危険がいっぱい
ここのところ外来で見る新型コロナの患者さんは
次のパターンに大別されます。
①職場や学校でコロナが出たので、風邪のような症状だが、
自分にうつっている可能性もあるので調べてほしい。
②家族や一緒に会食した人にコロナが出たので
自分の発熱もコロナだと思う。
③のどが痛い、熱はあるが、風邪か花粉症だと思う。
①のパターンは風邪症状があるが、
直接コロナの人と濃厚接触したわけでは無いので、
コロナかどうかを診断してほしい、というもの。
この場合はPCR検査を行います。
②の場合は、もう自分のごく近いところにコロナの人がいて、
時間経過からも感染を自覚している方なので、
この場合は、状況や症状に応じて
まず抗原検査をしたり、場合によっては検査なしで
「みなし陽性」の診断をします。
問題は③だよなあ。
10日前に熱が出て他院でPCR検査、結果は陰性で風邪薬処方。
風邪がなかなか治らないのできました、という20代前半の男性。
今の症状は?
ノドが痛くて、昨日は37.8℃のネツがありました。
えー、熱はいつから?
10日前です。
いや、そうじゃなくて、
その熱はいったん下がったんでしょ。
そのあとの37.8℃は?
昨日です。
げげげ。(゚Д゚;)
ということで、新型コロナの疑いがあることを説明し、
すぐ、クルマに戻ってもらってPCR検査を施行。
翌日「陽性」が判明しました。(>_<)
本人は全く自覚がなく、PCR検査をします、と言ったときも
この前やったばっかりなのになんで、という反応でした。
コロナとの接触の機会はない、と言っていたのも
あとから訊くと、居酒屋でバイトをしている、とのこと。
「マスクしてました」というのですが、
マスクしてたって罹るときは罹るのよ。
さらには、花粉症でノドが痛いという20代女性教師。
花粉症は毎年あるし、熱は出ていない、
周囲にコロナもしくはその疑いの人との接触はない、
とのことなので、ひとまず花粉症のクスリを出し、
オミクロン株の場合は、ノドが痛いだけのこともあるので、
何か近くでコロナ疑いの人が判明したら連絡してくださいね、
と話し、花粉症のクスリ出して帰宅していただく。
その日の夕方、電話があり、
同僚の教師が本日コロナ陽性。
3日前、その2人でセキの出る生徒と
同じ教室内で濃厚接触してたということは、
あとから聞いた。
それを先に言っていただければ・・・。
で、翌日PCR検査陽性。(T_T)
その晩ネツも出たらしい。
あー、もう。
この調子では、いつかコロナをもらいそうだ・・・。
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