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2022.06.01
今月から、当院は水曜日が全日休診になりました。
で、今日はその第1回目。
朝の散歩をしながら考えました。
平日の休日って今まであっただろうか。
学生時代は授業をサボらない限り原則的には無いわけで。
(大学時代には時々あったけど)
勤務医時代、大学病院には「研究日」というのがあった。
実はこれ、他の病院にバイトに行く日なのであって、
研究してるヒトもあるだろうが、実際にはほぼない。
今は、労働条件が改善されてシステムも変わったかもしれないが、
当時の大学病院の給与は手取り10万円程度なので、
バイトに行かないと家賃を払うのも厳しかったのだ。
市中病院に出たときには、
研究日はたしか土曜日の午後だったので
平日の休みはなかった。
開院記念日が10月ころにあって、平日にお休みが年1回ありました。
ただし、その日は例年、病院のゴルフ大会になっていて、
ゴルフをやらないワタシは日当直をさせられていたのであった。😢
そんなわけで、貴重な平日のお休み。
今日は、足利日赤まで頸部エコーの検査を受けに行きました。
平日の休日、有効です。

2022.05.31
さて、先週から潮目が変わったというお話を書きましたが、
まさにここにきて新型コロナは激減しています。
咽頭痛や熱発者はそれなりにいて、
PCR検査数も少なくはないのですがすべて陰性。
学会明けの土曜日、月曜日の新型コロナ陽性者は1名のみ。
それも同じ部活内で陽性者があり翌日熱発したという
因果関係、感染経路が明確な1例のみでした。
潜伏期の短いオミクロン株は、感染のまん延も早いですが、
収束に転じると同じ理由でその減少のスピードも速いと思われます。
変わったのは外来の空気感です。
連日患者さんを診て、話を聞いて、検査をしていると
その結果を見て、ああ、今はこんな感じなんだなという
コロナ場とでもいうような「場」の空気が実感できます。
一時は、検査陽性率は7割から日によっては10割という日もあり、
えー、こんなんでも出ちゃうの、とかいう例がけっこうあって
目に見えないコロナの重圧をひしひしと感じていました。
それもホンの1か月足らず前の話です。
自分でコロナの検査をしていない先生が、
疑うべき症例を「野放し」にして実際にそこから感染が拡大しているのを見て
かなりの危機感を覚えていましたが、
今は、ここまでは(検査しなくても)大丈夫、
というエリアがだいぶ広がってきました。
職員も、その空気感を体験から共有しているので、
患者さんの隔離、誘導も自然と臨機応変の対応が出来るようになっていて
まことに頼もしい限りです。
2週間前のリスクマネージメントと現段階でのそれは
かなり変わってきています。
毎日検査をして答合わせをすることによって
リアルタイムで状況の変化を実感することが出来るのです。
実際に検査をしてない医療機関との違いはそこです。
今後も油断することなく動向を見極めたいと思っています。

2022.05.22
先日来院されたおばあちゃん。
「なんか、ミミズが鳴いてる、と思ってたんだけど、
ずっと消えないので耳鳴りだった。」
そういえば、春になって暖かくなると、
夕暮れどきに何処からともなくジーっという音が聞こえます。
これを「ミミズの鳴き声」と称することがあり、
俳句でも「蚯蚓鳴く」という言い回しがあります。
しかし、ミミズは鳴きません。
発声器官もセミやコオロギのような音を発生する機構もないので
地面から聞こえる「ジー」っという音は
実際にはケラの鳴き声と言われています。
だが「蚯蚓鳴く」は秋の季語だそうで、
春の季語では「亀鳴くや」となるそうです。
いや、カメも鳴かないぞ。
我々が春の宵に耳にする「ジー」という音は、
「クビキリギリス」という
バッタの仲間の声だと思います。
いかにも耳鳴りっぽい無機質な音で、
同じバッタ目でもスズムシやコオロギのような風情はありませんね。
秋に成虫になり冬眠して冬を越すので、
他の虫より早く春から鳴きだすらしいです。
耳鳴りの音を「セミの鳴き声のよう」
と表現される患者さんは非常に多いですが、
「クビキリギリスのような耳鳴りがします、」
と言って来院された患者さんには
耳鼻科医になって40年近くたちますが
いまだに一人も逢ったことがありません。

2022.05.11
まん延防止令や緊急事態宣言などの
制約のないゴールデンウィークが終わって数日たちました。
連休前のブログで、この大型連休によって
人の移動が増えるので感染拡大につながるか、
あるいは、保育園・幼稚園や小中高が休みになるので
そういったクラス内での集団感染の連鎖が抑制されるのか、
どちらに転ぶか見守りたい、
という内容の記事を書きました。
オミクロン株の潜伏期の中央値が2.9日とすると
ちょうど今頃までが連休期間中の感染の発症時期ということになりますが、
どうもここ足利に関しては感染は縮小傾向にある印象です。
昨日火曜日に検査したPCR検査の結果が本日来ましたが、
結果は全員陰性。
休診日を除いて当院から陽性者が一人も出ないのは何週間ぶりでしょうか。
まだまだ油断は禁物ですし、
この結果だと学校、保育園が再開してからの方が危ないわけですが、
とりあえず沈静化の方向に向ったようでホッとしました。

2022.05.06
瞬く間に連休も終わり、
また診療と健診の日々のはじまりですが
学会休診のお知らせです。
毎年恒例の日本耳鼻咽喉科学会総会、
去年、一昨年はリモート参加でしたが、
今年は現地参加を決めました。

5月25日水曜日から28日土曜日までの開催ですが、
25日から27日金曜日までを休診とさせていただき、
28日土曜日は通常通り診察を行います。
リモートも悪くないのですが、
どうしても自室で一人でパソコン見てると、
つい集中力が途切れ、
けっきょく「ながら聴講」になってしまいます。
それよりも、たまには電車乗って遠くまで行き、
なんか美味いものも食べたいし。
今まで、年3,4回は学会であちこち行ってたのが、
気分転換になっていましたが、
この2年間はコロナで一回も行ってなかったので
もう、ストレス、タマっています。
神戸ということは、神戸牛だな、差し当たって・・・・。( ̄ー ̄)ニヤリ
ともかく、5月25日~27日は臨時休診になりますのでご了承ください。
今年は、そんなわけで何回か学会休診あると思いますのでご注意ください。
まあ、今後のコロナ次第ではありますが・・・。

2022.05.03
世の中には10連休なんて人もいるようですが、
ウチは飛び石連休のあと、やっと今日から3連休。
この連休、旅行の予定はありませんが、
1日だけ、日帰りで東京に歌舞伎を見に行くことにしました。
天気もいいし、当然駅までは徒歩です。

お、なんか、駅に人が多い。
足利市はこれでも多いのだ。

9時39分のりょうもう号。
特急リバティは満席だとか。

さて、この後ゆったりとコーヒーなど飲みながら、
東武スカイツリー駅まで行って、
そこのぴょんぴょん舎で冷麺食べてから歌舞伎、
というゆとりのプランでしたが・・・・

なんと、越谷での人身事故とのことで、
特急は館林で運休に。
あわただしく各駅停車に乗り換えで久喜まで。

久喜駅から上野東京ラインで東京駅まで来るという波乱の展開。

じゃあ、銀座のぴょんぴょん舎が近いから、
そこで冷麺にしよう、ということになりました。
別に他の食事でもよかったのですが、
乗りかかった冷麺気分が抑えきれず・・・(^^;

ルートの変更で時間がちょうどお昼時になってしまい、
ある程度の待ち時間は覚悟していたのですが・・・

なんと1時間20分待ちました。(゚Д゚;)

まあ、ここから歌舞伎座までは徒歩10分ほどではあるのですが・・

ともかくやっとありつけた。

これこれ。

今度は、盛岡の本店に行って一度食べてみたいところです。

ずずずず。

そして、久々の銀座のホコ天を抜けて、

これまた、チョー久しぶりにやってきました。

本日昼の部の演目は「歌舞伎十八番 暫」「土蜘」

なるほどたしかに「しばらく」ぶり。

演じるのは今話題(?)の、海老蔵さんです。

まあ、芸能ニュースは興味ないので。

そして「土蜘」は源頼光の有名な話。

この蜘蛛の糸が決まり手です。

そんなわけで、ひさしぶりに歌舞伎を鑑賞しました。
楽しかった。

今は館内飲食禁止ですが、
そのうちまた幕の内弁当が食べられるようになるといいですね。
幕の内弁当は歌舞伎の文化なので。

そんなわけで、売店で買ったのは水とミンティア。

帰りは特急リバティで帰宅できました。

家に戻ってすぐ、病院の方に行って、今日来たFAXをチェック。
昨日16件行ったPCR検査のうち6人が陽性でした。
陽性率4割弱、まあ、こんなものかしら。
全員に電話連絡を取り、陽性の6名については書類を作成し、
保健所にFAXを入れました。
やれやれ。

2022.04.15
ちょっと前のブログに書いた通り、
6月から当院は水曜日が休診になります。
すでに、院内には告知し、医師会、保健所等にも届け出を済ませました。

あれ、これか。
先生、何年生まれですか、と患者さんから訊かれたのは。
スタッフから理由どうしましょう、
というから高齢化だよ、書いていいよ、
とは言ってましたが・・・(^^;

今年、63歳なら、高齢ではないだろう、
と思われる向きもあるでしょう。
日本人男性の平均寿命は81.4歳。
介護なしで生活できる健康寿命は約10年下って72.6歳。
まだ、10年近く働けるだろう、と。
だが、ウチは「早死に」の家系でして、
父が57歳、母が77歳で死んでいるから、
平均寿命は67歳。
さらに女性は長生きしますから、
男性に限って考えると、
父と同じく耳鼻咽喉科医をしていた伯父は
63歳で亡くなっており、
我が家の家系では男系の平均寿命は60歳ということになり、
ワタシはすでに超過生存領域です。
2人とも耳鼻咽喉科開業医でしたから、
このデータは説得力があります。
なので、十分「高齢化」してますので、
よろしくご了承ください。

2022.04.09
昨日は足利高校の検診であったが、
本日は午後アシコタウンで足利市主催のワクチン接種。
前回は花粉症のピークで診察途中で抜け出し、
こちらは4時まで昼メシ食えず。
一方外来も1人診療になったおかげで3時近くまでかかってしまい
スタッフも皆昼食を食いっぱぐれた由。
なので、朝から医者もスタッフも殺気立っていた。
だが、花粉症のピークを過ぎたこともあり、
またオミクロン蔓延による受診控えもたぶんあり、
外来はすんなり終わり、
チャーハン作って食べてから出かける余裕があった。

しかし、相変わらずワクチン会場は盛況で、
医者2人で240人だから、半分120人相手に2時間喋り続け、
サインし続けというのもなかなかに疲れる。
というより、朝から12時過ぎまでもずっと喋っていたので
声もガラガラ。

患者さんの移動の15秒間くらいで、隙を見て
素早くペットボトルの蓋を開け、マスクをずらして一口お茶をのむ。
まるで野球の盗塁みたい。
前回は、このペットボトルを持ってくるのを忘れたので
大変キツかった。

まあ、何とか終了しましたが、
明日は日曜日だが朝からビバモールで
栃木県の主催するワクチン接種に
朝9時から夕方4時まで。
そして、月、火、水と足高の健診で昼休みは全部潰れてしまう。
老体にはかなり過酷なスケジュールです。

2022.03.26
サクラがようやく開花して、
スギ花粉もこれからピークを過ぎますが、
ヒノキ花粉をお持ちの方はもうひと山きますので
くれぐれも油断召されぬよう。
といった折の午後1時からの集団接種への協力は
これはもう、医師会の人は
耳鼻咽喉科の3月というものを理解していない、
としか思われない。
小倉医院は土曜日午前のみだから大丈夫だと
思っていたのだろうが。
ギリギリ12時40分過ぎまで100人くらい大急ぎで診たが、
けっきょく残った3,40人を副院長に任せて、
集団接種会場のアシコタウンに向かう。
見送る職員の目が何となく冷たく感じるが、
オレのせいじゃないから💦
かくて、集合時刻の12時50分に5分遅れで到着。
あわただしく接種業務開始。

県の運営するビバモールはガラガラなのに
こちらは大忙し。
医者2人で2時間で240人、というペース。

医者1人当たり120人換算だから
休みなしで1人にかける時間は
患者さんの入室、退室時間を含めて、
ちょうど1分ということになる。
中には車いすの人も、分厚いお薬手帳持ってくる人もいるので
かなりのハードワークです。

もう午前中からずっとしゃべり続け、声はガラガラ。
問診表にサインを120回以上も書き
長い名前得なくて良かった、と思いました。
もう一人の先生はワタシよりかなり年輩とお見受けしたが、どれらい診たのかなあ。

家に帰って、昼飯を食べたのはもうほぼ午後4時でした。
医院の方の診察もかなりかかったようで、
お昼ごはんは散歩を先にしてきた妻もほぼ同時でした。

まあ、これでコロナが終わるのなら・・・・

2022.03.17
急に花粉が増えましたね。
この間の日曜日「西渓園」に行ったとき、
この気候はヤバイ、と思いましたが、
果たして、土、日、月と暖かさで大量の花粉が飛んだようで
今週の外来は連日250人ペースでごったがえしています。
今年の花粉飛散パターンの特徴は、
もともと出来ている花粉量が多めのところに、
2月に寒波が何回か来て飛散量がかなり少なめでした。
そこにきて、3月最初から急に4月5月並みの気温になったので、
花粉が一気に飛散を始め、
1日あたり花粉料が膨大になったと考えられます。
花粉症は多少の花粉では発症に至りませんが、
大量に花粉を浴びると、
アレルギーの細胞が鼻腔に数多く誘導され、
その後は少量の花粉や、
花粉以外の温度変化、機械的刺激、といった、
非特異的な要因によって、容易に症状が発現します。
スギ花粉はこれから飛散のピークを迎えますし、
ヒノキの花粉はそのあとです。
まだ、耳鼻咽喉科を受診していない方は、
一刻も早く受診し、対策をとるようにしてください。
ホントはもう一ヶ月早く受診するべきなんですが、、、。
