濃厚接触者のPCR検査
新型コロナのオミクロン株は乳幼児にも容易に感染します。
しかし、ほとんど全ては軽症です。
無症状の不顕性感染も少なからずいると思います。
これらの対処法として、最も大事な方針は、
ウイルスをそこで止めることです。
オミクロン株に感染しても、
数日でウイルスは免疫系により退治され、
身体からいなくなります。
ある保育園で園児に新型コロナが発生、
クラスの子どもたちが濃厚接触者になりました。
無症状であるその子たちに集団でPCR検査を行ったそうです。
Aくんも、その1人でしたが、
PCRの結果は陰性でした。
しかし、その2日後、Aくんの母親が発熱。
医療機関でPCR検査を受け、2日後に
新型コロナの陽性が確認されました。
すると、翌日、父親も39℃台の発熱、
ほぼ同時に4歳の妹は熱は無いが
セキなど風邪症状を発症。
当院に罹ったことがあるため、
電話で相談を受けました。
病歴から、新型コロナの家族内感染が強く疑われたため、
PCR検査ではなく、まず抗原検査を行いました。
妹さんの方は抗原検査で陰性ならば、
PCR検査をしましょうと説明していましたが、
父親はもちろんですが、妹さんも
迅速検査で強陽性が出て、その場で診断できました。
PCR検査の結果が陰性だったお兄ちゃんの方は
その後も症状が出ませんでしたから、
他に明らかな感染者との接点のない母親の感染経路は
保育園児の集団PCR検査場であった可能性が濃厚です。
そこで検査を受けた園児の何人かは陽性反応が出たそうです。
コロナは接触感染はほぼなく、
飛沫あるいはエアロゾル感染が主体です。
検査会場の様子を見たわけではありませんが、
会場に友人同士の園児とお母さん方が多数集まった状態で、
全員がお互いに一言もしゃべらず
帰るまでじっと黙っていたとは考えにくい。
うーん、なんだかなあ。
集団PCR検査をしなくても、
その子たち全員が家に4,5日こもってれば済むことだったのでは。
参考;オミクロン株の潜伏期間
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