3月のライオン
「3月はライオンのごとくやってきて、子羊のように去っていく。」
というのは、イギリスのことわざです。
”March comes in like a lion,and goes out like a lamb.”
とは、イギリスの3月初めは天気は荒れ模様のことが多いが、
次第におだやかになって4月を迎える、という意味のようです。
まさに、今年の3月はライオンのようにやってきました。
そう、耳鼻科的にです。
それまで低温の日が続いた2月中旬から
2月28日に急に気温が上がり、
おそらく3月1日から爆発的にスギ花粉が飛び始めたと思われます。
その後、例年に比べて高めの気温が推移したので、
サクラの開花~満開も1週間ほど早まったわけですが、
スギ花粉もバンバン飛んでここ数年では最もキビシイシーズンになりました。
もう、心も体もボロボロです。(T_T)
だいたい、スギ花粉量の多寡は前年の気象状況をもとにある程度予測できるのですが、
今年は完全に「想定外」でした。
昨年夏にはこんなことを言ってたのですから。
まあ、モノは考えようで、
もし夏の猛暑から翌年のスギ花粉が絶対多いという確信を得た場合、
耳鼻科医は秋、冬、お正月と、ことあるごとに、
「ああ、来年のスギ花粉は多いんだ、やだなー。」
というネガティブな思いを繰り返し思い出すことになります。
(少なくともワタシはそうです。)
それが、昨年から今年は、
年末で外来大忙しの時も、
1月に花粉症のレーザー焼きまくりのころも、
まあ、来季の花粉は少ないから、と心穏やかに過ごせたことは、
ある意味幸せだったのかも。
まさに知らぬが仏、であったと。
さて、もうすぐ4月、スギ花粉のライオンは、子羊のごとくおとなしく立ち去ってくれるのでしょうか。
はっ、まだ、トラのごとく荒々しいヒノキ花粉が、牙をむいて待っているのか・・・・・(゚Д゚;)


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