郵便料金
先日郵便を送ろうとして、
ハテ、今、封書はいくら?
いやー、全然わかんないっす。
ワタシが子供のころははがきは5円、封書は10円。
5円切手はライトブルーのおしどりの柄、
10円切手はピンク色のソメイヨシノであったことは
鮮明に覚えています。
この5円、10円の料金体系は
昭和26年から昭和41年まで15年間も続いたわけで、
その後の頻回の値上げから見るとかなりの長期安定政権だったわけですね。
当時は巨人大鵬卵焼きの時代。
野球は巨人、お相撲は大鵬が絶対強く、総理大臣はずっと佐藤栄作であった。
昭和12年(1937) | 2銭 | 4銭 | 37年ぶりの値上げ。重量基本は20g迄 献金つき愛国切手・葉書を発売。 |
昭和14年(1939) | 同 | 同 | 鉄製の郵便ポストを回収。陶器製や木製に |
昭和17年(1942) | 同 | 5銭 | 国鉄・電話・電報も一斉値上げ。葉書据置 逓信省,簡易保険の国民総加入運動開始 |
昭和18年(1943) | 同 | 同 | 逓信省廃止。運輸通信省設置で外局逓信院に |
昭和19年(1944) | 3銭 | 7銭 | |
昭和20年(1945) | 5銭 | 10銭 | 値上げは4月 |
昭和21年(1946) | 15銭 | 30銭 | 3倍値上げを7月に実施 |
昭和22年(1947) | 50銭 | 1円20銭 | 大幅値上げ。軍国調の切手・葉書の使用禁止 |
昭和23年(1948) | 2円 | 5円 | 4倍値上げ。年賀用切手復活、定価2円 |
昭和24年(1949) | 同 | 同 | 逓信省廃止、郵政省と電気通信省に分ける。 お年玉つき年賀葉書の初発売。定価3円(1円寄付)と 2円の2種類。特等はミシン1台 |
昭和26年(1951) | 5円 | 10円 | 料金受取人払い制度と現金書留制度を新設 |
昭和41年(1966) | 7円 | 15円 | |
昭和47年(1972) | 10円 | 20円 | |
昭和51年(1976) | 20円 | 50円 | |
昭和56年(1981) | 30円 | 60円 | |
平成元年(1989) | 41円 | 62円 | 消費税3%分のカサ上げによる。 |
平成6年(1994) | 50円 | 80円 | |
平成14年(2002) | 同 | 同 | 郵政事業の公社化が決まる。 |
平成26年(2014) | 52円 | 82円 | 消費税増税分のカサ上げによる。 |
平成29年(2017) | 62円 | 82円 | 葉書10円値上げ。(6月) |
令和元年(2019) | 63円 | 84円 | 消費税増税分のカサ上げによる。(10月) |
これが、7円、15円に変わった時のことは
よく覚えています。
1966年は小学校に入学した年で、年賀状のやり取りを始めたのは、
その後、2年生、3年生くらいからかなあ。
この組み合わせが1972年まで続いたことになります。
その間、1970年前後に切手ブームが起こり、
ワタシもドップリハマったので7円、15円の組み合わせは
非常に印象が深い。
これなんかよく覚えてます。
で、この後が曖昧です。
1972年以降たぶんこの組合わせになったような気がしますが、定かではない。
そして今はこれらしい。
全く馴染みがない。
っていうか、ハガキに切手貼って出したことはもう40年以上ないような気がしますが、
ハガキ63円もするのか。
最近は、メールやLINEでのやり取りが普通で、
手紙を出すことは仕事で書類を送る以外はまずありません。
それも、郵便局に持ち込んでスタンプやシールを貼ってもらう、
ということになって切手やその額面を見ることは無くなっていますね。
郵便料金が5円、10円の時代、
日本国民でハガキと封書の郵便料金を知らない人は
ワタシのような小学生を含めてあまりいなかったと思いますが、
現在の郵便料金を知ってる人はどれくらいの割合でいるのかしら。
ここのところの値上げのニュースが
連日テレビや新聞で取り上げられていますが
ハガキ代ほど上がったものって、ほかにないんじゃない?
オレが子供のころから10倍以上になっている。
消費者物価指数の上昇率が3倍程度だからかなりのものです。
100万円で買えたクルマが1000万するってことですよねー。
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