月連続で飲むことがあります。
 びまん性汎細気管支炎や、慢性副鼻腔炎の治療で使われます。
③日本は中耳炎になりやすい国か?
 ははは、これはわかりませんね、ワタシ海外で耳鼻科やったことないし。
 まあ、そういうことは無いと思いますが。
 乳幼児期に中耳炎を反復した患者さんが大きくなって体の抵抗力がついて
風邪をひきにくくなると中耳炎になりにくくなりますが、
成長につれアレルギー性鼻炎が悪化してくると再び中耳炎になることはあります。
④効果がないようだがエバステルを飲み続けないといけないか?
 アレルギー性鼻炎と言われていてしかも症状がコントロールされず
急性中耳炎になってるわけでしたら、
アレルギー性鼻炎の治療はした方がいいでしょう。
 しかし、効果がないのでは困ります。
 エバステルは第2世代の抗ヒスタミン剤のなかでも、
効き目はややマイルドな部類の薬です。
 お子さんのアレルギーが強いなら
薬をもう少しランクアップする必要があるでしょう。
 もちろんアレルギー検査でスギ花粉が陽性なら、
これからの季節は2カ月ほど薬を飲みます。
 ただし、アレルギーは原因となる「抗原」の回避が最も大事なので、
薬の効果が不十分な場合に生活環境を見直す必要もあるかもしれません。
 さて、千葉のお母様、こんなトコロでよろしいでしょうか。
 去年はレイソルが強くてまいりましたが、今年はどうでしょうか。
 そういえば、ジェフ、戻って来ませんね。
 それでは、皆様、ごきげんよう。
 また、お会いしましょう。
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2012.02.18

インフルエンザの出席停止


 先日インフルエンザの学級閉鎖の事を記事にしました。
 その後も患者数は増え続けかなりの流行になりました。
 この原因として、抗ウイルス剤のおかげで早く熱が下がるので、
まだウイルスを排出している状態で登校してしまうため、
という指摘が以前から専門家の間でされてきました。
 
 抗ウイルス剤はウイルスの増殖を抑える薬で、
早ければ早いほど良く効くが、
ウイルスを殺す力は無く、
侵入したウイルスが消滅するのは体の免疫系が処理するので
5日から7日かかるためです。
 昨日も学校でインフルが流行ってるが、
夕方から熱がちょっと出てきた、なんて患者さんの検査をしたら、
熱がまだ出て1時間もたってないのにちゃんと反応が出て、
すぐ今晩から抗ウイルス剤使うので明日には熱下がっちゃうだろうなあ、
なんて子がいました。
 学校保健安全法のきまりでは「解熱後48時間」が、出席停止の期間ですが、
この法律はタミフル、リレンザなどの抗ウイルス剤が開発されるはるか昔の
昭和33年制定なので現在の医療状況に則さないということです。
 そこで、一昨日の16日、文科省はインフルエンザの登校停止基準を
「解熱した後2日間」から
「発症後5日以上を経過し、かつ解熱した後2日間」
に改めることを決めました。
 だから、月曜日発熱、その日のうちにインフルエンザと診断され、
タミフル飲んで熱が火曜日朝に下がっても、
火、水と2日間経過しても
発症からのに数が5日経過した金曜までは学校に行けない。
今まではここで木曜日から登校可だったのが、
土曜日から可、ということになるわけだ。
 しかも幼稚園児に対しては、低年齢ほど感染させる可能性が高い、
という医学的知見を踏まえ
「発症後5日を経過し、かつ解熱したあと日間」
にするようだ。
 これは3月中に関連省令を改正し、
4月から施行予定だそうですが、
当院では今後このガイドラインでご説明しますので、
よろしくお願いいたします。
 
 だって、4月になったら
大概もうインフル流行終わってるでー。

 ちなみに「学校保健安全法」は文科省の管轄なので、
厚生労働省の管轄である「保育園」には適応されませんが、
同じ解釈で説明いたします。
(この辺もお役所だからなー。)
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2012.02.06

うがいと手洗い


 風邪の季節です。
 外来に来る子供の患者さんのお母さんに、
「じゃあ、これで、中耳炎も治ったから、なるべくこの後風邪ひかないように。
風邪ひいたら受診してください。」
 などと、話をし、子供に
「○○くん、風邪をひかないようにするのは、どうすればいいですか?」
 と、尋ねると、
「うーん、うがいと手洗い。」
などと答える賢い子もいる。
 そう、手洗い、大事ですね。
 風邪のウイルスは通常皮膚からは侵入しないが、
手指を介して、のどや鼻の粘膜から感染することは多い。
 だから、流水で(特に消毒薬でなく)まめに手を洗うこと は大変重要です。
 じゃあ、うがいは?
 医学的にはうがいの効果は疑問です。
 粘膜についたウイルスは速やかに侵入してしまうと考えられるため、
うがいで除去できる可能性は低いと思われます。
 まして、消毒薬のポピドンヨード(商品名イ○ジ○)ですが、
消毒薬はそもそも一定時間病原体に接してないと殺菌作用を発揮しません。
 ガラガラ、ッぺ、では意味無いでしょう。
 昔は、手術中に、じゃあ、ここイ○ジ○で洗っとくか、
などといい、希釈したもので術野をじゃぶじゃぶ洗浄したものですが、
意味のないことが分かり今はやられていません。
 以前、京都大学の調査では、
水道水でうがいする群、うがいしない群、ポピドンヨードでうがいする群、
で調べたところ、水うがいはやや効果があったが、
うがいしない群と、ヨードうがい群ではあまり差が出なかった。
 ポピドンヨードがのどの粘膜の正常細菌叢や線毛を傷害して、
ウイルスの侵入を容易にするのでは、という考察もある。
じゃあ、水うがいはいいのか?という点についても
うがいする時結構手を洗う事が多いので、
こっちが効いてんじゃないの、という意見もあるらしい。
 最近浜松医大で、お茶のうがいがイイというデータが出ましたが、
専門家の間ではまだコンセンサスが得られてはいないようです。
(静岡県では水道の蛇口ひねるとお茶が出る地方があるらしい。ホントかい。)
 
 そもそも「うがい」は日本独特の風習で、
諸外国ではあまりやられてないと言われます。
 風邪の予防にはマメに手洗いを、
うがいはどうでもいいけど、まあするなら水道水でテキトーに、
と思います。
 あ、あと、良く訊かれる鼻うがい
 のどに比べ鼻の粘膜ははるかに繊細です。
水道水ですと、鼻の粘膜の線毛を傷害しますので、
風邪ひきやすくなりますからご注意を。
 やり方失敗すると鼻のバイキンが耳に行って中耳炎になるし、
これは、やめときましょうね。
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