ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

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2017.02.03

ピーナッツのリスクとベネフィット

 

 本日は節分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 節分といえば「豆まき」であるが、先ごろ消費者庁からこんなお知らせがあった。

節分の豆、3歳ころまで食べさせないで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピーナッツやナッツ類は乳幼児の気道異物の原因として最も重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この件については当ブログでもかつて記事にしたことがあります。「Pの悲劇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この機会にもう一度強調します。

くれぐれもご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、もう一つ目を引くニュースがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アメリカ国立衛生研究所が示したデータで、

「幼児期のピーナッツ摂取はアレルギー予防になる」という発表です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それによると、600人以上の幼児を対象とした臨床試験で、

早期にピーナッツの摂取を開始することで

アレルギーリスクの高い幼児の間でのアレルギー発症が81%も減少する

という結果が出たとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガイドラインの要旨は

 ○ ピーナッツ・アレルギー発症リスクの高い幼児

(例:アトピー性皮膚炎や卵アレルギーのどちらか、もしくは両方を抱えている)

は生後4カ月から6カ月の段階から食事にピーナッツを含む料理を含ませるべきである。

しかし医療専門家の指導のもとで行なうこと。

○ 軽度から中程度のアトピー性皮膚炎

(炎症による慢性的な湿疹症状、食物アレルギーと関連性がある)

を持つ幼児はピーナッツを含む食事を生後6カ月頃から始めるべきである。

○ アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを持たない幼児は

ピーナッツを含む食事を自由に開始すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コレはもちろん、食品としての話であって、

ピーナッツの形が気道異物リスクを起こすことには変わりませんから

ピーナッツバターやペーストなどの形で摂取するわけですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピーナッツはそのまま食べてはアブナイが、

加工して食べるべきだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナルホド。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今まで授業で幼児にピーナッツを与えるなどもってのほかだ、

と講義してまいりましたが、今後は補足が必要ですな。

 

 

 

 

 

 

1件のコメント
2017.02.02

検査で陰性

 

 インフルエンザ連続陽性は依然続いていますが、

これだけ流行ってると当然、いろんなところでインフルエンザの診断をするわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 最近はキットがいいので、インフルエンザならたいがい「陽性」に出ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 では「陰性」だった場合どうするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、頭を使わなけれなばなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 患者さんの症状、所見、発症からの経過、周囲の状況、予防接種の有無、等を総合して

判断を下すわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明らかに、家族内感染が疑われる場合は抗インフルエンザ薬を処方することもありますが、

投与せずに様子を見ることも多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザはタミフルやリレンザを使わなければ治らない病気ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 逆に、陽性でも全身状態や、発症からの時間経過で抗インフルエンザ薬を使わないこともありますが、

こちらは使う場合が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザは本人の問題とともに周囲への感染拡大の問題があるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザキットで陽性反応が出た、ということは、

ウイルスが外に出ていて、周囲にうつす可能性が高いということです。

インフルエンザキットの反応は定性反応ですが、

陽性までの時間や反応の強さである程度定量的な判断をすることができます。

要するに反応がすぐ出てクッキリしてれば、それだけ人にうつしやすい、ということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、熱だけ高く、周囲にはインフルもいない、という場合、

解熱剤の屯用だけで経過を見ることがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん、溶連菌感染や、急性中耳炎などの除外診断をした上です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱が高いときインフルエンザ検査が陰性だから抗生物質を出す、

という選択はまず、あり得ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 溶連菌以外の上気道感染はほぼウイルス性ですので抗生物質は無効ですので

薬なし、あるいは対症薬のみで経過を見ることになります。

大人だと漢方薬などを使う場合もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 のどが赤いから、抗生剤、というのも乱暴です。

溶連菌感染症の場合はペニシリン系で10日間の除菌が必要で、

抗生物質を飲んですぐ熱が下がったのでクスリやめたが、また熱が出たとか、

家族が熱出して溶連菌感染症だったことがわかった、などというのは時々見ます。

まず、抗生物質を飲む前に検査が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近、医療関係者で、インフルエンザにかかった可能性があるので、

検査陰性でもタミフル飲んじゃった、という人が2人ほどいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これって、どうなんですかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 細菌感染の場合は抗生物質を多用すると、細菌叢の耐性化が起こり、

いざ抗生物質の必要な時に効かなくなって困る、ということは

日常、よく経験しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 抗生物質イッパイ飲んでた子の中耳炎はホントなかなか治らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザウイルスの耐性化は、

細菌の耐性誘導とは違うので、

抗ウイルス剤の多用は必ずしも耐性誘導につながらない、という話もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、鳥インフルエンザがヒトヒト感染を獲得した時に、タミフルきかなかったら怖いし、

世界の大半のタミフルを消費している我が国の医療関係者はよく考えて使うべきだとは思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それにしても、医者にかかってインフルエンザ検査陰性でこの薬が出ました、と見てみると

クラビット100mg3錠、ロキソニン3錠、PL顆粒3包を1日3回内服、

発熱時にカロナールを頓服、

という、ツッコミどころ満載の

思わずアタマがくらくらしそうな処方をする先生がいたりするのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017.02.01

花粉シーズン、到来

 

 民間の天気予報会社「ウェザーニューズ」から、

1月30日から関東地方の東京、神奈川、埼玉、千葉と

九州の一部で花粉シーズンに入ったとの発表がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同社は「ポールンロボ」という花粉感知器械を全国に設置してもらい、

花粉情報の正確かつリアルタイムな情報を収集、発表しています。

(画像はウェザーニューズのHPからお借りしました。)

 photo01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花粉は1,2個はいっただけでは症状を起こしませんが、

10個以上まとめて入ると発作を起こすといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いったん、アレルギーの反応が起こるとその後は少ない花粉量でも発作になるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この間の月曜日が暖かだったので、花粉がややまとまってとんだ可能性あり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 南関東で始まると、ここ北関東でも1週間以内にシーズンインする可能性大。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、また寒波が来てるので連続的に始まるのはもう少し先だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花粉の薬はそろそろ手元に準備する方がよろしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとは、毎日天気予報を見ること。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろんウェザーニューズの情報は頼りになります。

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 それにしても、このポールンロボはスバラシイ。

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 ワタシが、医局員のころ群馬大の屋上に県内で初めて花粉捕集器を設置したのは、

いまから30年も前のこと。

毎日屋上に上ってスライドガラスを交換して

研究室で染色、顕微鏡をみながらハンドカウンターで花粉数を測定して

ノートに書きこんでいました。

そのころの手作業からみると、これはまさに隔世の感がありますなあ。

 

 

 

 

 

 

 

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2017.01.28

乳児の中耳炎のサイン

 

急性中耳炎の症状といえば何と言っても耳痛である。

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくハナが出てたんですが、昨夜、急に耳を痛がったんです、

今朝は痛く無いっていってるんですけど、

などということで発見される中耳炎が最も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 コレは「耳が痛い」ということが表現できる年齢以上の子供の場合だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近多い乳児の中耳炎では、「耳が痛い」といえないので、

偶然発見されることはけっこう多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱があって小児科にかかってたんですけど今朝見たら耳の入り口が汚れてるみたいで、

などと受診するケース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合は中耳炎が進行し、鼓膜が自壊してミミダレが出てはじめて親が気づき

耳鼻科に連れてくるというパターン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪で小児科で治療してたんですがなかなか治らないので、

と耳鼻科を受診すると中耳炎になっていて、

ビックリ、熱の原因はコレでした、というパターン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳児の場合にはこれが最も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 中耳炎も何回も反復するとお母さんが母親の直感で見抜くことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨夜、異常な泣き方をし、今朝もどうも様子がヘンなので来てみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 などというと、いきなり「ビンゴ」のことは割と多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小児科で中耳炎はないといわれましたが、

どうもおかしいのでと、連れて来たらやっぱり中耳炎、というツワモノもいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、子供の、まして乳児の鼓膜所見を正確に取るのは

耳鼻科医だって研修医には難しいので、

小児科医にそれを求めるのは酷であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子供が、よく耳を触るので来てみました、というお母さんも多いが、

これはたいがい関係ない場合が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤ちゃんは眠くなるとよく耳を触るものなので「耳を触る」はそれほど重要なサインではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とくに急性中耳炎は腫れてくるときは痛いが、

その後は激痛はなく、言葉でちゃんと表現できる小学生が、

「耳はもうなんでもない。」

といって診たら爆発寸前まで腫れてる、ということは珍しくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳児で中耳炎を疑うサインとしていつも4点を説明している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ①ハナがドロドロで何日も続く

 ②ハナはたれないがタンがらみのセキが寝入りばな、起き抜けに多い

 ③セキ、ハナはともかく、熱がある、ことに夜になると上がる

 ④夜中やお昼寝の時に1時間近く異常な泣き方をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中耳炎を1回でも起こしたことのある赤ちゃんは、

このどれかがあれば耳鼻科を受診すべきです、と説明しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱だけの場合もインフルエンザや溶連菌感染症は耳鼻科の方が診断が早いし、

手足口病、ヘルパンギーナや川崎病など特徴的な所見は耳鼻科医が見つけやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな説明をいつもしているのだが、今日来た赤ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんが、なんかしきりに耳を触るので来てみました、という。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 耳さわるのは、そんなに関係ないんだよねー、などと思いながら耳を覗くと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 がびーん、風船上に腫れた鼓膜が爆発寸前でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、この子は、中耳炎の治療途中で、

前回鼓膜の向こうには滲出液がまだ半分残ってたんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母の直感、あなどりがたし。

 

 

 

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2017.01.25

インフルエンザですね。

 

 インフルエンザは猛威をふるっていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 発熱者が来ると、カーテンで仕切られたベッドで待っててもらい、

小さい子は保護者と待ちますが、小学生以上の子は一人で待っててもらいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん「隔離」して他の患者さんはもちろん、保護者の方への感染を防ぐためです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小学生くらいだと、ご両親が仕事されていて、おばあちゃんが連れてくる、なんてケースは多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 型のごとく検査をし、結果が出るまでまた別々に待っててもらいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果が出ると保護者の方を呼んで説明します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たいがい、インフルエンザの反応出てます、というと、

「あー、やっぱりー。」

とか

「あらー、いやだー、インフルなのー、困ったねー。」

というリアクションがあり、その後たいてい、

「あはははー。」

と苦笑い。(場合によっては大笑い)(^-^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おおむね、反応は、明るい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、なかなかにスゴイことで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザは有史以来、何億人もの命を奪ってきた「恐怖の病」なわけであるが、

ここ21世紀の日本においては、適切な対応が行われれば

ほぼ確実に治癒が見込める病気であるということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 医学の進歩と、日本の医療保険制度のありがたさを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現代であっても、インフルエンザが深刻な病気である地域はむしろ地球上の大部分を占める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界中に蔓延した2009年の新型インフルエンザのとき、

他国に比べて、驚異的な死亡率の低さを示した我が国。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 我々はそのことを常に思い出すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 国民皆保険は得難い財産、間違いなく大切に使いたい。

 

 

 

 

 

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2017.01.21

さらに長い質問

 

何度も恐れ入ります、抗生剤の処方について追加で質問させて下さい。
かかりつけ医からはこの滲出性中耳炎は細菌感染ではないから抗生物質は必要ないと言われました。

セカンドオピニオンでは鼻水を完全に止めてから切開しましょうということでワイドシリンとムコダインの処方でした。
そこで、質問です。
よく先生のブログでも抗生剤の使い方について記載がありますが、
・先生でしたらこのような滲出性中耳炎に抗生剤を使いますか。
・セカンドオピニオンの医師の話だと、最悪 春まで抗生剤を飲み続けることになりそうだが、そんなに長く服用していいものか。
もしよければご教示願います。何度も申し訳ありません。

 

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 ということで、続編。

 

 

 

 

 

 

 

 滲出性中耳炎には抗生剤は必要か?

 

 

 

 

 

 

 

 答はイエスでもありノーでもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、おさらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 中耳とは鼓膜の向こう側のスペースで、空気が入っており、無菌的な場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方鼻腔はハナの中のスペースで常に細菌がいる場所。

病原性を持つ菌がいる場合も持たない菌がいる場合もあるが、

仮に肺炎球菌やインフルエンザ菌などの病原性を持つ菌がいたとしても、

特に病気を起こしません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり、それは「常在」であり「感染」ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この「菌がいる場所」と「菌がいない場所」が耳管を通じてつながってるという構造です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 急性中耳炎とちがって滲出性中耳炎の状態では中耳には

菌はいないか、いても増殖はしていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、最初の先生の意見は正しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、中耳の滲出液が排出されないのは、ハナが多くて耳管がうまく開かないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのハナの細菌を減らすために抗生剤を使いましょうという

2番目の先生の考え方も正しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 ということですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみにワイドシリンなどの殺菌的な抗生物質を春までなんて長期間にわたって使い続けることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 おそらくB先生は適当なところでマクロライドの少量長期療法を考えているでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラリスやエリスロマイシンのようなマクロライド系といわれる抗生物質を

通常の半量以下の量でのんで、副鼻腔炎などの慢性の炎症を治療する方法があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この場合は菌をやっつける閾値以下の量ですので、

抗生物質としての使い方ではなく、どちらかといえば漢方薬的な使い方になり、

長期の内服が可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初の先生はそれを漢方薬でやろうとしてたようですから、基本的には考え方は一緒です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あくまでも実際に診察してない「第三者的な見解」ですので、

よく先生と話しながら根気よく治療してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

3件のコメント
2017.01.20

長い質問

 

こんにちは!初めまして。

中耳炎のチューブ留置について年末から悩んでおりましてこちらのブログと毎日にらめっこしてます。

お忙しいとは思いますが、ご相談に乗って頂きたくコメントしました。

もしよければご教授下さい。

 

年末に3歳の息子がアデノにかかり、40度を超える高熱が続いたあと両耳急性中耳炎に。

12/27にかかりつけ来院し切開して処方はオゼックスとムコダイン。

年明け、ささやき声の検査を自宅ですると全く聞こえておらず1/5再来院。

鼓膜の検査?は全く波打っておらず、両耳滲出性中耳炎と言われ、そのまま切開。

処方はクラリスとムコダイン。鼓膜が閉じるとまた液がたまり、そのまま今日まで何も改善していません。

今まで軽い滲出性中耳炎や夜も眠れない痛さの急性中耳炎にかかったことがありましたが薬や一回の切開で治っていました。

切開の経験は4,5回。2月上旬までに改善しなければチューブと言われました。

クラリスのあと、小青竜湯と越婢〜の漢方を飲んでました。

 

今日、違う耳鼻科でセカンドオピニオン。

今は時期が悪いのもあるのでとりあえず薬で様子見てチューブは4月まで待ってもいいのではとのこと。

漢方は中止、ワイドシリンとムコダインを処方されました。

レントゲン撮影と鼓膜の動きをチェックした結果、鼻水は出ていないが奥にまだあるのでそれが耳に入っているとのことでしたが

息子はハナ呼吸もできていて鼻が通っている印象なので、本当に?と思ってしまいました。

かかりつけでは、鼻水はあまり出ていないので、

年末の急性中耳炎がひどかったからその後遺症で耳管機能がうまく働かなくなり

こうなったのではと言われました。

レントゲン撮影はしてません。

 

長々とすみません。

なが!って言われそうです。

ごめんなさい。質問は
1.先生は滲出性中耳炎の患者さんの治療でどれくらいの期間を目処にチューブ入れていますか。
2.鼻水が出ておらず、鼻も通っているのに奥に溜まってるなんてことあるんですか。
3.先生でしたら今回の状況ですと、どういう判断をされますか。

以上です。

お忙しいところ駄文長文で失礼致しました。

もしよければ、ご回答よろしくお願いします。

 

 

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 なが!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 子供の中耳炎は何が心配って出口が見えないのが心配です。

 

 

 

 

 

 

 

 まず、急性中耳炎のあとに滲出性中耳炎の状態になるのはごくフツーのことですから、

1カ月やそこら水がたまってることはざらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 鼻水出てなくても中耳炎後の耳管機能の低下や、滲出液の粘稠化によって、

滲出液が排出されないことはよくあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、ハナが全く出てない、と思われても、

前にたれないだけで奥に詰まっていて耳管開放を妨げてることも良くあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 チューブの時期はそれまでの反復の頻度・程度、子供の年齢、

鼓膜切開時の鼓膜の薄さや滲出液の状態、

その時の季節(夏か冬か)

花粉症や、喘息、副鼻腔炎などの合併症の有無、

場合によっては親の態度(!)

などにより変わってくるので一概には言えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一般的には急性中耳炎後でも1カ月を超えて滲出液の減少がない場合には、

鼓膜切開をまずしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、鼓膜切開孔の閉鎖と同時に滲出液が溜まってしまう場合には、

少し治療を続けて抜けなければ再度鼓膜切開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それ以上繰り返す場合にはチューブ留置を勧めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のケースは最初の急性中耳炎の鼓膜切開はカウントしませんから、鼓膜切開1回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 再度貯留してますので、このまま治療を続け、1,2か月改善がなければ

ワタシならばもう一回は鼓膜切開で行きたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2番目の先生が言うように今は冬場で時期が悪い、というのも確かにありますので、

4月まで待つ、というのはその辺を考慮したところでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、かかりつけの先生が今度ダメならチューブ留置、と言ったのも

今までの中耳炎の治療の感触から、難治化してきた実感があり、

それなりの判断を下したものかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、正直、ワカリマセン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただどちらの先生も、先を見据えた治療をされてるようですので

大きな間違いはないように思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 答にならず、スイマセン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 投稿したら、もう一個質問来てました(汗)。

 こちら明日回答します。

 

 

 

 

 

 

1件のコメント
2017.01.17

インフルな日々

 

 キビシイ寒さが続いているが、外来はそれほど混んでない。

 

 

 

 

 

 

 

 ただしインフルエンザは途切れることなく続き、むしろ増加傾向かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨年から流行してるインフルエンザはA型のH3でいわゆる「香港型」と呼ばれるもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近は検査キットの精度が上がったので発熱後すぐでもけっこう陽性検出可能である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザのクスリはウイルスの増殖を抑えるので早期に使用した方が効果は高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今のところ内服の「タミフル」吸入の「リレンザ」「イナビル」が主として使われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 点滴の「ㇻピアクタ」は通常の外来診療ではまず使わないし、

かつて用いられた「シンメトレル」はもはや使う医者はいないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この使い分けであるが、小さい子どもは吸入が難しいので基本は「タミフル」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カプセル、錠剤が飲める子供でも体重換算の関係から37キロまではドライシロップを用いる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、10代は以前の「異常行動」の関係からタミフル原則使用見合わせなので、

吸入薬になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大人ならばいいが、子供の場合は吸入がうまくできない場合もあるので、(大人でもあるけど)

1回の吸入で済んじゃう「イナビル」では失敗したら終わり、というのがあり、

小中学生には原則1日2回5日間吸入の「リレンザ」を勧める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大人はどれでもいいので1回吸入の「イナビル」が手軽で良いので勧めるが、

けっこう内服薬の方が安心、という人は多く、「タミフル」を所望される人は意外と多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今のところ効果に大きな差はなく、国立感染症研究所の報告でも

耐性ウイルスが増えてるという事実はないので、当院は以上のような基準で処方しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 検査陰性のヒトで抗インフルエンザ役を出すことはまずありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 臨床症状がそれっぽくても検査で陰性、抗ウイルス役を投与せずに経過を見たら、

その数週間後、また発熱で今度は検査陽性、という人がいたりで、

現在のキットはかなり信頼できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先に述べたように、以前に比べて発熱からの時間が短くても陽性になることが多く、

逆にすぐ調べて陰性で、熱が続くので翌日調べて今度は陽性、

っていう人は以前はいたが最近はまずいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、例えば兄が発症したから、下の子も一緒にタミフル予防投与ってのは、

保険適応が通らないのでできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予防投与は特殊なケース、

発症した場合生命の危険にかかわる状態にある人に限られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウイルスの耐性化と最近の耐性化はメカニズムが違うので、

抗ウイルス薬の乱用が、即、耐性インフルエンザの発生につながるわけではありませんが、

世界の過半数の量の抗インフルエンザ薬を消費する日本の医者は、

もうちょっと、感染症を勉強した方がいいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それにしてもいつまで続くかインフルエンザ。

そのうち、B型が始まっちゃうかもね。

 

 

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2017.01.08

年またぎ

 

 新しい年が明け、正月休みも終わり、また仕事はじめて3日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 期待通り「保育園休み療法」で中耳炎の改善した子は多かったが、

やはり治らなかった子もいて、今後は鼓膜切開やら、チューブ留置術などが

一しきりある模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くわえて、1月は花粉症に向けたレーザー治療の季節。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏の土用丑の日のうなぎ屋さながらに、

毎日朝晩ハナを焼く日々になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、もう一個の気になる件、インフルエンザであるが、

何と年明けもまだけっこう続いて、いまだに外来診察日で陽性者が途切れる日はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年末年始もインフルエンザで休日急患診療所にかかったなんて人も多く、

まだ、このまま続くのだろうか・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この連休で消えなければ、学校始まっちゃうよん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2016.12.30

最強のクスリ

 

 いよいよ2016年の外来も今日が最終日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日は、午前中こそ混んだが、午後は遅い時間になるほど空いてきてほぼ定刻に終了。

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザは今日もけっこう陽性の方が多かったが、

学校、保育園が休みになると、感染の機会が減るので

この休みで消退してくれるのでは、と期待している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ここで問題。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤ちゃんが風邪で急に熱を出したときに有効なのはどちらか?

①病院の薬 ②母乳

 

 

 

 

 

 

 

 

 答え②母乳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも風邪のウイルスそのものに効く薬なんてないんだから、

クスリは原則的に無効、不要。

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さんの母乳はウイルスをやっつける「抗体」が含まれているので、

こっちの方が風邪の特効薬だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう1問。

 

 

 

 

 

 

 

 

 保育園に行ってる子供の風邪がなかなか良くならない。

すぐれた治療法はどちらか?

①病院に行って薬をもらう ②保育園を休む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 答え②保育園を休む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くりかえすが、風邪の薬は基本的にはないので、

保育園を休んで、お家であったかくしてることが最良の治療。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、この年末年始のお休みは、

風邪やそこから派生する中耳炎を反復するお子さんにとっては最強の薬なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当院にかかってるあの子もあの子も、この休みで中耳炎地獄から抜けることを祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年明けてもダメなら、オレが何とかします。

 

 

 

 

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